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岩佐徹のOFF-MIKE

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「夢売るふたり」90点~衝撃だった松たか子の本気度~09/27

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「夢売るふたり」90

朝早い時間だった。川沿いの市場の通路を市澤貫也(阿部サダヲ)が行く。
近くで、妻の里子(松たか子)とささやかな居酒屋をやっている男だ。
店の人と言葉を交わしながら白菜の品定めをしている。

ガードレールをはさんで別れを惜しむキスをして男が通りを渡って行った。
家に戻る女(鈴木砂羽)が数歩進んだとき、彼女の後ろで急ブレーキの音がした。

・・・開店5周年を迎えた居酒屋「いちざわ」は混んでいた。愛想のいい貫也が
料理をしながらカウンター越しに客の応対をし、テーブルの間を縫ってきびきびと
動きまわる里子は元気な笑顔で客と言葉を交わしていた。てんてこ舞いの狭い店内。
串を火床に乗せた貫也が一瞬 目を離したすきに火の手が上がった…

評判がよかった(らしい)、映画「舞妓Haaaan!!!」を見たとき、阿部サダヲに辟易し、
テレビの「医龍」はよかったのですが、「不毛地帯」で再び、その癖のある演技に
拒否反応が起きました。

「HERO」の松たか子はいいなと思いましたが、立て続けに見た「ヴィヨンの妻」、
「告白」は、世間が言うほど評価しませんでした。“名門のお嬢さん”のイメージに
つられてしまったかもしれませんが、演技も普段 テレビなどで見る言動も、どこか
“きれいごと”過ぎるという印象がありました。
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…その2人の主演でしたから、この映画は 初め、見るつもりがありませんでした。
「耐えられなかったら途中で帰ればいいから」と考え直して出かけました。
行ってよかったです。オープニングの 市場で貫也と若い衆が会話するシーンから
引き込まれました。2人の姿はほとんど映らず、会話だけが聞こえてきますが、
その“さりげなさ”でいい予感が生まれました。
ちなみに、“行ってよかった”映画の本数は“見なきゃよかった”より多いです。
リサーチ不足、または偏見。ハハハ。

火事ですべてを失った夫婦は再起を図りますが、資金集めの方法は里子が考えます。
いくつかのエピソードが続きますが、この部分の編集がうまかったと思います。
うまく“省略”したために、テンポが生まれ、心地よく物語の世界に入れました。
いまさらですが、映画作りにおける編集の重要さがよくわかりました。
全体としても完成度が高い映画です。

阿部サダヲがよかったあ。
しつこくなく、“抑えた”演技で、これならクレームはありません。
もともと、“達者”であることは誰もが認めるところでした。彼を起用する監督が
頼りにするのも分かります。しかし、私のように極端なことが嫌いなタイプの者の
目には、抑制のきいた演技がとても好ましく映ります。アカデミー賞の有力候補に
なるのではないかと思いました。今後もこの路線で、ぜひ。ハハハ。


松たか子の圧倒的な演技にはKOされました。開き直り、前向き、うっ屈、爆発…
里子という女性の内面をみごとに演じていました。特に、貫也を“とっちめる”
シーンの迫力はまるで何かが乗り移ったみたいで凄味を感じさせます。西川監督の
力量でもあるのでしょうが、“名門のお嬢さん”の片りんもありません。むしろ、
それをかなぐり捨てて、体当たりの演技を見せています。
彼女も、当然 アカデミー賞の候補でしょう。

出番は短かったですが、笑福亭鶴瓶も見事でした。ひとクセありそうな私立探偵に
扮しています。そこまでキャラクターを確立するかと感心しました。
監督も「ディア・ドクター」でよほど気に入ったのでしょう。
この監督はいいですね。2作品とも、ほどよいユーモアを交えつつ、誰もが持つ
弱さを ときに鋭くえぐるかと思うと、ときに優しく包みこむように描いています。
その“バランス”が観客の感覚と響き合います。

最後に、松たか子はここまで気合が入っていたのか!と驚愕したシーンについて、
気づいた方がいるかどうかを知りたいです。目をむくほど珍しくはありません。
しかし、松クラスの、あるいは松たか子的な女優が…となると、話は別です。
吹き替えでも全く問題ないと思われるシーンなのに自ら演じているのに驚きました。
まさか!と思いました。目を疑いました。半分は 見間違いだろうと思っています。
絶対に“見逃さない”2chでも話題になっていないようですから。ハハハ。

しかし、気になって仕方がありません。
“問題”の場面は、始まってから三分の二ぐらいのところで、里子がトイレから
出てきた直後です。
…そこから先は書きません。思わせぶりでな書き方で申し訳ないのですが、決して
興味本位で取り上げるわけではなく 彼女の“本気度”を確認したいだけだからです。
書いてもいいのですが、読者の一部が“ひく”姿が目に浮かぶのでやめておきます。
想像してください。ハハハ。


「ライク・サムワン・イン・ラブ」???

09/20のツイート

映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」を見てきた。
・・・途中まで。ハハハ。今年度初のギブアップ作品だ。
「巨匠」キアロスタミ監督が84歳の奥野匡を主演に
据えて撮った映画だ。決定的にダメなところはないが、
展開の遅さに我慢できなかった。
レビューを見ても両極端だね。


シニア料金の1000円しか払っていないから出来るのでしょうが、年間に何本か、
途中で席を立つ映画があります。1800円 出していたら話は違うでしょうが。
ハハハ。

多くは、内容のひどさに辟易するのですが、この映画の場合は“微妙”です。
ひどいとは思わなかったのですが、テンポのなさに我慢できませんでした。

帰宅してから公式HPで“あらすじ”を読むと「…運命の歯車が廻りだす―」と
書いてありました。どうやら、その直前のところでギブアップしたらいのです。
もう少し我慢すればよかったかな、と思わないでもありません。ハハハ。
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ちなみに、途中退場した作品は、たとえば、2010年の「第9地区」と「ACACIA」、
去年の「ゲンスブールと女たち」「ツリー・オブ・ライフ」「アンダーグラウンド」
などがあります。
「えっ?」と思うものもあるでしょうが、好みの差です。ハハハ。

レビューを見ると、95点をつける人もいれば60点の人もいます。
皮肉でなく、この映画に95点をつけられる人がうらやましいです。同じことを
わたしも言われているでしょうが。ハハハ。

90 夢売るふたり 主演の二人が苦手だったが、これはいい。思わぬ拾いものだった
? ライク・サムワン… 1時間で席を立った。展開の遅さにしびれが切れた

お尋ねします

去年の9月に書いたこの記事に
最近、数十件のアクセスがあります。
よろしければ、どういういきさつで
この記事を読みに来られたのか、
簡単でいいので教えてください。

by toruiwa2010 | 2012-09-27 09:47 | 映画が好き | Comments(15)
Commented by えいとうっど at 2012-09-30 14:55 x
誰からもコメントがないので、久しぶりに書き込みます。見間違いじゃありませんよ、確信犯です。「夢売るふたり」、いい映画でした。
Commented by toruiwa2010 at 2012-09-30 16:03
えいとうっどサン、こんにちは。

ツイッターと合わせても唯一の反応です。有難うございました。
書き込みにくいですから、あきらめていました。ハハハ。
あのシーンを自分で演じると決めたのはすごいことだと思います。
Commented by KEY at 2013-12-03 12:30 x
こんにちは。
昨日、ボウリングの“ドリームスシリーズ中山律子杯”が開催されたのを知りグーグル検索しましたところ、こちらのブログにたどり着いた次第です。
阿部サダヲ氏は医龍(シリアスな)時の演技と、CMや他の映画でのギャップが随分あり面白い役者さんだと書くとプロならば当然とお叱りをうけるでしょうか?
また、身内にスポーツ選手がいることもあり選手対マスコミ等の考察につきましても興味深くまとめて読ませていただきました。
Commented by toruiwa2010 at 2013-12-03 12:36
KEYさん、こんにちは。

正直に言うと「舞妓はーーーん」の彼には
へきえきしました。ハハハ。
「医龍」で少し持ち直し、決定打が「夢…」でした。
Commented by KEY at 2013-12-03 17:30 x
器用な役者さんはつかみ所のなさも持ち合わせているようですね。
個人的には有名どころが出ていなくとも映像(空気感)・音・脚本が独特なバグダッドカフェなどが好きなのですが滅多に巡り会えません。
ついでに口ずさむCMといえばヒガシマルうどんですね。
Commented by toruiwa2010 at 2013-12-03 17:52
KEYさん、「バグダッドカフェ」…私も大好きな映画です。
Commented at 2014-06-09 14:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by とおりすがり at 2014-06-20 04:27 x
2014年6月20日、Yahoo検索で上位5番目くらいにこちらが出てきました。検索ワードは「西川美和」だったか「夢売るひたりだったか」
Commented by toruiwa2010 at 2014-06-20 06:33
とおりすがりサン、おはようございます。

2年近く前のこの記事には、いまでもときどき
検索から読みに来る人がいるようです。
読んだ感想はほとんど書いてくれませんが。ハハハ。
Commented by 怪しい者ではござんせん at 2015-03-02 21:01 x
レンタルしたDVDに「夢売るふたり」の予告が出てました。
次のレンタル候補にと思って検索したところ…です。
日頃はロム人なんですが、末尾の一言が気になり寄稿とあいなりましたw

レビュー、たいへん参考になりましたm(__)m

さっそく借りにいってまいりますヽ( ̄▽ ̄)ノ
Commented by toruiwa2010 at 2015-03-02 21:41
怪しい者ではござんせん・・・サン、
こんばんは。

楽しめるといいですが。
松たか子に初めて惚れた映画です。
Commented by 横井弘文 at 2015-05-01 12:59 x
Googleで「夢売るふたり」を検索したら、上位に示されました。それで訪れました。
Commented by toruiwa2010 at 2015-05-01 13:24
横井さん、こんにちは。

ご連絡、ありがとうございました。
同じルートで当ブログにたどり着く
かたが多いみたいです。
記憶に残る映画でした。
Commented by 通りすがり at 2015-11-09 03:00 x
とても見入ってしまう映画だったので検索したらこのブログが出てきたので、どんな感想なのか見たくてお邪魔しに来ました。
夜中にたまたま流れてて、少し観たらみはまってしまった映画でした。阿部サダヲの演技はもちろんのこと、松たか子の演技力の凄さに見ハマってしまいました。あのなんとも言えない表情。風のザワツキと心のザワツキの所とかも見入ってしまいました。そしてなんとも言えない夫婦の絆みたいなのも魅力でした。
言葉じゃ表しにくいですけど、とっても惹きつけられる映画でした。
最後まで楽しかったです。
Commented by toruiwa2010 at 2015-11-09 08:57
通りすがりサン、おはようございます。

あの年の日本アカデミー賞では
松たか子以外は候補にもならなかったと
記憶します。笑いました。
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