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岩佐徹のOFF-MIKE

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「Dr Pepper がまだあった!~思い出す至福の瞬間~」          11/07/28

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コンビニの裏手で製造から一定時間を過ぎた弁当などが捨てられる。
朝の飲食店街では山のような食べ残しがゴミとして処分されている。

“飽食の時代”と言われるようになって久しい。貧富の差が拡大する一方だとも言われる。
しかし、いま“最下層”とされている人たちの暮らしさえ、終戦後 数年あるいは十数年、
国民が味わった、耐え難い貧しさ、特に“飢え”とはくらべものにならない。
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どこの家庭でも、育ちざかりの子供を抱えた母親たちが食料の確保には苦労した。
リュックサックに着物などを入れて食べものと交換するために農家に出かけていた。
法律的に認められていない行為だったから、私の母も警察官の姿を見れば物陰にかくれ、
恐怖と闘いながら往復をしたようだ。

小学校低学年だった私は、アメリカ兵が乗ったジープなどを見かけると、友達と一緒に
あとを追いかけ、「ギブ・ミー・ガム」と声をかけたものだ。優しい青年が多かった兵隊が
手持ちのガムやチョコレート、ビスケットなどを恵んでくれることがあったからだ。
こうして手に入れた“戦利品”は普通には流通していないものだから子供たちにとっては
宝物だった。

国内で終戦を迎えて除隊した長兄は英語が話せることが幸いして進駐軍(のちに駐留軍)の
PXに職を得ることができた。
PXとは 進駐してきた米軍の軍人やその家族のための売店だ。多くは基地内にあるのだが、
一部は銀座などの繁華街に置かれていた。
ときどき、思いもかけない“おみやげ”があった。
コカコーラ、バヤリース・オレンジ、リグレー・ガム、ハーシーの板チョコなどだった。
親しい米兵に頼んで購入してもらったのだと思う。厳密にいえば“違法”なのだろうが。
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子供の舌にははじめコカコーラ独特のにおいと味はなじまなかったが、すぐに慣れた。
“中毒性がある”などと言われたものだ。ハハハ。
逆に、バヤリースは甘美な味だった。どちらもボトルの形がユニークでたちまちトリコに
なったのだが、なかなか手に入るものではなかった。しばらくは、兄や母からも「友達に
話さないほうがいい」と言われていた。
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ガムとチョコの記憶は“におい”から始まる。
外側の包みを開け 銀色に輝く内側の紙を破ったとき、パーっと鼻の穴に広がる甘い匂いは
まさに“至福”のものだった。厳しい時代に育ったのは不幸だったと思うが、一方では、
あの瞬間の喜びを知らない今の子供たちは幸せじゃないかもしれないとも思う。ハハハ。

この記事を書くことになったきっかけは、妻の買い物のお伴でスーパーに行ったときに、
棚で見つけたドクター・ペッパーのボトルがバヤリースの記憶につながったことだった。
この飲み物との“出会い”は1973年夏のアメリカだった。
建設中のダラス・フォートワース空港を取材するために訪れたテキサスで初めて口にした。
飲んだ瞬間“おえっ”となった。薬品のような味だったからだ。
テキサスを本拠とするメーカーの製品で、近く日本でも発売されると、取材を手伝って
くれていた現地の人から聞いた。
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すぐ、「絶対に売れない」と話した。ハハハ。
印象としてはコカコーラより“薬品臭”がきつかったし、こんなものが日本人の口に合う
わけがないと思ったのだ。
帰国後しばらくして、日本でも売られていることは聞いたが、飲んだことはなかった。
“飲む気”もなかったし、売れているという話も聞かなかった。
やがて、記憶からも消え、ドクター・ペッパーは日本から撤退したものだと思っていた。

…だから、スーパーの棚にボトルを見つけたとき、ビックリした。誰が飲むんだ?ハハハ。

一口飲んだり食べたりしたもので、以後、一切口にしていない飲食物はほかにない。
妻は「何かあったわねえ」と言うが、思い出せないらしい。つまり、ないのだ。まさか、
彼女が作ったもので…?いやいや、それなら、互いに忘れるはずないもんなあ。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-07-28 10:58 | 岩佐徹的考察 | Comments(9)
Commented by マオパパ at 2011-07-28 11:18 x
岩佐さん、こんにちは。ドクター・ペッパーの第一印象は確かに岩佐さんと同じでしたが、今でもときどき飲んでいます。私がダメだったのはルートビアです。アメリカで1/3くらい飲んで以来口にしていません。ところで、ウィルキンソンの辛口ジンジャエールをお飲みになったことはありますか。かなり辛いので私はダメですが、好きな人は、はまるようです。
Commented by oiroku at 2011-07-28 14:55 x
こんにちは。

昔とは味が違うのかもしれませんが、私は好きです(笑)
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-28 15:17
oirokuさん、こんにちは。
「おやめなさい」と言う気はありません。
気の住むまま飲んでやってください。ハハハ。
Commented by ヤップンヤン at 2011-07-28 15:23 x
私の出身地の北海道では、コカコーラが他都府県より進出が遅かったため、その代用品としてガラナジュース(もともとはブラジルのジュースですが)が普及してました。今でも北海道限定商品で売られています。
東京ではガラナが売られていませんので、味はちょっと違うのですがドクターペッパーを代用品として飲んでました。あの薬品ぽいのが病み付きに!!(笑)
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-28 15:59
ヤップンヤンさん、こんにちは。

薬品ぽいのが病み付きに…
そうならないうちに撤退したのは
賢明だったかもしれませんね。
ハハハ。
Commented by ヤップンヤン at 2011-07-28 20:13 x
ドクターペーパーは置いておいて、岩佐さんにはブラジルの国民的ジュースいっても過言ではないガラナはぜひ飲んでいただきたいですね。北海道に行く機会がありましたらぜひ。ビールのキリンの飲料部門、キリンビバレッジが販売しています。
北海道民には広まりましたから、ドクターペッパーよりは日本人の口に合うと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-28 20:46
ヤップンヤンさん、考えときます。ハハハ。
Commented by akikara at 2011-07-29 10:32 x
お久し振りです。
ガラナは、ドクターペッパーというより、オロナミンCですよね。
オロCはガラナエキス入りですし、味も近いと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2011-07-29 10:46
akikara君、ひさしぶり。元気?

オロナミンCもあまり得意なほうじゃないので
やっぱり、遠慮しとこう。

NBAファイナル、グッジョブだったと
ついでがあったら田中に伝えてください。
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