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岩佐徹のOFF-MIKE

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2011ドラマ・ランキング~「移植コーディネーター」「それでも…」を推す~11/12/27

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今年ほどテレビドラマを見たのは初めてだと思います。
振り返ると、よかった作品もあれば、どうにもならない駄作もあって“玉石混交”です。
根が意地悪だからでしょうか、中には、見て“大したことなし”と判断しても 突っ込む
楽しみのために見続けたものもありました。ハハハ。

全体として、日本のドラマはレベルが低いと言わざるを得ません。
まず、いい脚本が少ないようです。
実際にかわされることはなさそうなセリフが多く、物語の中でキーポイントになる会話や
場面を“偶然”聞いたり見たりすることも多すぎます。
かなりの割合でマンガや小説が原作で その人気に頼っている印象があります。
しかも、そのドラマ化によって新しいイマジネーションが生まれることはなく、起用した
俳優の違った面を引き出したりすることはめったにありません。

特に、俳優の扱い方には腹が立つことが多いです。
この役者ならこう演じさせておけばいいだろう…と、決まり切った安易な演出ばかりです。
若い女優が出演すると知って楽しみにしていると、ドラマでは 決まって子供っぽい演技を
させられているのを見ることになります。
大好きな上戸彩や新垣結衣を“無駄遣い”したテレビ局は許しません。ハハハ。

もうひとつ、海外の映画やドラマを見ていると、主演クラスはともかく、登場する俳優が
あまり“かぶらない”ことに気づきます。
日本のドラマでは、ある局のシリーズもので捜査一課長役の俳優が別の局のSPでは
平刑事だったり、ひどいときには犯人役だったりします。夕方のリピートものを含めると
役柄が混乱して話の筋が負えなくなることがあります。ハハハ。
役者の数が足りないということでしょう。新しい人材を発掘する努力を惜しんでいる面も
あると思います。

…というわけで、日本のドラマには不満がたくさんありますが、いい作品もあります。
今年見た中で高い評価を与えられるドラマを並べると、次の通りです。
見た直後の採点では90点だった「下町ロケット」はこうして並べてみると 2作品ほどでは
ないので、修正しました。

90~85点と評価した作品群には、丁寧に作られている、出演者のハーモニーがいい、
現場の熱気が伝わる…そんな共通点があります。
異論はあると思いますが、“好み”ですからカンベンしてください。
また、WOWOWとフジテレビ…出身局の作品が多いのは“たまたま”です。ハハハ。

90「CO 移植コーディネーター」WOWOW(3月~4月) 
90「それでも、生きてゆく」フジテレビ(7月~9月)

85「下町ロケット」WOWOW(8月~9月)
85「新・警視庁捜査一課9係」テレビ朝日(7月~9月)
85「DOCTORS 最強の名医」テレビ朝日(10月~12月)
85「冬のサクラ」TBS(1月~3月)
85「グッドライフ」 フジテレビ(4月~6月)
85「家政婦のミタ」 日本テレビ(10月~12月)

80「JIN-仁-」TBS(4月~6月)
80「南極大陸」TBS(10月~12月)・・・ほか 多数


「CO 移植コーディネーター」 吉岡秀隆、ユースケ、木村佳乃、板谷由夏


移植医療の難しさを掘り下げたドラマです。実に見ごたえがありました。
臓器移植のドナー(提供者)とレシピエント(移植される患者)を仲介するコーディネーターの
存在をこのドラマで初めて知りました。
ドナーの立場を尊重することを優先して慎重な大野(吉岡秀隆)と 割り切って仕事をする
倉本(ユースケ・サンタマリア)、二人のコーディネーターの間で交わされる会話を聞くと、
どちらの考え方にも納得する部分がありました。
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主演のこの二人の演技が素晴らしい上に、周りを固める木村佳乃、麻生祐未、板谷由夏、
橋爪功、平田満、豊原功輔…ほぼ全員がいい演技をしています。台本を読んだ段階から
彼らのテンションが上がったことがうかがえました。
「いいドラマにしよう」という一点で俳優と制作陣の気持ちが一つになった作品として
高く評価したいと思います。


「それでも、生きてゆく」 瑛太、満島ひかり、大竹しのぶ、時任三郎

15年前に起きた殺人事件にかかわった加害者と被害者、二つの家族の物語です。
いじめや無言電話などの嫌がらせを受けながら、懸命に絆を保とうとする加害者の家族と
癒えることのない深い悲しみを引きずり、加害者の少年だけでなく その家族への憎しみを
忘れることができない被害者一家…
それぞれに大きな傷を受けた二つの家族は15年後の今も立ち直れずにもがいています。
その中で加害者の妹と被害者の兄が出会います…
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間違いなく地上波では2011年No1のドラマだったと思います。
重いテーマですから 視聴率は低かったのですが、熱烈な支持者は多かったはずです。
大竹、時任、風吹ジュン、柄本明、風間俊介、小野武彦…キャスティングが完璧でした。
しかし、このドラマの成功は 瑛太と満島が素晴らしい演技を見せたことによるものです。
部分的に“無理な”セリフはあったものの、渾身の演技でした。
満島はこれまでも活躍していますが、もっと脚光を浴びていい女優ですね。

いまのテレビでこれだけ質の高いドラマが見られたのは“奇跡”かもしれません。
少しほめすぎかもしれませんが、そう言いたくなるほど、お手軽、安直なドラマが大手を
振ってゴールデンに流されています。大人の鑑賞に耐える作品を作る腕も自信もないから
フジテレビを初め、各局が韓国ドラマを流して“お茶を濁す”ことになるのでしょう。
あちらの質が高いからではなく、金がかからないから。ハハハ。
いいドラマを作るのは、いい脚本と、スタッフとキャストのドラマにかける熱意でしょう。
特に、“熱意”は見る者に必ず伝わります。この作品がいい例だと思います。


「下町ロケット」三上博史、渡部篤郎、寺島しのぶ、池内博之

宇宙開発に携わって挫折を経験した男が父のあとをついで町工場の経営者になり、
再び、宇宙への夢を抱きます。しかし、その前途には幾つもの試練が待っていました。
ロケット・エンジン開発のカギを握る特殊バルブの特許を取得しますが、大企業の横暴に
振り回されます。特許侵害の訴訟を起こされて財政面で苦境に追い込まれるのです。
しかし、別れた妻の親友の助けで裁判は勝訴、仕事面では 紆余曲折の末、心が通じ合う
大企業の幹部と力を合わせて純国産ロケットの打ち上げを成功に導きました…

WOWOWには「空飛ぶタイヤ」という名作がありますが、直木賞作家・池井戸潤の原作、
「空飛ぶ…」の脚本・監督コンビによるこの作品もよくできていました。
「それでも…」と同じように、かかわった人たちの熱意が伝わってくるとともに、丁寧に
作られていることが分かります。WOWOWドラマの良さはその一点にあると思います。
実は この局にはほかにも多くの“85点ドラマ”があるのですが、遠慮しました。ハハハ。


「新・警視庁捜査一課9係」 渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、津田寛治

何が幸いするか分からないものです。
前シリーズ終盤の刑事たちの“コミカル”な動きで冷めてしまい、パスする予定でしたが、
たまたま1回目の日に見たいものがなかったので見たところ、“なんか”面白かったのです。
体調がよかったのかもしれません。ハハハ。
登場人物はほとんど変わっていません。所属部署や役職が少し変わっただけです。
たったそれだけなのに、それぞれの人間関係に微妙な変化が出ていました。
ケミストリー…つまり、いい“化学反応”が生まれたのだと思います。


「DOCTORS 最強の名医」沢村一樹、高嶋政伸、比嘉愛未、伊藤蘭

医師である前に真っ当な人間でありたいという信念を持った外科医が、他の医師たちと
対立を繰り返しながら“腐りかけた”病院に鋭いメスを入れる…
ありがちなテーマだし、“沢村の医師”って、どんなものかと疑わしい、と思ったのですが、
案外 違和感がなく、比嘉愛未がきちんと扱われていたので見続けました。
わずか8話という短さのせいか、先を急いだ作りになっていましたが、10月期のドラマで
一番気に入ったのはこの作品でした。ほかにドクターものがなかった、という“ツキ”が
味方したかもしれません。ハハハ。


「冬のサクラ」草彅剛、今井美樹、佐藤健、高嶋政伸

弟を大学に行かせ、認知症の母の介護に明け暮れ、恋愛経験のない山形のガラス職人、
稲葉(草彅剛)がある日、町を訪れた美しい女性(今井美樹)に一目ぼれした…
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1回目からとても“いい感じ”でした。
久しぶりでドラマに出る今井美樹に不思議な美しさがあり、草彅が好演していました。
刑事もの、医療もの以外のドラマを見続けるのは「この主人公の男女が結ばれてほしい、
幸せになってほしい」と思う気持ちがあるから、のようです。
去年の「流れ星」がまさにそうでしたし、このドラマも同じ気持ちで見ました。

始まってすぐ、主人公の女性の余命が長くないことが分かりました。
ややもすると暗くなりがちなドラマですが、草彅剛が演じる青年と不治の病に冒された
人妻(今井美樹)の関係性が救いました。
現実には、なかなかあり得ないのですが、“不倫”ではなく、誰からも後ろ指をさされない
“プラトニック”な関係だったことが、特に女性に支持されたのではないでしょうか。

草彅が頑張ったし、大好きな月山など、山形の冬景色の美しさも魅力的でした。
佐藤健も改めていい役者だと思いました。
逆に「冬のサクラ」とこのドラマの高嶋は“やりすぎ”です。ハハハ。
先日の「ハナマル」に出ていた緒形直人が大ベテラン・三国連太郎から言われたと言って
紹介していた言葉が耳に残っています。
「君の“踊らない”芝居がいい」…うろ覚えですが、要するに余計なことをしない 素直に
演じるのが一番、ということでしょう。高嶋にも聞かせたい言葉です。ハハハ。


「グッドライフ」 反町隆史、榮倉奈々、井川遥

澤本大地(反町隆史)は腕利きの社会部記者でした。
妻・華織(井川遥)との間に6歳になる息子・羽雲(わく)がいましたが、仕事人間の大地は
家庭をかえりみる余裕を失い、華織は家を出ました。大地には、彼女の分が書き込まれた
離婚届と羽雲が残されただけ…

普段ならコンセプトを知り、父親を演じるのが反町だと分かったところで見ないタイプの
ドラマですが、見てよかったです。視聴率的には“失敗作”かもしれませんが、私の中で
評価は高いです。4月期の作品の中で一番気に入りました。

難病に侵された息子を献身的に看病するシングル・ファーザーを反町が好演しました。
新しい境地を開いたと言っていいのではないでしょうか。
井川遥、子役の加部亜門、羽雲の主治医役・伊原剛志、子供の心のケアを担当する役の
榮倉奈々…好きな俳優が揃って、納得のドラマでした。
息子の難病が、骨髄移植でセーフ…と思ったら、今度は大地に末期のがんが襲いかかる
という設定はtoo much だろうと思ったのは事実ですが。ハハハ。


「家政婦のミタ」 松嶋菜々子、長谷川博己、相武紗季、忽那汐里

つい先日書いたばかりなので細かいことは省きます。
もともとは80点でしたが、最終回の40%に敬意を払って85点にしました。

世間的には評価が高く、最初から最後まで見ましたが、「JIN-仁-」と「南極大陸」は
それほどのものとは思いませんでした。特に、前シリーズは見なかった「仁」については
評判につられて見始め、最初は面白いと思ったのですが、最終的には80点どまりでした。
ファンの方には申し訳ない…って、謝る必要もないのですが。ハハハ。

「JIN-仁-」が80点については→をどうぞ。 http://bit.ly/kX05nC

特記:榮倉奈々は今年最も成長した女優だと思います。

by toruiwa2010 | 2011-12-27 09:53 | ドラマ | Comments(4)
Commented by yukky528 at 2011-12-27 13:01 x
こんにちは。
ドラマ、半分くらい同じものを見ていましたが、評価は結構意見があってます!
私は、下町ロケットが1位かな。裁判に勝った後、最終回あっという間に打ち上げ成功という風になってしまったところが唯一残念でしたが、裁判や下町社員の団結力など途中経過はとても良かったです。

グッドライフも良かったなぁ。なんで視聴率が低いのだろう・・・といつも思っていました。

反町・奈々子が同点というところが、ミソですね。
Commented by toruiwa2010 at 2011-12-27 13:57
yukky528さん、こんにちは。

WOWOWのドラマは質が高いですね。
来年の「学」や「贖罪」に期待しています。
「グッドライフ」がいいとのコメントもうれしいです。
他人ごとですが。ハハハ。
Commented by eita3 at 2011-12-27 14:04 x
岩佐さんこんにちは。

私もわりとドラマを見る方ですが、この秋、冬はほとんど見ませんでした。惹かれるものがないのですね。月九は若い女性向け、あるいはお涙頂戴もの。木10はネクラなもの。日9フジもなんだかインパクトがない、日9TBSも同様。

火9と10はくだらないですが、そのくだらなさがかろうじて完走しましたが。

夕方やっている再放送の方が興味深いものたくさんですね。
Commented by toruiwa2010 at 2011-12-27 14:20
eita3さん、こんにちは。

奇遇ですね。私も、「相棒」や「科捜研の女」などは
夕方の再放送で見る気になりました。
WOWOWで放送した海外ドラマ「ミルドレッド・
ピアース」というのも面白かったです。
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