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岩佐徹のOFF-MIKE

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「きっと、ここが…」に90点~「リンカーン…」も面白かった~12/08/06

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「きっと、ここが帰る場所」90

アイルランド・ダブリンの郊外。
瀟洒なシャトーの一室で男が化粧をしていた。真っ赤なルージュを引き、目には
濃いアイシャドーを入れていく。男の名前はシャイアン。かつては絶大な人気を
誇ったロック界のスター・ボーカリストだった。

街なかのモールに現れた彼はいつものように車つきのキャリーバッグを引いていた。
演奏中のロックバンドに足を止めて聞きいる彼の眼がどこか悲しげだ。彼自身は
とっくの昔にステージを去っていた。人気絶頂だったころ、暗いイメージの曲が
ヒットし、言われるままに同じ傾向の曲ばかりを作ったが、ある日、ファンだった
若い兄弟が自殺したことがバンドをやめるきっかけになったらしい。

「俺はウツなのか」と悩むが、そうではなく、目的を失ってしまい、生きることに
飽きているのだ。そんな彼に、故郷のアメリカから「父親 危篤」の知らせが届く。
30年ぶりで再会したもの言わぬ父は彼にある意外な“使命”を遺していた…
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オープニング・シーンで、大きくふくらませたロングヘアーに濃いメークアップの
ショーン・ペンの強烈なインパクトに惹きこまれます。また、シャイアンの病んだ
内面を表すかのような、不自然なほどゆったりとしたしゃべり方が、知らぬ間に
いいリズムになっています。たちの悪い薬物に蝕まれてしまった気分です。ハハハ。
名優と言われて久しいペンですが、ここまで作り込んだシャイアン像がこの作品の
すべてと言ってもいいでしょう。ショーン・ペンがいて初めて成り立つ映画です。

常人には理解しにくいセリフや行動があるかと思えば“ごく普通に”ユーモラスな
言動に笑わされる場面もあって、かなり振り回されます。
どちらかと言えば苦手なタイプの映画ですが、不思議に違和感がありませんでした。
それだけ、シャイアンおよびショーン・ペンの魅力が大きいのだと思います。
心地よい“訳の分からなさ”という奇妙な感覚で2時間を楽しみました。

ダブリン~ニューヨーク~メキシコ州~ユタ州…ロードムービーでもあります。
土地によって画調が変化するところが面白いです。そして、この映画では音楽が
うまく使われていると思います。いろんな意味で“刺激”になっています。
評価は大きく分かれると思います。私は、物語としても面白かったし、ショーン・
ペンをとことん楽しみましたから、90点をつけることに抵抗はありません。
誰にでも向いている作品でないことは間違いないでしょう。クセのある映画好きが
誉めたことを忘れずに、見に行かれるなら“自己責任”でどうぞ。ハハハ。


「リンカーン弁護士」85

ミッキー・ハラー。長身でハンサムな彼は刑事専門の弁護士だ。
事務所代わりのリンカーンを乗り回すが、免停を機に運転手を雇っている。
ハンドルを握ったアール(運転手)がリアビューミラーを見ながら、「ボス、免停が
終わってからも雇い続けてくれますかね?」と尋ねると後部座席に座ったハラーが
ニヤッと笑って答える。「3ヶ月前に終わってるよ」。

仕事の手際は素晴らしい。
この日は、まず午前中に 弁護料を払っていない依頼人を拘置所に訪ねて催促。
依頼人が言を左右に確約しなければ、罰を下す。訴訟手続きのための法廷に出ると、
適当な理由で裁判開始の延期を決めてしまった。金を払わなければ弁護もしない、
それが彼の鉄則だ。

次にハラーはヴァン・ヌイの裁判所に現れた。前夜、逮捕された男に会うためだ。
この日の朝、情報屋から「金になるぞ」とささやかれていた。ビバリーヒルズで
不動産業を営む母親はその一人息子を溺愛していた。しかも、一家の顧問弁護士、
ドブスは有名人や富豪ばかりを顧客にする男として知られていた。金の匂い…
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大好きなマイクル・コナリー原作の映画です。あまり宣伝されていなかったので
見逃すところでした。
彼の作品の中ではロス市警の刑事、ハリー・ボッシュを主人公にしたシリーズが
最も有名ですし、作品数も圧倒的に多いのですが、このミッキー・ハラー弁護士の
シリーズもこれまでに4作 出ています。この作品はシリーズの第一作です。

それほど大きな期待はしていませんでしたが、結構 面白かったです。
スピーディな展開だし、法廷ものにしてはストーリーが分かりやすく、専門用語が
理解できなくても困ることはありません。日本とはかなり違うアメリカの裁判の
仕組みなども垣間見えて興味深いです。
アメリカでは、文字の組み合わせによるナンバープレートが認められていることは
ご存知でしょうが、彼の車に付けられているのは“NT GLTY”=not guilty、
つまり、“無罪”…おしゃれですね。

少し違和感があったのはハラーのキャラクターが少しイメージと違った点です。
この映画に起用されているマシュー・マコノヒーはカッコよすぎます。
こんなに“絵にかいたような”分かりやすいイケメンではなく、少し“ひねった”
カッコよさを漂わす男…それが私のイメージです。
そんな役者を見つけるのは簡単じゃないですけどね。ハハハ。

出番は少ないですが、運転手・アールの味がたまらなくいいです。
その魅力を言葉にするのはとても難しく、みてもらうしかありません。
海外の映画では、そういう得難い魅力を備えた役者に出会う楽しみがありますね。

ちなみに、コナリーの人気シリーズの主人公、ハリー・ボッシュを演じられるのは
ラッセル・クロウだけだと思っています。

90 きっと、ここが帰る場所 ショーン・ペンの魅力がいっぱい それに尽きる
85 リンカーン弁護士 高級車が事務所代わりのイケメン弁護士が辣腕をふるう
75 クレイジーホース 有名なパリのショーパブの舞台裏を描くが魅力に乏しい
85 臨場 内野聖陽が相変わらずの存在感を示している 何故か きゅうりがカブに
by toruiwa2010 | 2012-08-06 07:47 | 映画が好き | Comments(6)
Commented by tom☆ at 2012-08-06 11:49 x
五輪観戦で寝不足気味かと思われますが、映画も観ておられるとは恐れ入りました。
【リンカーン弁護士】は映画にするにはどうだろう?と案じておりました、そしてマヒューではかっこ良過ぎだろうとも。
観たいな~と思うも(新宿か~)と逡巡してます、でもWOWOWではやらないかも知れないし。。
ハリーシリーズは数本映画化権買われているようですが、脚本化が難しいのかなかなか具体化しませんね?! 
ラッセルとマヒュー☆ハリーとミッキー・・・一緒に登場する本が映画なればイイナ☆
 
Commented by toruiwa2010 at 2012-08-06 12:05
tom☆さん、こんにちは。

4本とも、見たのは開幕前です。
今は、そんな元気はありません。ハハハ。



Commented by 瀬戸の生ガキ at 2012-08-06 20:59 x
私も観たぁぁい!リンカーン弁護士!

私の中のミッキーハラーはちょい背が低め・・・・(笑)

お得意な夏でもご自愛くださいね。岩佐さん。
Commented by toruiwa2010 at 2012-08-07 01:48
瀬戸の生ガキさん、おはようございます…には早すぎるか。
ハハハ。

料金分は十分楽しめると思いますよ。
Commented by 瀬戸の生ガキ at 2013-04-26 00:03 x
遅れながら観ました!リンカーン弁護士(レンタルでしたが・・ようやく・・ううっっ)
展開はやくて、あれよあれよという間でしたが本を読んでなくてもおもしろかったと思います(でもその後再読してもう一回堪能しました♪)

検事の元妻がマリサ・トメイと判るまで時間がかかりました(笑)
岩佐さんは彼女が助演女優賞をとった映画「いとこのビニー」を観た事がありますか?
もうすんげい綺麗でスタイルよくってびっくりぃですよ。ふふ
Commented by toruiwa2010 at 2013-04-26 06:40
瀬戸の生ガキサン、おはようございます。

随分古い記事に・・・
「いとこのビニー」は見ていません。
たぶん、私が現役を引退する前の公開なのでしょう。
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