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岩佐徹のOFF-MIKE

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日本柔道とSekai JUDO~本家の矜持を守りたい~12/07/31

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07/29のツイート
権威ってえものはないんですかね。
見た目が、お盆に夫の実家に帰って、事あるごとに
姑から小言を言われている嫁みたいです。ハハハ。


「審判についてはどうですか」と聞かれたのに答えたツイートです。
畳の上で試合を裁いているはずなのに、何か判定を下すたびに、耳に入れた
イヤホンに“小言”が飛び込んでくるのですから大変です。試合を止め、
大観衆が息をつめて見守る中で 懸命に言われることに耳を傾ける様子は
まさに、台所で旦那の母親から嫌みを聞かされている嫁さんとダブります。
いえ、我が家は仲が良かったですから問題はありませんでしたが。ハハハ。

過去のオリンピック、世界柔道で 審判が一度下した判定がこんなに簡単に
くつがえるのを見たことはありません。終わったはずの試合が再開される。
彼が勝った、彼女がポイントを奪った、誰もが思ったのに、それは少しも
確かなものではないという不条理…。選手や観客は、いったい何を信じたら
いいのか? 試合の流れが途切れるのが最悪です。
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“女三四郎”と呼ばれた山口香の話だと「主審と副審2人が話しし合って
結論が出ないとき、ビデオのチェックを頼むのがジュリー制度のもともとの
目的なのに逆になっている」のだそうです。畳の上の審判たちには最終的な
決定権がなく、ジュリーに何か言われるたびにおろおろしています。
そんなに、ジュリーが偉いなら最初から畳に上がれと言いたくなります。
世界中が注目する大会とは思えないお粗末さです。

柔道は日本で生まれ、長い歴史の中で競技としては完成しています。しかし、
挨拶の仕方などはずいぶんうるさく注意するのに、道着そのものや、着かた、
帯の結び方などは見るからに乱れていて、国際競技としての柔道は未成熟、
至るところに“ほころび”が見えます。今回のたび重なる不手際は世界に
悪い印象を残し、IJF(世界柔道連盟)は大きな課題を背負い込みました。

柔道は日本で始まったスポーツです。私も小学生のころ近所の荻窪警察署で
習ったことがあります。背負い投げを打たれ、頭から落ちたのがトラウマに
なって、2週間ぐらいでやめました。ハハハ。
当時は、“日本の柔道”でしたが、1964年に開かれた東京オリンピックで
正式競技になり、“世界の柔道”になりました。今や、JUDOです。
競技の方法も性格も変わっていきます。武道から世界標準になるためには
変わらざるを得ないのです。その時点で柔道とJUDOは違うのだと思います。

ネットで興味深いツイートを見かけました。

…国際化に伴い国際柔道連盟でのディスカッションで
ルールや制度が決まるわけだから、発祥の地への尊敬は
あっても、もはや日本のいう通りにはならない。
日本人が美徳とするような一本柔道ではなく、
レスリングのような柔道が柔道なのだ。

  
…書いているのは、Wikipediaには“日本の実業家”と紹介され、朝のテレビにも
出ている有名人です。本名での書きこみですが、“なりすまし”の可能性もあるので
N.T.氏としておきます。

海老沼選手の柔道の闘いぶりを見ていて、思ったことがある。
審判の判定うんぬんの前に、オリンピックや世界選手権に
おけるJUDOは、もはや日本の中で嘉納治五郎が発展させた
柔道とは異質の競技になってしまっていること。
そのことの背景について、今朝は考えてみたい。


…これも、相当に有名な脳科学者、M.K.氏の書き込みです。

活動する分野がまったく違う2人ですが、共通するのは“柔道とJUDO”です。
ツイートには分かる部分もありますが、いつまでも何を言っているんだろう?と
思う部分もあります。

“発祥地への尊敬”、“言う通りにならない”、“異質の競技になった”…
言っても始まらないことだと思います。
あらゆる競技に発祥国がありますが、世界に広まったら世界標準になって行くのが
当然・必然だし、発祥国も取り組み始めたばかりの国も同列でしょう。
泣きごとや愚痴を並べるのはみっともないことです。

日本柔道はここまで思うような結果が出ていません。
しかし、私はメダルの色にはそれほどこだわりません。注目しているのは試合場で
選手たちがどう振る舞うかです。
リードを奪うと逃げ回る。疲労を回復するために道着を直すのに時間をかける。
判定にあからさまな不満を示す…外国選手に多い見苦しい態度です。
4年間、この瞬間のために苦労したのですから、こだわる気持ちも分かります。
しかし、サッカーのマリーシア(ずる賢さ)をこの競技に持ち込むのは反対です。
発祥国としての誇りや尊敬を言うなら、この部分だと思います。
3日間、見てきましたが、特に男子選手たちの態度はすがすがしいものでした。

男子66キロ級準決勝で海老沼が一本負けした。
帯をとられた瞬間に解説者の悲鳴が上がり、
その一瞬後に投げられた。グルジアの20歳の若者、
敵ながらあっぱれな試合ぶりだった。
日本柔道は厳しいスタートになった。
しかし、試合態度の潔さに救われる。本家の矜持。


初日、60キロ級の決勝で敗れた平岡も昨日の中矢も、畳の上の態度はそれこそ
日本柔道の精神・伝統を守るものでした。そこが誇らしいと思います。
勝利至上、メダル至上になると、どうしても、結果が重んじられてしまいます。
サッカーで優勝候補筆頭と言われたスペインが、グループ・リーグで敗退の危機に
追い込まれたスペインが昨日のホンジュラス戦の終盤で見せた数々のふるまいは
恥ずかしいものでした。

北京のときにも書きましたが、世界中からトップアスリートが集まる大会ですから、
メダルに届かなくても、望んだ色でなくてもめげる必要はありません。まして、
獲れないことに失望したり、責めたりするのはもってのほかです。
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オリンピックは楽しいスポーツの祭典です。
勝者は常に輝くほど美しいし、敗者さえも美しいと思います。
その意味で、体操の男子団体で銀メダルを獲った内村が「正直 2位でも4位でも
あまり変わらなかった」と話すのを聞くと、気持ちは分かりますが、残念です。
競泳の女子100メートル背泳ぎで銅メダルを獲った寺川が直後のインタビューで
「目指していた金ではなかったけど、嬉しいです」を聞いてほっとしました。

朝刊のテレビ欄を見てビックリしました。
テレビ東京の夜9時に「開運!なんでも鑑定団」がないのです!
選挙があろうが、大災害が起きようが放送を休んだことがない番組なのに、これは
きわめて珍しい現象です。代わって放送されるのはオリンピックです。柔道です。
今夜は女子63キロ級に上野順恵、男子81キロ級に中井貴裕が登場します。
テレビ東京に看板番組の休止を決断させた…それほど柔道人気は高いのでしょう。
オリンピックのときだけなんですけどね。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2012-07-31 10:53 | スポーツ全般 | Comments(9)
Commented by BBB at 2012-07-31 11:48 x
岩佐さんこんにちは。
昨日の試合ではそれほど感じなかったのですが、初日、2日目の試合では
選手が相手との戦いだけでは無く、「いつ指導を取られるか?」を気にしながら
戦っているように見えました。
柔道が「いかにして相手を投げるか、抑え込むか」という競技では無く
「審判にどう思われるか、いつ指導を出されるかの空気を読みながら
相手とも戦う」という複雑な競技になっているような。
私のような素人は理不尽だよな、と思うのですが、選手達はそれを受け入れ、
「これも柔道だ」という覚悟を持って臨んでいるように見えます。
おそらくは柔道が広がっていく中で技の掛け逃げや守備的すぎる戦い方などの
問題が出てきては規制する、といういたちごっこの結果生まれたルールなので
しょうが、もう少しどうにかならないのかなあ、等と思います。
ちなみにアマレス的なポイント重視の柔道(JUDO)自体は問題ないと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-31 11:56
BBBさん、こんにちは。

「これも柔道だ」という覚悟・・・

海外の選手はそうでしょうね。
日本人選手は、いい意味でも悪い意味でも
講道館精神の流れを受けているわけですから
「いっぽん」にこだわっている選手が多いと思います。
そうであってほしいと思います。
Commented by BBB at 2012-07-31 12:19 x
少し言葉足らずだったのですが、「これも柔道」という覚悟について。
これは日本人選手達が講道館直系の一本を取る柔道を志す一方、
国際舞台のJUDOで理不尽な結果が出たとしても「これも柔道」と
受け入れる覚悟、という意味です。
ここまで出場した日本代表の6選手に共通して感じられた覚悟でした。

ちなみに昨日の男子決勝は格闘技ファンの間で、以前WOWOWで
放送されたリングスの試合のようだった、と評判になっていましたよ。
ロシア人と日本人の寝技・関節技の攻防だったので。
Commented by しょう at 2012-07-31 12:40 x
岩佐さん、こんにちは。
日本の精神性を組み込んだ柔道が、なりふり構わず
ポイントを取りに行くJUDOには不利だとしても、
変えることなく貫いて欲しいと思います。
いろんなスタイルの選手が存在する中で、
柔道がJUDOに勝つことでより勝利の価値
が高まるような気がします。
ただ、金メダル以外は価値なし、という風潮は私も残念に思います。

しかし、ジュリーの存在感はすごいですね。
あれでは主審はともかく、副審はいらないような。
そして、審判団のレベルはどうなんでしょう。
昨日も変なとこで待ったをかけて、押さえ込みがパーになった選手がいました。
海老沼選手の旗判定も然り、選手たちが気の毒です。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-31 12:43
しょうサン、こんにちは。

極端に言えば、日本柔道はJUDOの世界で
No1にならなくてもいいと。別物ですから。ハハハ。
Commented by しょう at 2012-07-31 12:50 x
連投失礼します。
日本柔道はJUDOの世界でNo.1にならなくても…
まさに私もそう思います!
Commented by ヤップンヤン at 2012-07-31 12:51 x
勝敗は一本だけにして、有効、技ありなどは廃止。一方で警告などは残す。すると、一本で試合が決まらなくても、減点の数で勝負が決まります。
柔道をやっていた人間からすると、減点による敗退なんて情けないんですから、この変更だけでも、積極的に攻めに行かなきゃという心理になり結果的に、一本で決まるのが増えるかもしれないね…と、仲間と話しています。一方で、恥の文化に象徴されるその考え方自体が日本人的といわれたこともあります(苦笑)。
Commented by toruiwa2010 at 2012-07-31 12:58
ヤップンヤンさん、こんにちは。

つまるところ、肉食と草食の違いって
ことになったりして。ハハハ。
Commented by ひろ☆はっぴ at 2012-07-31 20:08 x
単なる思い付きではございますが…相撲ではアマチュアの審判は洋装ですが、プロの大相撲では行司は独特の装束に身を包みます。腰には脇差、差し違えれば腹を召して詫びる覚悟を示します。

柔道の審判も、ブレザーではなく和装にしたらどうでしょうか?明治時代までの柔術で審判がどのような格好していたか不明ですが、和装に身を包まれると審判の心構えも変わるのではないかと…どっかの政党みたいに表紙だけ変えて、中身が変わらない可能性もありますが。
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