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岩佐徹のOFF-MIKE

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ダルビッシュの発言…~曲げてつたわる怖さ~12/03/09

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ダルビッシュのオープン戦初登板はまずまずだったようだ。
キャッチャーの示すコースとは逆に行く“逆ダマ”も何球かあったが、
彼自身もキャッチャーもいろいろな球種を試したかったのだろうから
あまり参考にならないと思う。
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36球のうちストライクが26球あった。
8人の打者に対して初球ストライクが7人だった。
一度もフルカウントにならなかった。
それだけで十分だと思う。今の時期、エース級はシーズンに向けて
“考えながら”投げているわけで一喜一憂は無用のことだ。

ただし、小さなミスがあったようだ。
日本からメジャーに行ったときに気をつけなければいけないのは、
何度も書いたunwritten rule(書かれざる規則=仁義・不文律)だ。
日本とアメリカではプレーをするとき根底に流れている“哲学”が
少々違うことを知っておくべきだ。日本では、文句を言われない
やり方をして、アメリカでは相手の怒りを買うことがある。
自信のある選手ほどやってしまいがちだから気をつけてほしいのだ。
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2回の先頭打者 ベナブルにセンター・オーバーの2塁打を打たれた。
試合後の会見でダルビッシュはこう話した。
「乾燥しているし、風も強かった。自分としてはとらえられた感じは
しなかった」(彼自身の言葉)…至極、まっとうな感想だと思う。
すくなくとも日本では。

これを“・・・the wind helped that one.”「風が助けた」と伝えた
地元紙があった。
新聞記者の取材のやり方の一つに一種の“マッチ・ポンプ”がある。
Aの発言をBに伝えて反応を引き出すとき、「彼はこんなことを
言ってるけど…」と持ちかける。発言通りならいいが、少なからず
“脚色”することがあるのだ。それも刺激する言い方に変える。
人間、カッとすると思わぬことを言ってしまう。それを狙うのだ。
記事を読むとき、気をつけなければいけないのはこういう点だ。
もちろん、今度の件がそうだと言っているのではない。

いずれにしても、これを聞いたベナブルは「ワーオ。しっかり打てたよ。
たぶん、彼とは認識が違うんだろうな」と笑顔で語ったが、彼の地元、
サンディエゴのラジオ・インタビューでは少しニュアンスが違った。
「風のせいでホームランにならなかったのさ」と話したうえで「たぶん、
訳すときに、何かが抜け落ちていたのかもしれないね。ただ、できれば
もう少し謙虚な言葉を聞きたいな」とも。
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今回の件がどうだったのかは分からないが、入団会見のときから 球団が
新たに雇った通訳に少し懸念があった。
英語は堪能かもしれないが、野球の知識がどこまであるのか疑問だ。
メジャーのこと、日本プロ野球のこと、両者の違い…それを知った上で
ダルビッシュの言葉の“ひだ”を正確につかんで英語にしなければ
いけないのだから、果たすべき役割は複雑でややこしいものだ。
くれぐれも気をつけてほしいと思う。

ダルビッシュがレンジャーズ入団を決めたとき、こうつぶやいた。

01/19
あのガッツポーズは気をつけなければいけません。
くれぐれも、打者や相手ベンチの方向に向かって
やらないように。ハハハ。


Unwritten rule のひとつだ。
打席に入ったときのイチローが、日本にいるときはバットをピッチャーの
方向に向けていたのをメジャーではやめて、上に変えたのもこのルールに
従ったものだ。誰かに指摘されたのだろう。

レンジャーズ関係者の話として、地元紙に面白い記事が載っていた。

「昔から一流ピッチャーは相手のバッターを誉めなかったものだ。しかし、
こういう話はあっという間にここ(アリゾナ)でもフロリダでも広まるよ。
“ささいなこと”ですめばいいけどね」


「YuはYuらしくあってほしい」とワシントン監督は話した。
遠慮することはないじゃないか、という考え方もあると思う。
しかし、郷に入っては郷に従え、だ。余計な摩擦はないほうがいい。
by toruiwa2010 | 2012-03-09 10:10 | メジャー&野球全般 | Comments(13)
Commented by オオソネ at 2012-03-09 10:22 x
おはようござます。
先ほど、ダルビッシュ自身がtwitterでこのコメントの真意を書いてましたね。誰か彼に伝えてほしいと。
Commented by toruiwa2010 at 2012-03-09 10:39
オオソネさん、こんにちは。

いちいち誰かが“真意”を伝えに行くことはできません。
だからこそ、彼の自覚、通訳の”教育“が必要なんです。
Commented by えむ at 2012-03-09 12:23 x
「余計な摩擦はないほうがいい。」

ツイートなどを拝見していて、岩佐さんがそのようにお考えとはいささか意外でしたw
Commented by toruiwa2010 at 2012-03-09 12:36
えむサン、こんにちは。

お前はさんざん摩擦を生んでる癖に、と。
なるほど、言えてますね。ハハハ。
ただし、私は摩擦の結果何か言われても
まったく影響ないですけど、彼の場合は
プレーに影響しますから。
Commented by 赤ぽん at 2012-03-09 13:50 x
岩佐さん、こんにちは。

出るんじゃないかと思っていましたが、やはりダルビッシュの発言に関する
話題が出ましたね。
私も岩佐さんご指摘のとおり、通訳がどの程度の野球精通者なのか
そして日米の違いを把握している人なのか・・・気になりました。
投手には不利といわれるテキサスをホームとする球団に入ったのですから、
これからはぜひ打者を”味方”につけてもらいたいですね。

タイトルの ~曲げてつたわる怖さ~ ダルの変化球に対する、打者の怖さの
表現ならよいのですが(笑)
岩佐さんの言葉・・いや、今は”文字のストレート”のキレを活かすのは、
変化球ですから・・・チョット苦しいですか?!失礼致しました(笑)
Commented by toruiwa2010 at 2012-03-09 13:57
赤ぽんサン、こんにちは。

メジャーのすべての打者が「このヤロー」と
向かってくるとは思いませんが、口は災いのもと、です。
はい、ひとには言います。ハハハ。

ちなみに、投手に不利な球場・・・はナンセンスです。
相手の投手も同じ条件で投げるのですから。
Commented by 赤ぽん at 2012-03-09 14:15 x
野茂がノーヒットノーランを達成したデンバーの球場と並ぶ、打者有利な球場だと
言われていたので、投手が不利なんだなぁと単純に思ってました。
もっとも、野茂の場合は雨の影響があったとかなんとかって聞いた記憶がありますが。

相手も同条件で投げる・・・確かにおっしゃるとおりですね。
Commented by あおき at 2012-03-09 17:59 x
岩佐さん、こんばんは。

この初登板も、本来は第一歩で始まりですからね!色々と確認しながら準備していければベストでしょうね‥
審判の意地悪にもあう可能性も有り、相手打者とも上手くやれれば結果は出るでしょうね。
文化の違いは難しいですね…
Commented by ヤップンヤン at 2012-03-09 18:12 x
調べていないのでわかりませんが、写真を見ると通訳の方は日本人のようですね。私の経験から言いますと、アメリカで仕事をする場合は日本語が堪能なアメリカ人を雇うべきでした。英語が堪能な日本人はよりはベターかと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2012-03-09 18:54
ヤップンヤンさん、こんばんは。

私の印象では日本生まれの日本人ではありません。

また、私の持論は、コーディネーター・通訳は
現地の言葉に精通した日本人がベター・・・です。
意見が分かれました。どうします?ハハハ。
Commented by toruiwa2010 at 2012-03-09 18:56
あおきサン、こんばんは。

文化の違いは確かに難しいですが、
年に何億円もももらうのですから・・・
ハハハ。
Commented by ヤップンヤン at 2012-03-09 19:20 x
通訳の場合ですと、誰に伝えるかがポイントだと思っております。アメリカ人記者に伝える場合、アメリカ人通訳のほうが、細かなニュアンスを英語で表現できるのできるので誤解を防ぎやすくなるからです。逆も同じで、例えば、ラミレスのいった外国語を正しいニュアンスで伝えられるので日本人がいいと思います。日本語に堪能な外国人通訳ではないですね。理想は、日米のハーフに生まれた人ですかね?(笑)。

コーディネーターは現地に精通した日本人・・・それはまったく同感です。

意見がわかれましたが、私の経験ですので大したことはありません。岩佐さんのWOWOWの時のご経験からでしょうから、岩佐さんの考えは間違っているなんて当然ながら言えないです。意見が違うからといって、フィギュア騒動のようなことは起こしませんのでご心配なく(笑)。
Commented by toruiwa2010 at 2012-03-09 19:21
ヤップンヤンさん、好きなようになさい。
ハハハ。
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