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岩佐徹のOFF-MIKE

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屈辱の早期降板・学説?~岩佐徹的アナウンス論38~12/05/12

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つづく・・・

抜擢 そして 降板

「サンデー志ん朝」


そんな中で少しずつアナウンサーらしい仕事を命じられるようになっていきました。
最初の仕事は日曜日の午後1時から放送されていた「サンデー志ん朝」のCMでした。
売出し中だった、落語家の古今亭志ん朝とコメディアンの谷幹一がからむ、なかなか
面白いナマのバラエティ番組でしたが、私が担当するCMは最後最後のでしたから、
スピーチを頼まれた披露宴同様、中身を楽しむ心境ではありませんでした。ハハハ。
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しかも、スポンサーは三基という事務機器の会社で、商品を売り込むためのCMも
硬い感じのものでした。それなのに、CMの時間になると、自分の出番が終わった
志ん朝さんや谷さんたちがカメラの横に来て笑わそうとするのですからたまりません。
「緊張してるから、リラックスさせてやろう」という親心だったかもしれませんが、
こちらはリラックスどころではなく、かといって、筋金いりのお笑いの専門家たちが
繰り出す表情やゼスチャーによる攻撃にくすぐられて、必死に暗記したコメントを
時間の中に収めるために四苦八苦したことを思い出します。

たった3回で下ろされた!

入社3年目の1966年4月、部長からゴールデンアワーのバラエティ番組出演の話を
告げられました。
どういういきさつで私に“白羽の矢が立った”のかわかりませんが、その1年前から、
「小川 宏ショー」がスタートして、アシスタントに抜擢された露木が人気者になり、
「同期の岩佐にも何かやらせないと」、との思いがアナウンス部首脳にあったのでは
ないでしょうか。親心。ハハハ。
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「東西対抗・花形歌手歌合戦」という、いかにもといったタイトルの番組です。
ベテラン漫才コンビのコロンビア・トップ、ライトのご両人がそれぞれの応援団長で、
私は総合司会者的な役割でした。
1回目から視聴率は伸びず、迎えた3回目、私自身は少し慣れてきたなと思ったとき、
収録後のスタッフルームに行くと、どこか空気が冷え冷えとしていました。

短い時間で反省会が終わり、アナウンス部に戻ると、部長が難しい顔で、「岩佐君、
ちょっと」と声をかけてきました。話は簡単でした。正確な言葉は思い出せませんが、
つまりは、「残念だけど来週から出なくていいよ」ということでした。
「エッ、番組不振の原因はオレ?」という思いと、番組内で演奏していた日本最高の
ラテンバンド、東京キューバンボーイズの指揮者、見砂直照が“妻の父”だった…
こともあって「これはマズイぞ」と焦りましたが、決定が覆るはずもありません。
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時間の経過とともに落ち込むばかりの私を救ってくれたのは、先輩の一言でした。
競馬実況史上最高のアナで、野球中継でもその正確さで定評のあった鳥居先輩が、
「岩佐、気にするな。もともとおまえには向いてなかったんだから」と、声をかけて
くれたのです。一見乱暴のようですが、まだまだ若手だった私にとっては、普段は
近寄りがたく、冷たいとさえ感じていた先輩の言葉は“地獄で仏”でした。

あとで聞かされたことですが、担当のプロデューサーによると、私が映ると、途端に
“画面が沈む”のだそうです。
バラエティではベテランの、大物プロデューサーが言ったこの言葉は、私にとって
その後、一種のトラウマになりました。「そうか、俺が画面に出ると沈むんだ」と、
番組をはずされた直後よりはるかに落ち込んだものです。
ちなみに、番組そのものも6回しかもちませんでした。

新しい学説?

それから10年ぐらいたったころ、私はひとつの「学説」をうちたてました。
それは、「テレビなどで人気者になっている俳優、タレント、司会者の95%は、普通に
笑ったときに上の前歯が見える。それが、視聴者に親しみやすさを感じさせる」です。
さんまは当然として、よくテレビで見かける司会者、タレントをはじめ思いつく俳優、
歌手、売れているアナウンサー、ほとんど例外なしです。そして鏡を見れば、そう、
私は大笑いでもしない限り、上の前歯は顔を出さないのです。ハハハ。
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それが“画面が沈む”ことと関係があるのかどうか分かりませんが、この「学説」に
たどり着いたとき、なにか腑に落ちるものがありました。
「才能の問題じゃないんだ。親を怨むわけにもいかないし」と思う一方、目の前で
歯ぐきをむき出しにして笑う逸見政孝を妬ましく思ったものです。ハハハ。

つづく・・・
by toruiwa2010 | 2012-05-12 07:16 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(5)
Commented by S_NISHIKAWA at 2012-05-12 08:35 x
「東京キューバンボーイズの指揮者、見砂直照が“妻の父”」!
私の大好きなバンド、キューバンボーイズの名前を、岩佐さんのブログで拝見するとは。驚きでした。
Commented by toruiwa2010 at 2012-05-12 08:40
S_NISHIKAWAサン、おはようございます。

ニューハード、シャープス&フラッツ・・・当時は
ビッグバンドが全盛でしたね。
Commented by 老・ましゃこ at 2012-05-12 09:15 x
“学説”ですネ…なるほど(^^)
岩佐さんの白い歯を見せた笑顔…見てみたいです(^^)
Commented by toruiwa2010 at 2012-05-12 11:29
老・ましゃこサン、こんにちは。

黄ばんだ歯を見せたくはありません。ハハハ。
昔は、芸能人は歯が命・・・
いまは、芸能人は歯が白すぎるぜ。歯歯歯。
Commented by 老・ましゃこ at 2012-05-12 14:46 x
歯歯歯。≫ 
ナイスな(^^)キリカエ歯(^^)ですネ(^^)座布団30枚(^^)
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