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岩佐徹のOFF-MIKE

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「天声人語」ほか~岩佐徹的アナウンス論122~13/03/03

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就職試験や大学入試でも取り上げられると聞いたことがありますから、朝日新聞を
購読していない人でも、“天声人語”はご存知でしょう。
読売の“編集手帳”、毎日の“余録”、産経の“産経抄”など、ほかの一般紙にも
コラムはあるのですが、お気の毒に(ハハハ)天声人語の“名声”に押されています。
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社内で名文を書くと認められた記者が抜擢されて担当するようです。
私が若いころ書いていた疋田桂一郎という記者が歴代の担当者の中では図抜けて
文章がうまかったと記憶しています。
妻は毎日、読んでいるようですが、私の場合は、頭の2,3行で惹きつけられないと
なかなか先を読み進む気になりません。たとえば…。

地図の上下を逆にすると、もろもろのイメージが変わる。
たとえば台風は、日本をめがけて攻め上がってくる印象だが、
さかさに見れば、振り下ろされる刀のようだ。太平洋に向けて
無防備に腹を出した列島を、袈裟懸けにせんとばかりに狙ってくる。


地図を逆さにして見る…“発想の転換”ですね。「なるほどねえ」と思いました。
意表をつかれた感じもあります。日本人の頭の中には、台風シーズンに何度も見る
南の海に発生した台風が北上する様子を示す天気図がしみ込んでいます。つまり、
“攻めあがってくる”イメージです。
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仮に、台風が中国大陸で発生し、発達しながら南下してくるものだったとして、
矢印が下に向かっている進路予想図がテレビの画面に現れるところを想像すると、
それはそれで、かなり怖いんじゃないでしょうか。導入部がうまいです。
思わず、最後まで読んでしまいました。“竜頭蛇尾”でしたが。ハハハ。

長く続ける人もいますが、3、4年で交代することが多いようです。毎日書くのは
相当に大変なことでしょう。わが身に照らして…。はい、図々しいですね。ハハハ。
私のブログは、エントリーしだいで長かったり、短かったり、書く量が適当ですが、
テーマを探し、文章の入り方、終わり方を決めて、およそ625文字に収めなければ
いけないのですから、プレッシャーはかなりのものがあるはずです。しかも、毎日。
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万葉集には
「恋」という言葉に
「古非」や
「古比」に交じって
「孤悲」とあてた歌もある
なるほど
いつの世も
ひとり悲しむものである


…電車の中で見た読売新聞の広告に“編集手帳”から抜粋されていた文章です。
冒頭なのか、締めなのか分かりませんが、「うまい」と思いました。これが冒頭なら、
きっと、最後まで読んだでしょう。ハハハ。

文章でも実況(お話)でも“入り口が大事”は同じです。
でも、わざとらしいものはダメでしょう。自然に頭の中に入っていくような言葉を
選びたいものです。実況の冒頭で、準備した文章を披露しても視聴者は違和感を
覚えるだけだと思います。


3月3日…桃の節句ですね。
妻が作った犬筥(いぬばこ)と、去年購入したおひな様です。
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by toruiwa2010 | 2013-03-03 07:37 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(2)
Commented by デルボンバー at 2013-03-03 12:26 x
我が家では数年前から地元紙から朝日に変えたのですが、天声人語に関しては、世間が騒ぐほどではないな…という印象です。ま、もとよりそんなに有り難がるものでもないのでしょうけど。
今朝のクラシコ、現地からの実況は意外にも柄沢アナではなく、山田アナでした。個人的には嬉しかったし、まだ若いのに(?)さすがの安定感でしたよ。
Commented by toruiwa2010 at 2013-03-03 15:26
デルボンバーさん、こんにちは。

山田アナは、数年前のユーロでスタジオ司会を
しているのを見ただけですが、「いい」と思いました。
一度実況を聞いてみたいものと思いつつ、機会が
ありません。
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