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岩佐徹のOFF-MIKE

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全部 勝てってか?~ドロー狙いのなでしこ~12/08/02

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もともと、勝負事だから結果はやってみなければ分からかったのだが、グループ・
リーグ最終戦の相手、南アフリカはかなり格下だから、なでしこがその気になれば
おそらく勝てたはずだ。0-0のドローに終わった。
すでに決勝トーナメントへの進出を決めていたから、佐々木監督が主力を温存して
試合に望んだのは当然だ。休ませることもできるし、控え選手にプレーの機会を
与えることもできる。
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試合前から、勝つべきか、引き分けを狙うかが問題だった。
グループ・リーグの1位になるか2位になるかで準々決勝の相手が変わるからだ。
監督は他会場の経過を見守りつつ、決断の時期をうかがっていたのだろう。
後半13分、川澄をピッチに送りだすとき、「申し訳ないが、あなたの素晴らしい
中へ切れ込んでのシュートはやめてくれ」と言ったそうだ。言葉使いは丁寧だが、
彼女が最も得意とするテクニックを封印しろ、と命じたわけだ。
川澄から“ドロー狙い”がチーム全員に伝わった。

女子バドミントンでは、中国、韓国、インドネシアの4ペアが失格になった。
やはり、準々決勝の対戦相手を有利にするためにわざと負けたと判断された。
厳しいが、競技の尊厳を守るためには仕方がないのだろう。
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オリンピックは世界中から観客が集まる大会だ。
“その日、その試合”を見るためにだけ、はるばる旅をする人たちもいる。
彼らの目の前で行われるものが、気の抜けた、一方が負けるためにプレーしている
試合だったとしたら、こんなに気の毒な話はない。

判断は難しい。アスリートが競技に臨むときに、初めから勝ちを放棄する…
普通はあり得ないことだが、勝ち負けによって相手が変わる、あるいは選べるなら
考えざるを得なくなる。個人戦なら比較的簡単だろうが、チーム競技では監督に
すべての責任がかかるから大変だ。“外野”からのアドバイスもあっただろう。

試合後の会見で佐々木監督は言葉を選びつつ、釈明していた。
「応援してくださる方にスペクタルな試合を見せないといけない、という意味では
申し訳なかった。それを戦略としてやらせたのは僕の責任。次を勝って、準決勝に
行くことに尽きる」
加えて、この試合を見た子供たちへの配慮の言葉があったのがこの人らしかった。

そして、最後の一言の通り、結果がどう出ても今回の選択の責任は監督が負う。
それが、仕事を引き受けたときからの覚悟だったはずだ。
ただし、それは監督の立場に立てばの話であって、私たちはこの判断を支持したい。
つまり、結果が悪くても監督を責めることは慎みたい。もし、準々決勝で負ければ、
どっちにしても監督は辞めるだろうが。


ナダルの場合

ナダルくんのマスターズシリーズを「どうでもいい」というのは、
とても不愉快です。足の怪我からの復帰にハードでの経験をつむべく
あのアメリカの2大会に照準を合わせてがんばってるというのに。
代弁、なんて気安く言わないでほしい。―― さっち>>>

2006年3月に書いた記事に熱狂的なファンと思われる女性に噛みつかれた。

2005年終盤から足の故障が長引いてマスターズ・カップも全豪も欠場し、
ファンをがっかりさせたラファエル・ナダルがコートに戻ってきました。
    (中 略)
多くのテニス・ファンの気持を代弁しておきましょうか。
ラファ、マスターズシリーズはどうでもいいんだ。ベスト・コンディションは
全仏まで残しておいて年間グランドスラムを狙うフェデラーと最高の試合を
見せてほしいんだよ…ハハハ。
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意図は、ハードコートは体に厳しいサーフェスだから、脚に故障を抱えたナダルに
無理をしてほしくない。彼に望むのはローラン・ギャロスでの2連覇なのだから…
だった。つまり、長いシーズンを考えて、愛情から書いたのだが、通じなかった。

そこで、これを見てほしい。

5/27~6/10 Roland Garros
6/25~7/8 Wimbledon
7/28~8/5 London Olympics
8/27~9/9 US Open


今シーズンのテニス選手は夏の日程が“超過密”と言えるほど込み合っている。
3ヶ月半の間にグランドスラム3大会と4年に一度のオリンピック。
3セットマッチの女子はともかく、グランドスラムでは5セットマッチを戦う
男子の心身への負担は大きい。
たぶん。あくまで“たぶん”だが、上位選手はそれぞれに“勝ちに行く”大会を
決めていると思う。

すべての大会、すべての試合に全力を尽くす…それは理想だし、そうあってほしい。
しかし、実際は難しい。
各グランドスラムの前には、それぞれのコートに慣れるために、前哨戦にも出る
必要がある。どの大会でもベスト8、ベスト4に進出する選手たちは、3ヶ月半に
神経をすり減らし、体力も消耗するたくさんの試合を重ねなければならない。
ここでも負担は、必ず、あとでつけとして回ってくる。

テニスには、試合途中で勝ちを放棄することを指す“TANK”という言葉がある。
まさか、オリンピックの舞台でタンクする選手はいないだろう。オリンピックだし、
サッカーやバドミントンと違って、“負ければ終わり”だし、最後まで頑張るのが
普通だろうが、ケガの兆候が出たり、疲労が頂点に達したとき、全米オープンを
見据えて、無理をしない選手が出てきても不思議ではない。

競技者が勝負の場に立てば、勝つことを目指す。しかし、そうでない場合もある。
第三者がとやかく言うのは難しい。
by toruiwa2010 | 2012-08-02 08:49 | サッカー | Comments(9)
Commented by tom☆ at 2012-08-02 09:55 x
噛み付かれるのを覚悟で言うと
★ラファ、ウィンブルドンはどうでもいいんだ! 五輪2連覇を目指してほしかった★
ラファの旗手姿を見たかった~すべてのナダルファンの気持ちを代弁してみました!

ウィンブルドンではディフェンディングチャンピオンに与えられる権利も、怪我の為に行使出来ずでしたし!
どんな試合でもベストを尽くす彼が好きなのに、怪我で彼の晴れ舞台を見れないとはなんと言うジレンマ★
錦織くん頑張ってますね、デルポにも勝っちゃえ~☆
Commented by 赤ぽん at 2012-08-02 09:58 x
岩佐さん、こんにちは。
まさにタイトルどおり!全部勝てかよ?w
水泳や陸上でも、予選から全部全力で行う選手はいないと思います。
ボルトや北島然り。
決勝へ進出し、そこで好成績を挙げるための予選ですから。

サッカーではメキシコ五輪で日本も地元メキシコとの対戦を避ける為引き分け指示
トルシエが00年アジア杯で予選突破決定後、大幅に選手を代えて主力温存。
有名なのは74年西独w杯で地元西独が東独との史上初“東西対決”の際
決勝Tで南米の強豪との対戦を避けるべく主力温存ドロー指示(負けたけどw)
野球にもあるだろうし枚挙にいとまがない。
せっかくお金と時間を使った観客が文句を言うのはわかりますが。

戦国時代の知将達から、西鉄三原監督や最近の落合監督も戦略派タイプかな?
そう、戦略なんですよ、勝つための!
ただ佐々木監督、少しイイ人過ぎかな?w 女子サッカー人気のため
当然選手達のため、気を使っているのでしょうが。

「なぜ」このようになったのか?広く明解な解説が増えれば、
と思います・・・当ブログ含めて?!w
Commented by toruiwa2010 at 2012-08-02 10:22
tom☆さん、こんにちは。

ウィンブルドンはどうでもいいんだ! 
五輪2連覇を目指してほしかった・・・

ハハハ。そうもいかんでしょう。それでなくても
彼のケガは長引く可能性があるし、オリンピックは
一度勝ってるし・・・ね。
無理をしてまで出る必要はまったくありません。

Commented by toruiwa2010 at 2012-08-02 10:26
赤ぽんサン、こんにちは。

広く明解な解説が増えれば・・・

当ブログにはその能力はなくて。ハハハ。
Commented by 赤ぽん at 2012-08-02 10:43 x
イエイエ、ご謙遜を!w
岩佐さんなら明解?!かはともかくw全部じゃなくとも解説していただけると!

この試合はAの場合は××、でもBなら△△・・・そしてこういう功罪があるよ、等・・
その道のプロの方で、何人か解説していましたね。
判りやすく!がどのレベルまで含むかが難しいですけど。

もっとも多少の基礎的知識の必要性と、なにより熱くなってる人には
なにを言っても無駄なこともありましょうがw
Commented by しょう at 2012-08-02 11:59 x
岩佐さん、こんにちは。
テニスでの捨てゲーム捨てセットも似たようなものでしょうか。
結局は皆、重要な試合で勝つためにその選択しているのは確かで、
これを戦略とするか、無気力試合とするか、の違いですよね。
しかし、そもそもそのふたつは比較対象ではないように思いました。

予選リーグと決勝トーナメントで構成される場合、
トーナメントのドロー抽選は予選終了後に行うようにすれば
解決されると思うのですが、そう簡単にはいかないんですかね。
Commented by toruiwa2010 at 2012-08-02 12:04
しょうサン、こんにちは。

それも一案だあと思います。

たぶん、同じ発想でしょうが、思い切って、
各グループの順位に関係なく、1‐2位チームを
全部まとめてガラガラポン・・・するのも面白いかも。
ハハハ。
Commented by ヤップンヤン at 2012-08-02 23:06 x
私の知り合いは、海外サッカーで主力温存試合を観戦することになり、数十万円払ってそれはないだろうと憤り、悲しんでいました。彼曰く、特にプロスポーツは観衆があって成り立つ。観衆がなきゃ、ただの草サッカー。観客がいなければビジネスとしてなりたたないのだから、常に全力で戦うのが礼儀だといってました。全試合全力で戦った結果が優勝なら崇高だが、戦術のために、結果のためにそういった駆け引きじみたことをして、優勝するのは素晴らしいが崇高ではない。尊敬できないと。
今回のことで、彼のできことを思いだしました。
Commented by toruiwa2010 at 2012-08-03 06:28
ヤップンヤンさん、おはようございます。

その知り合いは、数十万払ったんですね。
それは社会的なルール違反・・・

すべての試合を全力で、は間違っていませんが、
実際は無理なんです。個人競技でそれをやれば
選手寿命を縮めるし、団体競技では、上のステージでの
負けにつながります。
なくすには、初めから、ガチのトーナメント、つまり勝ち抜き戦に
するしかありません。
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