ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

「フジタ・百閒・向田・漱石~猫を愛した芸術家たち…~」                  11/07/08

d0164636_725112.jpg
飼った事はないのですが、もともとは「犬派」でした。
結婚後アパート暮らしだったころは、もちろん動物を飼うのは無理ですが、雑誌を見ては
飼うならダックスフント、ビーグル、シェットランド・シープドッグ、ウエルシュコーギーのうち
どれかだと決めていたほどです。

私たち夫婦が初めて猫を飼ったのは、両親の家に2階を建て増して同居し始めたばかりの
ちょうど40年前のことです。
その猫は、1971年1月のある雨の日、夜遅くに私が仕事から帰ると、アラジンのオイル・
ヒーターの横にちょこんと座って私を迎えてくれました。
「借りてきた猫」と言いますが、首をかしげて見上げる彼の様子は「どなたですか?」と
言わんばかりで、すっかり部屋の空気になじんでいました。ハハハ。

妻によると、土砂降りの雨の中、長い間鳴いていたようです。気になって、2階のトイレの
窓からのぞくと、何かの工事をしている作業員にまとわりつくずぶぬれの彼がいたのです。
迷った挙句に拾い上げて部屋に入れ、タオルでぬぐうと、もう何ヶ月もいるかのように
落ち着いてしまったそうです。名前は、私が子どものころに飼っていた猫を思い出して
「チャメ」としました。
d0164636_7253152.jpg
残念なことに短命でしたが、いかにも猫らしい可愛い奴でした。
その日から2003年3月まで、全部で4匹の猫を飼いました。どの猫にも語り尽くせない
たくさんの思い出があります。

不気味だと言って嫌う気の毒な人も多いようですが、この生き物の可愛さが分からない!
…さっぱり、わけが分かりません。好きでも嫌いでも自由ですが。ハハハ。
d0164636_7255051.jpg
媚びるようで媚びない。媚びないようで媚びている 
好き・嫌いがはっきりしている 頑固
目いっぱいの愛情を受けるのは当たり前、甘えて見せるは“慈悲”と心得ている
窓辺で遠くを見つめる顔の気高さを意識している
腹を見せ、体をよじり、首をかしげて上目づかいで人を見る…最高の人たらし
呼んでも知らんふりをするくせに、新聞を読んでいる、放送用の資料を整理している…
こちらが集中していると割り込んで邪魔をする
ポージングの数と巧みさはトップモデル並み

魅力を書き始めたらキリがありません。猫好きなら、どれも覚えがあるはずです。
その魅力に取りつかれた人の中には古今東西の芸術家もいました。
d0164636_726840.jpg
「おまえなしでは生きていけない~猫を愛した芸術家の物語~」を見ました。
先週の月曜日から木曜日まで放送されたものを録画し、まとめて見たのです。

第1回:藤田嗣治
第2回:内田百閒
第3回:向田邦子
第4回:夏目漱石


藤田嗣治編、と夏目漱石編はいささか“看板に偽りあり”(ハハハ)でしたが、ほかの2編は
なかなかよくできていて、“ドラマ”として見ることができました。

内田百閒編では、猫という生き物が大の大人をどこまで“へなへな”にするかがうまく
描かれています。石橋蓮司が百閒の“みっともなさ”を見事に再現していました。
随筆家として名高い百閒には「ノラや」という作品があります。
庭に来ていたノラ猫を飼うことにしたのですが、あるとき、いつものように外出したきり
戻ってきません。新聞に懸賞金付きのチラシを入れるなどして、大々的に探しましたが、
見つかりませんでした。百閒はずっと泣いて暮らしたと記しています。
d0164636_7262983.jpg
食事ものどを通らず、眠れぬ夜が続き…編集者や周りのものには頑固で“怖い”男として
知られていた百閒は、70歳近い明治の男としては実に情けない内容を恥ずかしげもなく
書き連ねています。ハハハ。
d0164636_727183.jpg
猫との関係が一番よく描けていたのは向田邦子編でした。ミムラを向田役に起用したのが
大成功だったのではないでしょうか。内面からにじみ出る美しさを持つ作家だった向田を
自然体で演じていました。

4夜連続の放送は楽しめましたが、どうせやるのなら、アーネスト・ヘミングウエー編を
ぜひ作ってほしかったですね。役者を見つけるのも、キーウエストの彼が暮らした家に
たくさんいた猫たちを再現するのも大変でしょうがね。ハハハ。
d0164636_7272436.jpg
村松友視「アブサン物語」、大佛次郎「猫のいる日々」、さらに http://bit.ly/jDrLkL に
「読みくらべ」があります。興味があったらどうぞ。

私も猫好きでは人後に落ちないつもりです。そんなに力まなくてもいいのですが。ハハハ。
猫についてはいろいろ書きました。お好きな方は、この2本をどうぞ。

http://bit.ly/p3lvnw
http://bit.ly/qVi4se

人気ブログランキングへ

d0164636_1032692.jpg
by toruiwa2010 | 2011-07-08 09:18 | 放送全般 | Comments(9)
Commented by ふぇでらーが好きなふぇでらー at 2011-07-08 10:09 x
岩佐さんおはようございます。

岩佐さんの猫好きは以前から存じ上げてます:)我が家も殆ど猫との生活が途絶えた事が無かったのですが、19年4ヶ月も共に生きた猫を病で失った時の喪失感は大きかったです。母は見事にペットロスになり、復帰できるまで1年を要しました。

丁度そんな頃、マルハが「民子」のシリーズをテレビCMで流していました。放送される度家族で号泣しました。もしご存じなかったらYoutubeにこのシリーズが全てありますので見てみてください。なかなかの作品です。

http://www.youtube.com/watch?v=TT_UUdOkWXY
Commented at 2011-07-08 10:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-08 10:23
ふぇでらーサン、おはようございます。
このCMは記憶にありません。
浅田次郎っぽくていいですね。
情報、ありがとうございました。

ジャズは好きなんですが、今日は無理です。
ごめんなさい。
Commented by マオパパ at 2011-07-08 12:09 x
岩佐さん、こんにちは。岩佐さんは猫派でしたか。私は犬派で、岩佐さんが飼うならばと考えていた犬種が好きです。昨年からミニチュアダックスフンドを飼っていますが、とても癒されますね。ペットを飼って良かったと思う今日この頃です。話は変わりますが、読売ジャイアンツは抑えを澤村にすればもう少し勝てると思いますが、いかが思われますか。殿様野球はチーム体質なので変えられないでしょうね。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-08 15:10
マオパパさん、こんにちは。
ダックスフントは目が悲しげに見えたり
とぼけているようにも見えたりで好きです。

沢村の抑えは数年後ならともかく、今は
無理でしょう。年間を通して野球をやるのは
初めてですから、まず、それに慣れてからのことです。
Commented by しょう at 2011-07-08 21:09 x
岩佐さん、こんばんは。
私も猫派です。
あの「すべて分かっているさ」という佇まいに虜です。
岩佐さんが挙げられた魅力も、すべて深く頷きました。

しかし現在は「猫のいない生活」です。
14年間一緒に過ごした猫が亡くなって、もう3年経ちますが、
新たな猫を迎える気になれないのです。
今はその猫と共に遊んでいたシーズーがいます。
犬もまた猫と違った可愛さがありますね。
でも猫が恋しいな…。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-08 21:29
しょうサン、こんばんは。
可愛がっていた猫が死んだあと、
代わりの猫を飼うのは後ろめたいものですが、
新しい猫を見るとき、必ず、前の猫を重ねて
いるはずです。忘れてしまうと思うから
気が引けるのだと思いますが、そんなことは
ありません。
Commented by chibita at 2011-07-09 00:44 x
岩佐さんこんばんは。我が家にも推定年齢13歳と9歳の猫がいます。どっちもノラでしたが縁あって出会うことができました。雄は私にべったり、雌は夫にべったりで色々と面白いんですよー
先日、書店で「作家と猫」という本を手にしました。みんな縁あって猫たちと出会ってるんだなぁととても嬉しくなりました
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-09 08:16
chibitaサン、おはようございます。
今でも時々、あの独特の手触りが
よみがえります。
至福の時間をもらいました。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。