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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

開会式中継への“いちゃもん”~すみません 恒例ですので~07/30

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07/28のツイート
武田・広瀬アナの「実況」で開会式の会場からの
放送が始まった。いつものことだが、大半は台本が
あって、それに沿って進めるはずだからアドリブ
部分はほとんどない。
きちんとしてはいても面白くなるとは思わない。
始まる前からケチをつけるようで恐縮だけどね。
ハハハ。


最近のオリンピックの開会式は“スポーツの祭典”を通り越して、とてつもなく
大きなイベントになってしまった。しかも、演出家が“有り余る”資金を使って
巨大なセットを組み、国中から大量の役者、踊り手、タレントを動員して、説明を
聞かなければ理解しにくい複雑な物語を作るから厄介だ。
観客は全体を見渡すことはできても、どこで何が行われているかは分からない。
逆に、テレビの視聴者は全体像が見えない。困ったもんだ。ハハハ。

今回は女王がバッキンガムを出発する前後など、映像とライブを“コラボ”させ、
挙句の果てに86歳の女王が競技場上空のヘリからダイブ…滑稽感だった。
凝りすぎて失敗する典型例だ。演出家だけが悦に入っているようだった。
そういや、テリー伊藤が激しくほめていたもんなあ。
豪華にして絢爛、そして 華美…ありったけのコスメティクを駆使した年増女性の
厚化粧に似て。いや、失礼。ハハハ。
楽しいっちゃ楽しいが、今回の開会式を見て、ここ15~20年のスポーツ実況と
似ていることに気づいた。飾りすぎると逆効果なのさ。
結局は「シンプル・イズ・ベスト」なんだよね。
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これだけ、あの手この手を使った演出になると、送り手…つまり、制作者だって
大変な思いをしているはずだ。
大会側から進行台本が提供される。それに従って今度は放送用の台本を書く。
ポンント、ポイントで、「登場したのは誰か、映っているものは何か」を話すために。
さぞかし、分厚い台本になっていたことだろう。ハハハ。

NHKは今回もニュースの武田真一アナをメインに据え、「ニュースウォッチ9」で
スポーツコーナーを担当する広瀬智美アナと組ませた。武田アナには女性を中心に
ファンが多いいらしいし、NHKは夜7時のニュースを読むアナが“局の顔”だと
考えているようだが、それは局の見解だからいい。楽しませてさえくれれば。

NHKほどミス・間違いを気にする、あるいは恐れるテレビ局はない。なんだって
“不払い”の理由にされるから無理もないが。
台本を作るのも、ミスを極力避けたいからだ。これだけのスケールだから、それも
仕方がないだろう。見た目だけじゃしゃべれないんだもの。

だけど、何度も書いているが、実況者に求めるのは…
そのとき、その場にいるあなたにしか見えないこと、感じられない空気があるはず。
それをあなたの言葉で分かりやすく伝えること。それに尽きるのさ。
しかし、90~95%が台本通りでアドリブがほとんどない放送ではそれは無理だ。

アドリブとは、目にしたもの、耳に入ったものに、素直に反応して出る言葉だ。
感情が込もるのが普通だ。
しかし、聞いていると、本来なら弾んでいるはずの言葉に感情が感じられない。
上半身裸のフィジーの旗手を見て「素晴らしい肉体美ですね」と武田アナが一言。
精いっぱいの“アドリブ”だった。ハハハ。
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大きな大会のセレモニーになるとセレブが画面に写ったとき、NHKのアナたちが
どう描写するかに多大の関心を持って“意地悪く”見守ることになる。ハハハ。
NHKアナウンサー室にそのような“決まり”があるのかどうかは知らない。だが、
彼らの実況を聞いていると、有名人が写っても絶対の確信がなかったら口にしない、
黙って気づかぬふりをする…スタイルが共通している。“暗黙の掟”?
だって、もし間違えたらミスになるけど、言わないことはミスじゃないからね。

ロシアのメドベージェフ首相が写ったとき、知らん顔だった。大統領から首相に
地位が変わったから迷ったかもしれない。ミシェル・オバマについては“オバマ
大統領夫人”と紹介した。ウクライナ入場のとき、なぜか、セルゲイ・ブブカは
武田アナがすぐに触れた。自信に満ちて言い切っていた。ハハハ。
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グランドスラム決勝や、ユーロの決勝の前夜は、ネットを探し回って関係する国の
元首や国王・王子の写真をダウンロードして放送席に持ち込んだものだが、いまは
そんな準備はしないのだろうか?当方が異常だったってこと?まさか。ハハハ。

広瀬アナの声が少し甲高く、長時間聞くのは辛かった。
北京の青山アナもそうだったが、女性アナは場内の歓声にあおられてどうしても
声が上ずる。第一声を抑えないと修正は難しいのだ。こんな大観衆が入る競技場で
しゃべったことがないだろうから仕方がないが、誰かがアドバイスしておくべきだ。
そして、オリンピックの実況ではいつも気になっていることだが、「金メダル」と
「銀メダル」が同じに聞こえるアナが実に多い。文脈からもつかみにくいケースが
あるので厄介だ。私なら、“キザだ”と言われても、きっと「ゴールド・メダル」、
「シルバー・メダル」と言い換えただろう。聞く人の立場に立てばそうなるはずだ。

日本選手団が出て行く。つまり、これまでの国の
大部分の選手もみんな外に出ているってことか?
ほらほら、ね、アドリブ不足はこう言うところに
出るんだ。場内で何が起きているかを伝えるのが
君たちの仕事。あなたたちしか分からないんだから。
頼むぜ まったく。


今回は日本独自のカメラがスタジアムに入っていた。“ユニカメ”と呼ぶ。
世界向けの放送では僅かな時間しか日本選手団を映してくれないから入れたのだ。
もちろん、別途、料金は発生する。コマーシャル・オリンピックだもの。ハハハ。
このカメラのおかげで、正面スタンド前を通過したあとも、何度か写っていた。
多くの選手たちが出口に向かっていくところも!
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戸惑ったように武田アナが言った。
「日本選手団はいったん、この競技場をあとにするんでしょうかね」と。
情報がなかったのだから、それは仕方がないこと。しかし、どうなってるんだ?と
思わなかったのだろうか?競技場全体を見渡せば、選手たちがどう動いているかは
分かるはずだ。台本とモニターを見くらべつつ、画面に写っている国とコメントを
合わせることに懸命だったので、その余裕がなかったなんて言わないでほしい。
エースなんだもの。

ワールド・フィードの映像にこのカメラが写す日本選手団の映像がカットインした。
予定になかったはずだ。もちろん、台本もない。沈黙する実況席の2人。
5秒、6秒…7秒経過したとき、たまりかねた武田アナが言った。
「日本選手団のこの赤いジャケットが映えますねえ」。
…本当にそう思ったか、会えたら聞いてみたい。ハハハ。

最後の部分にも木に竹を接ぐような違和感があった。
MBE、国宝級のポール・マカートニーが登場して「ヘイ ジュード」を歌い、
会場の全員が合わせた。まだ続いている中で。

広瀬「自分の限界に挑むアスリートたち、その姿に励まされる
  17日間が始まりました。さっそく28日から…(日本選手の予定など)」
武田「最高の技、これを楽しみにしたいですね」

(30秒後に演奏終了)

武田「日本では、まだ仮設住宅や避難先でこのオリンピックをご覧になる方も
  いらっしゃると思います。世界中の多くの人たち、そうした人たちの 
  励ましになるような、選手たちの力一杯の活躍を期待したいと思います」

(7秒後に放送終了)
  
台本に書かれているコメントのはずなのに、妙な文章だ。演奏は続いているのに
放送時間の終了が迫っていた。歌にかぶせてはまずいと、ぎりぎりまで待ったが
間に合わないので話し始めた。残り時間がますます切迫してきたので少し急いだ。
コメントをある程度カットしたかもしれない…そんなことが想像される。

結果として、取ってつけた、そして、余韻のない終わり方になった。
だからどうなの?と言われそうだし、台本なしでも同じことになったかもしれない。
しかし、人間らしい感情が伝わらない放送だったという印象がぬぐえない。
これならば、2人が放送席にいる必要はない。視聴料で現地に送るまでもない。


入場行進の最大の楽しみは選手のファッションだ。
期待するのはフランスとイタリア…ファッション大国と自他ともに認める国だ。
…ガッカリして思わずつぶやいた。
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よく言えばシンプル、悪く言えばださい。普通に言えば普通。ハハハ。(フランス)

イタリア…これまた、よく言えばシック、悪く言えば平凡、
そして、普通に言えば、これまた普通。ハハハ。(イタリア)


話題になったラルフ・ローレン製のアメリカ選手団。
案ずるより産むが易し…よかったと思う。“マス”としてインパクトがあった。
ちなみに、妻に「どう?」と聞いたら、間髪を入れず「全然よくない」と。
夫婦でも好みはまるで違うのだ。ハハハ。 
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さらに、ちなみに、2人の意見が一致したのはコロンビアだった。
ボトムの色がなんとも言えない品があってよかった。
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逆に最低はイギリス選手団。ダサいというのかセンスがないというのか。
つっこみどころ満載だった。


ああ、すっきりした。
開会式進行中に10に以上のフォロワーが離脱して行った。
理由は分かってる。すべての人に好かれようと思ってないからいいのさ。ハハハ。

まあ、お口直しに、今大会1,2を争う美人選手を。
オーストラリアの水泳選手、ステファニー・ライスです。
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たぶん、眉をひそめた人もいると思います。
後輩に対するダメ出しはみっともない、と批判するツイートもあります。
私の専門分野だから書くのです。少しでもいい放送をしてほしいと願って
書いています。読まないでしょうけど。ハハハ。
そして、一般の人たちには、アナウンサーの仕事、その難しさを少しでも
分かってほしいと思いながら書いています。

この種類の問題でツイートすると、必ずフォロワーが減ります。
しかし、必ず、それを上回る数の新たなフォロワーが誕生します。
だから、支持されてるのさ、というつもりはありません。

by toruiwa2010 | 2012-07-30 12:43 | 放送全般 | Comments(3)
Commented by Vevey at 2012-07-31 14:37 x
岩佐さんこんにちは。
私もはいつもながら開会式のNHKの実況コメントを変わらないな〜と鬱陶しく思っている一人です。だから後輩の文句を言っているとは思いません。私もTVを見ながらいつもアナウンサーに突っこんでいますから。
いつだったか、NHKがハイビジョン放送を始めた直後のオリンピック開会式で、女子アナ(多分有働アナ)が「きれいですね〜ハイビジョンで見ている方はよくわかると思いますが」とか、言った時は思わずNHKに電話しようかと思ったくらいです(笑)
アナウンサーになる段階で、とやかく言われる仕事だって理解しているのではないんですかね?職種に関わらず、言ってみればプロの仕事を見たいのです。
気にならなくて聞けるということはかなりいい?うまいな〜と思うと相当いい?結局大きなセレモニーだとああなるのか?伊藤アナで聞いてみたいです。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-31 14:46
Veveyさん、こんにちは。

この記事にはコメントが付かないと思っていました。
有難うございます。

まあ、つこうがつくまいが、毎回書くでしょうけど。
ハハハ。
そうか、次は4年後か・・・

結局、アナに人間的な部分の露出をさせない
お堅いNHKでは、あれ以上のものは
望めないのだと言うことでしょう。

伊藤と高島、あるいは島田だったら聞けると思いますね。
Commented by しぐま at 2012-07-31 22:38 x
「民放は感動が少し濃い」
これは、12年前、2000年シドニーのオリンピックで、
民放キー局持ち回りで期間中の夜10時台に放送した、
ハイライト番組のキャッチフレーズです。
このフレーズに関して私が思うのは、
日本の民放テレビキー局は、
開会式~競技中継番組やハイライト番組で、
少しどころか、全世界のテレビで最も感動が濃い、
オリンピック放送がしたいという意思が透けて見えるのではという印象を受けるのですが、
視聴者から見れば、オリンピックの度に、その気持ちが、
過剰演出とあいまって、空回りしているのでないかと思います。
競技実況アナばかりか、民放キー各局が独自に起用した、
タレントのキャスターは、
軒並みもっと自己満足になり、人によってはうるさいだけ、
競技を見ての率直で冷静なコメントが出来ないというのは、
問題だと思います。
それだったら、競技実況キャリアに裏打ちされた、
確かかつ静かな視線で率直なコメントができる、
手だれのスポーツアナに、メインキャスターをさせるべきではと思うのですが・・・・

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