ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

唇寒しということか

~集団の圧力で口をふさぐ~( 2011.08.30 初出 )

d0164636_06252895.jpg




19997月:WOWOW セリエAの放映権を奪われる

20035月:WOWOW チャンピオンズ・リーグの権利を失う

20038月:WOWOW リーガ・エスパニョールの権利を獲得


セリエ、UCLと相次いで権利を失ったとき気分はどん底でした。

同業者から羨ましがられ、サッカーの実況者として充実した

気持ちで過ごせたのもこの二つがあったからです。会社全体に

活気がなくなっていました。

食事をする機会があったとき、会社の上層部に「こうなったら

リーガ・エスパニョールをとるしかありません」と話しました。

“きっかけ”になったのかどうか分かりませんが、長く厳しい

交渉の末、放映権獲得が決まったとき、私は全米オープン・

テニス中継のため、ニューヨークに滞在中でした。


視聴者、サッカー番組の仲間、WOWOWの社員とこの喜びを

分かち合いたいという思いだけでコラム「リーガ・ゲッツ!」を

書きました。

14時間の時差もあり、1万キロも離れたところにいたため、

記事が更新されたときWOWOWがどんな状況にあったかは

知る由もありませんでした。…非難が殺到していたのです。

スカパーでリーガを見続けてきたファンは、なじみがあって、

自分たちが愛してやまない解説者やアナウンサーで試合を

見られなくなったことが腹立たしかったのでしょう。

私のコラムは、結果として その傷口に塩をなすりこむことに

なったのです。

d0164636_06253290.jpg







会社と私個人のHPに載せたコラムは削除、私のHPBBS

閉鎖に追い込まれました。しかも、2チャンネルには「岩佐徹を

糾弾するスレ」というそら恐ろしいスレッドまで立ち、連日、

「ボケ」、「カス」に始まって「死ね」、「ぬっ殺す」と激しい

言葉が書き込まれていました。

コラムを書いた本人としては、文章のどこを読み返してみても

悪いところはないと思うのですが、反響の凄まじさは想像を

超えていて、戸惑うばかりでした。


私のブログ史の中で暗黒の時代です。ハハハ。   

*「リーガ・ゲッツ!」http://bit.ly/pd4nxW

d0164636_06253746.jpg






検索をしているときにこのツイートに“遭遇”しました。

自分のフォロワーから、私が書いた「深水ツイート・考

~リモコンの8を押さない選択も~」の記事を教えられて

“ちょっと見てみた”のはミステリー作家、深水黎一郎氏です。


“反論は見つからなかった”のは深水氏の国語力の問題だから

とやかく言いませんが、“人格攻撃”とは私の記事のどの部分を

言っているのか分かりません。私にとっての人格攻撃とは、

8年前のバッシングで私が浴びた言葉群です。


今回、当ブログに書き込まれた以下のような表現もそうでしょう。


コレマタ都合の良い言い草だな腐れ業界人(HN:通行人)

売れないミステリー作家よりは著名なんですか? 

それともただの定年老人?(へいすけ)

その歳でそんな幼稚さを晒してちゃダメでしょう。(ちゅん)

そしてお前自身の無知、幼稚さを噛み締めろ。(匿名)

よー!岩佐!まだ生きてるのかよ! 遊びに来てやったぜ!

早く死ねよ! クズが!(s

幼い理屈だねぇ、ほんと、幼児なみだね。(ほんと幼いですよね)

まあいいけどさ。あなた中学生?(国語教師)

一般人のこれほどの怒りが分からないとは、低脳な人ですね。


…決して 読んで気持ちのいいものではありません。ただし、

どんなレベルの人間が相手なのかがよく分かって、笑うしか

ありません。ハハハ。


深水氏のツイート歴を読むとこんな風にも呟いています。

d0164636_06254219.jpg





どうしても「嫌なら見るな」という刺激の強い“フレーズ”に

したいようですが、私はブログでもコメントやツイッターでも、

一貫して「“見ない自由”はあなたの権利だ」と書いています。

勝手に、文章を変えてもらっては困ります。

この二つ、意味・ニュアンスがまるで違うことは誰の目にも

明らかなはずです。特に、深水氏は書くことを職業としている

“作家”ですもの。

まだ書きたいことはありますが、“人格攻撃”になりそうなので

やめておきましょう。ハハハ。


19日夜9時からの3時間にアクセスが2000件ありました。

普段は2030件しか読む人がいない時間帯なのに。

上記の“最低コメント”を含む大量の書き込みもされていました。


夕方以後、こんなツイートがRTで拡散されたことと関係が

あるかもしれません。


@TadashiJobimM:【フジテレビ元社員のブログ】

これは酷いわ。その自覚も無いのがまた輪をかけている。

本当に、完全に麻痺してるね。

そして、コメント欄のやりとりはもっと酷い。

http://t.co/TWf0n53 #FujiTV #nofujitv拡散だな。


***コメント欄…ひどいかどうかはともかく

我ながらよく頑張って対応してる。

今じゃ、無理だ。ハハハ。(2017.09.23 )


TadashiJobimMのツイートを見れば嫌フジテレビ以外に

思想的な偏りは見えません。

どんな“意図”で書き込んだかは不明ですが、このつぶやきが

何十回となくRTされていました。面白がって、という人も

多かったでしょう。匿名性に隠れ、集団で圧力をかけて口を

ふさごうとする…ネットの怖さを見る思いです。


物言えば 唇寒し 秋の風(芭蕉)…か。

秋風が吹くのはもう少し先でしょうが。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2017-09-24 08:15 | アーカイブから | Comments(0)

深水ツイート・考

~リモコンの8を押さない選択も~( 2011.08.19 初出 )

d0164636_07034848.jpg




深水黎一郎という推理作家のツイートが話題になっている。

一部で…だが。ハハハ。


フジテレビの件について。

今回の一連の騒動で、これを機に今までわが国では

ほとんどなされなかった、マスコミのあるべき姿を

めぐる活発な議論に発展すれば面白いと思っていたのに、

何故かそっちの方向には向かっていないようだ。


…きわめてまじめな意見だし、文章は整っている。

作家だから当たり前か。ハハハ。

しかし、いかんせん長い!全部で14回。

それまで、彼のツイートはトータルで240回ほどだったのに

わずか4日間でその2割強に当たる57回も呟いている。

つまり、それほど言いたいことがたまっていたということか。

d0164636_07035223.jpg





その発言がツイッター上で拡散され「言いたいことを代弁して

くれてスッとした」と評判がいい。

中でも「嫌なら 見なければいい」に対する反論部分が受けて

いるようだ。2番目のツイートに彼はこう書いている。


その原因はフジテレビ擁護派の文化人や芸能人の

論理が、幼稚極まりないことにある。

「嫌なら見るな」これでは議論にならない。

自由競争が成り立っている業界ならばこの論理でも

通用するが、放送業界は違う。


全文を採録すればいいのだろうが、あまりにも長いので割愛し、

私の読解力で彼の言いたいことを要約すると「放送局は国から

免許を受けて電波を独占しているから、“嫌なら見るな”では

議論にならない」ということのようだ。


…ビートたけしや岡村孝史が同じように「見なきゃいい」と

発言したことで、この件はあちこちで議論になっているらしい。

私はずっとそう言ってきたが、ほとんど“無視”状態だったのに。

ハハハ。


電波を独占しているのだから「嫌なら見るな」は成立しない、

という自分の論理が“幼稚極まりない”とは思わないのかな?

正確には“寡占”と言うべきだと思うが、たとえ、“独占”でも、

“見ない”自由は視聴者の手にあることを忘れている。

電気・水道・ガス、医療、交通…ほかに手段がない、それが

なければ命にかかわる、というものなら、好きでも嫌いでも

“選択肢”はないが、テレビは明らかに違うのさ。見なくたって

「ただちに健康に影響することはない」のだから。

それどころか、嫌なものを見続けていればストレスがたまり、

精神衛生上、きわめてよろしくないはずだ。


彼の長大ツイートを含めて、ネット上で「嫌なら見るな」に

対する反対意見を読んだが、なるほど、と思うものはなかった。

今でも私は同じことを言う。

“見ない自由”はあなたの権利だ。テレビ業界が一番困るのは

視聴者が見てくれないことなんだ。

だったら、フジテレビに対する最上の抗議手段はリモコンの

8”を押さないことさ。

寡占だろうが独占だろうが、簡単にできる作業じゃないか。

d0164636_07035726.jpg








実際は、全員ではないだろうが、いろいろ言いながら、結構

フジテレビを見ているフシがある。

27時間テレビ」のときも批判が多かった。

たしかに、OBとして誇りに思える内容ではなかった。

エンディングを見ながら書いたツイートにこう付け加えた。


13%を超えたら“視聴者の負け”ということだ。


…結果は14%だった。

“負け”は刺激が強かったかもしれないが、あくまで言葉のアヤ、

“あの”内容を14%に相当する人々が見たということだ。

誰に強制されたわけでもないだろうに。

もちろん、“86%が見なかった事実もある。ただ、テレビは、

見なかった人を相手にしない…と思う。どれほどの人に見て

もらったかだけが業界の物差しだから。


深水氏のツイートには、ほかにも突っ込みどころが多い。


どこかの国のプロパガンダのような番組を

流したりすることは禁止されて当然…


“韓流ごり押し”を指すらしいが、“プロパガンダ”を意図的に

誤用している。“宣伝”のつもりと言うかもしれないが、普通は

“主義・主張、思想”にかかわる場合に使う言葉だ。作家なら

知らなかったはずがないから、あえて“誤用”と言う。

「韓国が自民党議員3人の入国を認めなかったのは正しい」

とでも報道したのならプロパガンダを使ってもいいだろうが、

今の状態は 百歩譲ってもごり押しでしかない。


自分たちがオーナーになっているプロの

スポーツチームを応援するような番組を

流したりすることも、本来大幅な制限が

加えられてしかるべきだ。


論評に値しない。“幼稚極まりない”とはこのことだ。やれやれ。


番組を作るのが人間である以上、必ずや

何らかの偏向はみられる。だがその段階では

誰も文句は言わない。今回のフジは多くの

視聴者が、それが洗脳レベルに達していると

感じたから騒ぎになっていることを、

フジの上層部は理解しているのだろうか。


肝心の“洗脳レベル”が何を指すのかが不明では話にならない。


フジテレビは今回の騒動に対して、何らかの

声明を出すべきだ


長文すみません。

以上、売れないミステリー作家の独り言でした。


長い長いツイートを読んで賛同できたのはこの2点だけだった。


で、このツイートでも非難の対象になっているフジテレビだが、

相変わらず、あきれるほど動きが鈍い。長くトップを走って

いることで気が緩んでいるのではないか。どこかで“タカ”を

くくっているのではないか。

繰り返すが、ネットを甘く見てはいけない。

心配を通り越して腹立たしい。

d0164636_07040188.jpg








その意味で21日のデモに注目する。7日の散歩の模様を

You Tubeで見たが、明らかに数千人規模だった。

社員や社外スタッフも歩く歩道上で“接触”する可能性もある。

会社としてのんびり構えている場合じゃないとい思うのだが、

なんらかのアクションがあったという話は漏れてこない。

ま、一度“痛い目”にあって目を覚ますのもいいかもしれないが。


# by toruiwa2010 | 2017-09-23 08:09 | アーカイブから | Comments(0)

ダンケルク 90


ベルギーとの国境に近いフランス北部の港町、ダンケルクの

人影のない通りを6人のイギリス兵が行く。降伏を呼び掛ける

ドイツ軍のビラが彼らの頭上に降り注ぐ。フランス軍とともに

完全に追いつめられていた。


ドイツ軍の銃撃を逃れてたどり着いた浜辺には無数の兵が

列を作っていた。母国からの救援の船を待っているのだ…

d0164636_07023049.jpg








このとき、ダンケルクにはドイツ軍に追い込まれた40万人の

イギリス・フランス兵がいたと言われています。

いつ来るか分からない船を待って 浜に立ち尽くす兵の群れに

ドイツの戦闘機は容赦なく襲い掛かります。双眼鏡を覗けば

HOME(イギリス)はすぐそこですが、船はなかなか来ません。

本国では民間の小型船も徴用してダンケルクに向かわせます。


絶望感が漂うダンケルクの浜、救出のためドーバー海峡を渡る

民間の船、上空でドイツ機と交戦するイギリス空軍の戦闘機…

映画は、複数のエピソードを少しずつ時間をずらし、たくみに

つなぎ合わせて歴史的な“ダンケルクの戦い”を描いています。


19405月末と言えば、ヨーロッパで戦端が開かれてから

間もないころです。戦史に残る有名な作戦ですが、こんなに

早い時期に実行されたのだとは知りませんでした。

いずれにしても、当時のドイツは圧倒的に強かったのでしょう。


撤退作戦を大きくとらえつつ、その中できっと無数に起きたに

違いない小さな出来事を丁寧に描き、しかも、2時間弱の中に

凝縮した監督の手腕は凄いと思います。


全体に 映像の持つ迫力に圧倒されました。

特に 畳み込んでくる最終章は見事です。

興味深かったのは、ヨーロッパを舞台にした第2次世界大戦を

描いているのに、ラストシーンの“おぼろな”二人をのぞくと、

ドイツ兵がまったく映らなかったことです。監督のこだわりの

“中身”を知りたいです。


戦争映画のレビューはいつも微妙です。“面白い”と書くのは

どうしても気が引けます。しかし、惹きこまれたのは事実です。

ただし、“あからさま”ではないものの、それでも、勝った側が

戦争を描くと“ヒロイズム”と無縁ではいられないのだなあ…

という感想は持ちました。

d0164636_07065704.jpg








評価が高いようです。

辛口の“腐ったトマト”でさえ、93%をマークしていました。

週刊朝日の映画通4人のうち3人が“超お勧め、ぜひ見て”の

サムアップx4を与えていました。

私も90点をつけましたが、同じ点数の「マンチェスター・

バイ・ザ・シー」の方が好きです。


三度目の殺人 90


夜更けの河原を二人の男が歩いていく。

一人は三隅高司(役所広司)、その前を行くのは元雇い主だ。

ふところに手を入れて何かを取り出した三隅がものも言わず、

背後から殴り掛かった。倒れ込んだ相手に、何度も何度も、

手にしたものを振り下ろす。

息絶えた男にガソリンを振りかけて三隅は平然と火を放った。


逮捕され、起訴された三隅を三人の弁護士が接見に訪れた。

d0164636_07025761.jpg









謎めいたエンディングに不満ああるものの、“完成度”の高さは

認めざるを得ません。細かいところを丁寧に描いています。

それでいて、長いと感じさせない出来上がりは見事です。


三隅を訪れた3人の男の一人、主任弁護士の重盛に扮したのが

福山雅治ですが、初めて登場したシーンのセリフを聞いたとき、

うん、なんだ、ミスキャストじゃないのかと思いました。

本人のせいではなくて気の毒ですが、“二枚目すぎる”ことが

邪魔をして、言葉の一つ一つが素直に入ってこないのです。

ただし、この作品では、時間の経過とともに、なぜ 是枝監督が

気に入って使うのかが少し分かる気がしました。


役所はこの映画でも納得の出来ですが、被害者の娘を演じた

広瀬すずが素晴らしい演技を見せています。

特に、後半で弁護士たちに自分の暗い過去を告白するシーンは

圧巻です。助演女優賞の候補に名前が挙がるだろうと思います。


# by toruiwa2010 | 2017-09-22 08:11 | 映画が好き | Comments(0)

朝日新聞・抜井則泰記者がツイッターを復活させていることに

気づいたのは2ヶ月ほど前だった。

d0164636_07351711.jpg











初めて彼の名を知ったのは4年前だ。

九州場所8日目に白鵬が稀勢の里に敗れたとき、場内で起きた

“ばんざいコール”に違和感があった。その翌日の朝日新聞に

署名記事が載っていた。


…大相撲の存亡の危機に歴史・伝統・文化・誇りを守ったのは

白鵬だと書き、力士会の先頭に立って東日本大震災の被災地に

毎年 寄付を行っていることを紹介した記事の最後に


稀勢の里との、あの死闘に敗れた白鵬に、

万歳コールかーー。

1年納めの九州場所。今年は、あと味が悪い。


と書いていた。シメの文章に惹かれた。

三賞選考委員をつとめていたほどだから周囲から認められる

大相撲記者なのだと認識し、それ以後も意識して彼の記事を

読んだが、“書き手”だと思った。

ツイッターをやっていることを知ってフォローした。紙面に

載らない“裏話”的なツイートが面白かったし、貴重だった。


たしか、数ヶ月でブロックされた。くわしくは憶えていないが、

彼のつぶやきに私が書き込んだ異論が気に入らなかったようだ。

それでも、相撲についてのウンチクと“ほどよいユーモア”が

好きだったから読み続けていた。


しかし、2015年の夏、突然、ツイッターへの投稿が途絶えた。

“事件”があったのだと、あとで知った。運動部からほかの部に

異動したことも伝え聞いた。「惜しい」と思った。少なくとも、

相撲に関して、彼ほど魅力のある記事を書く記者はいないもの。


“復活”は今年の5月だったようだ。ほぼ2年かかったわけだが、

今は、まったく元のペースで書き込んでいる。“健筆”の健在は

嬉しい限りだ。再開を知ったとき、プロフィルに社会部所属と

書かれていて、高校野球の東京都予選を取材中だった。

d0164636_07354722.jpg






相撲の記事を書かせないのは朝日新聞の損失じゃないか…と

思ったが、“消えなかった”ことを喜びたいという気持ちだった。


…だったが、なに、“ちょこちょこ”書いていることが分かった。

運動面ではない紙面に相撲関連の連載ものを書いているらしい。


今年の1月に両国を書いた時、

「抱きしめたいほど、けなげな街だ」と

書きました。 あの時、僕は、恋人を

紹介するような思いで原稿を書きました。

僕にとって深川は、恋人である両国(=本所)

双子の姉みたいな存在です。

恋人の姉をひとに紹介するような、そういう

記事を書きたいです


そんなツイートを見かけた。

誰もが同じ感想を持つかどうかはともかく、“抱きしめたいほど

けなげな街”というフレーズだけでうまいなあと思ってしまう。

検索するとすぐに見つかったが、読めたのは途中までだった。

“先を読みたかったらデジタル登録を”ということだ。

芦屋に行く際、家で購読していた本紙を解約し、費用対効果が

悪すぎるのでデジタルも単身赴任中にやめた。

だから、全文は読めない。改めてデジタル契約するのも面倒だ。

いま、東京版で大相撲の連載「角界余話」を欠いているようだ。

購読している人は一読を勧める。私はツイートでガマンする。

ハハハ。

d0164636_07361880.jpg








抜井記者の復活は歓迎するが、一つだけ注文しておく。

あなたは、“@toruiwa”で私に約束した。

白鵬擁護論を必ず書く。横審の委員長批判も“かます”…と。

相撲担当ではないとしても、書くチャンスがあったら是非。

身近で見つめてきた専門記者の意見を知りたいんだ。


# by toruiwa2010 | 2017-09-20 08:15 | 大相撲 | Comments(0)

Jアラートが発せらたのは15日の朝71分過ぎだった。

昼近くにネットで見かけた記事の見出しにえっ?と思った。

d0164636_07185277.jpg






突然消えた和久田麻由子アナ 

有事に軽視される女性キャスター


このアナのことを知らなかったが、NHKの朝のニュースを

担当しているようだ。記事を読むと、Jアラートの発表以後、

この女性アナが画面から消えたのはなぜか?“女性だから”と

軽視しているのではないか…が論旨のようだ。

記事の最後の部分を読めば、そう理解するしかない。

d0164636_07185656.jpg









私もどんなニュースであっても「オトコ中心」で

放送してもらいたくはない。ミサイルが発射された

くらいで和久田麻由子アナを画面から消してしまう

NHKには狭量さを感じてしまう。

NHKにはきちんと説明してほしい。


・和久田アナが消えたのはなぜなのか?

・女性だからなのか? 

・「有事」には女性の伝えてはふさわしくないのか?

・和久田アナには、有事の際に緊急ニュースを

仕切るだけの能力がないのか? 

・そうだとしたら、なぜ平日朝のニュース番組の

キャスターを彼女は務めているのか?

・そもそも女性キャスターの役割とは何なのか?


元記事の発信時間を見ると“1021になっているから、

アラート発表から3時間足らずのうちに書いたものだろう。

瞬間的な“反発”がもろに記事に反映されてしまった印象がある。

60件を超えるコメントも 男女の性による差別だ、けしからん…

的なものが多い。


“違う”と思う。


Jアラートが出たとき、第一報はこのニュース番組のメインの

男性アナが伝え、1分後からは別の男性アナに代わった。

映像を見ると、別のスタジオか、同じスタジオ内の別の一角に

設けたセットに変わっている。

つまり、“消えた”のは女性アナだけではなく「おはよう日本」の

レギュラー全員がアラート発表からわずか1分でいなくなった。

そして、この件については解説役の国際部・政治部の記者を含む

3人にゆだねられたのだ。


で、例の記事の筆者はこの“現象”をしきりに“性による差別”と

結び付けたがっているが、それは違う。

これまでに何度も書いているが、緊急事態が発生したときに、

女性の高いトーンの声は不安を煽る…という考え方がある。

このケースでは、女性アナ・記者をはずす…これだけ徹底して

いるところを見れば、NHK内部、特に報道の内部に暗黙の、

あるいは明白な“了解事項”があるのだろう。異論はあろうが、

一つの考え方だ。


つまり、“ジェンダー”の問題ではなく“声のトーン”の問題だ。

能力の問題でもなく、まして、“性”による差別ではなく、

性の違いによる“特性”を考慮してこの対応をしているんだ。


…というのが私の見解だ。

改めて、各局の対応をチェックすると、Jアラート発表直後は

全局、男性アナが伝えている。時差はあるが、フジとテレ朝は

男女が交互に情報を伝えていた。フジ(めざまし)は三宅と永島、

テレ朝(グッドモーニング)は坪井と松尾()アナだ。

日テレ(ZIP)の桝とフジの三宅アナは早口でトーンも高かった。

私の見解の根拠が危うくなる。気をつけてほしい。ハハハ。

d0164636_07190579.jpg









TBS(あさチャン)のメイン・キャスターは夏目三久だろうが、

この件に関して主導権を握っていたのは藤森翔平アナだった。

画面に出ている文言を読み上げるだけでなく、前回の情報も

織り込んで、ゆっくりと低いトーンで分かりやすく伝えていて

全局の中で際立っていた。以前からいいアナだと思っていたが、

やっぱり素晴らしい。


そして、Jアラート発表直後から記者がスタンバイするまで

およそ23分間、一人で 次々に渡される原稿をほぼよどみなく

読み上げたNHK・三條雅幸アナも見事だった。

d0164636_07190182.jpg








“事件・事故と女性キャスター”でいつも思い出すのはCNN

女性アンカーたちの低いトーンの声と落ち着きぶりだ。

→ 参照:あわてず騒がず…が肝心 http://bit.ly/R5f8qD


2001年に同時多発テロが発生したとき、CNNのスタジオに

いたのはジュディ・ウッドラフというベテランだった。彼女も

声の低さが特徴だが、長時間の生中継をしっかりしきっていた。

今年70歳だが、PBS…アメリカの公共放送ネットワークで

今なお現役だと聞く。

d0164636_07184591.jpg









女性アナを重用すべし。

男女を問わず、超ベテランの起用をためらうな。

私もそう思う。しかし、基本は“適材適所”だ。

NHK(いずれ民放も) の“緊急時は男性アナで”という考え方は

決して“性差別”によるものではないと断言できると思う。


# by toruiwa2010 | 2017-09-19 08:17 | アナウンサー・実況 | Comments(0)

HPをスタートしたのは20034月でした。

その年の9月に伝説の「リーガ・ゲッツ!」を書いて

大騒ぎになり、2ヶ月休んだことがあります。

それ以外には 夏休み、正月休みはあったものの 長期間の

“休載”はありませんでした。

しかし、さすがに「さらば WOWOW」のあとはしばらく

記事を書く気分になれなくて、2週間ほど休みました。


ご無沙汰でした ( 2005.10.01 初出 )

d0164636_07151332.jpg




月が替わりました。

10月は1年の中でも節目の月です。

私個人にとっても、9月末から今月初めにかけてはいろいろと

“記念日”がありました。


28日は67回目の誕生日でした。

この日、循環器内科の専門の医師に診察していただきました。

高血圧が気になるからです。

「年齢の割りに動脈の弾力がなくなっている」、別の言い方で

「動脈硬化」というデータが出て、かなり へこみました。ハハハ。

d0164636_07151919.jpg









心電図をとるとき、看護師さんに生年月日を聞かれました。

私が答えると、それをデータ用紙に書き込みながら「えっ!

お誕生日なんですか?おめでとうございます」と言われました。

この年齢になると嬉しくもないですが。


そう言えば、先日、電車の中で高校生ぐらいの女の子に席を

譲られました。生まれて初めての経験でした。

疲れているように見えたか、いかにも「お年寄り」と映ったに

違いありません。「軽くヤバイ」と思いました。ハハハ。


29日で、前立腺がんの手術から1年たちました。

おかげさまで 術後の経過は今のところきわめて順調です。

ぜひ、このまま、転移も再発も起きないで推移して欲しいと

願っています。話に聞くと、前立腺というのは恥骨の裏にあって

目視しながら手術することはできないと言います。

執刀医が“神の手”を持っていたことに感謝です。ハハハ。


「容疑者 室井慎次」を見ました。

映画ですから“できすぎ”と思う部分もありますが、「このまま

突っ張ってるとロクでもないことになる」と分かっていながら

自分の考えを曲げない、まことに不器用な“室井”という男の

生きざまをわが身と重ね合わせて見てしまいました。

柳葉敏郎にくらべ、はるかにみっともないことは明らかですが。

ハハハ。

d0164636_07152579.jpg








信念を貫いて目的を果たし、なおかつ支持する人たちの手で

新しい生き場所を得る室井、意地を張っては見たけど哀れな

“蟷螂の斧”に終わった私…

私にも本当の値打ちがあったら、こんなに結果が違うことは

なかったのでしょうがね。


そして、予定通り30日でWOWOWとの契約が終了しました。

帰国の翌日、時差の影響で早朝に目が覚め、「ちょうどいい」と

思ってWOWOWに出かけました。デスクを片付けるためです。

誰かに会ったらいろいろ説明しなければならず、相手も話し

づらいだろうと思って、その時間を選んだのです。これでも

結構“気配りの男”なんです。ハハハ。


赤坂にある会社に着いたのは午前3時半でした。

そんな時間だというのに、守衛さんに聞くと、10分ほど前まで、

スポーツ部に人が残っていたそうなので、危ないところでした。

ハハハ。


こうして、処理すべきことはすべて処理を終え、残されたのは

会社への挨拶だけでした。帰国直後の気持ちとしては、足が

向かないのではないかと思っていましたが、役員室と連絡を

とった上で30日に出かけました。最後に、お世話になった

会長、社長にきちんと挨拶をし、区切りをつけることができて

よかったです。

d0164636_07153099.jpg






889月に出向して以来続いてきた17年間のWOWOWとの

お付き合いが終わりました。何かが音を立てて崩れたみたいで、

寂しくないと言えば、ウソです。

大事にしてもらいました。いい思いをさせてもらいました。

「望まれている」と感じて大きな仕事もやらせてもらいました。

アナウンサーとして過ごした15年は充実したものだったと

言っていいでしょう。

仕事に関する限り50代、60代が一番幸せだったと言える私は

果報者だと思います。


「さらば WOWOW」以来、大勢の方から励ましのメールを

いただきました。時間を追って増えていく書き込みも、もちろん

読ませていただきました。

ホテルをチェックアウトする直前に更新したのは、部屋を出る

直前までPCに向かっているかもしれない同僚スタッフにも

見つからないためでした。ハハハ。

日本に帰るまで余計なことは知らない方がいいと考えました。

それでも、成田に着いたとき、「ブログを読んだ社員から誰かの

携帯に連絡が入っているかもしれないなぁ」と心配になって、

荷物が出てくるなり、逃げるように帰路につきました。

誰のところにも連絡はなかったようです。ハハハ。


みなさんからの メールやブログへの書き込みがどれだけ

私に元気を与えてくれたことか。

先日、「WOWOWのアナウンサーと加入者の距離」について

書きましたが、温かい、身にあまる言葉が並んだ文章を読んで、

アナウンサー冥利に尽きる思いでした。


「これだけの人が応援してくれていたんだ」と、今更ながらに

驚き、かつ「これなら、もう少しがんばれたじゃないか」とも

思いましたがあとの祭りでした。

でも、皆さんのお気持ちはとても嬉しかったです。

本当にありがとうございました。「永久保存」にします。


大勢のWOWOWの若い仲間たちからは、「食事でも」と

誘われました。「有難いけど、今はそんな気分じゃないので、

10月になってもその気持ちがあったらまた声をかけとくれ」と

答えるのが精一杯でした。ハハハ。


帰国した夜、我が家にWOWOWの後輩が一人やってきました。

思いがけない訪問でしたが、「帰ってくれ」とも言えず(ハハハ)

上がってもらいました。

「電話やメールではなく直接『お疲れさま』と言いたかった」

そうです。

飛行機ではあまり眠れなかったために、かなり疲労を感じて

いたのですが、身にしみる嬉しい言葉でした。

「いろいろなことを教えていただきました」と語る彼の眼が

赤いのに気づいて、こちらも目頭が熱くなってしまいました。



正直言って、まだ気持ちの整理はつきません。

しかし、月が替わったことで、強引にでも気持ちを切り替えて

前に向かおうと考えています。

多趣味ではありません。せいぜい、麻雀と映画鑑賞、読書…

ぐらいでしょうか。

映画や展覧会を見に出かける、週に一回は外食をする、年に

数回の小旅行をしよう…そこまでは決まっています。

タップリある時間を有意義に、楽しく過ごすには不十分です。

どうしましょう。ハハハ。

d0164636_07153697.jpg







ブログに「ハードに働いてきた人は仕事を辞めたあと3年で

体調を崩す」との書き込みがありましたが、「さらば…」から

半月足らずで「このままでは鬱になってしまうかも」という

危機感を覚えたのは確かです。

“仕事人間”だからではなく 実況が持つ麻薬のような喜びを

知っているからでしょう。

とりあえず、“引退宣言”を「ひとまずマイクを置きます」に

変えさせてください。チャンスはほとんどないと思いますが、

自分にできることの間口は広げておきたいのです。

オファーをお待ちしています。ハハハ。


いずれにしろ、“毎日が日曜日”という状態に埋没しないように

しなければ、と肝に銘じています。

お騒がせし、ご心配をかけましたが、持ち直してきましたので、

どうかご安心ください。


書き忘れていました。

朝のごみ出しと新聞の取り入れが私の担当になりました。

ハハハ。


今日、ブログを再開しました。

まだ、「ハハハ」という心境になりきれていませんので(ハハハ)

テニスねたはぼちぼち書かせていただきます。楽しいと思えれば

続けます。思えなかったら…、できるだけ がんばってみます。

ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2017-09-18 08:21 | アーカイブから | Comments(0)

さらば、WOWOW ( 2005.09.13 初出 )

d0164636_07071977.jpg




全米が終わりました。

連日、好天に恵まれ、しかも中盤から終盤にかけて好ゲームの

連続でした。きっと、堪能されたことと思います。


さて、突然ですが、この全米を最後に実況生活を終えることに

なりました。まだ、9月いっぱいは契約期間が残っていますが、

そのあと、更新しないことで合意したものです。

d0164636_07145898.jpg









92年全豪の中継から始まったテニス中継は、またたく間に

WOWOWの看板番組になり、それからまる14年、私はずっと

テニス中継にかかわってきました。

ほかにアイス・ホッケー、ボクシング、サッカー、ゴルフなどの

中継を経験しました。

アナウンサーとして働いたのは、フジテレビで1810ヶ月、

WOWOW15年ですからフジの方が長いのですが、中身の

濃さからいえば、断然WOWOWです。

プロ野球のような メジャーなものはやれない代わりに、

WOWOWでかかわったものは、競技としてはマイナーかも

しれませんが、ほとんどすべてが世界レベルのものでしたから、

ワクワクしながら放送することができました。


また、地上民放局では準決勝、決勝ぐらいしか放送しませんが、

WOWOWは大会を丸ごと放送するというやりかたでしたから、

仕事量が多く、やりがいもありました。

外国で行われる試合を放送するため海外に行く機会も飛躍的に

増えました。今回が73回目の海外出張で、トータル1,360日を

海外で過ごしたことになります。


…できれば70歳まで実況を続けたいと願っていました。

そうすると グランド・スラムの中継が50回を超え、海外出張も

1,500日を超えるなあ、と考えていたのですが、残念ながら

夢は果たせませんでした。どうでもいいことですがね。ハハハ。

d0164636_07150363.jpg













WOWOWの岩佐ですが なにか?」

とぼけたタイトルの本を自費出版したのは200211月でした。

私のアナウンサー生活を振り返り、実況についての考え方を

まとめたものです。

(興味がおありでしたら、YAHOOにあるブログのカテゴリ

“MY BOOK”をどうぞ → http://bit.ly/2h2ocEb


初めは、普通に出版するつもりでしたが、熱心に探すわけでは

ありませんから出版社を見つけることができず、結局は自分で

好きなようにやれる「自費出版」を選んだのです。


出せる費用に限界があり、500冊限定ということになりました。

配った相手はほとんどが知り合いか、WOWOWを見ている

人たちでしたから、おかげさまで、多くのひとが「面白い」と

言ってくれました。

思えば、それから2年間ぐらいが我が人生のハイライトだった

かもしれません。ハハハ。


そこで何があったかといえば「リーガ、ゲッツ!」です。ハハハ。

会社や仕事仲間、視聴者の皆さんに迷惑をかけたのですから

笑ってちゃいけないんですが、考えもしなかった狂乱の嵐に

遭遇して、笑うしかないだろう、という感じです。

それが理由ではないでしょうが、それを“きっかけ”にしたかの

ように、あらゆることが下降カーブを描いていきました。

テニスの番組作り方に不満を感じるようになり、サッカーでも

制作陣との間に考え方の違いが出てきました。

今回も、自分がWOWOWのテニス制作の一員である感じが

しませんでした。悪影響が出てはいけないと考え、スタッフや

コメンタリー仲間にも話しませんでしたが、日本を出る前に、

会社との間で“これが最後”と決まっていたからかもしれません。


言い続けてきましたが、私は“楽しくなければテレビじゃない”の

フジテレビの出身ですから(ハハハ)、仕事をする以上、楽しい

環境でやりたいと思ってやってきました。

しかし、だんだん、世代の違いから来るものもふくめ 仕事の

現場で「楽しくないなあ」と感じることが増えてきました。


今回も、突き詰めれば“ソフト”について 互いの考え方の違いを

修正することができず、契約を延長しないと決めたものです。

契約をめぐっての交渉は、あまり好きではありません。

自分の考えを伝えるとき、どうしても、相手が間違っていると

言わなければならないケースが出てきますからね。

誤解のないように申し上げておきますが、“互いが合意した”

もので、決してWOWOWに非があるわけではありません。

私の頑固な性格が今回のことの大きな原因になっていると

言ってもいいでしょう。

d0164636_07150883.jpg








悪運が強いのか天が見捨てなかったのか、最後の仕事になった

全米オープンはいい試合をたくさん担当することができて

アナウンサー冥利につきました。

おかげさまで、気分よくマイクをおくことができました。


そして10月からは、年金生活に入ります。ハハハ。

お若い方には申し訳ないのですが、私の年齢だと、それなりの

年金がいただけます。フジテレビの“企業年金”を合わせると、

贅沢さえしなければ十分に暮らしていけます。

明らかにガタが来ている体の手入れをしながら、時間をかけて

「さて 何ができるのか」を考えたいと思っています。


私は、WOWOWのアナウンサーは地上波に比べ、視聴者との

距離が近いと感じながら仕事をしてきました。

そして、自分の予想をはるかに超えて実況を続けられたのは、

みなさんの応援があったからだと思います。この場を借りて

お礼を申し上げます。ありがとうございました。


最後になりましたが、テニスのコメンタリー仲間やWOWOW

若い友人たちに、なにも話さないまま今日を迎えることになり、

申し訳ない気持ちです。

この年令まで元気にやってこられたかげに、みんなの支えが

あったことを忘れません。長い間、ありがとう。


それでは 老兵は静かに消えることにいたします。ごきげんよう。


こういう事情ですので、このブログもしばらく休みます。

気力を取り戻し、テニスへの興味を持ち続けられるようなら、

いずれ再開したいと考えています。保証の限りではありません。

ハハハ。



この記事を更新するタイミングについては

スタッフに気を遣ったつもりでしたが、

あにはからんや!



分かってほしいと思った人たちの胸には届かず、

むしろ逆効果だったケースもあり、帰国後に

改めて話し合うつもりでいたらしい会社側は

"最後通告"と受け取りました。


物事、なかなか、思い通りにはいかないという

典型的な例になってしまいました。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2017-09-17 08:15 | アーカイブから | Comments(2)

d0164636_07143486.jpg




決して美しいわけではないのですが、ニューヨークは世界中で

一番好きな街です。その魅力については、何度も書きました。

最後に訪れたのは2005年全米オープンのときです。

この大会がWOWOWでの最後の仕事になりました。

この時点では、まだ誰にも辞めることを話していませんでした。

自由行動になった大会最終日の翌日、一人で外出しました。

街を目に焼き付けておきたかったのです。

センチメンタル・ジャーニー…


A Holiday in New York ( 2005.09.12 初出 )


…「ここだよ」と言われてタクシーを降りるともうはっきりと

潮のにおいがしました。

例年なら、予備日の月曜日は本を買いに行くぐらいで あとは

ゴロゴロして過ごすのですが、今日はなぜか水のあるところに

行きたい、と思ったのです。

行った先は サウス・ストリート・シーポートです。

d0164636_07143891.jpg











イースト・リバーにかかる一番南側にかかる橋、ブルックリン・

ブリッジに近い波止場です。

前にも行った事があるはずですが、記憶が定かではありません。

みんな そうなるんですから笑わないように。ハハハ。

何年か前に来て座ったのはこのあたりかな、と思うところに

腰を下ろし、川面を渡ってくる風に吹かれて、読みかけだった

ジェフリー・アーチャーの“Sons of Fortune”「運命の息子」の

残りを読んで時間をつぶしました。


試合に向けて準備をすることも、絶対に風邪を引かないように

気遣うことも必要がなくなりました。

何にも縛られるず、好きなように時間を過ごせる…こんなに

贅沢なことはありません。

1時間ほどたつと、おなかがすいてきました。近くのカフェに

入りました。「SEQUOIA日本語にすると「せこい屋」

あまりよくないか?ハハハ。


席についてみると、それほど空腹ではないことに気づきました。

結局、注文したのはバドワイザー()、マンハッタン・クラム・

チャウダー、そしてサラダでした。

あえて選んだ陽だまりの席から道行く人を眺めながら おいしく

いただきました。

d0164636_07144307.jpg









もう一度、川の近くに戻って読書を続けます。目が疲れると

川を眺めます。

そんなとき頭に浮かぶのは、今後のことではありません。

年寄りはみんなそうかもしれませんが、私の思いは“過去”に

向かいます。ハハハ。


恥多き人生ですが、WOWOWに出向してからの実況人生には

大きな満足感があります。

思い返せばたくさんの出来事があり、ブログを何本書いても

追いつかないでしょう。

多くの同期生が“悠々自適”の人生を送っている中、この年齢で

いい仕事、いい仲間に恵まれました。とかく一言 多いために

(ハハハ)、先輩たちから睨まれていたフジテレビ時代にくらべ、

若い仕事仲間に“望まれて”仕事をする喜びを味わえるように

なりました。こんなに幸せなことはありません

d0164636_07144780.jpg









最後は、水上タクシーに乗ってミッド・タウンに帰りました。

波が高いために、上のデッキに出られなかったのは残念ですが、

イースト・リバーから眺めるマンハッタンは、私の気持ちを

惹きつけて放しません。今夜は、全仏で“デビュー”して以来

気に入っているベトナム料理を食べに行きます。

部屋でゴロゴロしていることを思えば、とても有意義な休日に

なりました。


So,that’s the end of my sentimentaljourney.


# by toruiwa2010 | 2017-09-16 08:11 | アーカイブから | Comments(2)

09/13のツイート


日ハム 大谷翔平 がこのオフ、メジャーに移籍する…

複数のメディアがいっせいに伝えている。

規則としてマイナー契約になるが、納得なんだろう。

意中の球団もあるというが、さて、どこに行くか?

d0164636_07185358.jpg





今シーズン、開幕前のケガで先行きが不透明になっていたが、

いよいよ、“挑戦”のときが来た…ということか。


メジャーの労使協定では、アメリカ、カナダ、プエルトリコを

のぞく国から移籍する場合の条件がある。大谷は年齢的にも

プロの経験年数でも満たしていないのでマイナー契約になる。

それを承知で海を渡るのだから、それなりの覚悟もそれ以後の

“展望・成算”もあるのだと思う。


問題は“二刀流”だなあ。

常識的には、メジャー…というかアメリカ野球に投手・野手を

兼務するコンセプトはないと思うが、契約に至るまでに相当な

やり取り・駆け引きが必要になるはずだ。

d0164636_07193018.jpg









夢はあるものの問題が多すぎると思い、彼の二刀流については

キャンプのときから私は強硬に反対を唱えてきた。“せっかくの

才能を摘んでしまう”、“ケガの可能性が増す”が主な理由だった。

本人が決めるのは難しいのだから球団が見きわめてやるべし、

それもできるだけ早く…と。

たぶん、契約の中に“本人のしたいようにさせる”的な付則が

入っていたのだろう。そうでなければ、この“ずるずる”ぶりは

理解できない。


二刀流にこだわった場合、マイナーにいる間はともかく、

メジャーに上がってからネックになるのは“25人”という

しばりだと思う。

日本のプロ野球は28人が1軍として登録され、試合のとき、

ベンチに入るのは25人となっている。しかし、メジャーは

25人登録・25人ベンチ入り”だ。そこが決定的に違う。

d0164636_07184346.jpg









日本では、前日や翌日の先発投手、前日長いイニングを投げた

中継ぎ投手など3人がベンチに入らず、試合前の練習だけで

帰宅する。“あがり”と呼ばれる。“日ハム・大谷”は監督の指示で

ベンチを外れているのだろう。メジャーではそうはいかない。

基本的に“延長無制限”だから、ピッチャーといえども、代打、

代走、守備…“緊急”の場合にやることはいくらでもある。

登板の前後、必ずベンチを外れる選手などいない。(…はずだw)


その環境の中で二刀流を生かす方法はおそらくない。

特に、視察のため来日中のスカウトが”野手として先発させながら

試合の流れによってクローザーで起用するアイディアがある”と

話していたなどという ”奇天烈”(きてれつ)な情報を見かけたが、

話にならない。


投手、打者、どちらも 専念すれば、そのレベルはかなり高い。

柔らかいフォームから遠くに打球を飛ばせる 打者としての

潜在能力も高いだろうが、どちらかといえば、“投手・大谷”に

魅力を感じる。100(162)を超えるファストボールと

キレのいいスライダーはメジャーでも十分通用すると思う。



個人的には、ピンストライプをまとってほしい。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2017-09-15 08:17 | メジャー&野球全般 | Comments(2)

編集者が天吾に向かって電話で

「ホットケーキみたいに 作るそばから

どんどん売れている」と話す場面がある。

哀れな私の頭は“混乱”する。

“花畑牧場の生キャラメルみたいに、

作るそばから…”ならまだ分かる。

しかし、この書き方だと、ホットケーキとは、

“作るそばから売れる”もの、ということになり、

それは、おかしな“決め付け”だ。

それともなにか、1984年当時にはホットケーキが

“爆発的に”売れていたんだろうか。

まさかね。ハハハ。 

d0164636_06410880.jpg










村上春樹の大ヒット小説「1Q84」を批判したとき、

雑な文章の例として書いた記事の一節だ。

そのころ、田中義剛の花畑牧場が作る生キャラメルは

とんでもない売れ方をしていたことを思い出す。

食べてみたいと思いつつ、彼が青山に出店したときも

行列がすごいと聞いてしり込みし、「そのうちに…」と

思っていたら、ひっそりと撤退していた。

今回、札幌に行くと決まった日から楽しみだった。


新千歳空港の売店で簡単に手に入った。

単純に“おいしい”と思う。癖にはならないだろうが。


# by toruiwa2010 | 2017-09-14 06:42 | インスタグラム風 | Comments(2)
したたかに
   酔ふて候
      夕芙蓉
d0164636_17252080.jpg













去年まで知らなかったけど、
芙蓉って真っ白だった花が
やがてピンクになり、最後は
赤くなって散っていくんだね。



# by toruiwa2010 | 2017-09-13 17:26 | インスタグラム風 | Comments(0)

20148月午前11時すぎだった。

スコアをつけながら、マリナーズ・岩隈のピチングを見ていた。

エッと思った。

何かおかしなことが起きたぞというアラームが鳴った。

“異変”は高校野球を放送している隣りのテレビ画面で起きた。

岩隈が投げ、結果をスコアブックに記入して顔を上げたとき、

目の端でとらえた映像に違和感があつたのだ。

d0164636_09392529.jpg







“おかしい”と思ったものの正体は、このときマウンドにいた

ピッチャーが投じたボールが高く舞い上がり、あろうことか、

テレビ画面の外に消えていったことだ。

思えば、無駄に鋭いセンサーが“悲劇”のはじまりだつた。

ハハハ。


悲劇とは、このとき東海大四高のエース・西嶋隆太君が投げた

超スローボールをめぐっての“炎上騒動”を指す。言葉足らずの

ツイッターを発信した私と、気の毒な“被害者”・西嶋君だけが

関わっているのだから、“悲劇”“は大げさかもしれないが。


東海大四のピッチャーのスローカーブ…

ダメとは言わないが、少なくとも、

投球術とは呼びたくない。意地でも。

こういうことやってると、世の中をなめた

少年になって行きそうな気がする。

ハハハ。


…直後に書き込んだ私のツイートだ。

軽い気持ちだったが、急いだあまり、大きなミスをした。

”世の中の…”以下はまったく余計だった。

そのまま岩隈の試合に集中していた。その間に、ツイッターが

えらいことになっているとはつゆ知らず。


深夜の削除と謝罪、ダルビッシュとの関わり、一件落着など、

この一件の細かなことは以下のブログを参照されたい。長いぜ。

ハハハ。


ツイッター 炎上!~詫びるしかない~ http://bit.ly/1BrvjGA

“タイトルなし”とします  http://bit.ly/1Btn5wP

超スローボール:いやいやいや~2014:岩佐徹的大誤算6

                 http://bit.ly/1EGRaOv

報告:超スローボールの件落着  http://bit.ly/1C8KnY4

d0164636_09385543.jpg






3年の月日が流れた。

8月の末、「プレバト」の3時間SPを見ていたとき、PC

こんなツイートが現れた。


@toruiwaさん

岩佐さんげんきですか?

20:38:40


まず、本文に目が行った。誰だろう?と思った。目をずらして

発信者を確認すると“西嶋亮太”と書かれていた!

2015年初めに何回かダイレクトメッセージを交換して以来だ。

今、コンタクトをとってくる理由が分からないし、アドレスが

記憶の中にあるものと違うから、すぐに信じたわけではない。


しかし、プロフィルに書かれた経歴も正しいし、ツイートの

内容も彼らしかったので返信した。


いろいろあって2014年の夏ほど

元気じゃないかも。ハハハ。

ホントに西嶋君? 

だったら、うれしいなあ。

社会人野球はどうですか?  


彼からのリプは…


ハハハ。 は絶対元気ですね!笑

僕はピッチャーやめて内野手やってますよ。


一気にテンションが上がって、以後、大好きな「プレバト」の

内容はうろ覚え。ハハハ。


やり取りを続けるうちに、彼の方にも一度会ったみたいという

気持ちがあることが分かった。互いのスケジュールを確認して

飛行機のチケットとホテルを手配し、11日、北の大地に飛んだ。

余談だが、飛行機に乗るのは200610月のハワイ以来だから

チェックインのとき緊張した。ハハハ。

d0164636_09413066.jpg









待ち合わせに指定されたすすきのの居酒屋には早めについた。

こちらはあくまで“会ってもらう”立場だし、まず、なによりも

直接“謝る”のが目的の会合だからだ。


西嶋君は少し遅れてやってきた。事前に「5分ほど遅れます」と

DMで連絡があった。きちんとしてるわ。

“連れ”がいることは聞いていた。というより、私の方から、

11では気づまりだったら、誰かを誘って下さい。たとえば、

ガールフレンドとか、当時のキャッチャーとか”と伝えてあった。

GFはいない、ということで、一緒に現れたのはバッテリーを

組んでいた上野純輝君だった。

d0164636_09395549.jpg









まず、謝らせてもらった。“形式ばった”ものではなかったが、

気持ちよく聞き入れてくれた。彼の方に、“例の件”について

わだかまりがないことは分かっていた。2015年初めのDMでも

こう言ってくれていた。


僕、なんも思ってませんからね!

周りが騒いだだけです。

岩佐さんは思ってることを言っただけ。

僕もやりたいことをやっただけですよ!

自分はなんも思っていませんよ?


あーたしかに

言われてしょうがないとは思いました!

誰にも文句言われないぐらい実績残せば

よかったんですが、あの程度の力じゃ

言われても仕方ないですね!


…袋叩きの中で、この言葉にどれだけ救われたことか。そして、

当時から、彼は“いい年こいた岩佐爺”よりオトナだったんだ。

ハハハ。


会話の細かい中身は3人の中にとどめるが、“あの一球”のこと、

今の生活など、約2時間、話した。主に私がしゃべっていた。

“音”がなくなるのが怖かったから。

豚しゃぶ、刺身などの食べ放題だった。スポーツをやっている

若者らしく、二人がよく食べてくれたのがうれしかった。


西嶋君は内野(セカンド)に転向したあと苦戦しているようだ。

上野君は東海大北海道に進み野球を続けてるものの、試合には

出たり出なかったりだという。口を揃えて、社会人、大学とも

高校野球とはレベルが違うと話していた。それも“青春”だよね。


3年前、大観衆の視線を一身に集めて、甲子園のマウンドに

立っていた小柄な少年は、少し大人びた顔つきの礼儀正しい

21歳の青年になっていた。


いい旅をさせてもらった。本人に直接 気持ちを伝えられた。

こんな日が来るなんて、考えもしなかった。

西嶋君は自覚がないまま、会ってくれたことでこれ以上はない

“年寄り孝行”をしてくれた。そういえば、敬老の日も近いね。

有難う、西島君。そして、付き合ってくれた上野君も。

いい野球人生を送ってほしい。青春バンザイ!!

d0164636_09402589.jpg


# by toruiwa2010 | 2017-09-13 09:47 | blog | Comments(9)
久々に詠める

昼下り
  すこし酔いたる
       芙蓉かな
d0164636_10311628.jpg    

# by toruiwa2010 | 2017-09-11 10:32 | インスタグラム風 | Comments(0)

芦屋に“単身赴任”したこともあり、映画鑑賞という気分では

なかったので、今年は回数が激減しました。

2月こそ、やることが限られていたので8本見ましたが、以後、

徐々に精神的な余裕を失い、私的にはラインナップに魅力が

なかったこともあって本数が減り、2~6月までの4ヶ月間で

12本しか見ていません。


帰京後の7月は、上映開始から1時間足らずでギブアップした

「忍びの国」だけ、8月も“食欲”を刺激されないままでした。

現在のところ、今年 見たのは32本。普通の人にくらべれば

それでも多いのでしょうが、この時期までに68本も見ていた

去年にくらべると半分以下です。


8月末公開の「関ヶ原」から“復活”の兆しがあります。ハハハ。

ネットの評価より甘いかもしれませんが、85点の邦画が3本。

本格的な秋に入って、今後も見たい映画が目白押しです。

では、最近見た3本について…


トリガール 85


キャンパスに向かうバスの中で冴えない“メガネ男”の集団に

囲まれて辟易したゆきな(土屋太鳳)は思わず停車ボタンを

押して途中で飛び降りた。歩いたほうがマシだわ。

バスを見送る彼女の横をさっそうと走り抜けていく競技用の

自転車があった。


第一希望だった他校の建築学部に落ち、仕方なくこの大学の

応用化学部に入ったものの、初日から絶望したゆきなだったが、

オリエンテーションで出会ったクラブのとりこになった。

部長がイケメンだったこともあるが…

d0164636_06321550.jpg













日テレの鳥人間コンテストに参加する大学のクラブに入った

ゆきなが“漕ぎ手”として成長していく様子を描いた青春ものです。

私は面白く見ましたが、序盤がはしゃぎすぎていて年寄りには

けっこう“きつい”作りになってますね。後半の出来はいいので

もったいない気がします。


土屋太鳳…この子の笑顔にはやられるわ。素晴らしい!ハハハ。


幼子われらに生まれ 85


遊園地に向かう人の流れの中で男(浅野忠信)がしゃがみ込んで

靴の紐を結び直している。後方から来た小学校高学年に見える

少女が駆け寄って勢いよく飛びついた。3ヶ月ぶりの再会だ。

二人は親子だが、現在は一緒には暮らしていない。男と少女の

母親は6年前に離婚し、年に4回しか会えないのだ…

d0164636_06314495.jpg













バツイチ同士で再婚した夫婦と妻の二人の連れ子という家庭。

男が別れた妻も娘を連れて再婚しています。

男の妻はDVなどが原因で前の夫と別れています。

妻のおなかに新しい命が宿ったことで複雑さが増します。


人間関係を頭の中で整理するのに時間がかかります。ハハハ。

男はいい夫です。血がつながっていない二人の娘にとっても

いい父親でありたいと努力しています。しかし、幼い 下の娘は

懐いてくれますが、微妙な年齢になっている上の子は反発して

本当の父親に会わせてほしいと無理を言って男を困らせます。


テアトル新宿で見ました。いかにもこの劇場の客が好きそうな

映画です。そして、地味ですが、90点でもいいかなと思うほど

かなりいい出来です。5点減らした理由はハッキリしています。

重松清の原作に忠実なのか、脚色が不出来なのか不明ですが、

バツイチ同士夫婦の長女に対する“初期対応”が悪すぎます。

“反発”がはっきり分かるのに、二人はありえないほど鈍感です。

ま、だから物語が成立するわけですが。ハハハ。


冴えない中年男を演じた宮藤官九郎がいいと思いました。

浅野(主演)とともに、助演賞の候補になるかもしれません。


関ヶ原 85


歴史にからきし弱い私には、石田三成と言えば 根拠もなく、

“ヒール”のイメージだったのですが、この映画はまったく違う

描き方をしています。歴史に登場する人物のキャラクターは

どうしても作り手の主観が強く投影されるものだと思って

いるので、特に違和感はありません。


公開後のネットで見た YAHOO映画、映画com、ぴあ、Movie

Walkerでの評価が低かったので心配しながら出かけました。

序盤の5分ほどは「なるほど」と思いました。説明不足のまま

時代が“飛ぶ”ので観客はついていけないところがありました。

ただし、そこから先は結構面白かったです。要するに、全部、

分かろうとしちゃダメなんです。たとえば、ギリシャ映画を

字幕なしで見ているつもりになれば問題ありません。ハハハ。

d0164636_06313730.jpg










三成を演じる岡田准一からは「俺が引っ張る」という気迫が

伝わってきます。映画の評価とは別に、賞の対象になるかも

しれません。「岩佐は岡田に甘すぎる」と叱られそうですが、

今年の彼はすでに「追憶」で主演男優賞の候補です。あくまで

“私的”に。ハハハ。

ちなみに、やはり大好きな役所も素晴らしい演技でした。


「蜩ノ記」以来?の岡田と役所の相性はとてもいいみたいです。


# by toruiwa2010 | 2017-09-11 08:16 | 映画が好き | Comments(2)

6ヶ月&10年が過ぎた

~大震災と同時多発テロ~( 2011.09.11 初出 )

d0164636_07095482.jpg




地震が起きたときに「あ、これはちょっと…」と わずかでも

恐怖を感じたのはあのときが初めてだったような気がします。

311日午後246分、私は昼寝から目覚めたところでした。

揺れ始めたことで目が覚めたのかもしれません。

初めは「すぐ収まるだろう」とタカをくくっていましたが、

2分半から3分は続いていました。とても長く感じました。

不気味に揺れが続くうちに「これは…」と思い始めたのです。

震度5強の東京でさえそう思ったのですから、震度7だった

被災地のみなさんがあの時間をどんな気持ちで過ごしたかは

想像できません。

d0164636_07100043.jpg







直後に海岸地帯を襲った巨大津波。

メディアだけでなく、個人が撮ったビデオが自然の恐ろしさを

細かく記録していました。夕方から夜、そして翌朝…繰り返し

流されるその映像を前に言葉を失いました。


ビジュアルとしては、震災から2ヵ月半後に、駆け足で訪れた

被災地の様子がダブります。巨大な龍のように津波が走って

行ったあとが戦争直後の焼け野原のようになっていた名取、

あまり被害の跡が見えない駅前から少し車で走っただけの

港に破壊し尽くされた建物群が残されていた石巻、何棟かの

ビルが根こそぎ横倒しになり、鉄骨だけになった3階建ビルの

屋上に乗用車が裏返しになって乗っているのが見えた女川港…

“自然の猛威”や“津波の恐ろしさ”と 文字にしただけでは真実が

伝わらない光景がありました。

d0164636_07100546.jpg








今でも、そのとき目にしたものはときどきよみがえります。

こわいのは 正直に書くと、しだいに“遠い”できごとになろうと

していることです。

頑張ってほしいと願う気持ちも、応援する心も、変わらずに

持ち続けているつもりです。“他人事”というのではないのです。

しかし、半年が経過したいま、本当の意味での当事者ではない

“もどかしさ”を感じます。


それは、政府・行政の動きが相変わらず鈍いこととも関係が

あると思います。菅政権の対応がもっと素早く、被災地からの

復旧・復興のつち音が伝わってきていれば、今頃、日本全体に

“前向きな”明るい空気があふれていたはずです。

風貌にだまされているかもしれないと思いつつ、野田新総理の

人柄には、少し期待を持ちました。

しかし、では、“テキパキ”と復興が進み始めたか…と言えば、

そうではありません。

菅前総理は、「お盆までには全員を仮設住宅に…」と大見得を

切っていましたが、いまだに、避難所での生活を続ける人々が

6000人いるそうです。要介護者が30%増えた、と聞きました。


もちろん、国を預かる立場が難しいことは分かります。

私たちが口で言うほど簡単ではないのでしょう。

それにしても 鉢呂大臣の愚かな発言は論外として、流された

家や店を建て直そうと思っても、国や県の方針が決まらないと

実行に移せない、風評被害によって、福岡で予定されていた

「ふくしま応援ショップ」のオープンが中止になった、丹精を

込めた野菜が、牛が出荷できるかどうかは放射線量の計測の

結果が出ないと分からない…これだけ理不尽な目に遭っても

じっと耐え続ける東北の人たちの我慢強さには感心しますが、

もっと怒ってもいいのではないでしょうか?

d0164636_07100963.jpg







野田政権は「福島の再生なくして日本の再生なし」などと、

“キャッチコピー”を口にして悦に入っている場合ではないと

思います。議論をする、法を整備する…それも大事でしょうが、

新総理がやるべきことは、その中で、被災者の胸に“明かり”が

ともるような手を打って行くことです。


乱暴な言い方をすれば 何でもいいのです。

忘れられている”“見捨てられていると感じ、それでも耐える

人たちに、「政府は自分たちのことを考えてくれてる」と感じて

もらう“何か”をすることです。

d0164636_07102536.jpg










震災が発生したとき、現地には雪が残っていました。

朝の気温が零度以下になることもしばしばでした。

短い春が過ぎ、猛暑の夏を越えて、いま、秋を迎えています。

東北の冬はきっと駆け足でやってくるのでしょう。それまでに、

被災地の人々が、はっきりと“明日への希望”を抱いていられる

ことを心の底から祈ってやみません。



時差の関係で、アメリカ東部が911日の午前846分を

迎えるのは今夜です。

10年前、全米オープンが終わって2日たったその日そのとき

チェックアウトのため、ホテルのフロントに並んでいました。

世界貿易センタービルに飛行機が衝突した初め、それだけを

聞いたときは“小型飛行機”だと伝わっていました。

d0164636_07103278.jpg









それ以上の情報は持たぬまま、ホテルの前に出てスタッフが

集まるのを待ちました。

空港に行くのに予約してあったミニバスがなかなか来ません。

このとき すでに市内でも渋滞が始まっていたのでしょう。

このままでは飛行機に間に合わないと思い、プロデューサーと

相談して、タクシーで空港に向かうことにしました。


最初のタクシーに乗ったのは柳さんと私、たまたまそばにいた

女性スタッフ、Hさんの3人でした。

マンハッタンから“出て行く”道の渋滞はそれほどでもなく、

順調に走った私たちの車は何事もなく クイーンズボロー・

ブリッジを渡りましたが、このとき、警察官が検問の準備を

始めているのが分かりました。


タクシーの中でラジオが聞こえていたはずですが、私の耳では

早口の英語をとらえることはできず、この時点でも「旅客機が

ぶつかったらしい」程度の情報しか得ていなかったと思います。

フリーウェーから、遠くに、WTCのビルがベージュ色の煙に

包まれているのを茫然と眺めながら、空港に向かったことを

思い出します。

d0164636_07104453.jpg








私たちが通過して間もなく、マンハッタンへの出入りが完全に

禁止され、スタッフと離れ離れになってしまいました。

そのあと、空港は閉鎖され、私たち3人は空港近くのホテルに

泊まることになりました。

問題がありました。Hさんは妊娠2ヶ月でしたが、私たちに

割り当てられたのはたった一部屋だったのです!


キングサイズのベッドと貸出し用のエクストラベッドを前に、

どうしたものか 迷いました。家族でもないのに、同じベッドに

寝るわけにはいきませんから。ハハハ。

しかし、私たちが困っているのを見たHさんが「端と端なら

いいですよ」と言ってくれました。

体が小さくて寝相もよさ“そうな”柳さんにベッドを譲り、私が

エクストラに寝ることで一件落着となりました。


晩御飯はホテルのレストランで食べました。

連絡がついたプロデューサーが「代金は会社がすべて持つと

言ってますから、おいしいものをいっぱい食べてください」と

伝えてくれましたが、残念なことに、顔ぶれは少食の柳さん、

華奢な体つきのHさんに加え、私も大食漢ではありません。

しかも、3人とも酒はほとんど飲まないのです。

せっかくの“お墨付き”なのに惜しいことをしました。ハハハ。

d0164636_07104947.jpg







“激動の一日”…疲れが出たのか、柳さんは部屋に戻るとすぐ

横になり、私たちも睡魔に勝てず早々とベッドに入りました。

…エクストラベッドは湿っぽい匂いがして嫌な予感がしては

いたのですが、夜中に猛烈な“かゆみ”で目が覚めました。

案の定だったのです。ハハハ。


…しかし、3000人を超える死者を出したこの“同時多発テロ”で

私たちが受けた実質的被害はそれだけでした。生命の危険を

感じた瞬間はありません。

それでも、発生時に 現場からわずか数キロのところにいた

ということで、この出来事の記憶が薄れることはありません。

d0164636_07105584.jpg











あの日から10年がたちました。

写真は“9.11”の朝、Hさんのお腹にいたお子さんです。

10年という時間の長さを表していると思います。


# by toruiwa2010 | 2017-09-10 08:09 | アーカイブから | Comments(0)