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岩佐徹のOFF-MIKE

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フェデラー見事な復活!~2012ウィンブルドン男子決勝~07/10

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最多タイの7勝目!

Wimbledon Final
R.Federer d. A.Murray 46/75/63/64

07/08のツイート
ウィンブルドン男子決勝が始まる。
フェデラーが勝てば史上最多タイの7度目、
マレーならイギリス人としては76年ぶりの
優勝となる。オリンピック・イヤーだし、
世界の目がこの試合に注がれる。
チケットは50万円とも言われているそうだ。(続

続)ダウニング街10番地の首相官邸には
イギリスのユニオン・ジャックと並べて
スコットランドの青地に白の斜め十字の旗を
掲げる。現地の新聞のどこかにマレーが勝てば
スコットランド人としては…という記述が
あるはずだが探す気力はない。w。
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マレーに利ありと見ていた


試合前の予想としては、8-7とリードしているH2Hはあまりアテになりませんが、
勢いと地元ファンの声援の大きさなどを考えて マレー有利かと思っていました。
第1セット第1ゲームをブレークして主導権を握りました。
初めてのウィンブルドンの決勝ですからもう少し硬さがあるかと思ったのですが、
意外にのびのび打っていて、ボールにも力が伝わっているように見えました。

第4ゲームをブレークバックしてフェデラーのペースになるかと思いました。
しかし、数年前まで不利な状況になると必ず見られたマレーの“ネガティブ”な
兆候が顔を出しませんでした。
このセットのポイントは第8ゲーム(フェデラー4-3)でしたね。
0-30と嫌なスタートからマレーが盛り返して30-30と追いついたあと“取ったり・
取られたり”になりました。

30-30からの12ポイントのうち1stサーブが入ったのは3ポイントだけでした。
苦しかったはずですが、5度のジュースを耐えてのキープが勢いを生みました。
第9ゲームのブレークには“試合の流れ”を感じました。

挑戦者の立場のマレーですから、第1セットを取ることはマストでした。
第10ゲームは15-15から3ポイント連取。エースとサービス・ウィナーになった
最後の2ポイントは見事でした。
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フェデラー、取りかえす

第2セットは第2ゲームでフェデラーにチャンスがあったあと、第5、9ゲームで
今度はマレーにブレーク・ポイントが来ました。
特に、第9ゲームは15-40でしたから、逃がしたのはもったいなかったですね。
そして、第11ゲームにもマレーにチャンスが来そうでした。
フェデラーのサーブで30-15のあと、ダブルフォルトで30-30。
サービスエースで40-30になったあとには、マレーのリターンがコードに触れて
フェデラーのコートにポトリと落ちてジュース。…フェデラー本人も応援する人も
嫌ーな気分だったはずです。Noとは言わせません。ハハハ。

しかし、経験豊富なフェデラーは少しもあわてませんでした。
サーブから回り込んでのフォアでアドバンテージを奪うと、セカンド・サーブを
深く打ち込んでリターンのミスを誘いました。引き出しの多さに感心します。
ここは“流れ”がフェデラーにきた場面でした。6-5とリードしたリターン・
ゲームは思い切って行けるからです。

その第12ゲーム、サービスエースと鮮やかなハイバックボレーで30-0と順調に
マレーがポイントを重ね、TBに入るかと思わせました。
いいタイミングで放たれたドロップショットから1ポイントを失ったのは仕方が
ないでしょうが、分からないのは次のポイントでした。

いいコースに1stサーブが入って浅くなったリターンのボールを打ったフォアの
ダウン・ザ・ラインがベースラインを越えてしまったのです。深く打たなければ
フェデラーに切り返されるという思いだったのでしょうが、しっかり構えてからの
ショットだっただけに悔まれます。
次のポイントも落としてフェデラーにセットポイント。
ラリーからネットに出たフェデラーのバックハンドボレーの鮮やかだったこと!
とても美しく、まさに“芸術品”でした。
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1セット・オール。
ときおり、マレーに疲れの色が見えました。この試合を戦っての疲労ではなくて
準決勝まで厳しい試合が続いたことによる蓄積疲労でしょう。
ですから、第3セットの序盤で雨による中断になりましたが、“恵みの雨”には
ならなかったのだと思います。

中断が長引きそうだったので寝ることにしてこうつぶやきました。

いい試合だ。マレーの頑張りによるものだ。
フェデラーの気合もいい。しかし、再開に時間が
かかりそうなので寝ることにする。この時点では、
フェデラーが勝つ可能性65%と見る。
体調がベストのようだし、逆にマレーに疲れの色が
見えるのがその理由だ。


歴史に残る第3セット・第6ゲーム

再開後…いや、試合全体のハイライトは間違いなく第3セット・第6ゲームでした。
20分以上かかったこのゲームは見どころがたくさんありました。
2-3でサーブに入ったマレーは40-0としました。しかし、フェデラーがみごとな
リターンを2本続けて40-30。
次のポイントでフェデラーのドロップショットを拾おうとして前に出たマレーが
芝に足を取られて転倒し、ボールはネットにかかりました。ジュース。

ジュースは10回に及びました。マレーはなかなかアドバンテージが取れません。
1stサーブが入らないからです。このゲーム26本打ったうち、入ったのはわずかに
8本でした。ネガティブ・サインがしきりに出ていましたね。
10回目のジュースのあと、ラリーから前に出たところにロブを打たれ戻ろうとして
このゲーム2度目のスリップ。チャレンジしますが、ボールはon the lineでした。
5つのブレーク・ポイントを逃がしてきたフェデラーですが、フォアのクロスから
フォアの逆クロスで攻めて、とうとうブレークしました。

2012ウィンブルドン男子決勝の第3セット・第6ゲームは間違いなく歴史に残る
ものになりました。テニス・ファンによって長く語り継がれることでしょう。
ファンはいいもの見せてもらいました。

第4セット

セット・カウント2-1とフェデラーがリードした第4セット、マレーのチャンスは
第2ゲームの30-40だけでした。第2-4セットで唯一のブレーク・ポイントです。
乾坤一擲の思いで打ったフォアのダウン・ザ・ラインのパスでしたが、ボールは
サイドラインを大きく割りました。

第5ゲーム(2-2)はマレーのサーブでしたが、15-40となります。
ラリーになり、相手の浅いボールを打ってネットに詰めるマレー。
しかし、待ち構えたフェデラーにカウンター気味のフォアできれいに抜かれました。
実質的に“勝負あり”です。
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誉めすぎることはない

フェデラーの優勝には“脱帽”です。どんなに誉めても誉め足りないでしょう。
全盛期の力がないことは事実ですが、それを補う経験はダテではありません。
今回の優勝も経験がものを言ったと言ってもいいでしょう。どんなピンチでも
落ち着いていました。ウィンブルドンで7度目の優勝はウィリアム・レンショーと
ピート・サンプラスに並ぶ最多優勝です。
そのサンプラスが全米で優勝したとき31歳でした。30歳のフェデラーには、まだ
チャンスがありそうです。その前にオリンピックがありますが。ハハハ。

若いマレーにはきっと次の機会があるでしょう。信じてやりたいです。
ただし、精神面の更なる向上を図らないと最後までシルバーメダル・コレクターで
終わってしまいます。今のままで仮にチャンピオンになっても不利になったときの
あのゼスチャーはそれにふさわしいものだとは思いません。
ジョコビッチも似たような時期がありましたが、それを克服して成長しました。
So,grow up,Andy!
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ちなみに、歴史に残るはずのゲームの途中でスコットランドの首相が映りましたが、
WOWOW&NHK…日本のコメンタリーは気づきましたかね? 
私は、前日ネットで調べて、“せんだみつお似”とインプットしておきましたから、
すぐ分かりましたけど。ハハハ。
担当したアナは当然分かっていたでしょうけどね。

おまけ1:“アラカルト”チックなつぶやき

放送席いたら話したかもしれない小ネタを再録しておきます。

2005年にマレーが初めてのウィンブルドンで
勝ち進んだときVIP席にジェームズ・ボンド…
いや、ショーン・コネリーがいた。
彼もまた誇り高きスコットランド人だから頼もしい
若者を応援しに来たのだ。
今日もどこかにいるはずだが。(続

続)翌年のウィンブルドン期間中に電話が
あったらしい。 「知らない番号から夜中の
3時にかかったけど出なかった。
朝起きたときメッセージが3通あって
3時のやつはショーン・コネリーからだった。
ボンドに起こされるなんてかっこいいよね」

おまけ2:ジョコビッチ敗退!

SF
Federer d. Djokovic 63/36/64/63

ウィンブルドンSF、ジョコビッチvs
フェデラーが始まる。
このあとにマレーvsツォンガとは知らなかった。
ほかの3大会なら90%順番が逆だもんね。
好調を維持するDの実力とこのコートでは
意地があるはずのF。好試合になりそうな予感。

五輪がロンドンに決まったときFはウィンブルドン
3連覇後のバカンス中だったが興奮した様子で母に
電話した。「2012年にはいくつになるの?って
聞きましたよ。まだ30歳だって分かったので、
可能性はあるわねということになったの」(続 

「彼は五輪の金メダルを取って引退することも
できるねって言ってたの。ウィンブルドンで国を
代表するのは特別なことだわ」。H2Hは14-12で
まだFが勝ち越してるんだね。
ただし、2011年以降はDの6-1。
2人は芝での対戦がないことに気づく。
 

2週間の大会だから、すべての試合をベスト・コンディションでプレーするのは
難しいのでしょうが、この試合のジョコビッチには少しがっかりさせられました。
かなり気合が入っていることが分かるフェデラーに対して、ジョコビッチは集中が
欠けているように見えました。

フェデラーが第1セットを取り、ジョコビッチが第2セットを取ってスコア的には
熱戦・接戦に見えました。WOWOWの解説も内容があると言っていましたが、
私には期待したほどの試合になっていませんでした。何よりの証拠は
このカードなのに少し眠くなりましたもの。はい、見る目がないから…
でしょうね。ハハハ。

この時点ではフェデラーにこの試合に勝ちきる“決め手”がないように見えました。
ここでの優勝とNo1に戻るチャンスをつかむことはモチベーションになるので
しょうが、このままでは苦しいと思って見ていました。最近の対戦成績を見ても
それだけの差がついていることは疑問の余地がありませんし。

しかし、第3セットに入って、フェデラーには“静かな闘志”がうかがえましたし、
ジョコビッチからは“ほとばしる”ものが感じられませんでした。

4-4で迎えた第9ゲーム、フェデラーには30-40のピンチがありました。
そこから いいサーブを3本入れたフェデラーは見事でした。決勝進出への執念は
明らかに彼の方が上回っていました。
闘志・執念が前に出ているフェデラーが第3セットを取ってリードを奪います。

くどいようですが、そうなってもジョコビッチは目を覚ましません。
盛り返すきっかけ、きざし、雰囲気…何も見えないのです。試合へのアプローチを
失敗したように思えてなりません。
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おまけ3:さあ、芝の再生だ

さて、3週間後にはオリンピックのテニスが始まります。
ウィンブルドンのグラウンドクルーは時間と天候との競争で芝の整備をしなければ
なりません。技術的なことはよく分かりませんが、前もって発芽させておいた種を
植えるようです。…というか、この時点では、すでに作業は終わっているのかも
しれません。繰り返しテストを行って自信はあるようですが、初日を迎えたとき、
果たして、8ミリにカットされた10のコートの準備は完了しているでしょうか?
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by toruiwa2010 | 2012-07-10 08:58 | テニス | Comments(15)
Commented by masa at 2012-07-10 09:19 x
岩佐さん、おはようございます。
私は1セットall になったところで録画してお休みタイムに入りました。
雨で中断しそうだったし、睡眠不足はお肌によくないのですよ~
ナダルの決勝戦だったら絶対起きてたと思うんですけど(^^;;;

翌朝、第3セットから見たのですが、「歴史に残る第3セット・第6ゲーム」を見終わったところで見るのはやめました。十分に堪能しました。
それにしても本当にすごかったですね!

私はナダルとジョコビッチが心配です。
体調面でかなり不安があるみたいですね。
Commented by kanada at 2012-07-10 09:44 x
おはようございます。
岩佐さんのつぶやきにつられて決勝は途中から見ました。試合内容もさることながら、試合後のインタビューも心に残るものでした。マレーにはいつか勝たせてあげたいと思った私は甘いですかね?(笑)
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-10 09:55
masaさん、こんにちは。

私も同じタイミングで寝ました。
ナダルとジョコビッチの体調面については
なんの情報も持っていません。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-10 09:57
kanadaさん、こんにちは。

性格ですから仕方がないでしょうが
マレーは成長しないと、チャンスが来ても
同じ結果になりそうな気がしてなりません。
Commented by 赤ぽん at 2012-07-10 12:29 x
岩佐さん、こんにちは。

ユーロからの流れなのか?!夜遅くの番組に合せて起きるのが得意になりましたw
そして雨の中断後も見ていて本当に良かったと思えた好ゲームでした。
いつもは強すぎる?フェデラーをあまり応援しないのですが、この日は
完全アウェイのフェデラーを応援していました。そして遂にあのサンプラスに
並んだんですね!ミスもありましたが強力なフォアと、書かれている芸術的な
バックハンドボレー、そして何食わぬ顔で相手のサーブを返すレシーブの見事さ
マレーも重圧があったでしょうが、やはり「30歳の年寄り」(通訳による)
の経験と精神力が見事な勝利を呼んだ一戦でしたね。
第3セット第6ゲームは終始手をギュッと握り締めていて痛くなりましたw
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-10 12:35
赤ぽんサン、こんにちは。

あのゲームのマレーはサーブが入りませんでした。
疲労とも関係していると思いながら見ていました。
あ、ビデオで。ハハハ。
Commented by yukky528 at 2012-07-11 00:19 x
こんばんは。
決勝素晴らしい試合でした。やはりウィンブルドンの決勝ではフェデラーがスタートから圧倒するだろうと思っていたのですが、第一セットのマレーを見る限りでは、よく集中していてショットも伸び、いつもの彼と違うな、これはマレーがイケるかな!?と考え直したのですが、岩佐さんの言うとおり、途中から“ネガティブサイン”が顔に出ましたね。インタビューで搾り出した“its not easy”に集約されていたと思います。でも、きっと強くなるだろうなと感じました。

一方フェデラーは素晴らしさをあらためて感じました。優等生すぎてつまらないと言う人が多いですが、「静かなる闘志」、誰よりも内に秘めてるものは熱いのでしょうね。ここ数年は、フェデラーでさえも心が折れそうになったことがあったでしょうに、強い心の持ち主ですね。

オリンピックまで17日、芝がどのようになるのか気になります!男女とも誰が金メダルを取るのか楽しみ!!!
シャラポワ、フェデラー、ナダルなど、ゴールデングランドスラマーの誕生の期待もできますね。わくわく・・・
Commented by ヤップンヤン at 2012-07-11 04:13 x
ウィンブルドンが終わり、ようやくスポーツイベント目白押しの6月が過ぎたという感じで、一息つくというところでしょうか(ウィンブルドンは6月の延長戦と解釈して…)。
岩佐さんはツール・ド・フランスは追わないのですか? おもしろいですよ。そうこうしているうちにロンドン五輪が始まります。そうすると6月から8月までほとんど途切れずスポーツが楽しめます。肉体的にはきついですが(笑)。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-11 06:54
yukky528さん、おはようございます。

今の男子テニスではナダルとフェデラーの
精神力は群を抜いていると思います。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-11 06:56
ヤップンヤンさん、おはようございます。

ツールドフランスは面白いと分かっていますが
テレビで追いかけるつもりはありません。
too much になるし。ハハハ。
Commented by BBB at 2012-07-11 09:19 x
岩佐さんおはようございます。
フェデラーは全英優勝時点では30歳ですが来月31歳になります。
サンプラスと同じ8月生まれでちょうど10歳違うので、今年の全米が
サンプラス最後のGS優勝と同じタイミングという事になりますね。
ただ当時のサンプラスは明らかに「そろそろ引退かも」という雰囲気でしたが
フェデラーはまだいけそうな感じがあります。
これはナダルやジョコという一世代下のライバル達としのぎを削っている
というのが大きいのかなと。若い奥さんを持つと自分も若くなるみたいな感じで。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-11 09:51
BBBさん、こんにちは。

若い奥さんを持つと自分も若くなるみたいな感じで・・・

ちょっと違うような。ハハハ。
Commented by しょう at 2012-07-11 12:52 x
フェデラーの優勝嬉しいです!
静かな闘志、見事でした。
でも普段あまり見られないミスが多くありませんでした?
マレーのショットが良かったんでしょうか?
それとも衰え?気になります。
Commented by 老・ましゃこ at 2012-07-11 17:31 x
私はナダルファンなので、これまでフェデラーを応援したことはありませんでしたが、今回は、フェデラーがんばれ!と思ってTVの前で応援しました(^^)
フェデラーの優勝と、世界№1返り咲きと…本当によかったと思いました…心からそう思います。
次はナダルの世界№1返り咲きを、期待したいと思います(^^)
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-11 18:03
老・ましゃこサン、こんにちは。

まったく同じ心境です。
ナダルは、全仏の初優勝からずっと
頑張り続けてきましたから、その疲れが
出ているかもしれません。少し、日程の調整が
必要かもしれません。
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