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岩佐徹のOFF-MIKE

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Archives「ナダルという好青年~初めてほめた記事?~」         11/06/05

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Na Li d.Schiabone 64/76

女子の決勝はリー・ナが去年の女王・スキアボーネを下してアジア初の
グランド・スラム・チャンピオンになりました。偉業です。
立ち上がり、スキアボーネが引き出しの多さを見せて五分に見えましたが、
リー・ナの強烈なフォアがすべてを破壊した感じでした。彼女をじっくり
見たのは全豪の決勝ぐらいですが、昨日は、あのフォアがよく決まるのを
見たとき、こうつぶやいて寝てしまいました。

アジア人初のチャンピオン誕生の可能性85%。
勝ちを意識して“チョーク”する、あるいは
スキアボーネに騙される可能性が15%と見る

接戦だったらしい第2セットの内容がどうだったのかは知りませんから、
これ以上のことを書く資格はありません。ハハハ。
ただし、あのフォアがある限り、リー・ナは、今後も、グランドスラムで
常に優勝を争う位置にいるでしょうね。
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さて、今日は、グランド・スラマー同士の対決で男子決勝です。
この二人ですから気持ちのいい試合になるでしょう。
引退後の私は、ナダルを応援していることを隠していません。ハハハ。
初めて彼のプレーを見た2005年ローラン・ギャロスでした。
“力任せ”の印象が否定できませんでしたが、攻撃的なテニスはとても
魅力がありました。そして、時間の経過とともに私を惹きつけたのは
その人柄でした。

彼のブログを紹介したものを含めて、たくさんの“好意的な”記事を
書いてきましたが、初めて彼を誉めたのがこれでしょうか。

「好青年」06/06/08

2006 Roland Garros
QF Nadal d.Djokovic 64/64 ret


チェアに寄ったあとコートに戻り、控えめに手を上げてスタンドの拍手に応えたナダルは
ラケットでジョコビッチの方を指ししめしました。
「彼もよくやりました。どうぞ彼にも拍手を」というジェスチャーです。
あの、ローマでのドラマチックなファイナルのあとにも同じ仕草が見られました。

テニス・シーンに登場したときから、ナダルには“育ちのよさ”を感じます。
ただし、“裕福”、“名門”という、環境がもたらすものではありません。
周囲に気を配る人たちに囲まれて育った青年が、何気ない言動の中に自然ににじませる
“空気”がそう思わせるのです。
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もう、今では広く知られている通り、バルセロナの南、地中海に浮かぶマジョルカ島で
生まれ育ちました。島の先輩にカルロス・モヤがいます。
思えば、この小さな島から世界的なテニス・プレーヤーが短期間に二人も世に出たことは
オドロキですね。モヤは10代で島を離れてスペイン・テニスの中心地バルセロナに移って
成功を収めました。

スペインのテニス連盟は、ナダルにも同じ事を勧めたようです。
しかし、両親は、“教育のために”マジョルカに残すことを選択しました。
連盟からの財政的援助は減った(なくなった?)ものの、父は成功したビジネスマンですから、
問題はなかったのでしょう。
今もコーチとして常に行動をともにしている叔父のトニはこう話していました。
「父親は、マジョルカで家族に囲まれ、自分をバックアップしてくれる人たちと一緒に
いるほうがいいと考えたのさ。若いときに家を離れると、仮にテニスはうまくなっても、
人間としては、いつもうまく行くとは限らない。練習相手に同じレベルのプレーヤーを
探すのに苦労することはあったけど、なんとかここまできたよ」
…両親が考えた教育とは、つまり“人間教育”だったのでしょう。

2004年に、スペインはデビス・カップで4年ぶりに優勝を果していますが、このときにも
彼らしいエピソードが残っています。
チームの主要メンバー、フェレロの調子が上がらず、アメリカとの決勝が迫るにつれて
誰がプレーするのかをめぐるチーム内の緊張は相当なものになっていたようです。
モヤは決まりとして、2番手を誰にするかはキャプテンにとって難しい決断でした。

「みんながプレーしたがっていたから厄介だったんだ。
で、キャプテン(=監督)が『フェレロじゃなくて君がプレーする』って言ったとき、僕は
『フェレロにプレーさせてください。僕はハッピーだから』と言おうと思った。
でも、モヤが『馬鹿なことを言うんじゃない。いまの君はすばらしいプレーをしているし、
フェレロよりいいプレーをするよ。間違いなく勝てるよ』と言ったんだ」

一緒に練習をしてきた先輩の気持を思いやってのことでしょう。
バルセロナには、スペイン中からテニスのエリート少年たちが集まって厳しい競争を繰り
広げていると聞きます。幼くして、その“生き残り競争”の中に入っていたら、こういう
ナダルは生まれなかったかもしれません。

結局、フェレロに代わって出場したナダルは第2試合でアメリカのトップ、ロディックを
逆転で下しました。デビス・カップの決勝でプレーして勝った最年少プレーヤーです。
(18歳185日)
一気に国民的なヒーローになったこのときが、ナダルの、“世界へのデビュー”でした。
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昨日のQFは、大きな期待があっただけに残念な結果に終わりました。
“今が旬”ですから、その挑戦ぶりが楽しみだったのです。
Novak Djokovic、ノバク・ジョコビッチか・・・どちらも苗字みたいですね。
個人的に、“ヨシオ・フミト”という、どちらもファースト・ネームのような男を知ってますが。
ハハハ。

第2セットはケガのせいで目いっぱい打って来なくなった相手に少し戸惑ったところが
あったナダルですが、全体としては問題はなかったと思います。
何より大きいのは、スタミナを温存できたことでしょう。
ターゲット、フェデラーはSF前に2日間 休めますからね。

「問題はあったみたいだけど、いいプレーをしていたから棄権したのにはビックリしたよ」
「4回戦のときは少し疲れを感じたけど、今日は大丈夫だった。でも、第2セットは彼の
ケガのせいで僕も少し集中をなくしてしまったよ。だって、サーブのたびに背中に手を
当てたりしていたからね。どうなってるのかよく分からなくて・・・」
「64/30まではいいプレーだったと思う。自信も持てたし、内容もよくなっていた。
問題があったとすればサーブかな。いいんだけど、ちょっと遅かったね。練習しなきゃ」
(去年と比べて?)「さあ。正確には覚えてないんだ。でも、いいプレーは出来てるよ。
過去2週間で最高のレベルでSFまできたんだ。それが一番大事なことさ。
去年の方がよかったとか、今年のほうがいいとかは考えたくないよ。
今年の僕の方がいいプレーヤーだとは思うけどね」

「ジョコビッチは、ケガをするまでは試合をコントロールしてたと言ってたけど?」と
聞かれたときも、彼らしい答えかたをしています。
「Oh,yes.(smiling) 彼がそう言うならそれでいいよ。
でも、僕は常に先に先にブレークしてリードしてたよね?no(違う)?」

英語での会見が終わって、スペイン語に切り替えられたとき、「フェデラーはNo1だけど、
君は彼に対して複数のサーフェスでいい対戦成績を残してるね。それでも自分はNo2だと
感じるのかな、それともNo1?」という質問がありました。
「おかしな質問だね。彼がNo1で僕がNo2さ。No2だと思ってるよ。そうなんだもの。
彼は、何ポイント持ってるの?7000でしょう?歴史上それだけのポイントを持った選手は
いなかったよ。だから、彼がNo1さ。ブレーク(8位)が僕に勝つこともあるだろうけど、
だからと言って、彼は自分がNo2だとは言わないでしょう」

男子は、1985年以来21年ぶりでトップ4がSFに進出しました。
ナダルの相手はNo4、リュビチッチです。
“あぶない”のは、リュビチッチのサーブが爆発したときでしょう。
タイブレーク、タイブレークになると何が起きるか分かりませんからね。
         ⇓
SF d.Ljubicic 64/62/76
Final d.Federer 16/61/64/76 ⇒ 2連覇 !!

 
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by toruiwa2010 | 2011-06-05 08:09 | テニス | Comments(8)
Commented by ヤップンヤン at 2011-06-05 19:31 x
香港のスポーツニュースのトップは無論、リー・ナでした。北京五輪のようにアマチュアスポーツではスポーツ大国ですが、NBAのヤオ・ミンもいますし、プロスポーツでも結果をだし始めています。いずれアメリカも真っ青のスポーツ大国になっていくかもしれません。
13億人(実際には15億人以上は確実にいるでしょう)いますから人材は豊富どころか余ってます。

Commented by toruiwa2010 at 2011-06-05 19:34
ヤップンヤンサン、こんばんは。
日本と同じで東北部には大きい人が多いと聞きます。
国内全域からその気になって人を集めて訓練すれば、
それはすごいことになるでしょう。
Commented by ヤップンヤン at 2011-06-05 19:45 x
岩佐さん
その通りでして、中国は”北上”するほど背が高くなります。香港人は南方ですから小さいです。それを言えば、フィリピン、タイ人も小さいです。一概にはいえませんが、北欧、オランダ、ドイツなど北方の国々の人は体格がいい気がします。
余談ですが、中国では北上するほど美人な女性が増え、スタイルも良くなります。北京に行ったとき、あまりの香港との違いに・・・。
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-05 20:14
ヤップンヤンサン、日本でも東北には美人が多いといいますね。
南のほうはどうだ、と言ってるわけじゃありませんが。ハハハ。
Commented by 老・ましゃこ at 2011-06-06 08:43 x
若いナダルの写真、とてもいいですね。内面の美しさがにじみ出ているとてもよい写真だと、改めて思いました。
ナダル、優勝しましたネ…ばんざ~い(^^)
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-06 09:05
老・ましゃこ サン、おはようございます。
日本でのナダル・ファンを一人でも増やすことが
私の“ミッション”です。ハハハ。
Commented by teniko at 2011-06-06 19:27 x
私も以前はサンプラスファンで今はナダルファンです。自分でも不思議ですがなぜ岩佐さんはプレースタイルの全く違う二人が好きなのですか?
私自身の答えは、ここにあるように、二人の人間性に共通点があるからかなあと思っています。

苦しんだ中での今回の優勝は去年とも似た感慨深いものでした。これからもたくさんのナダルの記事をお願いします。
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-06 19:41
teniko さん、こんばんは。

サンプラス、ナダル…確かに、プレースタイルが
全く違いますね。性格も違いますけど。
ほかにも、クエルテン、サフィン…結局は“人柄“だと思います。
フェデラーだって人柄に問題があるわけじゃないのですが、
なぜか、ひきつけられるところまでいかないんです。
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