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岩佐徹のOFF-MIKE

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Archives「拝啓 長嶋茂雄さま~おれたちのヒーローが倒れた!~」11/04/02

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今年の日本プロ野球はすでに敗者が決まってしまいました。
加藤コミッショナーとセントラル・リーグです。ハハハ。
“低タラク”は菅政権だけにとどまらないようです。
パシフィック・リーグが選手の意志とファンの思いを汲んで早々と4月12日に開幕を
ずらしたのに比べて、セントラル・リーグのもたつきはみっともないものでした。
しかも、指導力を発揮しなければならない立場のコミッショナーが、まるで機能せず、
球界内外の信頼を失いました。
対照的だったのは、一貫して、理性を保った形で選手の考えを訴え続けた新井選手会長の
言動でした。彼を3月の“月間MVP”に推したいと思います。ハハハ。

プロ野球界でごたごたが起きると、“ONのどちらかをコミッションナーに”という声が
しばしば聞こえてきます。
Oは見識もあり、人柄も十分ですからいいでしょう。しかし、あれだけの屈辱を受けても
読売グループにとどまったNは無理です。厳しい裁定を求められる局面で、巨人に不利な
意見を言える人ではないでしょうから。
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しかし、それはそれとして、長嶋茂雄と同世代の人間にとって、この人への“愛情”には
少しも変わりません。

その長嶋さんが病に倒れてから7年の歳月が流れました。
“病気”の2文字がこれほど似合わない人もいないと思っていました。いつお会いしても、
気力が充実し、人を楽しませることが大好きなひとでしたから。

ニュースで歩く姿を見ても、回復は思うように進んでいないようです。
本人は喜んでいるのかもしれませんが、読売グループがうまく“利用して”いるように
見えて仕方がありません。お気の毒です。

以下は、入院5日目に更新した記事です。

「拝啓 長嶋茂雄さま」 (2004.03.09)

拝啓 

長嶋さん、突然思いもかけないニュースに接して、大変心配しています。
ミスターのことですから、きっと回復して、元気な姿をまた見せていただけると信じて
いますが、心配なのは、“とりあえず”なおったあとのことです。
倒れた直後から「アテネはどうなる?」という声が多かったのに驚きました。
その気持ち 理解できないでもありませんが、問題は、そういった言葉がきっと長嶋さんの
気持ちに影響を及ぼすだろうということです。

直接お話しする機会があったとき「学生時代から、どう捕って、どう投げたらお客さんが
喜ぶかを考えていた」とおっしゃっていたことを思い出します。それほど、長嶋さんは
サービス精神のきわめて旺盛な方、気遣いの方です。
たぶん、奥様のアドバイスがあったのでしょうが、長嶋さんは、会話の中にできるだけ、
相手の名前を入れるようにしていらっしゃいました。言われた人が喜ぶことを十分心得て
いらっしゃったのでしょうね。
テレビ出演のときなどにも、常に司会者や聞き手の名前を意識的にはさんでいました。
そういうやり取りは見ている者に、両者の関係が単なる聞き手とゲストではなく、親しい
関係にあるという印象を与えます。
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92年の8月、全米オープン・テニスの会場で数年ぶりにお会いしたときもそうでした。
フジテレビ時代に、選手・監督と取材者の立場で20年以上のお付き合いがありましたし、
81年のワールド・シリーズ中継では2週間近くをご一緒したとはいえ、長いブランクが
あるから覚えていらっしゃるかなあと、多少、不安がありました。
このとき長嶋さんは、TBSのゲスト解説者としてのニューヨーク入りでした。
白いスーツで、さっそうと棟続きのお隣の控え室からWOWOWの部屋に入ってくるなり
「やあ、イワサキさん、おひさしぶり」と右手を差し出されました。惜しい!! ハハハ。
初対面の人間だけでも、毎日、数十人、100人を超えることもめずらしくないのですから、
間違えることもありますよね。

ご存じなかったと思いますが、「プロ野球ニュース」用に三分間のインタビューをとるとき、
優等生は王さん、ディレクター泣かせは長嶋さんでした。
王さんはインタビュアーさえしっかりしていれば、ほとんど編集なしでも放送に使える、
まとまった話をしてくれました。一方の長嶋さんは、編集が大変だったんですよ。
いい話をしようというサービス精神の結果として、ひとつの話の中に主語が三つ、四つ、
述語はもっと多くなります。結局、「言語明快、意味不明」の文章になってしまうことが
しょっちゅうでした。その“とっちらかり”ぶりが実におかしくて、私たちはこの上なく
喜んだものでしたが。

私が、試合以外で「ナマ長嶋」にはじめて接したのは、1963年の夏の終わりでした。
入社1年目から「プロ野球ニュース」要員にしてもらい、暇さえあれば、大張り切りで
通っていた後楽園球場でした。
試合が終わると、選手たちはロッカーへ直行していましたが、その手前の「サロン」と
呼ばれる部屋に二人の選手が足を止めていましたね。入ってすぐ右のソファに長嶋さん、
左奥のソファに王さんがどっかと腰をおろし、勝っても負けても大勢の報道陣の質問を
受けていたものです。

押しも押されもせぬ巨人の看板選手に対して、ベテラン記者の中には、まだ新人時代の
呼び方で「長嶋」「シゲ」と呼ぶ人もいましたが、やがて「ミスター・プロ野球」の意味で、
「ミスター」と呼ばれるようになりました。
とてつもないオーラが出ていて、新米アナウンサーは、ひたすら先輩記者たちとの間で
交わされる会話をメモするのが精一杯でした。

相手の内懐に入るのが下手だった私が、マイクを持たずにお話をするようになったのは、
かなりあとになってからのことです。それも、たぶん新聞でチェック済みなのでしょう、
バッティング練習を終えたあとなどに「今日は岩佐さん、中継でしょう?」と声をかけて
いただくことのほうが多かったと記憶しています。
それほど、ミスターは、どんなときにも気配りを忘れない人です。
81年ワールド・シリーズのときも、帰国した後お誘いがあり、西麻布のフランス料理店で
スタッフ全員がご馳走になったうえ、帰りには一人ずつエルメスのネクタイをおみやげに
いただくという、とんでもないご接待を受けてしまいました。
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そんな、人を喜ばせることが大好きなミスターが、退院後に国民の期待を耳にされたら、
きっと「もう一度、ユニフォームを着たい」とお考えになるに違いありません。
そこが私の、一番心配な点です。
長嶋さんのおつらいのは、普通に病気から回復するだけでなく“あの長嶋さん”として
復帰しなければ、世間が納得しないところでしょう。それは生易しいことではありません。
「無理をして欲しくない」という一茂さんの言葉はよく理解できます。

みんなの期待が大きければ大きいほど、それに応えようという気になるのがミスターの
最高の美徳だとは分かっています。しかし、幸いなことに、同じ時代を生きてきた者の
一人として、いまはオリンピックを初め、すべてを忘れて、ただ、健康を取り戻すことに
全力を注いでいただきたいと切に願います。

1974年10月14日夕方の後楽園球場を思い出します。
長嶋さんの現役最後の日でした。私もスタンドで見ていました。思い切り泣きましたよ。
日本中で、いい年をしたたくさんの大人が人目もはばからず泣いた日でした。
いまは、長嶋さんのプレーを実際に見たことのない若い世代の人たちと一緒に、お元気に
なることを心から祈るばかりです。

「私たちの長嶋茂雄は永遠に不滅」と念じつつ。
                                    敬具

昨日メジャー・リーグが開幕してしまったので、大あわてて、日本人選手について
期待とノルマを書いた記事があるのですが、“今月から通常営業”と書いた通り、
週末はアーカイブからの更新にして、その記事は月曜日に更新することにしました。
今、ツインズ・西岡剛のデビュー戦を見ていますが、ここまではみじめな結果に
なっています。“予感”を書いていただけに残念です。
“結果論”だと非難されないように更新するときは少し書き変えないと。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2011-04-02 09:33 | スポーツ全般 | Comments(5)
Commented by skylafe at 2011-04-02 16:01 x
岩佐さん、こんにちは。 少し時間ができたので、まとめて(苦笑)読ませていただいています。

ちょ~さん! やはり、高度成長時代の明るさのシンボルでしたよね。
イワサキさんと呼ばれようが、生のちょ~さんを側で接することができた岩佐さん、うらやましい・・・ 

リハビリを懸命にこなし、すくなくなったとはいえ、いまでもコメントやお姿を拝見することができ、今でも尊敬の方です。

どうぞ、もし、接近遭遇なさる機会があれば、近況などをつぶやいてくださいね!


Commented by skylafe at 2011-04-02 16:04 x
大リーグ開幕!
西岡は見られませんでしたが、イチローと松井の試合は途中までTVの前にいました。
イチローは、もうおちついていて、つまらないミスはあったものの、さすがというところかな?
松井は、見ていて、なんか寂しくなりました。
あんなにフォームが小さかったかな~?とか、悩んでいるよなあ。。とか、感じましたね。
まったく打ったボールが上がりませんよね。(3打席までみましたが・・)
悲惨な状況をみていられないので、決断してもらって、最後の華を日本でむかえてもらいたいな・・・・と、思います。
正直、8年?もアメリカにいて、英語でコミュニケーションがとれないことって。。。つらいですよ。 私事ながら、私も数年アメリカに滞在していましたが、日常会話や仕事での会話はなんとかなっても、パーティーなどでのスラングを交えた会話にはなかなか入り込めなかったです。
でも、何度か積極的に交わっているうちに耳が慣れましたね。

松井は、そういう社交の場にでていたのでしょうか?
仕事場での孤立・・・・は、ストレス以外の何物でも無いと思います。
早く、かえってこい!! と、私はい言いたいですね~
Commented by 遊び人の優さん♪  at 2011-04-02 17:52 x
岩佐サン、こんばんは!

MLBが開幕し、日本人選手たちの活躍を自分の親父は見届けてから映画を観に行ったようです…。
(因みに自分の親父は長嶋茂雄さんを『絶対的な神!』として崇めてるそうで…。あの当時の大学野球を見ている世代の思い入れは他を寄せ付けないそうです…。
母親は王貞治さんと同学年ゆえ親近感がありすぎて…。)

明日は総合テレビで深夜に西岡、午前中にBS1でイチロー&松井…。
(まあ、未だ始まったばかりなので長い目で見てみたいですね!)
Commented by sakuranran at 2011-04-03 08:32 x
はじめまして。。。
ひょんなご縁で、こちらにお邪魔読みさせてもらっております。
今ではすっかりはまってしまい、やらないツウィッターまでチェックさせて頂いております^^
もともとスポーツ好きなので通常営業大歓迎です!
でも冷静な世評や常識的な喚起も心から支援しておりますvvv
これからもよろしくお願いします。。。
Commented by toruiwa2010 at 2011-04-03 09:37
sakuranran さん、はじめまして。

きっかけは何であれ、読んでいただけるのは
嬉しいことです。
意見が違うこともあるでしょうが、そういうときは
読み流してください。もちろん、反論を書き込んでも
結構ですが。

よろしく、お願いします。
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