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岩佐徹のOFF-MIKE

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ダルビッシュ、10勝目~岩隈&黒田は勝ち星を逃がす~13/08/05

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岩隈:勝ちを逃がした

08/01のツイート

岩隈がフェンウェイで登板する。
球宴をはさんで3連勝中(2.25ERA)だが、
シーズン序盤ほどの出来ではないように思う。
前回のBOSOX戦では14人の打者に8安打(3HR)と
滅多打ちされた。チームもこの球場では7連敗中だ。
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5回2/3 102球 7安打 2四球・4三振 2失点(自責なし) 勝ち負けつかず


1回にいきなり3連打され、無死満塁でオルティズを迎えることになったときは
7月に乱打されたことを思い出した。2点は覚悟しなければいけないと思った。
前回の対戦ではホームランと2ベースを打たれたときの印象が強烈だったからだ。
2-0になったとき「怖がっちゃダメだ」と余計なツイートをしたが、この場面での
岩隈の投球は光った。

3-2のあとの球(2シームかスプリッター)がいいところに沈んで、バットが思い切り
ボールの上をたたいた打球はピッチャーの左前方に弱く転がった。
ダッシュした岩隈が迷わずグラブでキャッチャーにトス。ボールは1塁に転送され、
打者走者が脚の遅いオルティズだったので楽に間に合ってダブルプレーが完成した。
見事なグラブトスだった。日本人3投手は揃ってフィールディングがいいなあ。
前にも書いたけど、芸は身を助けるんだ。ハハハ。

ナポリとはあえて勝負をしない感じで歩かせ、サルタラマッキアを1塁ライナーに
仕留めてピンチを脱した。最近の岩隈は粘るね。

それに引き換え、守ることが仕事の野手たちのお粗末だったこと!
2~4回を無難に抑え、1-0とリードして迎えた5回に悔しい失点をした。
先頭のホルトに2ベースを打たれたあと、1番・エルズベリーの打球は2塁走者の
タッチアップを気にしたセンターがグラブに当てて落とした。無死1・3塁。

続くビクトリーノのセカンド・ライナーは目の前を走るランナーと重なる不運は
あったが、グラブをはじかれた。キャッチしていれば完全なダブルプレーだった。
同点とされ、さらに、不運は続く。ペドロイアのサード・ゴロもダブルプレーを
完成させられる打球だったが、もたついて2塁の封殺だけ。2-1と逆転された。
岩隈にしてみれば、泣くに泣けない点の取られ方だった。

6回に味方が再逆転してくれたが、あとのピッチャーが打たれて勝ち負けつかず。
勝ってもおかしくない試合だったが、この試合はいろいろツキがなかった。
もっとも、滅多打ちされた前回のBOSOX戦は、味方が打ち返したので岩隈自身は
負けなくてすんだ。“イッテコイ”ということだね。ハハハ。


黒田:親友対決はドロー

黒田が登板する。球宴をはさんで3連勝中。
19イニングで2点しか失っていない。
雨中の粘投、前回の7回無失点など
内容、投球の質で岩隈を上回っている。
今日は親友・カーショウとの投げ合いだ。
何も考えずにマウンドに上がれるだろうか?
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7回 103球 5安打1四球・8三振 無失点 勝ち負けつかず


ロサンゼルス・ドジャースvsニューヨーク・ヤンキース…この伝統のカードには
思い出も多いし、思い入れも深い。
1978年にフジテレビが“大リーグ中継”を始めたとき、いろいろなチームの試合を
放送してもなかなか浸透しないからと、絞り込んだのがこの2チームだった。
スポーツ紙でも結果ぐらいしか出ていなくて、あまり情報が入っていなかった中で、
ヤンキースとドジャースは日本の野球ファンになじみがあったのだ。

81年までの4年間、私はメインの実況アナとして携わったが、さいわいなことに
最初の78年と最後の81年のワールド・シリーズが両チームの対戦になった。
78年は、夏場までア・リーグ東を大差でリードしていたレッドソックスを猛烈に
追い上げたヤンキースが最終盤で追いつき、公式戦最終日には99勝63敗で並び、
翌日、両チームによる1ゲーム・プレーオフが行われた。歴史的な試合に勝った
ヤンキースがその勢いで西地区優勝のロイヤルズを下してALチャンピオンとなり、
ワールド・シリーズは2連敗のあと4連勝して優勝した。
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81年のシリーズは、投打がかみ合ったドジャースがヤンキースを破って78年の
リベンジを果たした。ただし、試合の中身より忘れがたい深い思い出があった。
前年のオフ、電撃的に巨人の監督を解任されて“浪人”中だった長嶋茂雄さんが
ゲスト解説で参加してくれたことだ。
このときのリポートは週刊ンサンケイに寄稿した。興味があったらこちらをどうぞ。

<1981年ワールド・シリーズ WITH 長嶋 茂雄>
http://bit.ly/MNS2DE
http://bit.ly/Odeidn


4年間で2度もこの顔合わせによるワールド・シリーズを実況出来たのは最高に
ツキがあったのだと思う。81年が最後だと思うと余計に。
インター・リーグでこの2チームが対戦するとき、いつも、当時のことを思い出す。
ともに、背中に選手名が入っていない点もふくめて、ユニフォームのデザインが
35年前とほとんど変わっていないことに驚く。
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この日の試合にはさらに“ドラマ”の要素があった。
両先発投手が親友同士だということだ。
ドジャースに入団した黒田がマイナーから昇格してきたカーショーと合流したのは
2008年5月だった。一回り以上の年齢差はあるが同期生だ。キャンプのときから
チームは二人を“セット”で扱っていたそうだ。“Newcomer”同士というわけだ。
当時、すでに33歳になっていた黒田には20歳になる直前のカーショウはきっと
子供(kid)に見えたはず。わずか4年でサイ・ヤング賞に輝く投手に成長した。
MLBにはしばしばこういう選手が現れる。

毎日のキャッチボールなどを通して友情がはぐくまれた。ウマが合ったのだろう。
2011年オフ、FAになった黒田がリーグの違うヤンキースを選んだ理由の一つは
カーショウと投げ合うことは避けたいと思ったからだ。(黒田博樹「決めて断つ」)

… 期待にたがわぬ投手戦を見せてくれた。堪能した。こういう鳴り物入りの試合は
得てしてどちらかが早く崩れるものだが、いい投げ合いが続いた。人志松本なら
サイコロを手にし、口をゆがめながら「譲らんなあ」と言っただろう。ハハハ。
結果として二人ともに勝ち負けがつかなかったのもよかった。
黒田について言えば、相変わらず、持ち味である“丁寧さ”が目につく投球だった。
たまにドキッとするボールもあったが、おおむね、ストライクがきわどいコースに
入っていて「これなら連打されることはなさそうだ」と思えた。

この日も7回を投げ切った。実は唯一のピンチはその7回だった。
ヒット3本を打たれたのだが、先頭のゴンザレスが2塁を欲張ってアウトになって
くれたので助かった。ラミレスの三振で2死無走者からイーシアにヒットを許した。
95球…「代えどきが難しいなあ」と思った。
続くエリスにもライト前に運ばれたが、ジラルディは動く気配さえ見せなかった。
エースに対する絶対の“信頼”ということだ。

黒田も気合のこもったスプリッターでサルタラマッキアを空振り三振に仕留めた。
本人も、これがこの日最後の一球と考えていたかのような鋭い球だった。

これで、22先発のうち8試合を無失点に抑えたことになる。
7回まで2点以下に抑えた試合は12もある!どれも相当にすごい数字だが、日本の
メディアは1行も報じない。呆れてものが言えない。いや、言いたい台詞はある。
「なぞ解きは…」のセリフじゃないが、「あなた方の目は節穴でございますか?」と。
ハハハ。


ダルビッシュ:14三振で10勝目

08/02のツイート

ダルビッシュが登板する。
9-5, 2.80 ERAは悪くない。
日本人3投手の先頭を走っていたが、
黒田、岩隈に先を越された。
開幕9試合で9.05だった援護点が
続く11試合は2.54まで落ちている。
この試合は5/28に雨で中止になったものだ。

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7回  111球 5安打 無四球・14三振 10勝目

レンジャーズは前日ロサンゼルスにいた。翌日はオークランドで試合をする。
つまり、西海岸と中央部を休みを挟まないで往復するわけだ。
Dバックスは前日いたフロリダからダラスに来て、翌日はボストンへと移動する。
うまくできてるね。

両チームの移動距離は大陸横断に匹敵する、あるいはそれ以上になる。しかも、
連続して試合をしながらそれをこなすのだ。MLBの厳しさを示していると思うが
NHKやJスポーツはこういう話をしただろうか?いや、してないだろうね。
そんなことだから、勝ち負けにこだわり、三振やヒットの数ばかりに一喜一憂する
ファンが増えるんだね。厳しい環境の中で162試合をプレーするMLBの仕組みや
舞台裏を知れば、もっと違った面が見えてくるはずなのに。

ダルビッシュの話に戻そう。
1、2回は1本ずつヒットを許したものの、アウトはすべて空振り三振で奪った。
ランナーを出しても、アウトは全部三振という場合、現地のコメンテーターたちは
“He struck out the side”と言う。英語は簡潔でいいね。

3回、4回にも2個ずつ奪って三振の山を築くダルビッシュにファンが興奮した。
そのピークは5回にも2個上乗せして三振数が12個に達したときだ。
TLには「いったい、いくつの三振を記録するのか」的な書き込みが流れ始めた。
「MLB記録の20に届くかどうか全米が注目」など噴飯ものの書き込みもあって、
笑ってしまった。何球投げさせる気なんだ。ハハハ。

ほかに、「K/9 11を超えてる男に打たせてとれだって?」と言う書き込みもあった。
名指しではないものの、2回までに6三振を奪ったあと…

(前略)6三振を奪うのに30球かかってる。
5日前も10三振に54球を要していた。
打たせて取ることも考えないとね。
   と書き込んだ私にあてこすったものだ。

“K/9 11”は「9イニングスに直せば11奪三振」を意味している。一部ファンには
こんなデータが熱烈に支持されているらしい。彼はつまり「三振が取れるんだから、
打たせて取ることなど考えなくていい」と言いたいのだ。ちょっと、待っておくれ。
ダルビッシュ本人は「こだわっていない」と言っているが、三振を取るのに球数が
かかっているのは事実だ。結果として7回を投げきれない現状はどうするんだい?
ハハハ。

6回にも2個奪って今年4回目の14三振になった。それは素晴らしいことだ。
これで16回目の10+奪三振。去年8回、今年8回だ。
三振を奪うピッチングは確かに気持ちはいい。“三振好き”にはたまらんだろうね。
ハハハ。

早目に打者を追い込んでいるのが目についた。打席に迎えた26人中、初球か
2球目を打った4人を除く22人に対して、2球で0-2,3球で1-2にしたのが16人!
そして、序盤は三振を取るのに球数がかかっていたが、最後の6個のうち5個は
4球で仕留めていた。7回を投げ切れたのはそのおかげだ。

もう一つ、主審にも助けられたと思う。
ゴンザレス主審とは初めてだったが、高めも低めも面白いようにとってくれた。
審判との相性は大事にすべきだ。将来のことを考えて、マニー・ゴンザレス主審の
機嫌は損なわないようにしなければ。私が代理人だったら、盆暮れの付け届けは
欠かさないようにするね。ハハハ。

7試合ぶりで7回を投げ切った点を評価したい。
10勝目を挙げ、先行する黒田、岩隈に並んだ。こういうつばぜり合いはいいね。

長々と申し訳ない。
by toruiwa2010 | 2013-08-05 08:09 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
Commented by 昔のMLBファン at 2013-08-05 13:00 x
レッジー・ジャックソンにインタビューされたんですね。豪快なバッティングが印象的でした。ヤンキース時代は監督やチームメイトとの不和があったようです。実際話されてどんな感じの選手でしたか。
Commented by toruiwa2010 at 2013-08-05 13:44
昔のMLBファンサン、こんにちは。
インタビューは2度待たされました。

初めは、「練習のあとにしてくれ」と言われ、
練習の後も「っちょっと待ってくれ」と30分以上
待たされました。
しかし、それは、待っていたファンにサインをするためでした。
待たされた不快感はどこかに消えました。ハハハ。
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