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岩佐徹のOFF-MIKE

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早稲田ラグビーに波紋?~~身内から問われた品格~09/14

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取り上げることは少ないが、冬場のスポーツとしてラグビーは好きな競技だ。
スクラム・ハーフのダイビング・スロー、ラインぎわを快走するウイング、全身の
力を込めてのタックル、美しい放物線を描いてバーの上を越えていく楕円球…
どれも好きだが、中でも、ホイッスルでプレーが止まり、グラウンドに倒れていた
選手が立ち上がり、フォワード第一列の3人が自然に肩を組んでいくさまが好きだ。
そこに、長く厳しい練習や仲間意識が表れているからだ。

見るのが好きなのは断然大学ラグビーだ。レベルとしては“社会人”の方が上だが、
選手たちの競技への取り組み方に惹かれるのだ。若いころは 慶応、早稲田、明治が
からむ試合は秩父宮競技場によく見に行ったものだ。スタンドの雰囲気も加わって
さらに魅力が増すからだ。一時期のテニス人気と同じで、“ファッション”として
ラグビーを見に来る女子学生に美人が多かったし。ハハハ。
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黒黄の慶応は母校だからもちろん嫌いじゃないが、より魅力を感じたのは赤黒の
早稲田のラグビーだった。専門外なので詳しいことは分からないが、守備が強く、
ゴール・ラインの数十センチ手前で懸命に耐えるディフェンスに魅力を感じた。
最後の最後まで勝負をあきらめずボールに食らいついて行くところも好きだった。
特に、宿澤広朗にはしびれた。知性を感じた唯一のラガーマンかもしれない。

…ネット上の一部かもしれないが、その早稲田ラグビー部が揺れている。
8月末に、菅平で行われたオープン戦で帝京大学と対戦したとき、相手に浴びせた
言葉のレベルが相当に低かったと言う。ボロ負けの試合の中で“5流大学”などと
罵倒していたことがOBらで作る「ワセダクラブ」のサイトで明らかにされている。
(http://bit.ly/TLtpei 楕円球コラム「誇りと品格なきチームに明日はない!」)
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ラグビー部出身かどうか定かではないが、その場に居合わせた早稲田のOBとして
我慢できなかったらしい。悔しかったし情けなかったと記している。
日焼けした相手選手に向かって「クロンボ」とも言い、早稲田側は否定しているが、
試合後 挨拶に来た帝京大のキャプテンを追い払ったともいうから、いたたまれなく
なった気持ちはよく分かる。“身内”のサイトで声を挙げたことにも拍手を送りたい。

大学選手権優勝のときだけ歌う「荒ぶる」を羨ましく聞いていた者の一人としては
残念なことだが、どうも事実のようだ。
ただ、大学スポーツの現状を眺めれば、「そんなことも起きそうだったよね」という
感想を持つ。

各大学が知名度を上げるためにスポーツに力を入れ始めて何十年たつだろうか。
昔は、せいぜい有望選手が地域のいわゆる“名門校”に集中する程度だったのが、
今では地方にいるOBがスカウト役を果たし、全国から選手を集めるようになった。
“知名度=応募学生数”だから、そう呼ぶのは失礼だが、二流校、三流校が懸命に
努力して学校を強くして行った。

初めは、そんなことをしなくても学生が集まり、スポーツ部も強かった一流校も
やがて同じことをするようになっていった。こうして、大学スポーツはブランドに
モノを言わせて全国から集めた多くの推薦入学の学生に支えられるようになった。
簡単に書き過ぎているかもしれないが、“流れ”はそんなところだ。
普通に入学試験に合格してきた中から選手を育てチームを作っていた時代にくらべ、
チームの力は上がるかもしれないが、学生の質は下がることになる。両立は難しい。
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ことは大学スポーツにとどまらない。野球、サッカー、ラグビー、バレーなど、
全国大会が派手に行われる高校のスポーツ部にも同じことが言えるだろう。
“部活動”の範囲を大きく超えて巨大化したクラブでは、部長・監督・コーチの
目が隅々まで届くことはなく、どこにどんな学生・生徒がいるか分からないまま、
日々 運営されることになる。“部内”からモラルに反する行動を取る者が出ても
不思議ではない。

だから仕方がない…と言うつもりはない。

島田紳助が“引退会見”で言った“たったこれだけのこと”を思い出す。
非難された暴力団との付き合いを彼はそう言ってのけた。
一番怖いのは、関係者が紳助と同じとらえ方をしてしまうことだ。つまり、慣れや
感覚のマヒこそ恐れなければいけないと思う。

コラムを書いたフリーライターの木村俊太氏もこう記している。

筆者が言いたいのは、「五流」とか「くろんぼ」などと
言うなということではない。
そんな発言を許す組織の風土を問うているのだ。

実際にプレーをしたことがないから分からないところはあるが、見聞きした限り、
ラグビーは同じ時間を過ごした仲間同士の連帯が最も強い競技だ。たぶん、それは
“One for All, All for One”…一人はみんなのため、みんなは一人のため、という
精神で練習し、試合に臨んだ日々があるからだろう。
そして、ラグビーはチーム競技の中でも最も肉体の接触が激しいスポーツだ。
だからこそ、試合が終われば敵味方なしを意味する“ノーサイド”の考え方がある。

今回の件は、個々人の問題ではないと思う。早稲田に限った話でもないはずだ。
それでも、「えっ!?」と思わせるのは、やはり“ワ・セ・ダ”だからだろう。
クリーンだったイメージに傷がついた。消すのは容易ではない。ダメージの回復は
すでに始まっている公式戦でコツコツとやっていくしかない。
11月に予定されている帝京大との対戦が妙な“遺恨”試合にならないでほしい。

わたくしごとですが、このエントリーは2005年4月1日に
旧HPの一部をブログ化して以来、3333本目になります。
自分をほめてやりたい、と思っています。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2012-09-14 09:49 | スポーツ全般 | Comments(8)
Commented by kanezo_kitchen at 2012-09-14 10:20 x
いつもブログを楽しみに拝読しています。
3333本、スゴイ数字です。おめでとうございます!
Commented by toruiwa2010 at 2012-09-14 10:24
kanezo_kitchenさん、こんにちは。

わけもなく「喝!」と吠えている張本の
ヒットの数よりはるかに多くて。ハハハ。
Commented by マオパパ at 2012-09-14 11:06 x
岩佐さん、こんにちは。3333本おめでとうございます。ローズ越え目指して頑張って下さい。さて、今日の記事ですが、ワセダラグビー部のファンなのに初めて知りました。とても残念でたまりません。清宮氏が監督
になって以降、審判や相手選手に暴言を吐くようになったとの噂は聞いておりましたが、ここまでひどかったとは驚きです。スポーツマンシップはどこにいってしまったのでしょう。早稲田の故 大西先生は、ラグビー選手には相手を踏める状況でも踏まない理性が求められるというニュアンスのことを言っていましたが、大西先生も泣いていらっしゃるのではないでしょうか。
Commented by toruiwa2010 at 2012-09-14 11:16
マオパパさん、こんにちは。

私はとっくの昔に「高校球児は純真」という
妄想を放棄しました。ハハハ。
今の学生スポーツに、スポーツマンシップを
求めること自体が難しくなっていますね。

おとしめる気持ちはまったくありませんが、
ラグビーの大西鐡之祐、野球の石井藤吉郎「的」
監督が存在しえたのは時代背景もあると思っています。
Commented by 赤ぽん at 2012-09-14 12:11 x
岩佐さん、こんにちは。そして「自分をほめてやりたい」(@有森的発言)
3333本目おめでとうございます。次はぜひともピート・ローズ超えを!w

いつも思うのですが、日本の「スポーツ」と「体育」、この一見似ているようで
相反する?!は言い過ぎかもしれませんが、高校・大学の体育会の運営・ありかた
も含め、その体育会的上下関係やOB会との関係、プロや企業への就職の有利さ
など、いわゆる“スポーツマンシップ”とはかなりかけ離れてしまっている
側面があるのでは?と思っています。私自身も体育会系出身ですが、その旧体質は
遥か昔の私の時代と比べ、果たして変わっているのか否か?
残念ながら…ま、スポーツマンシップの定義もあいまい?

こういう記事を読むと非常に哀しいものを感じますし、声をあげたOBには
拍手ですね。
Commented by デルボンバー at 2012-09-14 12:27 x
私は東北出身ですが、やはり青森の光星学院を応援する気になりません。偶然?とはいえ、関西からの越境入学生の質が悪いとの噂もちらほら聞きます。
Commented by toruiwa2010 at 2012-09-14 15:11
赤ぽんサン、こんにちは。

スポーツと体育・・・
ベースボールと野球に似てますね。
ヨーロッパのようにクラブ制度が確立すると
いいのでしょうが。
Commented by toruiwa2010 at 2012-09-14 15:14
デルボンバーさん、こんにちは。

今はどうか知りませんが、ひところ、
国体開催県を渡り歩く選手がいました。
高校野球にも似たような現象が見られますね。
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