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岩佐徹のOFF-MIKE

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「ファミリー・ツリー」最高!~2012のNo1が入れ替わった~

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「ファミリー・ツリー」95

マットがひとりごちている。
「友人たちはハワイ暮らしの私を楽園にいるかのように言う。まるで私には悩みも
苦しみもないと思っているらしい」

実際は違うのだった。
23日前、パワーボートのレースに出た妻のリズが海に落ちたのだ。生命維持装置で
辛うじて生きている状態だ。彼が仕事でマウイに行っている間の事故だった。
忙しくて妻とは会話をすることも少なくなっていた。突然、17歳と10歳の2人の
娘の面倒を見ることになって戸惑うマット。知らないことが多すぎた。
妻の病状が絶望的な中、長女との会話から家庭内の問題も明らかになってきた…
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ジョージ・クルーニーについては“いかにもアメリカ的なカッコイイ男”という
イメージが私の頭の中では先行していました。つまり、演技は大したことないと。
その印象がガラッと変ったのは「グッドナイト&グッドラック」からです。
1950年代にアメリカで吹き荒れたマッカーシー上院議員による“赤狩り旋風”に
敢然と立ち向かったCBSの報道制作者たちの奮闘ぶりを描いた映画でした。
脚本を書き監督もつとめています。全編モノクロームの画面が当時の空気を見事に
表現していました。
キャスターのエドワード・マローを演じたデヴィッド・ストラザーンが主役として
アカデミー賞候補になりましたが、クルーニーの演技も素晴らしかったです。
以後、“前非”を悔いて、実力派俳優だと認識して彼の映画を見ています。ハハハ。

「ファミリー…」のクルーニーもかなりいいです。
大声を出したり、大げさな演技をしたりする場面は少ないのですが、家族の問題に
直面して苦悩するマットを鮮やかに演じています。今年のアカデミー賞で候補に
なっていたのも納得です。むしろ、オスカーを獲ったジャン・デュジャルダンより
演技内容はいいと思います。

ざっくり書けば、“家族の絆”がテーマですが、物語自体に魅力がありました。
特に、マットが“父性”に目覚めて行くプロセスや素行に問題があり、マットにも
初めは反抗的だった長女の心が“ほどけて”行くさまが心地よかったです。
全編に流れるハワイアンも物語の雰囲気にぴったりフィットしていました。
映画館を出るときの気分がとてもよかったです。今年見た中でNo1だったのは
「マネーボール」と「わが母の記」でしたが、入れ替わりました。お勧めです。


「レンタネコ」75

「レンター…ネコ。レンター…ネコ。ネコネコ。さびしい人にネコ貸します」
川べりの道を行くサヨコののどかな声が携帯メガフォンから流れている。
貸出用の猫を数匹乗せたリヤカーを引いている…
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小林聡美ももたいまさこも出ない荻上直美作品です。
「カモメ食堂」と「めがね」は見ましたから、当然“まったり系”です。
この系統の映画は嫌いじゃありません。むしろ好きな方です。
…ですが、これはどうかな?ハハハ。

映画だし、こういうタイプの物語だから現実離れしていることにはそれほどの
違和感はありません。しかし、猫を借りる人たちとのいくつかのエピソードを
つなぎ合わせただけに見える作り方はもう少し何とかならなかったのでしょうか?

何よりもダメだったのは、ある意味 映画の“主役”である猫たちです。
子猫たちは一見気ままにふるまっていてほほえましいのですが、大人の猫たちの
“おとなしさ”は気になります。自然の演技など 出来るわけはありませんから、
すべて、プロダクションで“仕込まれた”ものでしょう。
動物が登場するすべての映画は同じ仕組みで作られているわけですから、それを
あれこれ言い始めたらこの種の映画が成立しなくなることは分かります。

ただねえ。愛猫家としては、彼らがいい健康状態じゃなさそうに見えるところが
気になって仕方がないんです。ハハハ。
映画の中では周囲から愛され、大事にされています。
しかし、腰を落として歩いている…つまり怖がっているのが分かるし、毛のツヤが
悪いのも、ふだん、どう扱われているかがうかがえてしまうのです。

「幸せの教室」80

朝から元気がいい。行きかう人には愛想のいい笑顔を振りまき、駐車場のごみは
ためらうことなく拾う。スーパーの店員としてラリーは欠点のない男だった。
そのラリーが呼び出された。同僚は「また、今月の優秀店員だ」とはやし立てた。
本人もそれ以外は考えられなかった。これまで8回も選ばれた実績があるからだ。
意気揚々と幹部の部屋に赴くと話はまるで逆だった。リストラの通告だった。
理由を問うラリーに返ってきた答えは「大学を出ていないから」だった。

さっそく就職活動を始めるが思うように行かない。
意を決したラリーが下した決断は大学に入ることだった…
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大好きなトム・ハンクスとジュリア・ロバーツが出ていますから楽しく見ましたが、
映画としてはちょっと厳しいです。ストーリーも演出も平凡過ぎませんかね。
短期大学のようですが、講義の内容は中学・高校のレベルに見えました。
表情と仕草を見ていると、どこか可愛い、と思ってしまうハンクスとロバーツが
出ているので5点おまけです。ハハハ。


「ガール」85

自分ではまだ“ガール”のつもりの由紀子(香里奈)だったが、周囲は厳しい。
特に、フリフリ・ハデハデのものが多い着るものについて、親しい年上の仲間から
「年令を考えろ」と言われるし、仕事ではクライアントと意見が合わない。
もっとも、苦言を呈する仲間もそれぞれに“問題”を抱えていた。

由紀子を可愛がるゼミの先輩・聖子(麻生久美子)は年長の男性社員をさしおいて
課長に昇進するが、案の定さまざまな抵抗にあう。自分の方が収入が多いことを
夫は気にしていないのか、子供がほしいのではないか、と気がかりでもある。

30歳を過ぎ、職場では上司の信頼も厚く仕事をテキパキこなす容子(吉瀬美智子)は
おしゃれも恋愛もどうでもよくなっていた。実家では 妹の結婚が決まったことを
両親が隠そうとするが気にしない。ある日、配属されてきた若者に心を奪われる。

離婚して一人息子を引き取っているシングルマザーの孝子(板谷由夏)は3年ぶりに
職場復帰を果たしたばかりだ。仕事も子育ても手抜きはしない。“社会的弱者”とは
言われたくないのだ。彼女の問題はなにかと頑張りすぎてしまうことだった…
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正直なところ「どうせ、ろくなもんじゃないだろう」とタカをくくっていました。

「全てに本気で頑張るGIRL達に贈る―“女子力”のバイブル」(公式HP)

かつて、こういうコンセプトで作られた映画の中に面白いものはなかったからです。

この映画は最後まで面白く見ました。
圧倒的に女性客が多いなかで、いい年した爺さんが楽しめたのはなぜか?

まず、主演クラスに魅力的な4人の女優を揃えました。
実を言うと、最近まで吉瀬が苦手だったので、初めは見る気がしなかったのです。
ニベアのCMのころはかなりポイントが高かったのですが、「白夜」、「死刑台の
エレベーター」など、映画の演技が下手だったからです。「モデルとCMだけに
しといた方がいいのに」と思っていました。おせっかい。ハハハ。

しかし、先日の「ぴったんこカンカン」を見て好感度が復活しました。
その結果として、「ほかに見たいものもないし、行ってみようか」という気持ちに
なったのですから、テレビの影響はハンパじゃありませんね。ハハハ。

“女性が選ぶいい女”ランキングでも天海祐希、綾瀬はるかに次いで3位になって
いたほどですから、女性の受けもいいのでしょう。
香里奈・麻生・板谷はもともと人気がある女優さんたちです。この作品の成功は
キャスティングにあるかもしれません。

“ハシが転がった”だけじゃ笑わない年齢の者が楽しんだのですから立派です。
この種の“コメディ・タッチ”の作品ではありがちなドタバタ感が抑えられていて
まったく気にならなかったことが大きいと思います。演出の勝利でもあるでしょう。

序盤の運びが少し“せわしない”感じだった点を除くと、全体にテンポがよくて
エンタテインメントとしては“上々”です。
イメージしていた“Sex and the City”とは違いましたが、日本でもこんな感じの
コメディが作られるようになったのは嬉しいことです。
“女子力がアップ”するかどうかは保証の限りではありませんが、若い女性なら
文句なしに楽しめるでしょう。

95 ファミリー・ツリー クルーニーがいい 今年見た中で最高の一本だった!
75 レンタネコ まったりもtoo muchだとつらいなあ ネコの“状態”が…
80 幸せの教室 平凡で期待したほどではなかった 主演の2人が好きだから+5点
85 ガール あまり期待しなかったが結構楽しめた キャスティングと演出の勝利 
by toruiwa2010 | 2012-05-30 09:07 | 映画が好き | Comments(2)
Commented by ぷよねこ at 2012-06-01 13:01 x
昨日、『ファミリー・ツリー』観てきました。
95点は納得のいい映画でした。
予告編は見ていたのですが自分の「見たいリスト」には入れてませんでした。
今年最高の一本!で心変わりしました。

身につまされる思いでした。
いや、妻の浮気じゃありませんよ。(笑)
高齢の義母が白血病で長期入院していて妻がかかりっきりなのです。
思わぬところで不意に泣いてしまいました。
嫁さんのオヤジがいいですね。
ジョージ・クルーニーにさんざん憎まれ口を叩いたあとの病室でのシーン。

オススメ感謝です。
ありがとうございました。
Commented by toruiwa2010 at 2012-06-01 14:24
ぷよねこサン、こんにちは。

「納得」でよかったです。
予告編とは少し雰囲気が違いますよね。
身の回りのことと重なると、つらいときが
あるでしょうね。私は鈍いもので。ハハハ。
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