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岩佐徹のOFF-MIKE

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「便利軒」85 「岳」75…~なんか文句ある?~11/05/17

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「岳」75

北アルプスの2000㍍級の山を男が登っていた。しばらくすると、アイゼンに詰まった雪で
靴が重くなった。立ち止まった男はアイゼンを靴から外した。「軽い、軽い」とスピードが
上がったと思った瞬間 足を滑らせた男は斜面を滑落して行き、やがて、数十メートル下に
口を開けたクレバスに吸い込まれて行った。

連絡を受けた長野県警山岳救助隊本部は救助に向かおうとするが、時間的に間に合わない
可能性があった。隊長の頭に一人の男の顔が浮かんだ。「サンポがいる」。
伝説の山男、島崎三歩(小栗旬)だ・・・
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予告編はなかなか良かったし、小栗は母校の後輩(明星学園:中退?)だし、番宣番組に
出演していた“健康体”の長沢まさみがきれいだったので見ることにしました。ハハハ。

しかし、これはダメでしょう。
山岳救助隊を描いた映画ですから、何度も事故が起き、必死の救助活動が行われますが、
どれも描き方が中途半端です。転落するところ、助け上げるところ…“肝心”のところが
ほとんど描かれていません。ヘリを飛ばしたりして、明らかに山のロケもやっているのに
「これはもしかして…セット撮影かな?」と思ってしまうような“チャチ”な映像もあって
がっかりです。
せっかく、小栗旬、長沢まさみという人気者をキャスティングし、二人も“熱い”演技を
見せているのに、何かすっきりしない気分でした。

冒頭のエピソードの違和感が尾を引いたかもしれません。
このクラスの山に冬季 単独で登るのですから、経験も能力もあるのでしょう。その男が、
重いからと言ってアイゼンを外しますかね?

終盤の救出劇でも納得しがたい“展開”を見ました。
切り立った岩壁のテラスのような岩場にいる要救助者を救い出すためにヘリが飛びます。
視界が悪い上に強風が吹いています。どんな素人だって、こんな条件でヘリが飛ぶなんて
考えないでしょう。それでもヘリは飛びました。しかも、長沢隊員と遭難者をロープで
釣り上げるシーンではほとんど揺れもしません。

漫画を原作とするフィクションですから、何でもありだということは分かります。
しかし、あまりにも現実離れしていて、全体が“嘘っぽく”見えました。

そう言えば、エンディングでアルプスの峰に立つ小栗の顔に当たっていた朝日(夕日?)も
きわめて怪しいです。カメラ・ポジションもおかしいし、アップはもしかしてスタジオ?
いくらなんでも、まさかね。ハハハ。


「まほろ駅前 多田便利軒」85

「間引き運転の事実はありませんでした」
まほろ駅前で便利屋をしている多田啓介(瑛太)が依頼主に調査結果を報告して車に戻ると
助手席にいたはずのチワワのハナコがいなくなっていた。正月に帰省するらしい女性から
預かっていたものだ。あわてて探し回る多田。ハナコは最終バスが出たあとの停留所の
ベンチですぐに見つかった。ベンチに腰を下ろした若い男の膝の上にうずくまっていた。
男の顔には見覚えがある。中学の同級生、行天春彦(ぎょうてん:松田龍平)だ…
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「何を言いたいのか、わけが分からん」と言う人もきっといるでしょう。
しかし、ほんの少し前 コーエン兄弟の“胡散臭さ”に辟易した私にしてみれば、はるかに
分かりやすくて楽しめる作品でした。
いくつかのエピソードを積み重ねて行くだけです。何かが学べるわけでもありません。
しかし、見たあとの気分が気に入りました。
何よりも、“肩の力が抜けた”二人の生き方が心地いいです。普通なら、こんな心構えで
世間を渡って行くのは難しいのでしょう。しかし、悩んだり、悔んだりすることが多い中、
二人のように、焦らず、急がず、“まーたり”と生きていけたらいいなあ、と思うときが
誰にだってあるのではないでしょうかね。

それぞれに“過去”を引きずっている二人の若者の間の“距離感”が絶妙です。
距離感を生みだしているのは、ゆったりしたテンポで交わされるセリフとその“間”です。
演技力もあって売れっ子の二人の若い俳優が実にいい味を出しています。感心しました。
“小難しい”映画理論を振り回したい人には向かないでしょうが、やさしく、ゆっくりと
流れる時間を味わいたかったらお勧めです。特に、ストレスがたまっている人が見れば
見終わったときには忘れているかもしれません。ハハハ。


「アンノウン」85

マーティン・ハリスは妻のリズとともに初めて訪れる街、ベルリンに向かっていた。
植物学会で発表するためだった。
ついていなかった。飛行機の中では一睡もできず、空港からホテルに向かうタクシーに
乗ったときには、ドライバーがアタッシェケースを積み残した。
妻にチェックインを任せたあとそのことに気付いたマーティンはあわてて空港に戻るため
タクシーに飛び乗った。スピードを上げたタクシーが対向車を避けようとしてハンドルを
切った瞬間、車は川に転落した。

4日間の昏睡から覚めたマーティンは医師の制止を振り切って病院を飛び出した。
妻が心配しながら待っているはずだからだ。しかし、レセプションに出席していたリズは
彼を「知らない男だ」と言い張った。マーティンを襲い続ける不可解な出来事…
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歯医者さんの予約の前、時間的にぴったりだったという理由だけで、あまり期待せずに
見たのですが、“拾いもの”でした。
カルトっぽいところがありますが、その手の映画が嫌いな私でも、次第にひきこまれて行く
面白さがありました。1000円(シニア料金)でこれだけ楽しめれば“御の字”でしょう。
同じ85点でも「多田便利軒」とはだいぶ意味が違いますのでお気を付けください。ハハハ。

75 岳 アルプスを舞台にした救助隊の物語…というスケール感がない どこかちゃっちい
85 多田便利軒 全体のペースや間合いが心地いい 瑛太と松田龍平の呼吸もぴったりだ
85 アンノウン 昏睡から覚めた男を待っていたのは理不尽な出来事 1000円なら御の字

特報!!!

どうでもいいことですが、明日の未明にかけて10万件を超えそうです。


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by toruiwa2010 | 2011-05-17 08:04 | 映画が好き | Comments(10)
Commented by yukky528 at 2011-05-17 12:44 x
こんにちは。
まほろ、気になっていました。私はDVDまたはWOWOW派なのでもう少し待ってから観たいと思います。

先日大学のOBの方々と飲んだ時に、「降りてゆく生き方」という映画を絶賛されている大先輩がいました。
http://www.nippon-p.org/blog/cat18/

DVD化をしないと明言していますので、こちらは是非観たいと思っていますが、普通の映画館では上映しないようなので、サイトをよくよくチェックしていないと見逃してしまいそうです。

興味があればサイトをチェックしてみてくださいね。
Commented by ふぇでらーが好きなふぇでらー at 2011-05-17 14:26 x
はい、20歳代まで山をやってましたんで書かせてもらいます。雪山で雪がアイゼンに詰まって重いからってアイゼンは外しません。ピッケルが活躍します。

テニス選手もフレンチなんかだと靴に詰まったクレーを落すあのしぐさみたいなもんです。

リアリティーは映画には大事です。脚色も大事ですが、リアリティーがそこなわれるのは良くないでしょう。
Commented by toruiwa2010 at 2011-05-17 15:09
yukky528さん、こんにちは。

「降りてゆく生き方」…興味はありますが、
どこで見られるのかが分かりにくいですね。
DVDにもしないテレビでも放映しない…
そのスタンスはいいけど、これでは見に行く
意欲が失われてしまいますね。ハハハ。
Commented by toruiwa2010 at 2011-05-17 15:11
ふぇでらー…さん、こんにちは。

まあ、映画ですから、細かいことを言っても
しょうがないですけどね。分かりやす過ぎて・・・
Commented by 老・ましゃこ at 2011-05-17 17:31 x
リーアム・ニーソンの顔と雰囲気が好きです(^^)WOWOWで見られる日を楽しみに待つことにしようと思います…(^^)
Commented by coco_spoon at 2011-05-17 17:32 x
ツイッター経由で初めておじゃましました。
「まほろ駅前 多田便利軒」を穏やかな線香花火のような化学反応が心地よかった。とつぶやいたその後、何となく検索したら、岩佐さんのつぶやき&ブログに出会いました。
岩佐さんの感想をそうそうと頷きながら読ませていtだきました。
やさしく、ゆっくりと流れる時間っていいですね。
岩佐さんのブログもそんな匂いがしますね。

Commented by toruiwa2010 at 2011-05-17 18:43
老・ましゃこ さん、こんばんは。

そうですね。WOWOWで十分かもしれません。
半年後ぐらいには放映になるでしょう。
Commented by toruiwa2010 at 2011-05-17 18:46
coco_spoon さん、こんばんは。
線香花火…面白い感覚ですね。
受け取り方は人それぞれですから
そういう人もいるのでしょうね。

お時間があったら旧ブログ(ヤフー)のカテゴリ
“映画が好き”をどうぞ。

→ http://blogs.yahoo.co.jp/toruiwa2006
Commented by pon at 2011-05-17 22:16 x
岩佐さん、こんばんは。
「まほろ駅前~」は原作が面白かったので、映画も見てみたいです。
キャスティングも小説のイメージに合っているような気がします。
小説の方は続編が出たようなので、文庫化されたら読もうと思います。
最近、本の置き場所に困るようになってきているので。。。
「アンノウン」は予告編を見て、どんな真相なのか見たいと思いました。
私もWOWOWで見られるまで待とうと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2011-05-17 22:28
ponさん、こんばんは。

一般料金だと1800円ですから
当たればいいけど、はずれだった場合ショックが
大きいですよね。でも、ponさんなら便利軒は
大丈夫だと思いますよ。

アンノウンはWOWOWで十分かと。
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