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岩佐徹のOFF-MIKE

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「騒ぎの再現はごめん~フィギュア観戦の心得~」11/04/26

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大災害の発生で東京開催が中止という異例の事態になった世界フィギュアがモスクワに
舞台を移して始まっています。選手の中にはこの大会に照準を合わせて練習してきた人も
いるでしょうから、開催にこぎつけられてよかったと思います。…と、言うほうは気楽に
言いますが、1ヶ月前にピークが来るように調整したものを、一度“解除”して、再び
立て直すのは口で言うほど簡単ではないのでしょう。

外見だけで判断することはできませんが、一番心配なのは繊細に見える浅田真央です。
日本選手権で自信を取り戻していると思いますが、これまでもいろいろ波があっただけに、
どんな精神状態でモスクワに乗り込んだか、気になります。ファンであろうとなかろうと
“真央スマイル”は誰もが見たいはずです。シーズンの締めくくりとして納得ができる
演技をしてほしいものです。
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今シーズンの安藤美姫で目を見張るのは“安定感”です。
ショート・プログラムでいい位置につければ、絶対の自信を持っているフリーでトップが
狙えるのですから、迷いなく試合に臨めるのは強みですね。このところ、難度を下げても
“美しく滑る”ことに気を配っているのは大正解だと思います。
“安藤のフリーは素晴らしい”と審判の頭に植え付けたのは何よりの財産です。ハハハ。
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キム・ヨナの練習風景を見るかぎり、ブランクを感じさせる空気はありません。
もともと、相手の力や技にどう対応するかを考えなければいけないほかの競技と違って、
フィギュアでは直接対戦する場面がないのですから“ブランク”の影響は限定的です。
世界選手権は「ためしに出てみようか」という大会ではありません。出る以上は相当の
自信があると思って間違いないと思います。
キムvs日本勢という対決の構図に変化はなさそうです。
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「なぜ、あんな点差になるのか?」、「どうして真央ちゃんのほうが点が低いの?」…

昨年、バンクーバー・オリンピックが開催中のある日、このブログを含め、ネット上に
疑問があふれていました。女子フィギュアのショート・プログラムがあった翌日です。
“急きょ”、テレビや新聞で採点についての詳しい説明が行われました。珍しいことです。
読者のかたに教えていただいた公式HPの採点表をブログに載せて、つぶやいたところ、
アクセスが“破天荒”な数字になりました。ツイッター、恐るべし。ハハハ。
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テレビ・新聞、ブログ、ツイッター…あらゆるメディアで多くの人がいろいろな意見を
述べていました。まさに蜂の巣をつついたような大騒ぎでしたね。ハハハ。
浅田が逆転していたら、“騒動”は急速に下火になったでしょうが、キム・ヨナがフリーで
さらに差を広げて金メダルに輝いたために長くくすぶり続けました。

発言の大部分は、自分の物差しに基づいたものでした。
浅田真央もキム・ヨナもいい演技をしたことは誰もが認めたでしょう。騒ぎになったのは
結果として、キム・ヨナが浅田真央を上回っていたと、審判団がジャッジしたからです。
しかも、思った以上の差がついていました。
この、審判の評価が自分の思いと違う…強い違和感が出発点だったと思います。

順位が逆だったら、日本ではあんな騒ぎにはなっていなかったはずです。
逆に、韓国では大騒ぎしたでしょうが。ハハハ。
陸上競技や水泳のように時間や距離で単純明快に優劣が判定できる種目にはこの種の
問題は起きません。しかし、審判の判断で順位が決まる採点競技はいつももめます。

どうしても“ひいき目”で見ますから、私の感想も「残念。それにしても、ずいぶん差が
ついたもんだなあ」というところでした。少なくともショート・プログラムであれほどの
(4.72)差があるとは思いませんでした。浅田が素晴らしい演技をして高得点を出した
直後のキムの演技を見て「キムのほうがいい出来だ。でも1-2点差だろう」と思いました。
ですから、結果として、採点で大差がつけられたとき、ビックリしたのです。
しかし、全体として、キム・ヨナのほうが優れた演技をしたと思いましたから、最終的な
結果については納得しました。

フィギュア・スケートはジャッジの採点で順位が決まる。
演技の種類ごとの“基礎点”、出来ばえによる“加点”など、採点には基準がある。
選手もコーチもそれを十分に理解したうえで参加している。

そう考えていますから、結果が出たあと、いろいろ言ってみても始まりません。
ジャッジも人間だから“主観”が入ることは避けられないでしょう。細かく、ジャンプの
種類がどうだ、GOE(できばえ)でこんなに差がつくのはおかしい…と分かったようなことを
言ったり書いたりする“にわか・ミニ専門家”が大勢、出現しました。もちろん 自由です。
しかし、それに惑わされる人も多いから困るのです。
「真央のほうがよかった」と言わないと非難されそうな空気が怖かったです。ハハハ。

フィギュアにはフィギュアの楽しみかたがあると思っています。
私は、美しいかどうかを基準にしてみることにしています。見せるスポーツですもの。
自分の物差しで見て順位をつける。ジャッジが細かい点をどう判定するかはどうでもいい。
合致すればよし、しなければそれまで…です。ハハハ。

採点基準は細かすぎて理解しきれません。審判や競技の経験者以外に、すべてを理解し、
演技が終わった瞬間に判定できる人がどれほどいるのでしょうか?
去年の日本選手権で安藤が派手なガッツポーズを見せたとき、浅田を上回るかどうかは
“微妙”だと見ていました。まさか、8点以上の差で逆転するとは思いませんでした。
翌日の新聞を読んで、浅田の冒頭のトリプルアクセル(3回転半)が“やや回転不足”と
判定されていたことを知りました。
放送の中では触れられなかったと記憶します。つまり、専門家でも、リアルタイムでは
確認できない“ミス”があるのですから、素人にはどうにもなりません。ハハハ。
相撲の物言いや野球のホームラン、テニスのイン/アウトの判定とは意味が違います。
技の出来を判断するのにハイテクの力を借りなければならないのだとしたら、それはもう
スポーツの域を超えています。
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ちなみに、私はある時期から女子体操にまったく興味がなくなりました。
最近は少し変わってきているようですが、コマネチの出現以来“低年齢化”が極端に進み、
競技の中身も曲芸のようになって、スポーツとしての面白くなくなってしまったからです。

口幅ったい言い方ですが、単なるスポーツ好きではなく、長くスポーツを見てきた目に、
オリンピックでは、キムが浅田を上回る“美しさ”を見せました。
プルシェンコよりライサチェックがいいと判断しました。
私にとっては、それがすべてです。
しかも、美しいと思ったものがより高く評価されたことに納得しました。

より速く、より高く、より強く…オリンピックの理想です。
私の中では、フィギュアはどれにも当てはまりません。
より美しく…これだと思うのです。ハハハ。

フィギュアを見るときは余計な情報をシャットアウトすることにしています。
実況者の立場だったら、採点基準は当然、把握しておかなければいけないでしょうが、
観客(視聴者)として見るときは、頭でっかちにならないほうがストレスはたまりません。
自分の目で見て、“美しい”と思った選手たちをたたえます。フィギュアとはそういう
競技だと思うからです。

さて、明日から放送が始まるようですが、女子は日本勢に勝ってほしいですね。
いえ、いいものがみられるなら誰が勝っても文句はないのですが、あの“採点騒動”が
また始まるのはうっとうしいですから。
皆さんにも、肩の力を抜いてリラックスしてみることをお勧めします。ハハハ。

書かれていることに賛同できない、という方もおいででしょう。
コメントは自由ですが、感情的なものや、ほかの書き込みに対する批判は
私の判断で削除することがありますのでご了承ください。

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by toruiwa2010 | 2011-04-26 09:57 | フィギュアスケート | Comments(9)
Commented by fuku at 2011-04-26 15:02 x
こんにちは。
昨年の世界選手権のことなどは、どのように考えられているのでしょうか…。オリンピックでは、キム選手は転倒するわけでもなくほぼ完璧に滑り、浅田選手は予定していたエレメンツが抜けてしまったので、あれほどの点差が開くかはともかく、結果には誰もが、納得したのではないでしょうか。
けれども、昨年の世界選手権のフリーで、キム選手を1位にしたジャッジに対して不信感を募らせている人々が多いのだと思います。
浅田選手は、全日本のあと、四大陸選手権にも出場しています。
それはそれは美しい“愛の夢”でした。それが再現されることを楽しみにしたいと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2011-04-26 15:52
fukuさん、こんにちは。

去年の世界選手権については http://bit.ly/eZRWKa に
少し書いただけですが、浅田真央の立派な優勝でした。
ただし、本人にとって、2010年は敗北の年…だろうと
思います。それほど、オリンピックはショックだったと
思うのです。賛同は得られないと思いますが、ブログにも
そう書きました。

世界フィギュアのフリーは、私の目にも浅田のほうが
よかったと映りました。
二人が並んで滑って、審判たちが同時に審査すれば、
浅田の点が上回っただろうと、私も思いました。
しかし、バレーボールで50cmもアウトのボールを平気で
グッドとしてしまうような、ゆがんだ愛国心に支配された
審判たちを見てきましたから、ジャッジのことは言っても
始まらない…という気持ちが強いのです。
体操でも、いやな思いをさんざんしました。
採点競技で勝つには圧倒的な強さがないと難しいですね。

ツイッター上に感情に任せたコメントがあって
やれやれと思っていましたが、こういう書き込みなら歓迎です。
Commented by えそらいろ at 2011-04-26 17:48 x
こんにちは

浅田真央選手は、あの愛らしいキャラクターから、
日本全国、「我が娘」というような気持ちで応援しているので、
どうしても熱くなってしまうのでしょうね。

「より美しく」、大賛成です。
バンクーバーオリンピックのキム・ヨナ選手も美しかったですが、
トリノオリンピックの荒川静香選手も、息をのむほど美しかったです。
どちらも納得の金メダルでした。

真央ちゃんも、他を圧倒するような迫力の、美しい演技をするまで、
あとなにか、もう一皮向けて欲しいな、という気がします。
Commented by toruiwa2010 at 2011-04-26 18:27
えそらいろサン、こんばんは。
あのキャラクターですから、浅田を
応援しない日本人はいないでしょうね。
Commented by minix7 at 2011-04-26 22:10 x
ああ〜あれから一年以上たったのですね。キム・ヨナの「ジゼル」、楽しみです。
Commented by みんみん at 2011-05-01 23:08 x
フィギュアは好き勝手に動いていればいいのではなく、ジャンプやスピン、ステップ、スパイラルの要素からなります。
それらの身体技術がいかに正確かつ美しいかという競技です。
ただ演出的に綺麗なだけならアイスショーだけでよいのであり、世界選手権も五輪もいりません。
ジャンプの回転が足りてないのを一人だけ見逃され、足が上がりきってないスパイラルやビールマンスピンをなぜか誰よりも美しいとされると競技ではなくなります。美しさを競うからこそ基準があるのです。
身体が固い選手の演技が優勝するほど美しいと見えたのなら、フィギュアを見て評価する才能なしです。
Commented by toruiwa2010 at 2011-05-02 03:33
みんみんサン、フィギュアについて
丁寧に教えていただき、ありがとうございました。
ちっとも知りませんでした。
Commented by ちー at 2012-02-14 13:57 x
フィギュアスケートを10年以上習ってルッツまでは飛べる社会人です。再びこんにちは。(もう見にこない人と思うけど)面白いコメントもついてますね。
足が上がればスパイラルとするならそれは間違ってます。正しい位置に重心を置けて、スピードが出せるか。足の高さはおまけのような物です。個人的にいーっちばん難しいスパイラルは2002年NHK杯フリーで(体の硬そうな)恩田選手がやった、両手を広げてまた閉じるのと思います。華のある動きですが、大抵は重心が下に持っていかれて止まるか減速しそうなものです。下手すると転びます。そう、フィギュアは好き勝手に動いていいものではありません。異論があるならスパイラルやって、上体をねじるのと足を上げるのと比べてみればいい。上体のねじりのコントロールがどれだけ難しいものか。上げるだけのほうがラクですよ。
Commented by toruiwa2010 at 2012-02-14 14:33
ちーサン、随分懐かしい記事ですね。

もう見にこない人と思うけど・・・書くだけ書いたら
気が済む、というタイプで、答える必要もないのですが、
根が優しいもので。ハハハ。
自覚がないのでしょうが、あなたの今回のコメントも途中から
感情がにじみ出ています。

記事に対するコメントかと思いましたが、みんみんサンの
コメントに対するものなんですね。
他人の書き込みを非難することは禁止です。

そして、みんみんサンへの私のレスはジョークです。
お間違えのないように。ハハハ。
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