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岩佐徹のOFF-MIKE

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Archives 「New York 混沌の街~近づくUSオープン 1~」 11/08/13

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今年最後のグランド・スラム、全米オープンが近づいています。
会場はニューヨーク郊外、ラガーディア空港に近いフラッシング・
メドウズのナショナル・テニス・センターです。
ほかのグランド・スラムにはない“お祭りムード”のテニスも
楽しいですが、舞台となるニューヨークの魅力に惹かれます。


「ニューヨーク・ニューヨーク」2003.08.21


ニューヨークに来ました。快晴、気温30度+、フツーに夏の終わりを迎えていました。
この街に初めて来たのは1973年、もう30年も前のことになります。
「豊かさへの挑戦」と「新エネルギー時代」という二つの番組で使う映像を撮るために、
ディレクター役の私とカメラマンの二人でアメリカとカナダを45日間 回ったのですが、
その出発点がニューヨークだったのです。

当時のニューヨーク特派員は報道部時代に私をかわいがってくれていた先輩でした。
そのころ、アメリカ発のニュースと言えば90%がワシントン発で、ニューヨーク支局員の
主な仕事は、日本から来る社員の面倒を見ることでした。そして、先輩の説明によれば
「俺の中では接し方を3段階に分けているけどお前はAランクだ」とかで、カメラマン
ともども自宅に泊めてくれさえしました。
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ニューヨーク滞在初日の夕方、マンハッタンの南西 ニューヨーク湾に浮かぶスタテン島へ
連れて行ってくれました。そこからマンハッタンの南端、バッテリー・パークへ向かう
フェリーの上から見た、夕日を受けて輝く摩天楼の美しさは息を呑むほどでした。これも
当然「Aランクだからこそ」のサービスでした。

翌日、仕事を終えて街を歩いていると、いきなり「ちょっとここに入ろうか」と言って
劇場のようなところに私たちを連れ込みました。前方に大きなスクリーンがあったので
すぐに映画館だと分かりました。ただし、普通の映画じゃないんですよ、これが。
あとで“3大傑作のひとつ”だと聞きましたが、いきなり始まったアメリカン・ポルノの
“ド迫力”にただ圧倒されるばかりでした。
これについては先輩も「Aランクだから」とは言わず、「アナウンサーとして、社会勉強に
なったろう」と涼しい顔でした。ハハハ。

アメリカは“移民の国”といわれますが中でもニューヨークは“人種の坩堝”です。
ニューヨーカーと観光客の区別もつきにくいのか、タイムズ・スクエアで信号待ちをしていて
道を聞かれたときにはびっくりしましたが。

そんな形で始まったニューヨークとの付き合い、70年代終わりから80年代初めにかけての
大リーグ中継時代、東の拠点がこの街でしたから 来た回数も50回を超えているでしょう。
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決して美しい街ではありません。そして、一昨年のテロや先日の大停電は極端としても、
かつてはとても物騒な街でした。白昼、すれ違いざまに女性のネックレスをむしりとる
荒っぽい手口のひったくりや、窓口にある数百、数千ドルだけを狙っての「銀行強盗」が
日に何十件も(!)起きた時期がありました。
はるかに治安がよくなった今でも、夜一人でわき道にそれることはしたくありません。
東京にそんな街があるとすれば歌舞伎町ぐらいのものでしょう。それでも、私はこの街が
好きですね。

どこが?と聞かれると、きちんと答えるのが難しいです。
一番ぴったり来るのは、平凡ですが、やはり“活気”でしょうか。街を行く人がみんな
“アメリカン・ドリーム”を胸に秘めているかのような雰囲気を漂わせています。そして、
たとえ信号が赤でも自分の責任でラッシュの車の間を縫って渡っていく“J-ウォーク”も
好きだし、人種を含むすべてが“混沌”、“雑然”としているところにも共感を覚えます。
さらに パリもそうですが、どこを切り取ってもニューヨーク…この感じもまたいいですね。
思えば、そのあたりは開幕が近い全米オープンの特徴と実によく似ている気がします。
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今年のホテルは3年ぶりでインター・コンティネンタルに戻りました。
ここもオフィシャル・ホテルで、かつてはアガシが泊まっていました。今回は欠場ですが、
“運がよければ”クルニコワとエレベーターで一緒になることもあるホテルです。ハハハ。
スタッフは、去年までの国連ビルに近いミレニアム・ホテルの方がよかったと言いますが、
私は街なかにあって、どこに行くにも便利なこのホテルが好きです。

どなたかがおっしゃったとおり、高齢者ですから、最近はスタッフが私の健康をかなり
気にしている気配があります。当然ですよね。私だって「柳さん、大丈夫なのかな?」と
いつも気になりますから。ハハハ。

ですから、こちらもそれなりに気を遣って、時間の取れるときにできる限りメディカル・
チェックを受けるようにしています。去年の全米の前は胃カメラをやり、今年の全豪の
あとには大腸の内視鏡検査を受けて、「問題なし」のお墨付きをもらいました。今回は、
このところ気になっていた「めまい」が脳と関係あるのかどうかをはっきりさせたくて、
脳のCTスキャンをやることにしました。結果は「何の心配も要りません。年齢から来る
スキもありません」とのことでした。
私の脳はまだしっかりと中身が詰まっているようです。ハハハ。

さて、ニューヨーク初日は8時にダウン、0時半起床!でした。
これから街を少し散歩したあと昼寝をして少しでも睡眠時間を稼いで、スタッフが揃う
明日までには時差ぼけを解消しないといけません。やれやれ。

最後に訪れたのは2005年でした。
全米が終わったらWOWOWとの契約を延長しないと
決めていたので、1分、1秒を楽しむような気持でした。
この年、日本を出る日に更新したのが次の記事です。
一部、最初の記事とダブりますが…。



「思えば遠くへきたもんだ」05.08.23

4回目のUSオープン・テニスのためにニューヨークに向かいます。
世界一の街でしょう。パリやローマに比べて、特別美しいわけでもなく、観光スポットが
多いわけでもありません。しかし、フジテレビ時代の1973年にはじめて訪れて以来、私の
心を捉えて放さない街です。全米以外にも メジャーや女子テニスの最終戦などを含めると
40回以上は行っていると思います。

メジャーのころ泊まったホテルは今はもうありません。
いつも、どこかで工事が行われているのは東京と同じです。落ち着きませんが、それは、
この街が「生きて」いる証のようにも思えます。

ケネディ空港でイエロー・キャブ(タクシー)に乗ってマンハッタンに向かうあたりから、
早くも胸がはずみます。遠くに摩天楼が見え始めたら、もうたまりません。ハハハ。
ニューヨークの何が、これだけ人の気持ちを惹きつけるのでしょうか?
ひとつは、やはり活気でしょうかね。東京も活気がある街です。2000年に行った香港も
恐ろしく活気にあふれた街でした。しかし、ニューヨークの活気はひと味違います。

弱肉強食…とは少し違いますが、知恵と行動力のあるものには無限のチャンスがある。
だからこの街では、みんなが明日を、あるいは遠い将来を見据えて、絶対にオレはやって
みせる、私はがんばる、と自分に言い聞かせながら生きているように見えます。
もちろん、その陰で夢破れる人もたくさんいます。最近はそれほどでもないようですが、
70年代から80年代にかけて、紙袋に身の回り用品のすべてを詰め込んで通りをうろつく
大勢の「Shopping Bag Lady」たちの姿があったものです。
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とにかく、ニューヨークに行くといつも思うのは、行き交う人のすべてが「アメリカン・
ドリーム」を信じているように見える、ということです。「映画の見すぎだ」と言われて
しまいそうですが。ハハハ。

限りない混沌、猥雑、融合…ニューヨークの魅力はその辺にもあるのではないでしょうか。
東京でも多くの外国人を見かけますが、人種の坩堝・ニューヨークは、ケタが違います。
ハハハ。
外国を訪れると、どんな国でも まわりには「イタリア人だ。フランス人だ」と思わせる
“その国の人”がいるものですが、ニューヨークでは アメリカ人とアメリカで働いている
外国人、観光客を区別することが困難です。「みんな、ニューヨーカー」なんでしょうかね。
ハハハ。

タクシーに乗ると、運転手がフリーハンドの無線で誰かと交信していることがありますが、
どこの言葉か分からないことが多いです。聞くと、インド、パキスタン、旧東欧諸国…
中には、まったく聞いたこともないような国のこともあります。
それほど、この国、この街は世界中からの移民を受け入れているということになります。
昔、タイムズ・スクエアで信号待ちをしているときに、観光客から道を尋ねられたことが
ありましたっけ。
人種だけでなく 豊かさも貧しさも、そして、世界の一流品からきわめて怪しいものまで…
この、絶妙な混ざり具合があの独特な活気、熱気を生むのではないでしょうか。
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1973年に初めてニューヨークに行ったとき、フジテレビの特派員が面倒を見てくれました。
荷物を解いてすぐに連れて行かれたのは、マンハッタンの南にあるスタッテン島でした。
そこから、ニューヨーク湾をわたるフェリーで戻るときに見た、西に傾いた太陽を受けて
輝く摩天楼の美しさには息を呑みました。その瞬間からこの街にほれ込んだ気がします。

実際は鉄とコンクリートのかたまりに過ぎないのに、なぜ、あれほど美しいと感じるのか
いまだによく分かりません。離れたところから見ると 汚いものがすべて隠れてしまうのは
確かですがね。
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これほど好きなのに、そして、これだけの回数訪れているにも拘わらず、マンハッタンの
中で知っているところはごく限られています。
3rd Avenueから7th Avenue、34丁目ぐらいからセントラル・パークの南側59丁目までが
おおよその「守備範囲」です。ハハハ。
このスペースの外に行くのは、メトロポリタン、リトル・イタリー、ソーホー、マジソン・
スクエア・ガーデンなどに行くときぐらいです。
行きたくても行けない人にとっては地団太踏みたくなる“もったいなさ”でしょうね。
まあ、仕事で行ってるわけですから。ハハハ。

14日間で大会が終われば、翌日はフリーです。
帰国するためにホテルを出るのは火曜日の朝8時ごろです。
柳さんと私を除く若手は、日曜日の夜から月曜日、まるまる一日、出発時間ぎりぎりまで、
ニューヨークを満喫しています。そのスタミナはすごいです。ハハハ。
間違いなく、どこに何があるかは彼らの方がはるかに良く知っていることでしょう。

全米オープンのために初めてニューヨークに行ったのは1992年でした。
そのときには、「とりあえず今年は放送する」という感じでしたが、その後も契約の更新を
重ねて、気がついたら今年は14年目。よくぞ、ここまで来たものだなあ、と思います。
放送もそうですが、私もまさかこんなに長くテニスの中継を続けることになるとは想像も
しませんでした。

4大大会の最後になる全米は、のんびりした全豪、粋な全仏、伝統のウインブルドンとは
対照的に、お祭りにも似たにぎやかなグランド・スラムです。
まさに、ニューヨークの混沌、猥雑、融合などを見事に映した“ザックバラン”な大会と
言えるでしょう。

紹介したかったニューヨークの魅力を半分も書けないうちに「締め切り時間」になって
しまいました。ハハハ。

いざ、ニューヨークへ。
次は、世界最大の都会からお届けします。

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by toruiwa2010 | 2011-08-13 09:20 | テニス | Comments(4)
Commented by shin555 at 2011-08-13 14:40 x
前にも書いた気がしますが、私もニューヨークが大好きです♪
1980年代に3回と数年前にもう1回、都合4回しか行っていませんけど(^_^;)
この街で1年間暮らしてみたい!というのが私の一番の夢です。
Commented by kao at 2011-08-13 15:33 x
読み終わったら行って来たみたいな気分になりました^^いいですねニューヨーク。お祭りムードのUSオープン、死ぬまでには絶対に行きたいです!!
Commented by toruiwa2010 at 2011-08-13 17:58
shin555 さん、こんばんは。

夢が実現するチャンスはありますよ。
問題は住んで何をするか…ですけどね。
ハハハ。
Commented by toruiwa2010 at 2011-08-13 18:00
kaoさん、こんばんは。

マンハッタンから会場までバスもあるし、
地下鉄も走ってますから、困ることは
ないと思います。
いまのNYは少なくともロンドンより安全のはず。
ハハハ。
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