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岩佐徹のOFF-MIKE

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「女性アナの系譜(前篇)~ラジオデイズから“88年組”まで~」11/09/29

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男性の系譜を書いた以上、女性も書かないわけにはいきません。

…そうは言っても、考えてみると、子供のころにNHKのラジオで男性アナウンサー、特に
スポーツ・アナウンサーの活躍を聴いていましたが、女性アナウンサーについての記憶は
ほとんどありません。少なくとも、誰もが覚えているような番組で司会などを務めた人は
いなかったと思います。
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資料が少ないので ネットで「女性アナ 草分け」をキーワードにして検索しました。
自分で“女性アナの草分け”と名乗る元テレビ東京のアナウンサーが見つかりましたが、
テレビ東京が「東京12チャンネル」として開局したのは1964年ですから、あからさまな
“虚偽申告”ですね。ハハハ。
それなら、もっと立派な実績を残した女性アナを知っています。

当ブログで一度、取り上げたことがある野際陽子です。
はい、若い方は女優としての彼女しか知らないでしょうが、もともとはNHKのアナで
のちにTBSに移って活躍しました。最初に名前が知られるようになったNHK女性アナは
彼女かもしれません。1958年のNHK入局で、TBS移籍は1962年です。

大物・高橋圭三の独立が同時期でしたから騒がれませんでしたが、男性アナの方は
木島則夫、小川宏と、立て続けに民放に引き抜かれていく中、とても珍しい 女性アナの
移籍だったのです。
立教の1年先輩に元ニッポン放送の東海林のりこがいますから、アナウンサーとしての
草分けではないにしても“美人女性アナの第1号”は間違いないと思います。ハハハ。
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ただし、野際陽子は、今、どの民放テレビにもいる“カワイ子ちゃん”タイプではなく、
いかにもNHKらしい、知性的で少し冷たさを感じさせる美人アナでした。
彼女についての詳しいことは…→ http://bit.ly/hDHohH

実は、私が入社したフジテレビのアナウンス部には河原幾子という大先輩がいました。
ラジオから移ってきた女性ですが、大正生まれ(!)で、アナウンサーになったとき、すでに
お子さんがいたと聞きました。戦争中のラジオからも女性アナの声が流れていたような
記憶もあるので微妙ですが、年齢だけを考えたら 河原先輩が日本放送史上に燦然と輝く
“最古参”の一人かもしれません。ハハハ。

野際陽子についてもNHK時代にはそれほど際立った活躍をしていた記憶はありません。
当時は、NHKでも女性アナを大きな番組で起用することはほとんどありませんでした。
少しずつ画面に登場するようになっていた民放に対して、ブラウン管に顔を出している
NHK女性アナの姿はまぶたに浮かんでこないのです。

NHKで野際の次に名前が上がるのは加賀美幸子でしょう。私と同じ1963年の入局です。
女性としては少し低い声でゆったりとしたナレーションが得意でした。
おそらく、NHKの倉庫には彼女がナレーターを務めたテープが何百本もあるでしょう。
私は 今にも息絶えるのではないかと思わせる発声法が好きではなく、アナトレなどでも、
「あれをいいと思っても、決して真似をしないように」と話していました。
1980年代の後半に、夜7時のニュースに抜擢された森田美由紀がまったく同じ発声法を
しているのを見てビックリしました。
ま、NHKについては常に厳しい私がどう思うかに関係なく、一般視聴者の評価は2人とも
とても高かったようですから、気にもならないでしょうが。ハハハ。
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1960年代のラジオで印象に残っているのは「誰かとどこかで」という番組で、永六輔と
コンビを組んだTBS・遠藤泰子です。技術ではなく、声質と柔らかい話し方が魅力的で、
永との呼吸もぴったり、聴取者のハートをつかんでいました。
男性ですが、数年後に、やはり永六輔の番組で“発見”したのが、同じTBSの久米宏です。
スタジオの外からのリポートが担当でしたが、目のつけどころが面白く、言葉の選択にも
独特のものがあり、その頃から“光って”いました。

ラジオの時代には声がすべてでしたし、役割も限定されていました。
映像を伴うテレビの登場で女性アナに求めるものが少しずつ変化しはじめました。
思い出すのは、私が入社したとき、2年先輩だった豊原ミツ子です。
開局5年目のフジテレビでは数少ない高視聴率番組だった「ザ・ヒット・パレード」で
“アナウンサーらしからぬ”しゃべりや振る舞いでお茶の間の人気者になっていました。
断定はできませんが、たぶん、日本のテレビ界で“タレント的”な扱いをされた第1号の
女性アナウンサーは彼女だったと思います。

ただし、自分たちを当てはめて考えると、当時の採用基準はかなり“ゆるい”ものでした。
男女とも、成績は“中の上”以上、“普通の容姿”で きれいな発音・発声ができそう…
きっと、そんなところだったでしょう。
(テレビの将来が約束されたものではなかった頃の話と思って読んでください。ハハハ。)
つまり、70年代前半ぐらいまで、何人かの女性が活躍できたのは そんな基準をクリアした
局アナの中に独特の才能を持った人がいた という、“偶発的”なものだったのです。

時代とともに、局は 初めから“テレビ的な才能”に狙いを定めて採用し始めます。
時期的には80年代後半でしょうか。
フジテレビに八木亜希子、河野景子、有賀さつきが入った1988年が“女子アナ元年”だと
よく言われます。“容姿と腕”を両方備えていたのは八木だけでしたが、3人揃ったことや
同じ年、日本テレビに永井美奈子、関谷亜矢子が入ったので目立ったのでしょう。
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実際には、彼女たち以前にも 宮崎総子(フジ)、楠田枝里子(日テレ)、田丸美寿々(フジ)、
小宮悦子(テレ朝)、木村優子(日テレ)…と、世間の注目を集めるアナがいました。
ただし、ここに名前を挙げた女性たちが担当したのは報道・情報系の番組でした。
もちろん、それぞれに容姿端麗の女性ばかりでしたが、“88年組”と比べると採用時の
局の基準が違うと思っています。

そして88年組が人気になったのを見て、各局が 見た目がかわいい女子学生を優先的に
採用するようになりました。“女子アナ・ブーム”が始まったのです。
局としても、バラエティ系の番組が増えた結果、司会者やメイン・キャスターの横にいて
進行をスムーズにする女性が必要になったという事情もあったと思います。
タレントを使えばいいじゃないか、とおっしゃるでしょうね。それが、シロート…ハハハ。

「あの程度なら私にだってできるわ」と思っている人が何百、何千万といるはずです。
やってみれば分かりますが、口で言うほど簡単じゃありません。訓練を受け 経験を積んで
初めてできるのです。高島彩を絶賛するのは難しさを知っているからこそです。
可愛い“だけ”の女性タレントでは務まりません。“だから”、“女子アナ”だったのです。
可愛いくて頭の回転が速いタレントがときどき出てきますが、長続きしません。
たぶん、“効率”が悪いのでしょう。事務所がソロバンをはじきますからね。ハハハ。


今回は、ラジオの時代から女子アナ・ブーム到来までを駆け足でたどりました。
はなはだあやしくなっている記憶と、ときおり、確認のためにWikipediaをのぞくだけで
書きましたから 間違いや抜けている人もいるでしょう。皆さんの頭の中で補ってください。

近未来ならぬ“近過去”から現在に至る流れについてもできるだけ早く書くつもりです。
少し時間をください。

敬称略

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by toruiwa2010 | 2011-09-29 10:01 | アナウンサー・実況 | Comments(9)
Commented by ひろ☆はっぴ at 2011-09-29 10:29 x
私のテレビっ子人生において(そんな大したものでもありませんが…)最初に出会った女性アナウンサーは「ピンポンパンのお姉さん」酒井ゆきえさんでした。もっとも当時幼稚園児だった私には、彼女が局アナだったなんて知る由もありませんし、ピンポンパン以外のフジテレビの番組で彼女を見た記憶もありません。局アナですからニュースや天気予報もやってらっしゃったんでしょうか?歴代のピンポンパンのお姉さんが全員局アナだということは後年知りました。情報番組が各局横並びの今こそ、ピンポンパンとポンキッキをセットで復活させてくれないかな…とあらぬ願望を抱いておりますbyひろ☆はっぴ
Commented by toruiwa2010 at 2011-09-29 10:37
ひろ☆はっぴサン、こんにちは。

酒井幸江は「特別枠」での入社だったと思います。
彼女より数年前に石毛恭子という局アナが
初代のお姉さんとして大評判でした。
Commented by マオパパ at 2011-09-29 11:59 x
岩佐さん、こんにちは。女性アナの話題は楽しいですね。私は、フジの八木アナと日テレの木村アナが好きでした。どうでも良いことですが、ピンポンパンの初代お姉さんは渡辺直子(元TBS報道記者料治直矢氏の奥様)お姉さんです。でも、好きなのは、恭子お姉さんでした。当時対象年齢の児童だったので、記憶鮮明です。
Commented by toruiwa2010 at 2011-09-29 12:03
マオパパさん、こんにちは。

おっしゃる通りです。
渡辺直子、石毛恭子、酒井ゆきえでした。
おはずかしい。お詫びして訂正しなくては。
ハハハ。
Commented by 赤ぽん at 2011-09-29 18:47 x
岩佐さん、こんばんは。
NHKの加賀美・森田両アナが声の高低差はあれど安定してるなと思ってました。
先輩後輩だから当然なのかと普通に聞いていましたが発声法が同じなんですか?

ラジオでの遠藤康子アナの声、永さんと一緒だからか?!余計に心に響く
やさしい声ですね!好きです。
見た目では子供の頃、酒井ゆきえお姉さんが好きでした(笑)
Commented by eita3 at 2011-09-29 21:35 x
岩佐さん、こんばんは。

コメントするほどではないのですが、八木さんにしてもアヤパンにしても大好きな女子アナで岩佐さんが褒めているのを読んで嬉しかったです。

めざましテレビで八木さんの後の小島奈津子アナも好きでしたがいかがですか?

また、最近ではアヤパンに続きそうな方はなかなか見当たらないのですが、カトパンはわりといい線いってる気がします。

とまあ失礼なコメント、失礼しました。
Commented by toruiwa2010 at 2011-09-29 23:00
赤ぽんサン、こんばんは。

ゆきえねえさん、評判がいいですね。
本人もきっと喜ぶでしょう。おととしあったときには元気でした。


Commented by toruiwa2010 at 2011-09-29 23:02
eita3 さん、こんばんは。
私は、高島に続くのは生野ではなく
加藤だと思います。ただし、メインが生野になっているので
別の番組に活路を見出さないといけないでしょうね。
Commented by eita3 at 2011-09-29 23:11 x
岩佐さん、再びこんばんは。

私も同意見です。加藤アナのしっかり度合いが高島アナにダブルとこがあります。

生野アナも好きですが、なんとなくやはり加藤アナが…

と思っていたら岩佐さんがその事を書いていただいたので改めてコメントさせていただきました。
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