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岩佐徹のOFF-MIKE

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面白かった「アウトロー」~「人生、ブラボー」は拾いもの~02/11

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「アウトロー」 90

1台のバンがピッツバーグ郊外のフリーウエイをダウンタウンに向けて走っていた。
ハンドルに添えられた手はゴムの手袋をしている。
やがて車が止まり、降り立った男はパーキングメーターにクォーターを差し込んだ。
30分で十分と考えたのだろう。ただし、その手に手袋はなく、もう一方の手には
テレスコープがついたライフル銃が握られていた。

ポジションについた男は川の対岸を見つめる。午前中の川沿いの道に人影は少ない。
男は慣れた手つきで構えた銃を左右に振り、スコープに入ってくる男女にクロスを
合わせていく。“品定め”しているかのように。
やがて、乾いた銃声が響き、5人の男女が倒れ込んだ。“無差別”だった。

現場に残された薬きょうと回収されたコインに付着していた指紋から、たやすく
犯人が割り出されて逮捕された。元陸軍の狙撃手、ジェームズ・バーだ。
刑事の尋問に対して、バーは要求を出した。「ジャック・リーチャーを呼べ」と。

憲兵隊員だったリーチャーは退役後の2年間 消息を絶つなど謎の多い男だった。
新聞で事件を知ったリーチャーは警察に姿を現したが、バーは移送の途中に受けた
暴行で昏睡状態に陥っていた。リーチャーはバーの女性弁護士、ヘレンとともに
事件を追い始めた…
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こういう映画を高く評価することには少々抵抗がありますが、文句なしに面白い!
トム・クルーズが“かっこいい”ことは誰も否定できないでしょう。年齢を確認し、
50歳を過ぎていると知って驚くほかありません。日本のイケメンも頑張ってますが、
この年齢でこれだけの肉体を維持し、かっこよく演技する俳優は見当たりません。
キムタクもトム・クルーズの前に出たら子供みたいなものでしょうね。ハハハ。

原題は主人公の名前をとってずばり“JACK REACHER”です。
鋭い観察眼を持ち、情報分析力に優れている上に記憶力はけた外れです。どうして
そこまで見抜いているんだと思わせるところは、おそらく、「相棒」の杉下右京を
上回っていると思います。ハハハ。
このキャラクターなら、新シリーズとして立派に成功するのではないでしょうか。

冒頭にピッツバーグと書きましたが、私の耳がとらえた限りでは登場人物たちは、
単に“city”だけで固有名詞を言っていないはずです。この街をピッツバーグと
特定したのは独自調査の結果です。HPにそう書いてあるのをあとで知りましたが。
ハハハ。
MLBのファンだったら川の対岸に見える建物に書かれた“PNC PARK”の文字で、
それがパイレーツの本拠地球場だと分かり、当然 街の名前も分かったでしょう。
私がこの街をしばしば訪れたころは少し離れた場所に立っていました。二つの川が
合流してオハイオ川になる場所でThree river stadiumと呼ばれていました。

リーチャーが偽名を名乗るとき“Jimmie Reese”や“Aaron Ward”など、かつて
ヤンキースで2塁手だった選手名を使うところもニヤリとしてしまいました。  


二郎は鮨の夢を見る 80

右の手のひらにタネを乗せ、サビを塗る。利き手の左手に握ったシャリを乗せ
全体を優しく包む。ヒヨコを包むような優しさで。
そのまま、左の人差指と中指がシャリを軽く押す。一度、二度。
向きを変えてもう一度押す。ハケでタレをさーっと塗ると、客の前の小さな
漆黒の台に載せる。ガリの隣に置かれた鮨が黒光りする漆の台に映る…
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小野二郎は日本を代表する寿司職人です。数寄屋橋交差点近くのビルの地下にある
彼の店、「すきやばし 次郎」はミシュランの三ツ星を持っています。
この映画は主にその店を舞台にして、本人や周囲の人の言葉で彼の人物像を描き、
寿司についての哲学を浮き彫りにするドキュメンタリーです。

食の評論家・山本益博は「シンプル。余計なことを一切しない。そこがいい」と。
シンプルさを極めるとピュアになる…と二郎は言うそうです。
その二郎がうらやむのはフレンチの巨匠ロブションの舌と鼻だと言います。自分に
あれがあったらもっといい寿司が握れたのではないかと。奥が深い!

外国人の目が切り取った日本人の寿司職人…編集のうまさもありますが、画面で
見る握りの技はまさに“アート”です。下ごしらえの見習いも含めて、無駄がなく、
流れるような仕事ぶりはどこまでも美しく、日本人であることが嬉しくなります。
うーん、寿司を食べたいなあ。でもねえ、“お一人様3万円から”と言われたら
ちょっとビビりますよね。なんたって“から”ですもの。ハハハ。


人生、ブラボー 85

ダビッド・ウォズニアッキは精肉店で“ダメな”配達人として日々を過ごしていた。
42歳で独身。8万ドルの借金の取り立てに追われている上に恋人が妊娠した。
しかし、それ以上に彼を悩ませる大問題が持ち上がった。ある日、訪れた弁護士が
「君は集団訴訟の被告になっている」と告げたのだ。

1980年代後半から1990年代前半にかけて小遣い稼ぎのために700回近く精子を
提供したことがあり、その結果として533人の子供が誕生し、うち142人が自らの
身元をはっきりさせるために訴訟を起こしたというのだ…
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初めは途方に暮れたウォズニアッキですが、やがて、リストにある“子供たち”の
様子を見に行くことにします。もちろん、こっそりと。
自分が応援するサッカー・チームの選手、入院を拒み、自力で立ち直りたいという
ドラッグ常習者の女性、バイトをしながら俳優を夢見る青年、施設で孤独な日々を
送る障害者…彼らの人生模様は複雑でした。

多くの場面でくすくす笑いが起きる映画です。人間の機微をうまく描いています。
大金をかけた作品が面白いのは当たり前ですが、慎ましく作られたこういう映画に
出会って、楽しい時間を過したあとの気分は最高ですね。

原題の“スターバック”は数十万頭の子牛の親となった伝説のホルスタイン牛から
取ったそうです。笑いました。ハハハ。

90 アウトロー トム・クルーズの新シリーズ 50歳とは思えぬカッコよさ!
80 次郎は鮨の夢を見る 寿司職人・小野二郎のドキュメンタリー その技は芸術だ
85 人生ブラボー 提供した精子から533人の子供が! くすくす笑える秀作
80 ダイアナ・ヴリーランド 雑誌Vogue編集者を描く 写真をもっと見たかったね


去年9月の「最強のふたり」以降、Yahooの映画レビューに
ほぼ同じ内容で投稿しています。
Gooの方はさっぱりでしたが、こちらでは手ごたえを感じます。
よろしかったらhttp://goo.gl/TYDf5 を訪れて“役に立ちましたか?”
ボタンをクリックしてください。レビューにハクがつきます。

ちなみに“こんなレビュー、くだらん”ボタンはありません。ハハハ。 
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by toruiwa2010 | 2013-02-11 08:56 | 映画が好き | Comments(2)
Commented by reiko71 at 2013-02-12 15:04 x
”二郎は鮨の夢を見る”。そのまんまなタイトルですね。(^^)
この映画は、いつになったら日本で観られるかと楽しみにしておりました!

実は昨年のバレンタイン・デーに、来日していたアメリカ人の友人の旦那様のアテンドで、彼の名店に行ったのです!本当はバレンタイン・デーの奥様へのサプライズプレゼントだったんでしょうけど、どうしても奥様の都合が悪く、ピンチヒッター&通訳(汗)で。勿論全部向こう持ち。いや~実に役得でした~♪ 勿論、代わりに私からはお二人にプレゼントを用意しましたが。

お味は、良い意味で正にシンプル極まりない。中でも酢飯の絶妙なひと肌具合。ネタの程よい厚みといい、鯖のしめ具合といい、食べる顔をそれぞれ見てから加減で茹でる海老や握るそのタイミングと言い。。実に絶妙。。!美味しかった~(殆ど自慢!笑)

映画を見た後で、是非ともまた行ってみたい!
・・・けど、自腹ではよほどのお祝いごとでもないとなかなか行けません。。
Commented by toruiwa2010 at 2013-02-12 15:43
reiko71さん、こんにちは。

3万から・・・はねえ。いや、金はあるけど。ハハハ。
それに見合う食事って本当にあるのかと疑ってしまいますね。

Jiro Dreams of Sushi の直訳過ぎる邦題はあまり
好きじゃないですけど。ハハハ。
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