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岩佐徹のOFF-MIKE

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極上 !「おとなのけんか」~たまっていた映画レビュー8本分~     12/04/04

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映画レビューは楽しんで書いています。
ほとんど“単なる感想”ですが、中には参考になると言ってくれる読者もいます。
まとめの意味で、そっくりそのままgoo 映画のレビュー欄に
投稿していますが、恐ろしく不評です。
感覚が世間とずれているのですから当然かもしれません。ハハハ。
http://bit.ly/eyT5XP

今年、当ブログに書いた30本のレビューをそのサイトに
転載しました。レビューの一番下に「このレビューは
参考になりましたか?」という問いかけがあって、「はい」・「いいえ」で
答えるようになっています。
これまでに私のレビューを読んでくれたのは延べ90人ですが、その中で
「はい」ボタンを押したのは12人です。すくなっ! 
特に、「参考にならなかった」のは下記の4本です。
左が読んだ人の数、反応しなかった人の数は含まれていません。
右が「はい」ボタンが押された数です。

11人中2人:ヒューゴの不思議な発見
8人中1人:しあわせのパン
6人中0人:キツツキと雨
5人中0人:ものすごくうるさくて…


ふむふむ、つまり、90人中78人、86%の人にとって こんなレビューは
“反面教師”にもならんというわけですな。ハハハ。


「マーガレット・サッチャー」80

かなり年配の女性がコンビニでミルクを買っている。店員も周囲の客も それがかつて
この国を率いた元首相、今も自動小銃を持った護衛付きで暮らしているマーガレット・
サッチャーだとは気づかない。気づかないふりをしているだけかもしれないが。
帰宅した彼女は夫に「ミルクが1パイント、49ペンスもするのよ」と愚痴を言う。
長く彼女を支えた夫は数年前に亡くなっているのに。認知症の兆候が出ているのだ。

首相時代の友人を招いて会食をすれば、国内で起きていることに意見を求められた
日々も遠くなった。いまでは、身の回りのことも長女の助けを借りないとままならない
彼女に“Iron Lady=鉄の女”と呼ばれた大英帝国のリーダーの面影はない…
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歴史的な評価については今もまだ定まっていないようですが、私たちは国際政治の舞台で
このイギリス女性が活躍するシーンをリアルタイムで目撃しただけに記憶は鮮明です。

映画は、彼女の現在(数年前?)と過去を描いています。
ようやく整理し始めた亡夫の遺品を見るうち、あるいは友人や家族との会話がきっかけで
マーガレットの想いは過去に飛びます。
本格的な回顧は 女性が政治的な話をすることさえまれだった1959年 下院に初当選して
議事堂に足を踏み入れるところから始まります。

イギリス再生のために敢然と労働組合に立ち向かうところやフォークランド紛争のときの
決然とした態度を見ると、国民からリーダーと認められ、11年半にわたって首相の座に
あった理由が分かる気がします。
同時に、年中行事のように首相が変わる日本の現状が思い起こされますが。ハハハ。

圧倒的なのはサッチャーを演じたメリル・ストリープの“入魂”の演技でしょう。
アカデミー主演女優賞もうなずけます。「プラダを着た悪魔」や「ジュリー&ジュリア」で
候補に挙げられたときは「何でもありじゃん」と少し白けましたが、この作品での受賞は
誰も文句はないと思います。
ただ、この人を描くなら、もう少しスケールの大きな作品になると思っていた分、全体に
“重厚感”がなかったような気がします。ストリープの熱演があっただけに残念です。


「戦火の馬」75

農耕馬を買うつもりだったはずだが、“その馬”をひと目見た瞬間、テッドの気が変わった。
あまりにも美しい馬だったからだ。しかし、セリ市に同行した友人たちは反対した。
農耕には向かないサラブレッドだったのだ。荒れた土地を耕して農作物を作り、細々と
暮らしているテッドにとって、それは分不相応な買い物だった。
しかし、馬にほれ込んだ彼は周囲の制止を振り切って落札してしまう。

夫が連れ帰った馬を見て妻も怒った。
馬を戻して金を返してもらおうと言い張る母を一人息子のアルバートが説得した。
「責任を持って世話をし、畑仕事もできるようにするから」と。
彼もまた、父と同じように馬が気に入ったのだった。

アルバートと、彼によって“ジョーイ”と名付けられた馬の長い物語がこうして始まった。
おりしも、ヨーロッパには戦争の足音が迫っていた…
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ロンドンの西、およそ100キロのオクスフォードを抜けてさらに西に進むとみどり豊かな
丘陵地帯が広がっています。少年と馬が出会うのはそのコッツウォルズのようです。
物語の舞台は、その後始まった第一次世界大戦のヨーロッパ戦線に移りますが、映画は
終始サラブレッドのジョーイの“見た目”で描かれています。

寓話と言ってもいいのでしょう。
いかにもスピルバーグの作品らしく、目をそむけたくなるような場面はありません。
人や動物が死ぬところは“あざとい”と思うほどうまくカバーされています。
銃殺刑の場面で、発砲の瞬間、回転してきた風車の羽根が撃たれる兵士を隠しました。
まあ、いいんですけど。ハハハ。
ただ、世界中に“善意の人”があふれているように作られている点は少し気になります。
子供向け、と割り切るなら別ですが、あまりにも“きれいごと”過ぎないでしょうか?

…よって、アカデミー作品賞のノミネートはかなり意外です。
ちなみに、こういうものが足りには弱い方ですが、涙は一滴も出ませんでした。


「おとなのけんか」90+

イーストリバー沿いの公園を少年たちのグループが歩いてくる。
言い争っていた少年の1人がもう1人の胸を両手でついた。やられた少年がやり返す。
やがて、争いはエスカレートし、一方が 手にした棒を相手の顔面に叩きつけた。
顔を覆ってよろけた少年を仲間が取り囲んだ。

マンションの一室で、被害者の母親であるペネロペ(ジョディ・フォスター)がパソコンの
キーを叩いている。夫のマイケル(ジョン・ライリー)と加害者の父・アラン(クリストフ・
ヴァルツ)、その妻・ナンシー(ケイト・ウィンスレット)がのぞきこんでいた。
被害者の少年は歯を折っていたのだが、訴訟沙汰にはせず、平和的に解決しようと、
確認しながら事実関係を書面にしているのだった。

互いの主張を調整しながら書面は出来上がり、二組の夫婦は笑顔で別れるはずだった…
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最高です!
物語のほぼすべてが一つの部屋の中で進みます。4人が交わす会話の一つ一つに
意味があり、数分後にそれが生きてくる、というパターンがいくつか見られました。
おしゃれです。
この 脚本の素晴らしさが、作品の成功の大きな要因であることは間違いないでしょう。
もともとは舞台で演じられたものだそうですが、映画化されたものも十分に面白いです。

その理由は、言うまでもなく芸達者な俳優たちです。誰ひとり、一歩もひきません。
がっぷり四つの力相撲は見ていて引き込まれます。
外国人はいなかったはずなのに、数人の女性から何度も笑いが起きていました。絶対に
字幕を見て笑っているというタイミングではありません。うらやましかったです。
ただでさえ面白いのに、英語が分かれば、もっと楽しめるのでしょうから。


「スーパー・チューズデー」80

秋の大統領選挙に向けて民主党の候補を決める予備選は山場に差し掛かっていた。
優位に立っているペンシルバニア州知事、マイク・モリス(ジョージ・クルーニー)の陣営は
選挙戦のカギを握るスーパー・チューズデーを目前に「ここを制する者が国を制する」と
言われるオハイオ州で勝つことに全力を挙げていた。
陣営の先頭に立っているのは腕利きの参謀、ポール(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、
その腹心、スティーブン(ライアン・ゴズリング)だ。

強力タッグのサポートを得てマイク・モリスは快進撃を続け、火曜日にオハイオで勝てば
共和党候補をも破って、“次期大統領”が現実のものになる勢いだった。
そんな中、スティーブンに相手陣営の参謀が接触してきた。極秘に会いたいという…
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期待していた大統領選の“スケール”がもう一つだったのが残念です。選挙戦の舞台裏の
緊迫感やある種のいかがわしさはある程度描かれていますが、ところどころ、「えっ?」と
思うほど“軽い”言動があって安っぽくなってしまいました。最後の部分の意外な展開は
「映画だからしょうがないか」と思いつつも、評価が下がってしまいました。

現実の大統領選挙が進行中です。
すでに今回のスーパー・チューズデーは終わりましたが、アメリカ映画は党名が本物と
いうだけでリアリティがあります。この作品では俳優たちの演技にも迫力があります。
特に、シーモアとゴズリングの2人は見事でした。これだけの役者が揃って、演技も
いいのですから、もう少し質の高い作品にしてほしかったです。

80 マーガレット・サッチャー ストリープの演技は圧巻だが全体の重厚感に欠ける
75 戦火の馬 ご都合主義… この作品がアカデミー作品賞候補とはかなり意外だ
90+ おとなのけんか 子供の喧嘩に親が出て もつれにもつれて…見事な会話劇だった
75 顔のないスパイ 退職していたCIAのエージェントが幻の暗殺者を追いつめる
75 ヤング・アダルト S・セロンに期待したが残念な映画だった。もったいない!
70 シャーロック・ホームズ 見る気はなかったが妻に付き合った 直感は正しかった
80 マリリン 人気女優は薄幸の人だった 数日間でも幸せな日々があってよかった
80 スーパー・チューズデー 大統領選の裏側を描いているがスケール感がもう一つだ
by toruiwa2010 | 2012-04-04 08:57 | 映画が好き | Comments(8)
Commented by しょう at 2012-04-04 12:38 x
岩佐さん、こんにちは。

goo映画のレビューは私も時々読みますが、ああいったサイトで
『参考になったボタン』を押すことは本当に稀です。
あまりないことなのですが、自分がすごく気に入った映画や
その逆でつまらなかった映画を世間ではどう評価しているのか
気になる場合に参考として閲覧します。
次々と読み流していくのでボタンがあることすら気にしていません。
私のような人はたくさんいるのでは?
『参考になったボタン』の反応数は参考にならないと思いますよ!

おとなのけんか
すごく気になりました!
十二人の怒れる男が思い浮かびました。
Commented by toruiwa2010 at 2012-04-04 17:25
しょうサン、こんにちは。

おっしゃることは良く分かりますし、
そんなところだろうとは思います。

おとなのけんか・・・お勧めです。
Commented by kanada at 2012-04-04 17:58 x
岩佐さん、こんにちは

タイトルとは異なるコメントですが、ご容赦下さい。
先日勧めていただいた法然院にさきほど行って来ました。
それも、銀閣寺よりの階段から!
登り切って、左を見たとき…
思わず、息をのみました。
まだまだ心は汚れてなかったようです(笑)
素敵な場所を紹介していただき、ありがとうございました。
Commented by toruiwa2010 at 2012-04-04 19:59
kanadaサン、こんばんは。

それは本当によかったです。
ありそうでなかなか出会わない貴重な場所です。
Commented by shin555 at 2012-04-05 01:12 x
おとなのけんか、観たいです!
興味深いですし、なによりジョディ・フォスターのファンなんです♪
Commented by toruiwa2010 at 2012-04-05 06:58
shin555サン、おはようございます。

人によっては退屈するかもしれませんが、
それこそ「おとな向け」の映画だと思います。
Commented by うん at 2012-04-06 13:17 x
 …映画を見に行く時は、基本“おひとり様”です。
 ワタシが観たい映画は、誰か誘うと、ほぼ相手を“退屈”させちゃうからで(^^;。
 因みに、『ヒューゴの不思議な発明』は、2D版、3D版どちらでご覧になられましだか!?
 “あの”スコセッシがわざわざ3Dで撮った作品なので3D版で見ました。地元では3Dの字幕版が無く(!!)、生まれて初めて“映画館で吹替え版”を見ました(^^;。

 『ヒューゴ』、2D版と3D版では、作品の印象が大きく違ってしまう一本です。

 
Commented by toruiwa2010 at 2012-04-06 14:15
うんサン、こんにちは。

「ヒューゴ」は2Dで見ました。
3Dで見なければよさが分からないのなら
分からなくてもいいです。ハハハ。
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