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岩佐徹のOFF-MIKE

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「クイネル・イズ・バック!~ご一読をすすめます~」11/07/20

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フィリップ・ニコルソンが死んだのは2005年7月10日でした。
ニュースを知ったとき、かなりショックだったことを思い出します。
よほどマニアックでないかぎり、名前を聞いて誰のことか分かる人はいないでしょう。
私が大好きな作家、A.J.クイネルの本名ですから。ハハハ。

クイネル…と聞けば、今年の初めにアーカイブで取り上げたばかりですから、覚えている
方もおいででしょう。詳しくは → http://bit.ly/i0SvQi

日本語と英語で13作すべてを読んだはずです。ただし、作品リストの最後に載っている
「The Scalpel」については記憶がはっきりしません。ハハハ。
1980年代後半、友人が「今、読むならクイネルでしょう」と言って新潮文庫から出ていた
「スナップショット」を貸してくれたのが彼に“はまった”きっかけです。
読み終わるなり、「持っているのを全部貸してくれ」と頼み込むほどでした。
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小説を原書で読むようになったのは1993~4年だと思いますが、それ以後は、クイネルの
作品も英語で読んでいました。それほど難しい単語が多くなく、スピード感のある文章に
惹きつけられました。
その頃から、ジョン・グリシャム、ジェフリー・アーチャー、ケン・フォレットをはじめ
5,6人の作品を英語で読んでいますが、いつも気になっていたのはクイネルの新作がいつ
発売になるのだろうか、ということでした。
2001年の「地獄の静かな夜」のあと、パタリと“音沙汰”がなくなってしまいました。
全米オープンのたびにニューヨークの書店、“バーンズ&ノーブル”で探し回りましたが、
彼のコーナーそのものがありませんでした。
アマゾンで調べても分からず、それなら、昔、日本語で読んだ作品を英語で読み直そうと
思いましたが、それすらなかったのです!
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先日、日課のウォーキングに出たとき、道路に積まれた本が目に入りました。
ゴミとして出されていたのですが、どういうわけか、ひもでくくられた数冊の上に1冊の
文庫本が乗っていました。「ヴァチカンからの暗殺者」…もちろん著者はA.J.クイネルです!
当然、拾いましたよ。日本語でもいいから、もう一度読んでみたかったのですから。

帰宅してから、冒頭の部分だけでも読んでみようかと思ったのですが、「できればやっぱり
英語で読みたいなあ」と未練が出ました。ハハハ。
改めて検索すると、あれれ…ちゃんと、あるじゃないですか。
急いで、どうしても読みたいものを注文しました。
発送元がバラバラなので、まだ、到着していないものがありますが、一番楽しみなのは、
最初に日本語で読んだ「Snapshot」です。
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アメリカ、イラク、イスラエルが絡んだ“核”をめぐる物語だったと記憶しています。
あいまいな言い方になるのは、読んだのがだいぶ前だからです。
ただし、はっきりと覚えている単語がひとつだけあります。 “イエローケーキ”です。
物語のシンボルとも言うべき核関連の物質の呼び名です。
イスラエル空軍によるイラクの核施設攻撃などが、いかにも彼らしい 歯切れのいい筆致で
テンポよく描かれていました。日本語で。ハハハ。

ちょうど、読みかけのコネリーの「The Reverse(逆転)」がもうで少し終わるところなので、
届いたら早速 読みます。日本語訳で読んだときとは全く違うインパクトがあるはずです。
なにしろ、今度は“岩佐徹訳”ですから。ハハハ。
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私が知る限り、彼の小説で映画化されたのは処女作「Man on Fire(燃える男)」だけです。
デンゼル・ワシントンが主演し、邦題は「マイ・ボディガード」でした。
フランスの傭兵だったクリシーが資産家の9歳の娘の私的なボディガードになる物語です。
クリシーはクイネルの作品を象徴する人物と言っていいでしょう。複雑な過去を引きずる
寡黙な男は非常に魅力にあふれています。ウソだともったら1作読んで見てください。
男性はもちろん、女性でもハートを“わしづかみ”にされるはずです。ハハハ。

彼が登場する作品の舞台はほかの作家が取り上げない世界が多く、スケールが大きいのも
数多い魅力の一つでしょう。ハードボイルドっぽい部分もありますが、私の感覚としては
“活劇”と呼ぶ方がぴったりで、決して血なまぐさいシーンが多いわけではありません。

もっともっと、彼の物語の世界に浸っていたいと願っていたA.J.クイネルは残念ながら
6年前に世を去りました。“それきり”になるのは寂しいと思っていましたが、はからずも
“再会”を果たすことができました。
クイネルが帰ってきた!…のです。こんなに嬉しいことはありません。

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by toruiwa2010 | 2011-07-20 10:16 | 読書・歌・趣味 | Comments(4)
Commented by マオパパ at 2011-07-20 10:50 x
岩佐さん、こんにちは。私は、岩佐さんと好きな作家が結構重なります。
当然クイネルもその1人です。原書で読むのはきつそうなので、日本語版を再読しようかなと思いました。ちなみに現在は、ケン・フォレットの巨人たちの落日を読んでいます。これもお薦めですよ。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-20 12:28
マオパパさん、こんにちは。

私も、80歳を過ぎるころに(生きていたら)
クイネル作品は日本語で読んでみようと思っています。
「巨人たちの落日」は2枚目の写真の中央やや左寄りで
読まれるのを待っています。文字が小さく、850ページあります。
「大聖堂-果てしなき世界」は1237ぺ-ジありましたから
驚きません。ハハハ。
Commented by てにきっちん at 2011-07-20 23:49 x
コネリーはThe Reveresal ですね。今日ようやくThe Overlook読み終えました。リンカーン弁護士、日本で映画公開しますでしょうか。悔い寝るも試してみます。参考になりました~。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-21 08:38
てにきっちんサン、おはようございます。

Reversal・・・恥ずかしくてリバースしそうです。ハハハ。
「リンカーン弁護士」はミッキー・ハラーでしたね。
ボッシュはラッセル・クローで決まり(私的には)ですが、
ハラー役をだれにするか・・・難しそうですね。
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