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岩佐徹のOFF-MIKE

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Ochinkoをどうする?~岩佐徹的アナウンス論124~13/03/10

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はじめにお断りしておきます。
当ブログの筆者は間もなく“後期高齢”に突入する年寄です。
当然、書いていいもの、いけないものの判断力は持っているつもりです。それでも、
ときどき記事を読んで傷ついたり不快な気分になったりすることがあるようですが、
それについては折にふれて「しばしば毒を含んでいるため読み過ぎにご注意を」と
“警告”を発していますから責任は負いかねます。
また、常連の90%は分別のある“大人”で、ほとんどの記事の内容に対応できると
信じています。カリフォルニア在住の日本人は難しいようですが。ハハハ。
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「いきなり、何を言い出すやら」と思うでしょうね。
今日の記事は、男性にはどうということはないはずですが、女性の中には思わず、
眉をひそめる方がいるかもしれないのです。世の中には“いかなる種類の下ネタも
断固お断り”という女性もいるようなのでお断りをさせてもらいました。

長く実況の仕事をしていると、こんな問題にもぶつかることもあるという話です。
ややこしくも、ちょっと面白い話なので書かせてもらいました。
品のない“単語”は出てきますが、私が書くものですから記事そのものは決して
下品ではありません。ただし、“音読”ではなく“目読”をお勧めします。ハハハ。

「これ、どうしましょうか?」
「うーん、困ったねえ」
「やっぱり、言い変えないとまずいでしょう?」
「そうだなあ」

1978年、フジテレビでメジャーの中継が始まってから間もないころ、スポーツ部の
担当プロデューサーと私が交わした会話です。
“テーマ”はデトロイト・タイガースの三塁手だったPhil Mankowskiでした。
この年、メジャーの実況を担当することが決まったときから各チームのロースター
(選手名簿)に目を通していましたから、その“厄介な”名前の選手がいることは
もちろん知っていました。
タイガースの試合を放送するときには考えなければと、早くから思っていたのです。
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ついに、“運命の日”がやってきました。ハハハ。
固有名詞ですから、本来は“そのまま”にすべきですが、私が“言い変えなきゃ
まずい”と考えたのは、その名前が耳から入るときの“響き”です。
西日本で生まれ育った方にはそれほどでもないでしょうが、関東の人間にとっては
かなり“きついオト”です。
野球を見てもらいたいのに、アナウンサーがこの選手の名前を言うたびに視聴者の
気持ちが微妙にざわめいてしまうのは避けたほうがいいと思ったのです。

私が学生のころ大毎オリオンズにFrank Mankovitchという投手が入団したとき、
登録名が“マニー”だったことを思い出して提案しましたが、「みえみえだなあ」と
却下され、さんざん悩んだ挙句、“マコースキー”と言い変えて放送しました。
クレームはつきませんでしたが、ネットが全盛の今なら、ちょっとした“騒ぎ”が
持ち上がったかもしれません。

名前に罪はないのですが、やはりおおっぴらに言うのは“はばかられる”場合や、
極端に長いものは言い変えるほうがベターだと思います。
15年ほど前にACミランでプレーしたアルゼンチン人のグリエルミンピエトロを
“グリー”と呼んだように。“本名”を叫んでいる間にボールがゴールラインを
割ってしまいますからね。ハハハ。
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…この記事は“やみくも”に書いたわけではありません。
2010年の秋、アメリカに同じような“問題”を抱えた選手が新たに登場し、いずれ
メジャーに上がりそうだったからです。その名はSean“Ochinko”…。
当時は、ブルージェイズ傘下Aクラスのチームでプレーしていました。2年続けて
マイナーでの打撃が好調だったので、もしかするとメジャーに呼ばれることもある
のではないかとネットで騒がれていました。

ポジションがキャッチャーですからメジャー昇格には時間がかかっています。
しかし、1978年の私と同じ悩みが、いつかNHKのメジャー中継班を襲います。
そのとき、担当アナが何というか、今から興味シンシンです。ハハハ。

数年前のこのエントリーにはいくつかの興味深いコメントが寄せられました。

1980年代に「ホルヘ・バカ」というメキシコ人の
ボクサーがいました。幸い(?)、短命王者に
終わって来日しませんでしたが、WOWOWの中継には
登場したでしょうか?
バリ島にいくと必ず笑われます。
インドネシア語にすると『女性のおっぱい』と
いう意味になるらしいのです。宗教的に女性が
胸の谷間を出すのはNGらしいので、バリでは
よほど刺激的な名前なのかも知れません。
因みに夫の名前は『ススム』です。普通でしょ?

イタリアではカツオがダメでしたし
むかし、秩父丸という船がアメリカの
港に入った時、“チ・チ・ブ”のひびきが
すこし、Yであると、淑女のひんしゅくを
買ったと聞いたことがあります。

岩佐さん、考え過ぎじゃありませんか?
沖縄に『漫湖』というところがあるのを
ご存知ですか?湖ではなく入り江なんですが、
湖のように見えるのでその名が付いたそうです。
もちろんそのまま音読みです。
普通にニュースで読んでいますから、他の場合も
何の注釈を付けることなく読むでしょう。
サラっと流しましょうよ。
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…気軽に、と言われてもねえ。
日常会話と放送は違うからなあ。ボクシングの実況でパンチを繰り出すたびに
「バカ、右フック。バカのアッパーカット!」と連呼するわけにはいかんでしょう。
ハハハ。


お知らせ
2010年までに書いたものを中心に更新してきた“アナウンス論”はとりあえず
今回で終了です。いずれ“まとめ”を書きたいと思っていますが、多忙につき、
いつになるか未定です。ご愛読、ありがとうございました。

来週以降の週末は、過去に書いた記事から厳選したものを更新します。
ここ数年で“読者”になった方にはぜひ、ご一読いただければ…と思っています。
ご期待ください…というのもなんですが。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2013-03-10 08:01 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(2)
Commented by デルボンバー at 2013-03-10 12:22 x
フジが大リーグ中継を放送していた頃、当時小学生だった私は市販されている選手名鑑を買っていたのですが、その中にまさに“Ochinko”という投手がいたのを覚えてます。確かパドレスの選手だったような…。ま、僕らは子供だったんで、友達と大笑いしてただけですが。
Commented by toruiwa2010 at 2013-03-10 12:28
あの当時にもOchinkoいましたかね。
別人ですが、DATAを見るとMLBには
この名前でプレーした選手はいませんね。
まさか、恥ずかしいから別名で…?ハハハ。
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