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岩佐徹のOFF-MIKE

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メディアがスターを作る~なでしこ&石川遼~12/09/05

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09/01のツイート

U20ワールド・カップの視聴率:
10%前後で苦しんだがQF韓国戦は17.6だった。
決勝Tだから当然かもしれない。しかし、これは
選手たちが頑張った結果だし、批判もあったが
フジがスター作りに成功した側面もある。
これでまた味をしめるのだ。w


グループ・リーグの第1戦のとき、視聴率は5~6%ではないかと予想した。しかし、
それを大きく上回る数字が出た。詳しいことは知らないが、急に代替開催が決まり、
“震災地支援”の意味を込め、東北で試合をすることがmustになったと聞いた。
しかし、日本が2試合プレーした宮城の競技場はアクセスが悪いとかでスタンドは
ガラガラだった。 もろもろの事情があったらしいが、賢明だったとは思えない。
テレビを見ていて「これが、どんな形で“支援”になるのか?」と疑問だった。

東北でやることに意味がないと言っているのではない。去年、なでしこがワールド・
カップに優勝したことで突然生まれた女子サッカーのブームを“継続的”なものに
するためにも、“ガラガラの競技場”でプレーさせることは避けたかった。そんな中、
第1戦から10.4%が取れたのは予想外だったろう。いくらテレビが図々しくたって、
フジがこの権利を獲ったとき、すぐに2ケタ行くとは思わなかったはずだ。
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その後も10.6、9.4と10%前後を続け、準々決勝の韓国戦は17.6%を叩きだした。
局内の廊下にはでかでかと貼り紙が出ているに違いない。“赤◎付き”で。ハハハ。
“相手が韓国”ということもプラスに働いただろうが、何よりもヤングなでしこの
ひたむきなプレーが見る人を惹きつけたのだと思う。

そして、もう一つは、先日も書いた“メディアによるスター作り”の成功だ。
ツイートでは文字数の関係で“フジ”と書いたが、実際は“あらゆるメディア”と
書くべきところだ。
メディアの仕事は、起きていることを客観的に、事実にしたがって伝えることだ。
しかし、メディアも“商売”だからそれだけでは済まない。新聞は“売れる”こと、
テレビは“見られる”ことを目指す。
お涙ちょうだい的な、感情に流された文章や映像が増える。
さらに、その目玉になるような“スター”を作り出そうとする。「これだ」と思う
選手の記事や映像が氾濫することになる。
結果として、ゴルフに詳しくない人は、日本には石川遼と宮里藍しかゴルファーは
いないと信じ込まされてしまう。…んなことはないか。ハハハ。
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メジャーで一番活躍している日本人投手は黒田博樹ではなくてダルビッシュ有だ、
世界の舞台でプレーする日本人テニス選手は錦織圭とクルム伊達公子しかいない…
そう思わせてしまう報道がまかり通る。明らかに“起きていることを客観的に、
事実にしたがって伝える”やり方ではない。ゆがんでいるのだ。
国民の“メディア不信”の一部はこの露骨な報道姿勢に向けられているのだと思う。

さはさりながら、だ。
商売となると背に腹は代えられない。そこが難しい。
作り手と受け手、両方を経験している身にはどちらの事情も分かるだけに板挟みだ。
ハハハ。

たとえば、フィギュアスケートで浅田真央を前面に出して、普段は興味のない人が
一人でも二人でも多く「ああ、真央ちゃんが出るなら…」と思ってくれればいいと
送り手は考える。“煽り”のビデオもうっとうしいニックネームなども意味は同じだ。

一方、視聴者の中には「作られたスターなんかいらない」と不満を漏らす人がいる。
バチっとメークした女性より“すっぴん”の方が好きな人たちだ。違うか?ハハハ。
「ただ、競技だけを中継してればいいんだよ」と言う人もいる。彼らはテレビが
何も細工をしなくたって見る人たちだ。だから、“入れ食い”状態だから、テレビは
彼らのための努力は最小限だ。“疑似餌(ぎじえ)”は、あくまで、振り向かない魚の
興味を引くためのものだ。
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かつて、スポーツ中継はその競技が好きな者が見る番組だった。プロ野球にしても、
バレーボールや大相撲、一時期のボクシングなど“テレビ的に”メジャーなものは
素材を提供するだけの放送でも十分な視聴率を稼げた。振り返って スポーツ中継で
特別に“スター作り”をしているのを目撃した記憶は 春高バレーなど、ごく一部を
除くとあまりない。
つまり、この時代のスターは“作る”のではなく“生まれる”ものだったのだ。

やがて、テレビは新しい競技をコンテンツとして増やすことを考え始めた。そして、
視聴率を気にしないでいいNHKしか中継していなかったサッカーやフィギュア、
柔道など、いわゆる“マイナー”競技にも手を出すようになった。
しかし、すっぴんで放送しても見てもらえないという冷酷な現実にぶつかる。

人によっては“けばけばしい”と感じる、スポーツ中継の“化粧”が始まった。
アイシャドーやつけまつげ、ピアスにネックレス…制作スタッフは男が多いから
塗れば、あるいは つければいいんじゃないかと、ごちゃごちゃになってしまった。
比喩だよ、比喩。ハハハ。

時間はかかるだろうが、いつか、化粧もシンプルな方がいいことに気づくはずだ。
そこへ行くと、“スター作り”がなくなることはない。たぶん…。
多くのファンがスターを求めているし、いつだって、スターはピッチやコートや
グラウンドでプレーをする“主役”だもの。“脇役”の化粧とは違うのさ。しかも、
ヤングなでしこのように結果が出るからね。病みつきになっても責められない。

石川遼の場合

石川遼が出現して以来のメディア“狂想曲”はその典型だ。

09/01のツイート

フジサンケイ・クラシックは第40回なんだ。
初めは18番でメイン、最後の数年は17番の
ホール担当に格下げされた。でも、1981年に
PGA選手権をアトランタから中継したときは
またメイン。制作者がゴルフはよく知ってるけど
雑な男より私を選んだのさ。w

続)それにしても、昨日のニュースには驚いたぜ。
「石川遼 スーパーショット…追い上げた」と言うから、
予選を通過したのかと思いきや1打差でダメだったと。
注目の新人が打ったどでかい「ファウル」の映像を
見せるようなもんじゃないか。捷ちゃんの声が若いや。


極端な言い方をすれば、日本ゴルフ界には石川遼しかいないと言っていい。報道に
値するのは…という意味だが。いい・悪いを言ったって始まらない。“売れる”のは
彼だけというのは残念ながら事実だから。
日本人のスポーツ・ファンは実は“スター選手”が好きなだけかもしれない。
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それにしたって、“トップが誰か”には一切触れずに、いくらスーパースターでも
予選落ちした選手のプレーを紹介するって…。初めての予選落ちならまだ分かる。
当日のスポーツ・ニュースならまだ分かる。しかし、これを見たのは土曜日の朝だ。
スターにふさわしい成績が残せなくなって久しい選手なんだからね。ゴルフという
競技を分かっていたら、こんなことは恥ずかしくてできないはずだが。無理かな。
ハハハ。

ちなみに、超超超ミニ・メディアである当ブログも石川遼にはしばしば触れてきた。
参考になればと思い再録しておく。
マスメディアがこういうテーストで伝えることはない。メシのタネだもの。ハハハ。


石川遼が“特別枠”でマスターズに招待された
世界レベルで見れば“まだまだ”のはずだが…
まあ、TBSが“特別に”がんばったということだろう。 (2009年1月)

うそかまことか、渡米中の石川遼を400人にのぼる
日本人マスコミが追いかけているという。
「郷に入れば郷に従え」…現地の取材ルールをしっかり
守って、石川の足を引っ張ることのないようにと願う。

全員がゴルフを知っているとは思えない。
入ってはいけないところに入り込んだり、話しかけては
いけないときに話しかけたり、海外の選手に片っ端から
石川の印象を聞く・・・などなど、やりかねないだけに、
想像するだけで恐ろしいし、恥ずかしい。

日本人記者“向け”のテントが設けられたと伝えられるが
なに、“隔離”されていると考えるのが正解だ。

「今の遼君にトップ10に入ることを期待するのはおかしい。
17歳で米ツアーからの招待でプレーできることをほめるべきだ」
・・・丸山茂樹の言葉が的を射ている。

アメリカの記者にとっては、ネタが増えて嬉しいことだろう
大会そのものに加えて、Ryo Ishikwa という少年ゴルファー、
さらに、それを追う“得体の知れぬモンスター”軍団… (2009年2月)

石川遼には驚いた
いや、“予選落ち”は予想通りで、むしろ“当然”の結果だろう。
1月末に招待が決まったとき、「普通に考えたら“予選落ち”は
免れないと思う」と書いたが、もっとひどい結果を予想していた。
初挑戦で6オーバーは想像を超えた大健闘だ。
特に、初日の1オーバー、しかも、バーディーを五つも取ったのは
“あっぱれ”だと言わなければなるまい。
特にバック・ナインの34は誉められていい。
開幕前のメディアへの露出が多く、「これでは集中できないぞ」と
心配したが、内心はともかく、見た目は、落ち着いたプレーぶり
だったことに脱帽だ。 (2009年4月)
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マスターズでの“がんばり”には、「よく、やったね」と言ってやりたいですが、
なぜ、とんぼ返りして翌週の国内トーナメントに出るような“無茶”をしたのか?
周囲のマネジメントの悪さを感じてしまいます。
彼は、オーガスタに残って、“本物の”世界の一流選手が決勝ラウンドで1打に
こだわってプレーする姿をリアル・タイムで見るべきでした。もっと言うなら、
タイガー・ウッズをはじめとするトップ・プレーヤーたちの記者会見をのぞいて
ほしかったと思います。
1990年代の終わり、メジャーのひとつ、全米プロゴルフ選手権を中継したとき、
何度か彼らの会見を聞いたことがあります。
まだ、20代半ばだったタイガーの堂々たる応対振りに感動しました。
一人の人気者が出ると、よってたかってその“恩恵”にあずかろうとする、日本の
スポーツ・ジャーナリズムをはじめとする、あさましい関係者たち…
日暮れて道遠し、だなあ。 (2009年5月)


父親がやっているというマネジメントに問題があるのかもしれません。
多くのスポンサーと高額契約を結んでいるようです。
「稼げるうちに稼いでおこう」とマネジャーが考えるのは、ある意味当然でしょう。
プロだし、明日、重大な故障が起きないという保証はないのですから。
しかし、スポンサーからは、投資を生かすために、出来るだけ多く国内戦に出て
ほしいと注文がつけられるでしょう。スポンサーのイベントなど試合以外の仕事も
並みの選手と比較にならないほど多いと思われます。

どうしてもぎりぎりに出発し、予選落ちしたら一目散に帰国して雑事をこなす…
もちろん、練習することもあるでしょうが。ハハハ。
私は、彼が去年のマスターズで予選落ちしたとき、決勝ラウンドを見て帰ればいい、
ウッズやミケルソンの会見ものぞいてみればいいのに…と思い、そう書きました。
しかし、当然それを読まなかった(ハハハ)彼は、“予選を通らなかったら”という
条件付きで組んであったに違いスケジュール通りに帰国しました。
2日早く帰って何をしたのか知りませんが、私のアドバイス通り、オーガスタに
残った方が長い目で見たら、きっと、彼に役に立ったと思うのです。
今しかできないことなのに…。

今は若いからこれでいい、日本で経験を積み、経済的な基盤が固まったら本格的に
アメリカ・ツアーに挑戦する…が陣営の計画だろうとは思いますが、今、やれる
ことをやっておかないで後悔しなければいいが、と余計な心配をしてしまいます。
まったく、余計な心配ですが。ハハハ。 (2010年8月)
by toruiwa2010 | 2012-09-05 10:13 | 放送全般 | Comments(2)
Commented by しぐま at 2012-09-05 22:51 x
この記事を見て、私がそれ以前から思ったのですが、
民放テレビの、土曜・日曜データイムの国内スポーツ中継番組
(プロゴルフ、プロ野球、競馬など)の視聴率が、
全般に低すぎる印象があります。
今の民放テレビの国内スポーツ中継番組は、
視聴者やスポンサーを引き付ける日本の競技者が少なすぎて、
魅力に乏しいのではないでしょうかね。
他方、テレビ東京で日曜昼2~3時台に放送している、
旧作2時間サスペンスが、常に8パーセント超の視聴率をマークし続けています。
土・日曜のお昼にゴロ寝する視聴者の楽しみは、
サスペンスドラマとかグルメやトーク主体のエンタメ特番を、
BGM代わりに楽しむぐらいしかないのでしょうね。
Commented by toruiwa2010 at 2012-09-06 06:51
しぐまサン、おはようございます。

週末のスポーツ中継の数字が低いのは
BSやCSに分散している面もあると思います。

スターがいないのは事実ですね。
作ろうとしても、その素材がいない状態ですから。
女子ゴルフは毎週韓国選手権を見ているみたいです。
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