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岩佐徹のOFF-MIKE

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「お手並みを拝見しますか~ヤッターマン・中畑が監督に~」     11/12/12

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12/07
嘘だろう…と思っていたがベイスターズ監督に中畑清が
決まりそうだという。オリンピックで指揮をとった
実績はあるが監督としての能力は未知数だ。
高田GMとは巨人の先輩・後輩…ほんのわずかだが
共にプレーしたこともある。何のプラスにもならないが
マイナスにもなるまい。


1980年前後でした。監督・コーチや報道陣から調子を聞かれると必ず「絶好調です」と
答える選手がジャイアンツの若手選手の中にいました。やたらに元気がよく、常に笑いを
振りまいていたこの男こそ、やがて“絶好調男”“ヤッターマン”というキャッチコピーが
ついて人気者になって行った中畑清です。
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彼が横浜DeNAベイスターズの監督に就任するニュースを聞いて真っ先に思い出すのは
ちょうど30年前、1981年のペナントレースのことです。
当時の巨人の流れを振り返ると、王と長嶋が全盛期だった1965年から73年まで9連覇、
翌74年に優勝を逃がすと川上監督が退任し、この年に引退した長嶋があとをつぎました。
しかし、長嶋監督1年目は最下位に沈みます。
76-77年は連覇しましたが、その後3年間は再び優勝から遠ざかりました。
その責任を取らされる形で長嶋が解任され、藤田監督のもとで81年を迎えたのです。

藤田は前年限りで引退した王助監督、9連覇時代の“知恵袋”・牧野ヘッドコーチとともに
トロイカ方式でペナントレースをほぼ独走して4年ぶりの優勝を果たしました。
オーソドックスな野球でしたが、圧倒的に強かったというより、相手が“見えない敵”に
おびえて勝手に負けている印象がありました。V9のときの巨人と同じパターンです。

シーズン終了後、週刊ベースボールから原稿を頼まれた私はこんな風に振り返りました。

…今年の巨人優勝のあとをチェックしてみると、ありふれたゲームの中に、実に意外な
“ヒーロー”が 本人もそれと知らぬうちに生まれていたことに気がつく。
それは開幕23試合目、ゴールデンウイークの阪神戦だ。10連勝して首位に立った余裕から
故障上がりの新浦を4週間ぶりに先発させたが あっさりKOされて敗れ 2位に落ちた。

新浦がヒーローだと言うのではない。
この試合の4回の攻撃で、ランナー中畑を1塁において原の打球はサードへ転がった。
5-4-3とボールが転送されたが、中畑のスライディングのおかげでダブルプレーは免れた。
しかし、このプレーで右腕をいためた中畑は3週間休むことになった。
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中畑を欠いた巨人は原をサードに、 セカンドにはベンチでくすぶっていた篠塚を入れて、
この間の試合に臨んだが、これが図に当たった。
チャンスを得た篠塚が面白いように打ちまくり、本来のポジションに戻った原はそれこそ
“水を得た魚”のようだった。
ケガが治った中畑もサードに戻ることはできず ファーストを守ることになったが、守備に
気を使わなくてよくなったせいか、中心打者として十分の働きを見せた。
“思いがけない”連鎖反応が生まれたのだ。

優勝の理由はいくつもあるが、ケガを除けば 攻守にわたって6球団隋一の安定感を見せた
若い内野陣の働きは、シーズンを通して…を考えると大きかったと思う。
そして、その引き金になったのが“中畑のケガ”だったということになる。
サード・中畑、セカンド・原だったらあれほど打てなかったかもしれないし、篠塚は宝の
持ち腐れに終わっていた可能性もある。だとすれば、巨人の優勝だって…は考えすぎだが、
中畑のケガにはそれほど大きなインパクトがあったのだ。
MVPは20勝をマークした江川で文句なしだが、私は中畑に敢えてMVIを贈りたい。
Most Valuable Injury…つまり、“最も値打ちのあるケガ”賞である。
(原文通りではありません。抜粋し、数か所 加減筆してあります)
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…この年、原辰徳が鳴り物入りで巨人に入ったとき、どこを守るかが注目されました。
高校・大学ではサードでしたが、サードには中畑が定着していたからです。
マスコミも大騒ぎでしたが、藤田監督は中畑を動かさないことでプライドを守り、原には
セカンドを守らせました。前年、セカンドで ほぼレギュラーだった若い篠塚をベンチに
下げたのです。
オチはいささか強引ですが、もし、中畑のケガがなかったらどうなっていたかは 本当に
分からないのです。まだ言うか。ハハハ。

“転んでもただでは起きない”男が4年連続最下位、そこからさらに主砲・村田が抜けた
チームの監督になりました。親会社が替わってGMを置いたのはいいですが、時期的には
ドラフトが終わり、トレードも難しく、GMが能力を発揮する余地はたいしてありません。
ラミレスを獲得しましたが、衰えは隠せません。戦力は今年よりダウンすることになり、
前途はまことに厳しいです。明るさだけでは勝てません。しかも、残酷なもので、30年前、
あれほど輝いていた笑顔が今は“くすんで”見えます。いや、ほんとに。ハハハ。
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たしか、現役生活の終盤ごろ、新宿で焼き肉店をやっていました。夫婦で行きましたが、
中途半端に高級な感じで味も普通、それほど時間がたたないうちにやめたと聞いたときも
「そうだろうな」と思った記憶があります。
せっかく、野球人が口を揃えて「一度はやってみたい」と言う監督になったのですから、
せめて、焼き肉やより長続きしてほしいものです。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2011-12-12 08:39 | 岩佐徹的考察 | Comments(10)
Commented by マオパパ at 2011-12-12 12:15 x
岩佐さん、こんにちは。中畑は落合と同い年ですが、監督としては元ドジャース監督のラソーダのような典型的なラーラースタイルになりそうで、落合とは対照的ですね。いくら私が監督にもファンサービス精神が必要だと考えていても、やりすぎの感は否めません。横浜ファンの心境やいかに。友人の横浜ファンは、どうせなら新庄の方が良かったとつぶやいています。
Commented by toruiwa2010 at 2011-12-12 12:38
マオパパさん、こんにちは。

私の印象では、ラソーダはメジャーのいわゆる
「オールド・スクール」出身らしい、きわめて
オーソドックスな監督だったと。
Commented by レニ at 2011-12-12 14:57 x
こんにちは。

今、フジテレビONEで77年ワールドカップ女子の再放送を見てました。
韓国戦に勝って優勝した日本チームに岩佐さんがインタビューをされてます。当たり前ですがお若い……。
韓国戦の直前に放送された中国戦の実況は岩佐さんですか?
途中から見たので確信持てなかったのですが。

Commented by toruiwa2010 at 2011-12-12 15:12
レニさん、こんにちは。
いや、懐かしいですね。
このインタビューの時、スタンド中段の放送席から
ADが開始のキューをだす手はずになっていました。
ところが、フロアの私から見上げると、放送席の
あたりから下を照らしている明かりが強烈で
まったく見えませんでした。きょろきょろしてませんでしたかね。
耳に入っているイヤホンに放送席の会話も聞こえなかったので
「やっちまおう」と始めたんですが。ハハハ。
39歳でしたね。若造です。ハハハ。
中国戦は何試合かしゃべってますから私かもしれません。
Commented by レニ at 2011-12-12 15:52 x
録画したので見直してみました。
その場面はカットされたのか、山田監督や前田、白井などの胴上げのあと、いきなり山田監督へインタビューしている場面へと変わってます。
この大会の再放送は何試合か見ましたが、解説は生沼さん、実況が塩田、山田アナなど、懐かしかったです。
山田監督は選手にモテたでしょうね……。

Commented by toruiwa2010 at 2011-12-12 16:00
レニさん、女子は12人中確か10人日立勢でした。
白井以外は(ハハハ)素直な子たちで取材していても
気持ちがよかったです。

当時のバレーの実況は、男子は関西テレビの
塩田アナ、女子は山田先輩でした。
私は素直じゃないので面白くなかったです。ハハハ。
Commented by くに at 2011-12-12 23:53 x
こんばんは。
すっかり忘れてましたが、確かに原は最初セカンドでした。30年前ですね。
実戦の記憶はないのですが、プロ野球ニュースでセカンドの練習を見たのは薄っすらと覚えています。
中畑の話でなくスミマセン。
Commented by toruiwa2010 at 2011-12-13 08:03
くにサン、おはようございます。

原が入団したとき、中畑は5年目・・・
ようやくサードに定着したばかりでしたから
首脳陣は彼のプライドを考えたと思いまうす。
Commented by よねぢ at 2011-12-13 09:10 x
おはようございます。
原さんってレフトの頃しか知らない私。サードの原を見たかったですね。中畑さんはあんまり知らないので微妙なのですがどうなんでしょうかね?工藤さんは残念でしたが、ノムさんでも落合でも桑田でも3年目の尾花でもよかった気がしますが。。
Commented by toruiwa2010 at 2011-12-13 10:27
よねぢサン、こんにちは。

中畑については全く未知数です。
ただ、ち密な組み立てをする人ではなさそうです。ハハハ。
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