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岩佐徹のOFF-MIKE

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“傑作が1本 駄作が1本~「セカンド…」&「エンディング…」~”11/10/06

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「エンディング・ノート」90

営業マンとしてサラリーマン人生を全うした男が引退後の健康診断でがんを宣告された。
しかも、余命は数カ月。
彼はその死を冷静に受け止めるが、残された人生でやっておくことが山ほどあった。
その中に、あとに残る妻を初め家族たちが戸惑わないように身辺を整理し、死後の処理を
指示するメモ作りがあった。エンディング・ノートだ…
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主人公の砂田知明さんは残念ながら還らぬ人になりました。
観客は、告知のあとの彼がたどった道のりをそっくり“追体験”することになりますが、
見たあと、不思議に悲しい気持ちにはなりません。静かな“満足感”さえあります。
それは、砂田さんが最後の一瞬まで精一杯生きたことを知っているからでしょう。

几帳面な彼はしっかり計画を立て、実践して行きます。
気合を入れて孫たちと遊ぶ。母も誘って伊勢志摩へ家族旅行をする、洗礼を受ける…
残された日々を決して悲壮な気持ちで過ごしたわけではありません。愛する家族に囲まれ、
死の直前まで明るさを失うことなく、穏やかに逝きます。
映画やドラマではなく、現実に人が亡くなるプロセスを見ながら、ときに笑いが起きる
場内の空気がとても温かでした。

感情に流されることなく父の死を見つめて冷静にカメラを回した娘さんも素晴らしい。
映像作家というだけあって、必要なことをすべて記録に残しています。近年まれにみる
ドキュメンタリーの傑作といっていいでしょう。
年配の方だけでなく、身近に“送る人”がいる若い方にもお勧めしたい一本です。
ほとんど同じ時代を駆け抜けた人物の鮮やかでカッコいい人生に拍手を送ります。


「セカンドバージン」70

バリバリのキャリア・ウーマンとやり手の元官僚が不倫、しかも、女性が17歳年上…
少し無理がありますが、NHKにしては珍しい“大人の”ドラマ「セカンドバージン」が
放送されたのはちょうど1年前でした。
大石静の脚本ということもあって、女性ファンの関心を集め 静かなブームになることも
予感しましたが、“社会現象”というところまでは盛り上がりませんでした。

ドラマのときは、腕利きの出版編集者・中村るいに扮した鈴木京香が大人の女性の魅力を
見せていると思う一方、相手役の長谷川博己(鈴木行=こう)、その妻の役の深田恭子には
かなりの違和感を覚えながら見ていました。
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…映画になったものを見ました。
いやー、これはひどいなあ。
まず、作品を支えるはずの肝心の鈴木京香に魅力が感じられなくなっていました。
1年の間に何があったのかと思ってしまいました。ハハハ。
主人公・中村るいが漂わす はるかに年下の男をも夢中にさせる“オーラ”が失われたら
この物語は成立しません。若い女性には人気があるに違いない長谷川も回顧シーン以外は
顔半分が包帯に隠れています。じゃあ、いったい何を見せるというのでしょうか?ハハハ。

マフィアに撃たれてひん死の重傷を負った行と病院に泊まり込んで看病するるい…
互いに愛しあっていることは明らかなのに、意識を取り戻した行はなぜかるいを拒みます。
大した山場もなく、だらだらと物語が進んでいき、変化と言えば、ドラマを見なかった
観客のためにときおりはさまれるいくつかの過去のエピソードだけです。
結婚していながらのぼせあがった行。初めは戸惑い、やがて相手の強い思いに負けるるい。
ドラマを全部見た私にも、二人の“心模様”は理解できませんでした。そして、映画でも、
なぜここまで強く惹かれあうのかは描けていません。

見ながら、首をかしげてしまいました。二人の“歴史”を年表にすると…
8年前に初めて出会っています。このとき、行はすでに官僚を辞めて起業していました。
「役所でやることはすべてやりましたから」と話しています。
彼がどんなに優秀なキャリア官僚だったとしても、“やるべきことをすべてやる”ためには
少なくとも6,7年は働いたはずです。そうすると、このとき、彼は28,9歳です。そして、
るいは17歳年上の設定ですから、45,6歳…
現在のるいは、どう若く見積もっても53歳か54歳になっています。

はい、おっしゃるまでもありません。
世間には、その年齢でも十分に魅力的な女性はたくさんいらっしゃいます。否定しません。
しかし、スクリーンの鈴木京香にはその年齢を思わせるところはまったくありません。
はい、年齢以上にお若い女性がたくさんいることも承知しています。
…でも、でもなあ。なんか、“計算”が合わないんだよなあ。ハハハ。

終わりに近いところでるいが行に話しかけます。(記憶に頼っています)
「私たちは死を避けることはできないの。
でも愛する人のことを覚えていることはできるわ。
それは、死に対する私たちのささやかな勝利なの」

なんだろうな、このセリフの見事なまでの陳腐さ。
「エンディング…」とくらべると、作家の頭の中から紡ぎだされた言葉と“現実の死”が
もたらすものの間にある歴然とした差が見えます。

53歳の女生と36歳の男の命をかけた恋か…
それはそれでいいのでしょうが、少なくとも、この映画は勧める気になりませんね。

90 エンディングノート がんに倒れた元営業マンの死を見つめた素晴らしいドキュメント
70 セカンドバージン 17歳差を乗り越えた男女の恋…何がそうさせた?“年表”に疑問


東京五輪の名花が来日

チェコからベラ・チャスラフスカが今日 来日するそうです。
東京オリンピック。女子体操のチャンピオンで“体操の華”と謳われた名選手でした。
1968年の“プラハの春”を支援して公職から追放された“悲劇”の主人公でもあります。
逆境の彼女を勇気づけたのは、金メダルを獲ったあと、日本人から贈られたひと振りの
日本刀でした。今回の来日で、その贈り主を探したいと話しているそうです。
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東京オリンピックのころのチェコは東欧の一角のチェコスロバキアとしてソビエト連邦の
強い支配を受けていました。47年前、彼女の優勝を称えて表彰式で流れた国歌はこの国の
きびしい歴史を映して 重く、物悲しく響き、その曲調に涙を誘われたことを思い出します。


さて、“人民裁判”が始まる。
刮目せねばなるまい。各々方も大マスコミの伝えるところだけを
信じないことを勧める。小沢を好きだろうが嫌いだろうが…。


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by toruiwa2010 | 2011-10-06 08:27 | 映画が好き | Comments(2)
Commented by tom☆ at 2011-10-06 09:10 x
おはようございます♪ コメントは久し振りですが、毎日読ませて頂いています!
【エンディング・ノート】昨日フジTVで特集してたので、もう観ちゃったような気分です。そう簡単な事ではないでしょうが、自分の最後はすっきり逝きたいな~って思います。
【セカンド・バージン】はどちらも観ていないのになんですが、そもそも不倫を美化しようとしても無理なんじゃないかと。

私は今日☆生ナダル☆行って来ま~す♪ それと今年はナダル・マレーに期待して日曜日。。☆
Commented by toruiwa2010 at 2011-10-06 18:48
tom☆さん、こんばんは。
私も今日は映画を見たあと
有明にいました。
今度は明後日の予定です。
天気次第ですが。ハハハ。
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