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岩佐徹のOFF-MIKE

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MLB通信簿 2012 その3~ああ、松井秀喜…~12/11/09

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C- 松井秀喜(Tampa Bay Rays:通算10年目)
34試合 .147(95-14) 2HR


残念だが、野球ファンが松井秀喜に「サヨナラ」を言うときが来たようだ。
今年 どのチームのユニフォームも着られないまま 開幕を迎えたときから ある程度は
予想されたことだが、現実はまことに厳しいものだった。

05/30のツイート
松井が第2打席で2ランHR!
第1打席のレフトフライもほぼ芯だったが、
このHRは完ぺきだった。
現地アナが 彼はもともと1球目、2球目の
打率がいいと言っていたが、このHRも
初球だった。1割7分でもGo サインを
送った3Aの監督に拍手を。

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復帰が決まったとき メディアもファンも「3Aで.170しか打てないのに昇格?」という
受け止め方が多かった。本人もそれを少し気にしているようだったが、すぐに先発で
使ったところを見ても監督はまったく気にしていなかったことが分かる。
基本的に3Aのスタッフを信用しているし、そこから上がってきた報告と松井の能力・
実績を全面的に信頼して起用した…まさに“メジャー流”だったと言っていい。

ホームランは甘い球だった。完ぺきにとらえられた打球は瞬間的にホームランと分かる
放物線を描いて飛んで行った。ネットにはアンチ松井もいるようだが、多くのファンが
この一発に酔い、「よかった」と胸をなでおろしたことだろう。
“境遇”がそうさせるのか、当時の松井のホームランには独特の意味があったと思う。
翌日の朝日の夕刊は社会面でも写真入りで扱っていた。
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…ともかく、彼らしく、じっと耐えてチャンスをつかんだとき、いきなり大きな一発を
打って見せた。しかも、メジャーに昇格してからのたった3試合で2本のホームラン。
そんなに甘くないぞと分かっていても期待は膨らんだ。しかし、続かなかった。
マドン監督は我慢して使い続けてくれたが、球宴の直前に足をいためた影響からか、
再開後の9試合中7試合に出場したものの、15打数ノーヒット、7三振…
数日後、朝早く起きて眠い目でパソコンを起動するといきなり「松井に戦力外通告」の
ツイートが飛び込んできた。高い確率で起こりうることだったから驚きはなかった。
「とうとう、来たか」という感じだ。

いくら頑張っても結果が出なければ去るしかない。プロの宿命だ。この時点では、
各チームは“言い値”で獲得できるのだから、まだ、チャンスはあると思った。
だから このときは「お疲れさま」を言わなかったのだが、結果的に 昇格直後の2本の
ホームランが“一瞬の輝き”に終わってしまった。
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来年については全く見当がつかない。たぶん、どこからも声はかからないだろう。
キャンプに参加するチャンスがあれば、プレーする可能性も生まれるが、せいぜい
5%ぐらいの確率だ。
本人に自信があったと思われる今シーズンはマイナーからの挑戦を受け入れたが、
来年は…どうだろう?ぼろぼろになってまでやるタイプだとは思わないなあ。

日本球界を代表する強打者としてメジャーに乗り込んだ。ファンが期待するほど
ホームランは打てなかったが、もともと、メジャーでは中距離バッターと見るのが
妥当な選手だったのだ。10年通算の数字を162試合にならすと23HRというのは
悪くはない。同じく100打点も恥ずかしい数字ではない。中でも打率を7分8厘も
上回っている出塁率が、松井秀喜とはどういう選手だったかを示していると思う。
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打っても打たなくても試合後の会見に臨む姿勢が好きだった。
イチローは批判的だったようだが、松井自身だって、やりたくない日もあったはずだ。
それでも 毎試合、記者に囲まれてにこりともせずに“決まり文句”を吐き続けた。
それは巨人の主砲として学んだことを実行していたのだと思う。
勝敗に関係なく記者が群がる巨人の選手だった松井には、それが彼らの仕事だからと
分かっているのさ。

コメントを拒否すれば記者たちがデスクから怒鳴られる。こちらが何分間か我慢して
何かを言えば、お互いいやな気持にならずに済む。たとえ、面白くなくても。ハハハ。
だから、松井は毎日、カメラの前に立ったんだ。近寄る記者を目で追い払う選手とは
人間的なものが違うんだ。
メジャーに行って5年目ごろのイチローはスポーツ紙のインタビューに「(記者を)
育てるのも僕らの仕事の一部だと思ってるので…」と、どんなときにも会見に応じる
松井を暗に批判していた。思い上がりもいいところだ。考え方だから自由だけどね。
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それはともかく、松井秀喜のプレーを見ることはもうないと思ったほうがいい。

メジャーに行ったいきさつからも彼の性格からも日本球界に戻ることは考えられないし、
WBCに参加することなどはあり得ない。松井は“潔い男”だと思っているから。
どんなに偉大なアスリートにも、いつか必ず“そのとき”は訪れる。すべては本人の
判断だ。ファンにできるのはそれを受け入れて感謝することしかない。
あとで「早まった」と唇をかむ可能性はあるが、今こそ、言うべきときかもしれない。

「松井秀喜、君にありがとう。おつかれさま」と。
by toruiwa2010 | 2012-11-09 09:34 | メジャー&野球全般 | Comments(10)
Commented by デルボンバー at 2012-11-09 12:34 x
イチローがそんなこと言ってたんですか?!松井の姿勢こそプロスポーツ選手として、真っ当な姿だと思いますけどね。勿論例外は何人もいるでしょうが、特に海外では基本とされていることなんじゃないでしょうか。人間的には松井のほうが遥かに上ですよね。ますますイチロー嫌いになりました。
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-09 16:05
デルボンバーさん、こんにちは。

日刊スポーツに出ていましたね。
ちなみに、メジャーにも記者を近づけない
選手はいます。
Commented by 通りすがり at 2012-11-09 21:23 x
松井ファンの方って…イチローへのコンプレックスが渦巻いてるんですね
松井のことを語るのに、なんでイチローを引き合いに出してこき落ろす必要があるんだか
日本時代ならまだしも、イチローがイチイチ松井を意識して批判するはずないでしょう;
…考え方だから自由ですけどw
イチローもそのファンも、イチローのことを語るのに、松井のことなんか引き合いにしないし、考えもしないと思いますよ。
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-09 21:34
通りすがりサン、こんばんんは。

ああ、そうですか…以外に言うことがなくて。ハハハ。

ちなみに、松井は応援してるけど、「ファン」と
呼ぶほどじゃないんだ。違いが分からないだろうけど。

それから、もう少しまともなHNを考えよう。
Commented by ヤップンヤン at 2012-11-09 23:28 x
イチローはヤンキースに行って、常勝球団でプレーすることがどういうことなのか少しはわかったと思います。巨人、ヤンキースと長く常勝球団にいた松井の気持ちや立場をを理解するといいのですが…。無理ですかね(笑)。
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-10 07:38
ヤップンヤンさん、おはようございます。

チームより個を優先させてきた男ですから
松井の言動は理解できないでしょう。ハハハ。
Commented by tommy at 2012-11-10 15:28 x
松井ってよく「中距離ヒッター」っていう言われ方されますよね。
でも、私の中では、バッターにはアベレージヒッターとホームランヒッターしかないと思ってるんですが、本当に「中距離ヒッター」という
カテゴリー(なりチームとしての存在位置)ってあるんでしょうか。
監督の立場で打順を組み立てるとき、当然打率のいい選手、ホームランを狙える選手、小技の出来る選手、などを組み合わせて考えるわけですが、その際、「中距離バッターを置きたい打順」ってのが私には思いあたりません。「このバッターは打率がいいから上位に」とか、「このバッターは打率はそこそこだけど大きいのが狙える」から4番に、みたいな話なら分かりますが、中距離バッターという立ち位置ってあるんですかね。そもそも中距離バッターって何?二塁打、三塁打が多い選手?
そうじゃないですよね。私には「中距離ヒッター」という表現は、「コンスタントにホームランを打つには飛距離が足りない選手」を優しく表現してあげてるようにしか聞こえません。そういう意味で、松井は最初からアメリカに行くべきではなかったと思ってます。今の結果で松井が納得してるなら別ですが。
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-10 16:06
tommyさん、こんにちは。

中距離バッターというカテゴリがあるのかどうか
私は知りません。ただし、私の中では松井は
メジャーに行った時からずっと中距離ヒッターです。

シングルズ・ヒッター、パワーヒッターという言い方もあるし、
どっちにしても厳密なものではないのですから。

そういう意味で…以後の意味がよくわかりません。
Commented by tommy at 2012-11-11 10:58 x
言葉足りずですいません。「そういう意味で・・・」の後に言いたかったのは、松井は日本なら一流ホームランバッターとしての立ち位置があるけど、アメリカに行っても「中距離バッター(?)」という特に大した価値のない立ち位置しかないと予想したので(松井がメジャーに行きたいと言っていたときに私は)行かないほうがいいと思った、という意味です。日本にいればナンバーワンですがアメリカなら彼クラス(でもっと年俸も安い)選手は他にもいるでしょうから。そういえば原監督も現役時代「彼は本来中距離バッターなのに巨人の4番としてホームランバッターであることを要求されてるから苦しんでいる」みたいな解説を誰かが言ってたのを思い出しました。
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-11 12:05
tommyさん、メジャーへの挑戦はカテゴリや
立ち位置で決まることではないと思いますよ。
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