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岩佐徹のOFF-MIKE

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「あんなことやこんなこと…~メジャーは 最終盤に入った~」          11/09/21

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震災を受けて開幕が遅れた日本プロ野球は10月中旬までペナント・レースが続きますが、
3月31日にスタートしたメジャーは最終局面に入っています。
タイガースとフィリーズがすでに優勝を決めたほか各地区ともに数学的な可能性を除くと
大勢が決した感があります。ただし、アメリカン・リーグの東西両地区は1-2位の差が
5ゲームですが、今日からの3日間で1,2ゲーム詰まると、最後の6試合が再び面白くなる
かもしれません。
また、各地区2位の中で最高勝率を残したチームがプレーオフに進出できる“ワイルド・
カード”争いは両リーグともに接戦になっています。最終日まで盛り上がりそうです。
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日本野球界で“知将”と呼ばれたのはたぶん三原脩監督が初めてでしょう。
巨人を追われる形で西鉄ライオンズの監督になり、野武士集団を率いて日本シリーズで
その巨人に3年続けて(1956-58年)勝ち、見事“男”になりました。
川崎球場で王がライト“場外”にホームランを打った翌日「ああいうのを見ると、野球も
“個人技”ですなあ」など 彼の言葉には含蓄のあるものが多かったのですが、その一つに
「ゲーム差というのは10ゲームで1ゲームしか詰まらないもの」があります。
つまり、3ゲーム差をつけられたら、追いつくのに30ゲームかかる、という意味です。
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…30年ぐらい前まで、日本野球の感覚はたぶん、そんなところだったのです。
いまは、チームもファンも、もっとぎりぎりまで粘るし 決してあきらめません。
一方、メジャーでは、私がフォローし始めた1970年代でさえ、最終週を3,4ゲーム差で
迎えたら「逆転のチャンスは十分」という感覚でした。
最後の最後で逆転が見られるのがメジャーの楽しさでもありますね。その意味で、今年は
最終週にスリルが少ない 珍しいシーズンと言えるかもしれません。

初めてメジャーを放送した1978年、フジテレビではヤンキースとドジャースの試合を
多めに取り上げました。当時の日本で 最もよく知られた球団でしたから当然でしょう。
どちらも前年の優勝チームでしたが、ヤンキースは低迷状態が続き、7月19日終了時点で
首位 レッドソックスに14ゲーム差をつけられての4位でした。

BOS 62-28
NYY 48-42  -14.0G

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しかし、162試合が終了したとき、両チームは全くの同率で並んでいました!
ヤンキースが残り72試合を 51勝21敗、7割8厘という高い勝率で乗り切ったからです。
レッドソックスとの1ゲーム・プレーオフの末 地区優勝を果たしたヤンキースは、勢いに
乗ってワールド・シリーズまで制してしまいました。
追うヤンキース、逃げるレッドソックス…本格的にメジャーを見始めたその年に目撃した
ニューヨークの興奮とボストンの失意は忘れがたいものになっています。
国技、“National Pastime”はこうありたいものです。

個人成績ではいくつかの部門で最後までつばぜり合いが続きそうです。
注目は ケガのために15試合も欠場したアルバート・プホルスが、主力打者のステータス、
“300-30-100”に届くかどうかです。
2割9分9厘  36本塁打  96打点 (現地19日終了時点)

ホームランはすでにクリアしています。彼の力から、“残り9試合で4打点”もそれほど
難しいとは思いません。問題は打率ですが、きわめて微妙です。
10年連続で達成してきただけに、ファンもチームも後押ししたいと思っているはずです。
“悩ましい”のは カージナルスがワイルド・カード争いで2位につけていることです。
仮に、1試合を残して100打点に届いた、しかも、打率も3割を超えた…さあ、どうする?
ブレーブスと1ゲーム差だったり並んでいたりしたら、休ませるわけにはいきません。
目が離せますか?ハハハ。
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1976年、日本プロ野球 セントラル・リーグの首位打者は中日の谷沢健一でした。
それも最終日に逆転で!!
先にシーズンを終えていた張本勲(巨人)の首位打者は動かないと思われていましたが、
最終戦の谷沢は4打数で3安打を放ち、わずか“1毛差”で首位打者になったのです。
日本シリーズに備えて 多摩川で練習をしていた張本がこの知らせを受けたときの表情は
忘れません。好打者だとは認めても「逆転されたことは納得できない」と読めました。
“八百長”だったとは言いませんが、張本嫌いが多かった野球界で、何らかの“人情”が
働いた可能性は否定できません。ひそかに手を叩いた記者は多かったはずです。ハハハ。

シーズン末になったとき、日本野球ではしばしば“珍妙な”采配が見られます。
プホルスほどの“偉大な記録”でなくても、個人タイトルを取らせるために 監督が選手を
休ませたり、途中で出したり引込めたり…と、いろいろ“便宜”をはかるのです。
メジャーではあまり聞きません。
ただし、アメリカン・リーグの首位打者争いでこんなことがあったのは知っています。
これも1976年の出来事だったのは“奇遇”です。ハハハ。
激しいタイトル争いは最終戦までもつれ込みました。それも、ロイヤルズvsツインズで
両チームから2人ずつ4人の選手が直接対決することになったのです!

前日までの4人の成績はこうでした。
.33078ハル・マクレー(ロイヤルズ)
.33073ジョージ・ブレット(ロイヤルズ)
.32945 ロッド・カルー(ツインズ)
.32484ライマン・ボストック(ツインズ)


これでは、誰も休めません。ハハハ。

最低でも4安打が必要だったボストックが早々と脱落したあと、カルーは4打数2安打、
.331でシーズンを終えました。
マクレーとブレットは譲りません。2人とも3打数2安打で 9回の最終打席に決着を
持ち越すことになったのです。

結果を先に書くと、3番ブレットはレフトへのランニング・ホームラン、4番マクレーは
内野ゴロ…わずか1厘差でメジャー2年目のブレットが逆転で首位打者になりました。
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…私が書くのですから、これで話が終わるわけではありません。ハハハ。

ご存知の方も多いでしょうが、ブレットは白人、マクレーは黒人選手でした。
試合のあと、マクレーは「いま始まったことではないけど、これは人種差別だ」と不満を
ぶちまけました。
球場で見ていた人にはうなずける話だったようです。
ロイヤルズはすでに地区優勝を決めていました。ツインズの3位も確定していました。
5-2とツインズがリードしていましたが、この試合の勝敗はほとんど意味がなかったのです。
その割には、ブレットが打席に立ったとき、レフトのスティーブ・ブライの守備位置が
深かったこと、走り出すときにためらったこと…など不可解な点はあったのです。

それでも、自分がヒットを打てば再逆転できたマクレーですが、結果は内野ゴロ…1塁で
アウトになったあと、ツインズのベンチに向かって“放送禁止用語的”なゼスチャーを
したそうです。ハハハ。
目の前で 彼には平凡なフライに見えた打球がレフトの3~4メートル前に落ちてヒットに
なったのですから、気持ちは分かります。
ブライがキャッチしていれば、その瞬間にタイトルが確定したはずなのに…。

この件では、同じチームで中軸を打つ当事者同士の間には“わだかまり”がまったく
なかったと聞いてほっとした記憶があります。
ブレットは「タイトルをマクレーを分け合いたい」と話したこともあるそうです。

・イチローが199安打で最終打席を迎える場面を見たかったです。
3塁線のバント・ヒットを狙うかどうか…大いなる関心があったのですが、完全に可能性が
消えてしまったのは残念です。

朝日新聞に「ニュースが分からん!」という記事あり。
“(残り9試合で25安打)1試合平均2.78本のペースで打つ必要がある。
相当厳しい数字だ”と書かれていた。(今朝)

これを書いた記者の頭の中が分からん!ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2011-09-21 10:17 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
Commented by マオパパ at 2011-09-21 10:33 x
岩佐さん、おはようございます。以前、いくら不振でもイチローだから200本安打は達成するのではとコメントしましたが、撤回させていただきます。これで200本安打への執着もなくなるでしょうから、来年は是非優勝争いをするチームでプレーしてもらいたいものです。でも無理かな。
Commented by toruiwa2010 at 2011-09-21 11:16
マオパパさん、こんにちは。

私は中間点で50%、7月には30%と書きましたよね。ハハハ。

今、最下段に少し加筆しました。
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