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岩佐徹のOFF-MIKE

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せめて80点がほしい!~「バック・ページ」「トヨトミ」etc~         11/06/09

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「マイ・バック・ページ」75

週刊東都の記者、沢田(妻夫木聡)は理想に燃える若いジャーナリストだった。
1969年1月、東大・安田講堂の封鎖解除のあと 70年の日米安保改定に反対する労働者や
学生の反対運動が激しさを増す中、先輩記者とともに取材に打ち込んでいた。
そんな彼らのところに、梅山と名乗る活動家(松山ケンイチ)が接触してきた…
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大学に入ったのは1959年でした。ちょうど60年安保改定に反対を叫ぶ学生運動がとても
盛り上がっている時期とぴったり重なります。しかし、もともと、イデオロギーを持たず、
大学も慶応でしたから、環境的にも学生運動には縁がありませんでした。ごく典型的な
“ノンポリ”と言ってよかったと思います。
逆に、東大、早稲田、明治、法政…運動が盛んだった大学に進んでいたら、穏やかな
今の性格も随分違ったものになっていたことでしょう。ハハハ。

フジテレビ入社後、アナウンス部の幹部からは「スポーツ・アナとして頑張るように」と
言われていたし、自分もそのつもりでした。しかし、放送開始5年目で、資本系列が同じ
ニッポン放送・文化放送から移籍してきた人たちを中心に構成されていたフジテレビの
アナウンス部はとにかく数が足りません。若い私もスポーツだけを勉強していればいいと
いうわけにはいかず、いろいろな仕事に駆り出されたものです。

その中で、リポートが報道部のディレクターの“お眼鏡”にかなったのか、事件・事故が
起きるたびに、よく声がかりました。
東京のテレビ各局は、まさにこの物語の“時代”だった1970年前後は、少しでも大規模な
デモ計画の情報が漏れてくると、小型の中継車を出したものです。
金網つきの防弾ガラスを張ったジープのような中継車の上にカメラが1台とヘルメットを
かぶったカメラマンが乗っています。アナウンサーはマイクを持たされて20~30メートル
前方に出されるのです!その前では機動隊が、向かってくるデモ隊と対峙していました。

安全距離はとっているつもりでも、流れ弾、つまり、学生が投げる石が近くに落下する
ようになると、後方の中継車からディレクターが叫びます。
「岩佐ちゃん、もう少し下がろうか」
…自分は車の中にいてノンビリしたことを言うな! ハハハ。
ヘルメットを抑えながら、前に出たり下がったりした日々でした。

さて、そんな若いころを思い出しながらこの映画を見ました。
WOWOWが制作にからんでいる作品なので、できることならほめたいところです。ハハハ。
しかし、残念ながら、高い評価はできません。
監督も脚本家も生まれる前の話ですから難しいのは分かります。にしても、時代の空気が
感じられません。予算の関係だと思いますが、大規模なデモのシーンやリーダーたちが
今思えば“誇大妄想”に近い内容のアジ演説をするところをきちんと描けなかったのが
致命的かもしれません。第三者がどう思おうと、デモや演絶がもたらす高揚感と仲間との
議論から生まれる熱気が学生たちを“何か”に駆り立てて行ったと思うからです。

当時を知る者は、頭の中で補って見るからいいですが、若い人が見たら、なぜ、彼らが
こんな行動に出るのかを理解できないまま見続けることになります。
学生側から見れば流れの中で起きた“自衛隊朝霞駐屯地襲撃事件”も、若い観客たちには
いかにも“唐突”と映ったのではないでしょうか。

「行くんだよ。自分の信じた道を」と、先輩が沢田に投げかけるセリフが典型的ですが、
活動家や新聞記者の描き方があまりにも“類型的”なのも気になりました。
ただ、妻夫木と松山はいい演技だったと思います。
前者は計算された演技、後者は自然体の演技に見えました。ともによかったです。
妻夫木は「悪人」で一つの壁を突き破ったようですね。テレビで松山が誉めていましたが、
終わりに近いところで、数年ぶりに取材対象だった男と偶然 出会い、過去を振り返って
「俺はどこで間違ったのだろうか」と、感情が激して泣く場面がいいです。
いつも、こんなに“濃い”演技をされたら疲れそうですが。ハハハ。


「プリンセス・トヨトミ」75

会計検査院の調査官・松平(堤真一)が二人の部下を連れて大阪に乗り込んだ。
同行したのは、少々頼りない“ミラクル鳥居”こと鳥居忠子(綾瀬はるか)と、若手ながら
エリート街道を突っ走る旭ゲーンズブール(岡田将生)だ。新幹線の窓からは雪をいただく
富士山がくっきりと見えた。検査院に伝わるシンクス通りなら、大きな獲物にぶつかる
可能性が大だ。

調査が順調に進み、一行が次に向かったのはOJO(大阪城趾整備機構)だった。
提出された資料に不審な点はなく、調査を終えて近所のお好み焼屋で食事をしているとき、
松平が携帯を忘れてきたことに気付いた。OJOの建物に戻ると、つい先ほど、数十人が
働いていた部屋には人の気配がなかった…
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要するに、徳川によって根絶やしにされたはずの秀吉の末裔が大阪の街で生き続けていた、
というお話です。小説としては“あり”かもしれません。しかし、映像化するにはかなり
無理がありますね。リアリティがなさ過ぎて物語にまったく溶け込めませんでした。
7月だと言うのに富士山に雪が残りすぎだし、最大の不満は、“せっかく”の綾瀬はるかを
まったく生かしていないことです。もったいない。ハハハ。

75 マイ・バック・ページ 時代の空気が描けていないのが残念 妻夫木・松山はがんばった
75 プリンセス・トヨトミ リアリティがなさすぎる 綾瀬が生かされていないのも不満
75 アジャストメント 上院議員選挙で敗れた男にさらなる災難… 運命が調整されていた
70 クロエ 夫を疑う妻が娼婦を雇って夫を誘惑させ結果を報告させる いい加減すぎる!

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by toruiwa2010 | 2011-06-09 08:47 | 映画が好き | Comments(2)
Commented by eita3 at 2011-06-09 20:04 x
岩佐さんこんばんは、

最近忙しくなってパイレーツオブカリビアすら見にいけていないのですが、プリンセストヨトミには興味を持っていました。

もっとも堤真一の演技に惹かれているだけかも。SPとかぶってしまいますしね。

でも大したことないのか。ならやはり時間を作り出して見るのはジョニーデップにしておきます。
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-09 20:33
eita3さん、こんばんは。

ネット全体でもあまり評判良くないみたいですね。
なんか、見たあとがすっきりしません。

ちなみに、POCは一本も見てません。
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