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岩佐徹のOFF-MIKE

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テレビでしゃべるということ~岩佐徹的アナウンス論 1~12/01/07

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アナウンスについて考える

元アナウンサーが書いているブログですから、ときどきアナウンス論も登場します。
たいした理論ではありませんが、機会あるごとに、アナウンスについて考えていることを
読んでもらっています。本当は同業の後輩が多少でも参考にしてくれるといいのですが、
誰だって、耳に痛いことは聞きたくないわけで…ハハハ。

2002年に自費出版した「「WOWOWの岩佐ですが なにか?」や旧ブログ、そして
このブログと、およそ10年、アナウンスについてはたくさんの記事を書きました。
読み返しつつ、改めてまとめてみようと思います。当然、どこかで読んだ、という記述が
そこここに出てくるでしょうが、ご容赦ください。
当面、土・日、祝日はこの関係の記事を更新して行く予定です。
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伝わることが大事

さて、アナウンサーに限りません、テレビやラジオでしゃべろうという人たちにとって
一番大事なのは「今、伝えたいことを相手に伝わる言葉、話し方でしゃべる」ことです。
以下は、私がまとめた“つもり”の文章です。すでにどなたかがおっしゃっているかも
しれないほど常識的なことです。ダブっていても私の責任じゃありません。くれぐれも
「パクったな」とは思わないでください。ハハハ。

“相手に伝わる言葉、話し方”は、つまり“分かりやすい言葉”、“自分の言葉”です。
放送局と言えば、テレビの草創期、NHKしかなかったころや、民放が発足しはじめて
NHK出身者が各局で指導的立場にあった時期にはもっとせまい意味だったと思います。
“正しい日本語、標準語で”です。
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しかし、私の考えは違いました。
系列の若いアナウンサーたちの研修でも、早い時期から「それはできるほうがいいが、
どうでもいい」と教えていました。意味が通じればナマリも OK、気にすることはないと
考えていたのです。
中学から高校にかけて大阪で5年間過ごしたせいか、関西弁に対するアレルギーもなく、
むしろその柔らかさが好きだったからかもしれません。
アナウンサーになって、プロ野球を取材しているうちに 関西弁、広島弁、福岡ナマリが
ごちゃ混ぜになった、球界独特の“共通語”が親しみやすくていいと思ったりしたことで、
方言やナマリに対して まったく抵抗はありませんでした。

“ラ抜き言葉”や“語尾上げ”は、間違っている、人に不快感を与える、“お馬鹿さん”に
聞こえる…などの理由で大嫌いです(ハハハ)が、「あとは神経質にならないでいいんだ。
そのとき自然に出てくる素直な言葉を大事にしようよ」が、私の基本的な考えです。
私自身、放送の中で普段の“しゃべり言葉”を平気で使いました。あえて、です。
とても大きいという意味で「“うんと”大きい」とか「笑っちゃいますねえ」とか・・・。
「アナウンサーは正しい日本語の継承者」といった堅苦しい考え方が身についた世代の
先輩アナは苦々しく思っていたかもしれません。しかし、そこにこだわり過ぎた結果、
“機械のようだ”と言われました。誉められているわけではありません。ハハハ。
それでは意味がない。私は人間らしく聞こえなければ伝わらない、という考え方でした。

現役を引退してから他人のしゃべりを聞くことが多くなり、結構、ナマリの強い人や
“正しい日本語”とはほど遠い言葉を使うアナが活躍していることに気づきました。
アナウンサーに求めるものが時代とともに変わっているのです。当然でしょう。

フジテレビに入社した私は どんな言葉でしゃべるにしても、その場の雰囲気がきちんと
伝わることが第一だと思っていましたから、“正しい日本語で”は、そう主張する人たちに
お任せして、自由にしゃべらせてもらうことにしていました。自分の思いを伝えようと
するときに約束事に縛られたのではうまく行きませんからね。ハハハ。

つづく・・・
by toruiwa2010 | 2012-01-07 09:33 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(11)
Commented by あおき at 2012-01-07 16:28 x
岩佐さん、こんにちは。

「伝わることが大事」確かにですけど、最近は特盛なみの大げさ実況が多い様に感じます。
そのわりに小ネタなしですかと何度も思いますよ!自分にとっての小ネタは岩佐さん実況で慣れた「この方は◯◯さんですね」です。。昨年のウィンブルドンでもハリポタの出演者が何度か映って、この方は、、、ですかね?となってましたしね。
黙っててと思うことも多々有ります。
Commented by toruiwa2010 at 2012-01-07 16:56
あおきサン、こんばんは。

全仏では、“フランスでは“有名人が
たくさん画面にと登場するので参りましたが。ハハハ。
Commented by ヤップンヤン at 2012-01-07 20:30 x
全仏では、現在のFIA会長で、F1のフェラーリの監督をしていたフランス人のジャン・トッドが毎年登場していましたが、誰も紹介していませんでした…そんな感じですかね?(笑)
Commented by えそらいろ at 2012-01-07 20:51 x
大変遅くなってしまいましたが、
明けましておめでとうごさいます。
今年は、岩佐さんの健康にとっても、ブログにとってもよい年になりますように…

岩佐さんのブログを読むようになってから、
なんだか言葉遣いが気になるようになりました。
「正しい日本語」と「伝わる日本語」は違うのかもしれませんが、
「正しい日本語」を知った上で、言葉を操られている岩佐さんのお話や文章は、
やっぱり説得力があるなぁと思います。

年末から、読むだけで精一杯になってしまってました。
「コメントランキング」の記事では抗議コメントのことを思い出し、
手のひらにじわっと汗をかきました ^^;

一方的なお願いながら、どうぞ今年もよろしくお願い致します。
Commented by toruiwa2010 at 2012-01-07 20:57
ヤップンヤンさん、こんばんは。

FIA会長・・・そりゃ知らんでしょう。
誰でも知っとけと言っても無理ですよ。ハハハ。
Commented by toruiwa2010 at 2012-01-07 21:00
えそらいろサン、こんばんは。

字でも、楷書が基本でも、実際に書くときは崩しますからね。
それが味になるわけで。ハハハ。
今年もよろしく。
Commented by inamine at 2012-01-23 17:59 x
岩佐さんこんにちは。初めて書かせていただきます。

「アナウンス口調」に堅苦しさを感じて、
そのスポーツに詳しい”しゃべりがうまいジャーナリスト””関係者””ナレーター”など
非アナウンサーの方に実況をお願いしたことが多々ありますが、
”実況”または”実況調”を意識しない柔軟なしゃべりのほうが
まっすぐに内容が視聴者に届いたり、耳触りが良かったり、解説者と会話が弾む
様なケースが少なからずあると実感します。
もちろんこれは”王道”ではない(あえて邪道とは申しません)とわかっていますが、
「実況アナウンサー」と「解説者」との相性や
「実況アナウンサー」と「競技」との相性もあるので、
柔軟に使い分けたいとは思っています。
Commented by toruiwa2010 at 2012-01-23 18:05
inamineさん、こんばんは。

おっしゃること、よくわかります。
余計なことですが、去年の4月24日のところに
「日本語って難しい~耳ざわり 肌ざわり& 鳥肌~」という
エントリーがあります。時間のあるときにご一読を。
Commented at 2012-01-24 22:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by toruiwa2010 at 2012-01-25 07:32
カギ付きで昨夜10時半ごろ投稿されたかた。
石橋アナは端正な実況ぶりが好きでした。
いろいろ飾り立てなくてもいい実況ができる見本でした。

今のアナはベテラン・若手を問わず扱いにくそうですね。
Commented at 2012-01-25 16:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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