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岩佐徹のOFF-MIKE

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久米宏が通じない?~岩佐徹的アナウンス論92~12/11/11

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“才人・久米宏”と思い込んでいましたが、Nステに精気を抜かれてしまったのか、
復活したあとのテレビ番組は長続きしないものばかりでした。
特に、三つ目の「クメピポ」はあっという間に終了しました。
Nステ降板後、彼が“メイン”としてかかわった番組を見てみると…

「A」2005.4.17~6.26 (NTV系)
「久米宏のテレビってヤツは!?」2008.10.22~2009.3.11 (TBS系)
「クメピポ」2009.4.15~7.29 (TBS系)


「A」がワン・クール(3ヶ月)、ほぼ同一と考えてもいいと思われるあとの2番組は
合わせても1年間、もたなかったことになります。

「A」は2回ぐらい見て 本気で“復活”を目論んでいるのだろうかと疑いました。
強いストレスがたまるに違いないNステを20年近くやり遂げたあと、じっくりと
充電してテレビに戻ってきたとき、どんな才能を見せてくれるのかと 大きな期待を
持っていたのですが、見事に裏切られました。
情報系の番組なのに数週間前の収録というスケジュールにまず納得できなかったし、
彼自身の発言が少ない作り方にも違和感がありました。

番組内で「自分が目立たないようにしたい」と語っていましたが、ご冗談でしょう。
視聴者は 黙って人の話をニコニコ聞いている彼を見たかったわけじゃありません。
ハハハ。
久米ならではの“当意即妙”さに欠け、番組のリズムはどこにもありませんでした。
早々に打ち切られてしまったのも仕方がありません。

2番目の「久米宏のテレビってヤツは!?」が始まったとき、こう書いています。

久米宏の新番組が始まった 視聴率は出ないと思うぞ
最初のテーマが“三浦元社長は自殺か他殺か”ではね
出演者が多すぎてまとまりを欠き、さすがの久米も
“仕切り”に苦労していた
久米がいれば八木亜希子は不要だろうに

あるサイトによれば1回目視聴率は5.5%  1日前に
スタートした劇団ひとりの「学べる!!ニュースショー!
スタート2時間スペシャル」は11.9%

どうする?


…視聴率は上がらないまま。5ヶ月弱で終了となりました。
大体、久米宏ほど“達者な”聞き手がいるのに、なぜ八木亜希子がいるわけ?と
思いました。キャスティングが理屈に合っていません。
久米、事務所、制作者…誰の意向か分かりませんが、首を傾げたくなる愚策です。
番組名が「クメピポ」に変わっても、作り方はほぼ同じでした。
むしろ、八木に加えて、千原ジュニアとベッキーまで司会グループに入れるなど、
“迷走”する始末です。
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「クメピポ」・最終回のゲストはビートたけしでした。
筑紫哲也の「NEWS 23」の1回目のゲストもたけしだったそうです。
どうも、文化人意識の強いタレントには“たけし崇拝者”が多いようです。
たけしを評価することが自分の“文化度”を表すとでも思っているようで笑えます。
そしてまた、視聴率も10%をたたき出してしまうからなあ。
「相手のワナにはまるのは口惜しい」と思いつつ、私も見てしまったし。ハハハ。

話がそれました。「クメピポ」終了です。
このとき考えたのは「果たして、久米宏は“終わって”しまったのか?」です。
最終回の前、7回分の平均視聴率が5.9%ですから、しょうがないでしょう。
数々の修羅場を踏んだ、彼ほどの“腕”が、そう簡単に落ちるとは思えません。
回転が速い優秀な頭脳の持ち主のはずなのに「A」で復活したとき以後も 基本的に
Nステ時代と変わらないアプローチをしているのが間違いだったと思うのです。
ニコニコ笑っていたり、“脇役”を従えたりしているのは“形”にすぎません。
独特の角度からの“聞き役”、“引き出し役”に徹して1対1でゲストと向き合えば、
彼に勝るタレントはいないと思うのです。
そうなると、出演することをためらう人が増えるでしょうが。ジレンマ。ハハハ。

思い出すのは“天才”横山やすしと組んだ80年代前半の「TVスクランブル」です。
久米がTBSをやめたあと、Nステーションが始まる半年前まで放送されたもので、
彼を知り尽くしたオフィス・トゥー・ワン制作の人気番組でした。
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いくつかの話題がカセットにまとめられていて、中から適当に選んだ(少なくとも
見た目では・・・)ものを見せたあと、やすしが好き勝手なことをしゃべっていました。
その、どこに向かうか分からない自由奔放なやすしを久米が鮮やかな手綱裁きで
導いていくという趣向の番組でした。
生放送で、過激な発言も多いやすしが出ているわけですから、スリルを感じながら
見た方もきっと多かったと思います。久米が出演した中で 彼のよさ、才能が最高に
生かされた番組といっても過言ではないでしょう。

テレビ史に大きな足跡を残した彼がこんな形で消えるはずはないと思いましたが、
いまだに、かつての輝きは戻っていません。久米宏ほどの男でも“時代の波”に
飲み込まれることがあるんだ、“絶対”はあり得ないんだと改めて思います。
by toruiwa2010 | 2012-11-11 08:17 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(4)
Commented by vevey at 2012-11-11 11:23 x
岩佐さん、こんにちは。
久米宏のブレーンが良くないのでしょうね?Nステを20年近くやっている内に、どこか周囲が勤続疲労して若返りを図れなかったような気がします。彼のイメージをもっと時代に合った形で具現化するスタッフを育ててこなかった?
本人よりも周りが守りに入った結果が、やたらに出演者を増やし〜何だか今の知りたがりみたいだけど??

何年か前にTBSの選挙特番を久米宏が仕切っていましたが、めちゃめちゃ面白かったですよ。それこそレギュラーを持ってない強みなかな?バッサバッサと政治家に切り込んで行って、怖いもの無しで他のキャスター陣が霞んでいました。嫌味もサラッとズケズケ言ってチャンネルを合わせる度に爆笑しました。これが久米宏の面白さだな〜と久々に思いました。今度の選挙特番でもやらないかな〜
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-11 12:07
veveyサン、こんにちは。

それは見たかったですね。
「近いうち」にあるはずの選挙のときには
見てみます。ハハハ。
Commented by ポセイドン at 2012-11-11 19:09 x
久米さんはヒゲを伸ばしたのがいけなかったんですよ。笑
というのは冗談ですが、久米さんって海外のニュースショーの司会者みたいですね。ジョーク気味にさらりと皮肉を言う辺り、私は嫌いではありません。
Commented by toruiwa2010 at 2012-11-11 19:23
ポセイドンさん、こんばんは。

ヒゲ・・・ですか。私は引退してからですから
関係なかったですけどね。ハハハ。

Nステは、セットに始まっていろいろと日本では
斬新なことをやりましたね。ただ、キャスターが
ペンを手にしたのもアメリカのニュースのまね
の域を出てませんでした。
久米流のコメントの放り込み方は違いますね。
あれをアメリカでやったら問題だったでしょう
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