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岩佐徹のOFF-MIKE

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「男性アナの系譜~思い出すままに…~」11/06/29

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1929年(昭和4年)の六大学野球・慶早戦で「夕闇迫る神宮球場、ねぐらへ急ぐカラスが
一羽、二羽、三羽……」松内則三アナ。

1936年のベルリン・オリンピック。女子200㍍平泳ぎで「前畑がんばれ!前畑がんばれ。
がんばれ、がんばれ、がんばれ…」河西三省アナ。

当時の名実況とされています。ともにNHKのアナですが、私が生まれる前の話ですから、
レコードでしか聞いたことがありません。ハハハ。

記憶にはっきりと残っている名アナと言えば、和田信賢、志村正順の二人でしょう。
どちらもスポーツ・アナでした。まだ、「将来、こんな風になりたい」などと思っていない
小学生のころに活躍していました。

二人のあともNHKスポーツ・アナの系譜は岡田実、北出清五郎、鈴木文弥…と続きます。
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藤倉修一、青木一雄、宮田輝、高橋圭三…テレビ放映が本格化する前でラジオしかなく
娯楽が少ない時代、人気番組の司会を務めたNHKのアナたちの人気はすさまじいものがありました。
野村泰治、木島則夫、小川宏…彼らも人気クイズ番組の司会者でしたが、やがて、民放に
移って奥様向けワイド・ショーの司会者になりました。
夜7時のニュースを長く担当してNHKの“顔”になった今福祝さんもいましたね。

1950年代に入って民放のテレビ放送が始まると、まずスポーツ・アナが活躍しました。
日本テレビの越智正典・志生野温夫アナ、TBSの渡辺謙太郎・石井智アナ、フジテレビの
小篠菊雄・鳥居滋夫アナ…
しかし、そのほかの番組では、なかなか、スター・アナが出ませんでした。
60年代から70年代にかけて、NHKからの引き抜きが“横行”したのは、それが理由です。

民放テレビ初期のころ今思えば“意外”な人たちが大活躍しました。
三木鮎郎、大橋巨泉、青島幸男、野坂昭如、永六輔、前田武彦…40歳以下の人には、
たぶん、“共通項”が何か、分からないだろうと思います。
彼らは、テレビ制作につきものの台本を書く“構成作家”でした。
プロデューサーだとか、ディレクターだとか威張ってみても、面白い番組を作る出発点は
実は構成作家なんです。ハハハ。
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どう組み立てて、何処にピークを持ってくるか、番組の“カンどころ”を心得ています。
その上、たまたまかもしれませんが、ここに名前を上げた人たちは話もうまかったのです。
制作側が「いっそ、あんたがやってくれよ」と頼んだか、作家本人が「これなら、おれが
やった方が面白いかも」と売り込んだのか分かりませんが、本来なら裏方であるはずの
彼らがどんどん画面に登場し、人気者になって行きました。

トーク番組を含むバラエティ系の番組の司会者で特異な存在は石坂浩二と関口宏です。
二人とも俳優出身で、記憶が確かなら フジテレビの人気番組だった「スター千一夜」から
司会業をスタートさせています。好き・嫌いはあるでしょうが、顔がいい上に声もソフト、
相手の話をうまく引き出していました。その力を買われて、後年、数多くのクイズ番組に
起用されるようになりました。

報道番組では新聞記者出身のキャスターが大勢生まれました。能力や、“信頼度”の点で
アナウンサーではとても無理だったのです。
田英夫、古谷綱正、入江徳郎と続いた「ニュースコープ」を初め、筑紫哲也(NEWS23)、
俵孝太郎(FNNニュース)、櫻井よしこ(きょうの出来事)…“活字ジャーナリスト”の起用は
今も続いています。

久米宏、みのもんた、小倉智昭、古舘伊知郎、福留功男…アナウンサー“出身”の彼らが
報道・情報系の番組に出るようになったのはフリーになってからです。
局アナでの起用は 露木茂、小林完吾、逸見政孝、小宮悦子、渡辺真理、八木亜希子、
笛吹雅子、小林麻耶(!)、渡辺宜嗣…思い出すのはそんなところです。
報道に言わせれば「アナウンサーじゃ、信用できん」のでしょう。
信用できんような人材をなぜ採用したんだ、と言ってやりたいです。ハハハ。

私たちのころだってカメラ・テストはありました。しかし、テレビ局は「人に不快感を
与えなければそれでよし」ぐらいの感覚だったと思います。どう考えても、自分を含めて、
周囲に美男・美女はいませんでした。ハハハ。

20年ほど前から、特に民放テレビが容姿にこだわるようになりました。
女性アナはもちろん、男性アナにも急激に“イケメン”が増えてきました。そりゃまあ、
テレビは見せるものだし、見る方も醜男よりいい男のほうが嬉しいでしょうけどね。
心配なのは、将来的にニュースのメイン・キャスターが務まる能力を持った“素材”が
今の若手アナの中にいるだろうか、という点です。
どう書いても“やっかみ”と取られるのがオチでしょうが、“学力”のチェックはちゃんと
やってるんだろうね、と言いたくなる時があります。ハハハ。

今のままだと、活字メディア出身のジャーナリストが起用される傾向はまだまだ続くと
考えざるを得ません。

もともと、キャスターを目指してアナウンサーになろうとする学生は多くありませんし、
アナウンサーの仕事をしながらキャスターになるための勉強をすることは仕組み的にも
時間的にも至難の業です。せめて、仕事と勉強の両立が可能な記者の中から“自前”の
キャスターが育ってほしいものです。
神奈川県知事になった黒岩祐治(フジテレビ)、杉尾秀哉、松原耕二(TBS)たちのように。

かつては、ニュース・情報系番組のリポートは、報道畑のアナウンサーの仕事でしたが、
最近は、あらゆる分野のアナウンサーがやっています。容姿優先に見えます。ハハハ。
その中から一人でも育ってくれればいいのでしょうね。テレビの世界で“使い捨て”は
今に始まったことではありませんから、驚きません。

各局別に見てみましょう。スポーツ・アナについてはいろいろ書いてきましたし、今後も
機会があるでしょうから省きます。

TBSでは、やはり安住紳一郎の安定感が光ります。羽鳥がフリーになったあと、局アナで
彼ほど安定した仕事をするアナウンサーは見当たりません。見ていると、番組の出演者が
安心・信頼しているのが分かります。売れている司会者全員に共通していると思います。
この局には、若手にもいいアナウンサーがいたはずですが、伸び悩んでいます。
前にも書きましたが、夕方のニュースに出ている藤森祥平アナのさわやかさ、清潔感に
依然として期待しています。

日テレでは枡太一アナに注目しますが、入社6年目、29歳の若さで大きな仕事を任され、
まだ戸惑いが目立ちます。東大大学院卒の輝かしい学歴は関係ありません。慣れるまで、
周囲や視聴者が待ってくれるかどうかですね。
中堅では、「news every」のキャスター、藤井貴彦の今後に注目です。スポーツの実況と
ニュース番組を兼務するのは日テレの伝統ですが、相当の負担だと思うだけに心配です。
“元祖”舛方勝宏氏が副社長まで出世しましたから、この伝統は今後も続くのでしょうが。
ハハハ。

日テレやTBSにもその傾向はありますが、テレ朝の男性アナは、途中で他の部に異動する
ケースが目立つような印象があります。もったいないと思いますが、局には局の考えが
あるのでしょう。ハハハ。
理由がさっぱり分かりませんが、角澤照治アナに力を入れていました。サッカーの実況は
評判が悪かったようですが、多くの代表戦に起用されていました。並行して「Nステ」や
「報道ステーション」などでも懸命に売り出そうとしていました。どちらも成功したとは
思えません。

中堅では、報道系の吉野、山口両アナが頑張っています。また、「スーパーモーニング」の
司会で経験を積んだ小木逸平アナにも期待しています。先日、夕方のニュースでリポート
しているのを見ましたが、“自信”がうかがえました。
若手でひそかに目をつけているのは佐々木亮太アナです。しゃべりがしっかりしていて、
しかも適度なユーモアがあって個人的には好きなタイプのアナです。

さて、フジテレビです。難しいなあ。ハハハ。
人によって好き嫌いは分かれるとして、軽部真一、笠井信輔はベテランとして朝の番組で
それぞれの“位置”を確保しています。
「スーパーニュース」に“抜擢”された奥寺健アナは勝負どころを迎えましたね。
週末早朝の「週刊フジテレビ批評」で長く司会をしていました。注目されないきわめて
地味な番組ですが、誠実な仕事ぶりに感心した記憶があります。顔立ちは悪くないのに
なぜかひげが濃いような印象を受けます。メークにひと工夫しないと。ハハハ。

若手では「とくダネ!」の田中大貴アナがどこまで成長するのか見てみたいですね。
慶応野球部で活躍した男ですが、あまりにもカッコイイのが気がかりです。この番組の
リポーターはどうしても“小倉向け”に発言することが多くなるので、そこにも十分、
気をつけてほしいです。若いうちにスポーツと兼務は危険だと付け加えておきます。

私の“一押し”伊藤利尋アナについてはそのうち別項で書きます。
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バラエティ番組で司会をする局アナは安住アナ以外、ほとんど見当たりません。
元アナを含めて見ても、徳光和夫やみのもんた、小倉智明の“賞味期限”が切れかかって
いるのに、彼らを追っていた逸見政孝の早すぎる死で、羽鳥・安住の年代との間に大きな
“空洞”ができています。期待していた元日テレの福沢朗アナが“不発”に終わったのも
響いていると思います。
さらに、「結論を出すのはまだ早い」と言われそうですが、宮根誠司の東京進出は失敗に
終わったみたいですね。タレントの“関西臭”は気にならないのに、アナウンサーだと
拒否反応が出るのでしょうか。よほど彼を生かす番組が見つからないと苦しいでしょう。

異論・反論はあるでしょう。思いたって、駆け足で書きましたから、抜けている名前や
記憶違いがあると思いますが、どうか、ご容赦を。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-06-29 10:32 | アナウンサー・実況 | Comments(7)
Commented by ふぇでらーが好きなふぇでらー at 2011-06-29 17:27 x
岩佐さんこんにちは。

個人的には、インテリジェンスの欠片も無い様なアナウンサーは好きになれません。そして、今時英語がぜんぜん話せないようなアナウンサーも仕事としては無理があると思います。

そんなくくりで考えると、あくまで個人的に「宮根誠司さん」は失格をつけていました。あくまで個人敵にでしたが、他にもそう言った方が多いのかもしれません。

更に個人的には、「羽鳥さん」には、爽やかさ+αの部分を期待して応援しています。あくまで個人的な・・・
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-29 18:15
ふぇでらーサン、こんばんは。

インテリジェンスの欠片も無い様なアナウンサー…
はて、誰のこと?と、個人的に…ハハハ。

英語はしゃべれることが望ましいですが、
それを、mustにすると、英語はペラペラだけど
頭の中は空っぽなアナばかりになりかねません。ハハハ。
私はそういう時代になる前で助かりました。

そんなことより、今日はしっかりプレーしないと…
ハハハ。
Commented by hiroyuki229 at 2011-06-29 18:31 x
いつも楽しく拝見してます

アナウンサーの方々には詳しくないですが、TBS NEWS23時代から佐古さんを応援してます 将来TBS報道のメインに座っていただきたい方だと
あくまで個人的意見ですが 
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-29 19:34
hiroyuki229 さん、こんばんは。
はじめまして…ですよね。

佐古アナですか…私の経験では
無理ではないかと…
Commented by ヤップンヤン at 2011-06-30 06:06 x
”女子アナの系譜”も楽しみにしています!!(笑)
Commented by akapon at 2011-06-30 22:25 x
岩佐さん、こんばんは。
子供の頃、1番最初にサッカー中継を見た記憶がミュンヘン五輪予選の
韓国2-1日本inソウルで鈴木文弥氏でした。なんと後にLP!で
発売になったのですよ!声だけのダイジェスト盤で。今なら映像付き
DVDでしょうから信じられないですが。まだ持ってますw

1979年のWユース日本大会も岡野・鈴木コンビですね。
改めて見ると口調が全然今と違ってやはり「カタイ」。
でも当時はあれがサッカーの国際試合では普通でしたよね。
70年代、若いコロンボが放送されている頃の話です。
時代は変わりました。ま、変わっていいんですけども。。。(笑)
日テレ越智、TBS渡辺氏も今風とは全然違いますね?
(硬いというか丁寧?)
絶叫されるよりマシ・・・というか比較できません。
Commented by toruiwa2010 at 2011-06-30 23:00
akaponさん、実況に限らず、
世のなかのあらゆるものが、時代とともに
変化し、進歩していきます。
当時は、名実況と言われたものでも今聞けば
そうでもありません。
マラドーナの5人抜きよりはるかに上のプレーを
メッシは何十回となくやっていると思います。
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