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岩佐徹のOFF-MIKE

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あわてず騒がず…が肝心~岩佐徹的アナウンス論84~10/14

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2005年に起きた尼崎の列車脱線事故は時間の経過とともに犠牲者がどんどん増えていく
いたましいものでした。テレビは、各局とも通常の編成をさしかえて伝えました。
こういう大きなニュースのとき皆さんは、どの局でご覧になるのでしょうか。
私の家の居間には、入社7,8年目ぐらいからは、常に2台のテレビがあります。
仕事の関係もありますが、「テレビが好き」だからでもあります。ハハハ。

事件・事故が発生すると、私は基本的に1台は音をしぼってNHKに、もう一台で民放を
ザッピングすることが多いです。民放はどこでもいいのですが、やはりなじみのある、
古巣のフジテレビが多くなります。この事故のときもそうでした。

昔に比べたらだいぶ症状が改善され、いつもはガマンして見るのですが、こういうときの
安藤優子はかなりつらいものがありますね。大きなニュースが飛び込むと気持が高揚して
興奮するのでしょう。声を張り上げる、早口になる、現場からのリポートの途中で自分の
判断・意見を差し挟む…性格からくるものもあるのか、完治は難しいようです。

フジテレビの“看板”を背負ってから長い年月 彼女を見てきましたが、この点で大きな
改善は見えません。リポーターが話している途中でさえぎるのは、頭のいい人ですから、
画面を見て話の先が読めてしまうからでしょう。困るのは、彼女の声がかぶると記者や
アナウンサーの話している事が視聴者にも彼女にも聞こえないことにです。
「相槌だけでいいから、まず聞けよ!」と、何度、突っ込んだか分かりません。ハハハ。
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彼女の場合、大きなニュースを伝えるときにはあわただしくすること、騒ぎ立てることが
大事だと考えているように見えて仕方がありません。テレビ朝日「報道ステーション」の
古舘キャスターにもこの傾向が見られます。局の方針、プロデューサーの指示もあるかも
しれませんが、こういう人たちを見ていると、いつも思い出すことがあります。

1993年4月、私はサッカー中継のためにイタリア・ミラノに滞在していました。
イタリア語は単語…それも主に日常の挨拶のフレーズとカルチョ関連の単語をいくつか
知っているだけですから、ホテルにいて暇な時間はCNNを見ていました。
ちょうどそのとき、アメリカ・テキサス州のウエイコという町で起きている事件が連日
報じられていました。細かなことは覚えていませんが、ブランチ・ダビディアンという
カルト教団が大量の武器を持って教団に立てこもり、FBIが投降を呼びかけていたのです。
それが数日続いたあと、とうとうFBIは戦車まで投入して建物への突入を図りました。
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その一部始終が生中継されたでのすが、スタジオの女性キャスターの落ち着きたるや!
死を覚悟した教団側が建物に火を放ち、あちこちから白煙が立ちのぼったときも少しも
騒ぎ立てることなく、冷静に現場の記者の話をリードしていました。
「これなんだよなあ」と思いました。

多分、彼らは“どんなときにもあわてず騒がず”を徹底して教え込まれているのでしょう。
いくつかの事件・事故の報道ぶりを見ましたが、どのキャスターも見事なほど冷静です。
印象として、高い声質の女性キャスターはいなかったように記憶しています。そのことも
放送が騒がしくならない理由の一つだと思います。

日本でテレビの放映が始まってから半世紀以上が経過しました。ほとんどすべての分野で
先輩・アメリカを見習ってきました。ニュース報道もそうです。
画期的と言われたニュースステーションのセットもアメリカでははるかに前から使われて
いたものの模倣にすぎません。
残念なのは、いつまでたっても“真似”の域を抜けられないことです。
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この分野で一番好きだったのはNHK「ニュースセンター9時」のキャスターでした。
海外勤務が長く英語とフランス語を話し、ジョークもおしゃれでした。
NHKの“枠”の中ではあっても、視聴者を引き付ける魅力は十分、わたしにとっては、
あとにも先にも 彼を超えるキャスターはいません。

現役キャスター諸君、まず、事件・事故のときに“けたたましく”するのは慎もう!
by toruiwa2010 | 2012-10-14 09:07 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(6)
Commented by ローンスター at 2012-10-14 09:39 x
ギャンギャンと騒ぎ立てるといえば、間もなく始まる西岡-ドネアの世界戦のゲスト解説(?)を担当する香川照之が、またやらかさないか懸念しています。

メイン解説者はもちろん、実況アナまで差し置いて、ハイテンションのテンパリ声でのべつ幕なしに口を挟んでくるあの厚顔無恥さ……。

役者というのは自分を客観視できなければ勤まらない商売のはずだし、ましてや演技者としての彼は玄人筋からもかなり高い評価を与えられているのに、ボクシング中継となるとただただ耳障りな騒音に成り下がってしまうのが不思議です。

それこそ、プロデューサーか誰かが注意しないんでしょうか。

彼のはしゃぎぶりを見ていると、往年のフィギュアスケート中継での、アナウンサーを差し置いた渡辺絵美の"実況"を思い出します。
Commented by toruiwa2010 at 2012-10-14 09:43
ローンスターさん、こんにちは。

聞いたことがないので何とも言えませんが、
多分、製作者は気にならないのだろうと思います。
へたをすると、「あの調子でやってください」と
本人に言っているかもしれません。お気の毒に。ハハハ。
Commented by ポセイドン at 2012-10-14 12:14 x
大リーグの実況者は“アナウンサー”なのでしょうか?
「ウィッチローゥ!?(イチロー)」のようなシャウトが可笑しくてたまりません。
Commented by toruiwa2010 at 2012-10-14 12:29
ポセイドンさん、こんにちは。
実況だけの、日本的なアナウンサーはめったにいません。
ほとんどが元監督・選手です。
でも、きちんとした英語が話せる人を選んでいるようです。
Commented by S_NISHIKAWA at 2012-10-14 18:19 x
毎回「御意 御意」と拝読しておりますが、今回もまさに(苦笑)
東日本大震災の時もそれに関連した後日の番組もまさに・・・
あわただしく、人の話を聞かず、騒ぎ立てる・・・
Commented by toruiwa2010 at 2012-10-14 19:20
S_NISHIKAWAさん、こんばんは。

難病・・・ですから、治ることはないでしょうね。
画期的な新薬でも発見されない限り。ハハハ。
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