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岩佐徹のOFF-MIKE

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アクセント(シリーズ 3)~岩佐徹的アナウンス論116~13/02/11

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「カラカワ論争?」

2008年、千葉ロッテ・マリーンズの試合を数試合 実況させてもらいました。
古い友人の好意に甘えたのですが、惨めな結果に終わりました。
別のところに書きましたので、今日は違う話を。

マーリンズの本拠、地千葉マリン・スタジアムの3階には放送席が並んでいますが、
その一角に、主にテレビ各局の記者が使っている部屋があります。
先日、試合中に某局の記者の携帯が鳴りました。
耳をそばだてていたわけではないのです(ホントに)が、狭い部屋で真後ろの席に
座って試合を見ていた私には、会話の断片が聞こえてしまいました。

しかも、電話の用件は、どうやら私が関心を持っていることについてのようです。
実は、この日の試合前、1軍デビューから鮮やかな2連勝と華々しい活躍を続ける
唐川侑己に、“唐つながり”を根拠にから揚げのプレゼントがありました。
から揚げ業界としては少しでも景気の浮揚につながれば、という涙ぐましい努力の
キャンペーンです。ハハハ。
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某局が、贈呈式の模様に製造工程に密着した映像を加えて流した夕方のニュースは、
その部屋にいた記者全員が携帯の画面で見ていました。
女性キャスターが「唐川投手…」と言ったときに、たぶん、私はニヤリとしていた
かもしれません。「カラカワ」の「ラ」にアクセントを置いていたからです。

本拠地・デビューの放送をテレビで見たときに、実況のアナウンサーが、どこにも
アクセントを置かない“平板”でしゃべっていたのが気になり、その後、周辺で
小規模なリサーチをしてみると、どうやら、年齢が上の人は「ラ」が、あとに続く
「カ」より高くなる、専門的には“中高(ナカダカ)”と呼ぶアクセント(神奈川や
金沢と同じです)で言う人が多く、若い人たちは圧倒的に、そして、何の疑問もなく
“平板”でしゃべっている…らしいことが分かってました。

記者席では、“平板”で話されている名前をベテランの女性キャスターが“中高”で
言ったのを聞いて“岩佐説”は正しいかもしれないと思ったのです。ハハハ。
電話は「放送では“中高”でしゃべったけど、平板ではないのか?」「どちらでも
球団は気にしないと思うが、局内で統一した方がいいかもしれないから、試合後に
確認しておく」というやり取りで終わっていました。
顔は知っていても話をしたことがなかったので、ためらったのですが、好奇心には
勝てず、思い切って声をかけ、想像どおりだったことを確認した私は、「チャンスが
あったら、本人に聞くのが一番だな」と思いました。

翌日、そのチャンスが来ました。
ロッカーの入口で唐川を囲んだ記者団が田中との対決について質問していました。
「ところで、名前の読み方は…」などとKYな質問をしている場合じゃありません。
ハハハ。
辛抱強く、終わるのを待ってから「自己紹介のとき、どちらで言いますか?」と、
中高と平板を並べて聞いてみました。
彼の答えは、迷わず「カ“ラ”カワです」と中高でした。
「フルネームでもそうですか?」と聞くと、「どうでしょう?…でも、カ“ラ”カワ・
“ユ”ウキですね」と明快な答えでした。

「業界では、二通りの言い方をめぐって少し話題になっているんですよ」と言うと
「そうらしいですね」と笑っていました。

若い人たちの大多数が、たぶん“カノジョ”や“クラブ”と同じ感覚で、“平板”に
まったく抵抗がない中で、18歳の彼が“中高”を選んでいるのは、幼いころから、
両親をはじめ、周りにいる年長者の影響を受けているからだろうと思いました。

いずれにしても、気になっていた問題に決着がついてスッキリしました。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2013-02-11 07:33 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(0)
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