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岩佐徹のOFF-MIKE

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琴線・うがった見方~使い方、間違えるよね~12/10/04

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「人の琴線に触れるようなことを言うなよ…なんて言うよね」

…「大竹まことのゴールデンラジオ」でタレントのきたろうがそう言った。
言葉の誤用や若者特有の言葉などについて、前日からメディアが伝えていたことを
話している中で持ち出した。
どうやら彼は“琴線”を、触れられたくない部分という意味にとらえていたようだ。
つまり“琴線に触れるのは悪いこと”だと思っていたわけだ。
作家の室井佑月はさすがに「違うと思うよ。心の奥の…」と言い始めたが、大竹の
「違うの?おれもそう思ってたよ」の声にさえぎられてしまった。
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そもそもは、“うがった”(見方)の間違った使い方から話が始まっていた。

しかし、大竹もきたろうも“ウラ読み”、“考えすぎ”のように、悪い意味で使って
きたらしい。調査によると、それがまた、多くの人のとらえ方と合致している。
きたろうなどは「おかしい!(テレビなどで説明している)あの意味はもうないよ。
共通の認識でいいんだ」と言い切っていた。ハハハ。
大竹に「それでいいの?」と振られた室井は「ダメだろう」と切り返したあと、
「だって、一つの言葉に二つの意味があったら原稿書くときに困るもの」と。

この 国語世論調査について伝える記事を読んだとき、慌てた。
“琴線”は大丈夫だが、“うがった”については、実況や文章の中で自分も間違った
使い方をしてこなかったか…と僅かだが不安があったから。ハハハ。
私はずっと「少し違った考え方として」、あるいは、「角度を変えて見れば」という
意味で使ってきた。他人の言ったことに「うがった見方だね」と言ったら、それは
非難や称賛ではなく「普通の人と違って面白い見方」と評価しているわけだ。
この解釈を一度も疑ったことはなく、パソコンの中に残している原稿を検索すると、
すべてこの意味で書いていたのでほっとした。
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ところが、記事を詳しく読んで、正解は“物事の本質を捉えた見方”だと知った。
どうしよう。70数年間…正確を期すなら先週末に誕生日だったから74年もの間、
誤用し続けてきたことになる。悪い意味で使ったことがないのはわずかな救いだが、
言葉を武器にして仕事をしてきたのになんという情けない体たらくであることか。
“体たらく”の使い方間違ってないよね。ハハハ。
放送は修正がきかないし、ブログも古すぎて修正する意味もない。お恥ずかしい。

“にやける”だって、意味もなく薄笑いを浮かべているさまを言うと思っていた。
“なよなよしている”が正解だそうだ!
困ったぞ。このありさまでは、ほかにも間違って使ってきた言葉がたくさんあるに
違いない。自分では分からないのだから、この調査に関連した記事が出る時期には
毎年ビクビクしながら過ごすことになる。底なし沼に引きずり込まれていく気分だ。

まずい。イヤな汗をかいたことまで思い出してしまった。
今年の初め、若い友人から“閑話休題”を誤用していたことを指摘された。
“話を本題に戻す”意味なのに、“しばらく、ほかの話をしましょう”という気分で
使っていたのだ。まるで逆じゃないか。情けない。トホホ。
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アナウンサーだったことを知っている読者が読めば、「岩佐が書いているのだから
正しいのだろう」と思ってしまう。罪深い話だ。
国語世論調査に関する記事を読んだ日以後、自分が信じられなくなっている。
何か書くたびに「間違ってないだろうね」とていねいに確認する始末だ。間違えて
恥をかくよりいいが。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2012-10-04 07:22 | 放送全般 | Comments(7)
Commented by マオパパ at 2012-10-04 09:59 x
岩佐さん、おはようございます。黒田は勝ち投手になりそうですね。松阪泣いちゃったんですか、このまま選手生活も終わってしまうのでしょうか。
さて、岩佐さんと同じように私も「うがった」や「にやける」を間違って使っていました。自分なりに言葉の使い方には気をつけているのですが、恥ずかしい限りです。一般に使われている言葉で私が気になるのは、「若干」という言葉です。意味は20歳なのですが、「若干16歳でチャンピオンになった」などの表現を聞くとオイオイとつっこんでいます。
Commented by toruiwa2010 at 2012-10-04 10:12
マオパパさん、こんにちは。

松坂は涙目でした。選手生活はまだ終わりません。来年もメジャーで投げるはずです。

若干じゃなくて「弱冠」ですから。ハハハ。
Commented by マオパパ at 2012-10-04 10:15 x
岩佐さん、ご指摘ありがとうございます。また恥かいちゃいました。
Commented by ポセイドン at 2012-10-04 18:31 x
「穿った」は、濁った響きからもネガティヴなイメージを連想させますが、本来の正反対の意味なのですね。
「琴線に触れる」、きたろうさんの遣い方だと「逆鱗に触れる」なのではないかと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2012-10-04 19:32
ポセイドンさん、こんばんは。
濁ってるからネガティブ・・・いいポイントですね。
Commented by うるる at 2013-01-25 12:22 x
琴線は「感じやすい心」という意味もあるので自分としては悪い意味で使ったとしても違和感は少ないと思います。汚名返上なども同じように感じています。
「頭痛が痛い」などもよく指摘されるところをみますが、自分はこういうことを言う人は誤用の前に気にする事があると思います…相手の気持ちを考えず、妙な確信を持って揚げ足を取るように大声で間違いと指摘できるところとか。
言葉の意味は人々のコミュニケーションで成り立つので、「琴線に触れる」など今現在多くの方が誤用とされている方の意味で使っている言葉はもう誤用ではなくても良いのではないでしょうか。

しかしアナウンサーという立場と責任ではそれはそれでまた別の問題になっちゃいますよね・・・笑
Commented by toruiwa2010 at 2013-01-25 15:00
うるるサン、こんにちは。

「琴線に触れる」の誤用がそれほど多いとは思いません。

しばしば、間違いを指摘する私も反省するとしますか。
ハハハ。
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