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岩佐徹のOFF-MIKE

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岩崎宏美&チャメ~今もあざやかな記憶~13/01/18

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「ロマンス」、「センチメンタル」、「聖母たちのララバイ」…
高音部の澄んだ声がどこまでもストレートに伸びていく岩崎宏美の唄が好きだ。
薄めのメーキャップ、モノトーンの衣装、シンプルなステージングが歌のうまさを
引き立てていた。当時、アイドルとされていた歌手の中でも歌唱力は抜群だった。

きのう、妻のお供で買い物に出たとき商店街のスピーカーから彼女のヒット曲、
「思秋期」が流れていた。

♪青春はこわれもの 愛しても傷つき
青春は忘れもの 過ぎてから気がつく


うまいよね。実にうまい。たとえ方に感心し、その“ココロ”に虚をつかれる。
こんな言葉を紡ぎ出すのはやはり天才だなあと思って帰宅してからググってみると、
作詞は阿久悠だった。やっぱりそうか。顔に似つかわしくない言葉を使うんだ。
あ、顔は関係ないけど。ハハハ。
ちなみにこの曲で一番好きなのは、最後に半音上げて(?)歌うサビのところだ。
音程が狂うことのない彼女の良さが出てるね。

なお、妻の買い物についていくのは優しさからじゃない。
優しいっちゃ優しいのだが、軽い散歩を兼ねているのさ。言われたことはないが、
商店街では、界隈で一番仲がいい夫婦で通っているはずだ。そのままにしておく。
ハハハ。 


商店街に向かう途中で“ご老体”のラブラドールに出会った。
飼い主が持つリードにひかれた彼は雪が残る歩道をゆっくりゆっくり歩いていた。
「肉球が冷たいでしょうね」と妻。
「それでも、外に出るのは嬉しいんじゃないの?」と私。

…この会話がチャメの記憶を呼び寄せた。
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ある日帰宅すると、アラジンのオイルヒーターの横に小さな猫が“鎮座”していた。
「誰かな?」と問う私を見上げた彼は「あなたこそどなたですか?」と言いたげに
首をかしげて見せた。
土砂降りだったこの日、玄関の前で必死に泣いていたのに気付いた妻がたまらず、
家の中に入れたのだった。42年前の1月だった。

結婚して8年目、我が家の一員になったチャメはすぐ環境に溶け込んだ。
居間の隅の小窓を開けてやると、そこからいそいそと出ていき、声をかけると
戻ってきた。数日後、雪が降った。まだ幼かった彼の人生ではおそらく初めての
雪だったのだろうが、嬉々として外に飛び出していった。

猫にはありがちだが、“ダルマさんが転んだ”が好きだった。
小窓から少しだけ顔を出して名前を呼び、目が合った瞬間に引っ込み、数秒後に
覗くと2,3歩近づいている。繰り返すうちに窓の下にたどり着き、しげしげと顔を
見つめたあと、「なんだ」という顔になるのだ。第三者にはどうということのない
そんな表情、しぐさはいつまでも記憶にとどまって消えない。
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こちらをうかがって雪にもぐり込むと、全体が白っぽい彼の姿は周囲に溶け込んで
しまうのだが、耳のあたりの茶色と薄いグリーンの目だけが残った。
今でも、チャメを思い出すときまず目に浮かぶのは雪に身をひそめる姿だ。

一度、“失踪”し、このときはお隣りのアパートの一室に入り込んでいたのだが、
二度目は…“還らぬ人”になった。家族でいてくれたのはわずか37日間だった。

チャメ、忘れてないからね。
by toruiwa2010 | 2013-01-18 09:05 | その他 | Comments(2)
Commented by 老・ましゃこ at 2013-01-18 14:43 x
最後の一行はきっとチャメに届きますネ。チャメを探された時の岩佐さんのお話を思い出しました。
岩佐さんと「チャメ」の物語はいつ読んでも、何度読んでも、読者の心の琴線を震わせます。
また近いうちに愛猫物語をアップして下さい♪
Commented by toruiwa2010 at 2013-01-18 15:04
老・ましゃこサン、こんにちは。

書いているうちに「デンジャラス・ゾーン」に
近づいていることが\分かります。
妻には、「読まない方がいい」と警告しました。
ハハハ。
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