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岩佐徹のOFF-MIKE

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「東京家族」よかった!~「レ・ミゼラブル」は…w~13/01/25

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70年代ぐらいまでだっただろうか、ゴールデン・ウイークと並んで
正月の映画は強力なラインナップが揃ったものだ。
おそらく、年齢的に“無理”なものが多くなったからだと思うが、
最近は逆に見たいと思うものがない。今年もそうだった。
暮れから正月にかけての3週間、1本も見なかった。


「レ・ミゼラブル」75

見るつもりはなかった。何度も見せられた予告編で“食欲”を失った。
水曜日、レディス・デーということもあり、上映開始4週目の終わりというのに
場内は満席に近かった。おそらく、アカデミー賞7部門で候補になったからだろう。
実は、私もそうだ。見ておかなくては話についていけないものね。ハハハ。

ネットでは好評のようだが、私には“退屈な”映画だった。もともとストーリーは
分かっているわけだが、山場のないままだった。始まって20分ほどで隣の妻を
つついて席を立とうかと思ったほどだ。“金が惜しい”のではなく、好評の理由を
知りたいという気持ちだけで最後まで見てしまった。ハハハ。
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普通の外国映画でも言葉が壁になるものだが、ミュージカル仕立てになると壁は
ますます高くなり、俳優の演技や歌を聞く余裕がなくなる。
昔のミュージカルはダンスが占める割合が高く、楽しめたものだが、この作品は
セリフの代わりに歌があるという感じなので楽しめないのだ。

登場人物たちの歌唱が事前収録ではなく現場での生音だという点にくどいようだが
強い疑問が残る。こんなことでウソをついたってなんの得にもならないのだから
それが事実なのだろうが、やっぱり、音がきれいすぎるし、周囲にある“はず”の
音が聞こえないことが多いのはなぜかと、ついつい思ってしまう。疑り深いのだ。
ハハハ。


「東京家族」85

東京郊外にある平山医院では朝から文子(夏川結衣)が家の掃除に余念がなかった。
瀬戸内海の小島から夫・幸一(西村雅彦)の両親(橋爪功・吉行和子)が上京するからだ。
何日間の滞在になるか分からないことにかすかな不安を覚える文子、二人のために
部屋を明け渡すことに不満を漏らす長男、両親は品川に着くのに東京駅に迎えに
行った末っ子の昌次(妻夫木聡)など 波乱はあったが、二人は無事に到着した。

ふるさとを離れている3人の子供たちがどんな暮らしをしているかを見極めるのが
二人の旅の目的だが、おそらく最後の機会だろうし、東京見物はどうでもいいのだ。
離れた町で美容院を経営する長女・滋子(中島朋子)をふくめて東京で暮らす家族は
全員で二人の東京滞在を楽しいものにするはずだった…
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もちろん、小津安二郎の名作「東京物語」のリメークだ。監督は山田洋次だから
出来上がったものの内容は想像できた。きっと退屈だ。そう思って出かけた。
…泣けてしまった。小津版と似た“ゆったり”テンポで進む物語の展開に途中まで
「やっぱり」と思ったが、後半は素直に感動した。特に、昌次の恋人(蒼井優)に
母親が頭を下げたあたりからあとは涙腺がゆるみっぱなしだった。

いい映画だ。決して泣かされたからではなく、日本人の琴線に触れる人情が巧みに
描かれている。見る者の胸に静かに迫ってくる。
“大御所”と呼ばれる存在が嫌いだが、演出がよかったことは認めざるを得ない。
そして、その山田演出にこたえた俳優たちがみんないい味を出している。
滋子の夫に扮した林家正蔵さえ。ハハハ。

本来なら90点をつけたいのだが、気になる点があって5点マイナスになった。
山田洋次らしく、ディテールにこだわった作り方になっている。
それなのに滋子に“ひとだんらく”と言わせたのはなぜか? 一般の人はそういう
間違いをするもの…と、あえてそのままにしたのだとすれば“あざと”過ぎる。
ほかにも、芸達者な俳優たちのセリフの言い方に納得しないところがあったし、
終盤のウグイスの啼き方は不自然だった。効果を狙ったのだろうが、74年の人生で
ウグイスがあんなに続けざまに啼くのは聞いたことがない。ハハハ。

一方で、鑑賞の前夜に読んだ評論家・秋山登の記事には異論を唱えておく。

…ラストは、妻に先立たれ無聊をかこつ夫を、小津作品と
同じ構図でとらえる。しかし、ここでは、喪失、老い、
孤独の影は淡く、人生の寂寥をかみしめている気配は
感じられない。
山田の練れた表現力は見事というほかなく、随所で涙腺を
刺激する。ただし、その芸は今回、香気と風味に乏しい。


鑑賞したあとに抱いた感想と大差がある。山田の映画における“香気と風味”って
一体、何のことか?なぜ、評論家というものはこんなにややこしい言い回しでしか
ものが言えないのか? ハハハ。
あくまで参考だし、彼らが書くことが絶対ではないのだが、こういう評論を読むと
自分の“鑑賞眼”に自信がなくなるね。

75 レ・ミゼラブル 申し訳ないが途中で退席しようかと思った 高い評価が不可解
85 東京家族 前半は少し退屈だが次第に引き込まれた じーんと胸にしみる佳作
75 アルバート氏の人生 男になりすまして生きた女 結局、何を言いたいのか不明
by toruiwa2010 | 2013-01-25 08:35 | 映画が好き | Comments(0)
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