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岩佐徹のOFF-MIKE

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黒田&ダルビッシュ 快投!~岩隈:7回に集中打浴び6敗目~08/13

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岩隈:なんでこうなるの?

08/11のツイート(まぼろし)

岩隈が登板する。
最近5試合は3勝1敗、防御率1.91と
好調をキープしている。1敗は前回登板で
7回1/3を2点に抑えていた。援護が
1点だけだったのだ。球宴前の5試合の
不調があったのに防御率2点台を守って
いるのは立派だね。
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7回 81球 9安打 1四球・3三振 6失点 6敗目


なぜ、こんなことになったのか?ベンチに帰った岩隈はリリーフ・ピッチャーが
あとのバッターを処理するのを見ながら考え続けていたかもしれない。
なにか、狐につままれたような気分だっただろう。

どうも、よく分からないんだ。
6回2/3を投げ、6点を失ったのは確かな事実なのに、投球数はたった81球だった。
ブリュワーズはどんどん打って来た。降板するまでに30人のバッターを迎えたが、
3球以下しか投げなかったのが実に23人もいたのだ。明らかにチーム戦略だ。

“2回まで26球”も少ない方だが、3回~6回は8,8,9,6球しか投げていない。
わずか57球で6回まで投げ切ってしまった。2塁までランナーが進んだのは
6回2死から2ベースを放ったセグラだけだった。味方が援護点を取っていたら
MLB初の完投も望めただろう。しかし、相手投手も付け入るスキを見せなかった。

そして、7回に入ると流れが一気に変わった。
先頭の4番・ゴメスが意表をつくバントヒットで出塁すると続くギンドルの打球は
三遊間の深いところに飛んでこれも内野安打となって無死1・3塁。
6番・デービスのサードゴロを処理したシーガーの走者を避けて高く投げた送球は
キャッチャーが背伸びをして捕ったが、走者に激突されて落球。野選でまず1点。
カキーンと打たれた打球はひとつもない。
岩隈にしてみれば、わけが分からないうちに失点した気分だっただろう。

7番・フランシスコの打球は確かにセンター後方に飛んだ。センターの走り方は
「捕れる」と思わせる動きだった。振り返った岩隈もそう思ったはずだ。ところが
差し出したグラブは届かず、2点目が入った。
このあと、レフト前ヒット、フェンスをぎりぎりで超える3ラン・ホームランと
畳みかけられてまさかの6失点。
普通はここで交代だが、この時点でもまだ投球数は70球(!)だったから続投だ。
2死までこぎつけたが、9人目のルクロイにヒットを打たれて降板となった。

珍しくボールが先行する割にランナーを貯めることはなく、顔つきもシャープで、
バックも好守をみせていたので勝てそうだと思ったのだが、結果として集中打を
あびてKOされた。中盤までの岩隈を思うと予想外の結果になった。

試合前に、マリナーズが生んだ最高のスター、ケン・グリフィJrのセレモニーが
盛大に行われていた。セーフコ・スタジアムにある球団の殿堂に入ったのだ。
思い出したのは父親の姿だった。

1番・サード ピート・ローズ
2番・ライト ケン・グリフィ
3番・セカンド ジョー・モーガン
4番・レフト ジョージ・フォスター
5番・ファースト ダン・ドリーセン
6番・キャッチャー ジョニー・ベンチ
7番・ショート デーブ・コンセプシオン
8番・センター セザール・ジェロニモ


1978年、私が開幕戦を中継したときのシンシナティ・レッズのオーダーだ。
グリフィSrは当時のレッズの不動の2番・ライトだった。息子ほど華やかでは
なかったものの、彼もMLBにしっかりとその名を刻んだ選手だった。
メジャーには傑出した二世選手が出てくるね。長嶋一茂ぐらいしかいない日本は
寂しいなあ。ハハハ。


ダルビッシュ:自己最多15三振で12勝目

ダルビッシュ が登板する。
前回はいきなり連続HR を浴びるなど必ずしも
いい出来ではなかったが、11勝目を飾った。
本人も「たぶん今季最悪の投球だったと思う」と
話している。
しかし、彼にしては珍しい「粘投」で試合を
作ったことは評価していい。
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8回 115球 1安打 1四球・15三振 1失点 12勝目


前々回の登板でもバッタバッタと三振の山を築いていた。しかも無失点だった。
しかし、今日の投球の方を評価する。ホームランで1点を失ったが、きっちり、
8回まで投げ切ったからだ。
全体の被安打率.193に対してHOUには.158…というデータを見ていたからか、
“見下ろして”投げている雰囲気を感じた。体調もよさそうだったし、ボールに
力とキレがあった。

今日も1回表に2点をもらってのマウンドだったが、最初から飛ばしていた。
6回に“アクシデント”が起きた。三振に仕留めたと思ったボールを主審が取って
くれなかった。パーフェクトが進行中だったから、痛い“ミスジャッジ”だった。
顔色を変えず投げ続けたのはダルビッシュらしく立派だった。しかし、次の投球が
外れてフォアボールになった瞬間、キャッチャーのピアジンスキが血相を変えて
主審に食ってかかり、即刻退場を宣告された。ダルビッシュ以上に悔しかったのだ。

これでリズムを狂わせなかったところもダルビッシュはさすがだった。
8回1死からコーポランにホームランを打たれてノーヒット・ノーランも消えたが、
まだいくらでもチャンスはあるだろう。
自己最多の15三振を記録したが、光るのは1~5番から10個奪ったことだ。
しかも、1日のARI戦で14三振を奪ったときは4回を終わって10奪三振だったが、
71球を要していた。今日は4回まで55球で7三振だ。こっちの方が投球としては
はるかに効率がいい。ファンは喜ぶが、三振にこだわるのは賢いとは思わない。


黒田:熱投が報われて11勝目

黒田が1か月ぶりに本拠地で先発する。
7/12雨中のツインズ戦で5回を投げて以来だ。
そのあとすべてロードで4試合投げ2勝1敗、
1.61という数字を残してヤンキーStに戻って来た。
ここでは6勝2敗、1.74という安定ぶりだが
今日はどうか。
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8回 107球 3安打 1四球・7三振 無失点 11勝目


立ち上がりから気合いのこもった投球を見せていた。
球種のことはよく分からないが、2シームとスプリッターが低めから鋭く落ちて
いるように見えた。すべての球種に力があったが、左打者のカルフーンを見逃し
三振に仕留めた、ボールゾーンから切れ込んでストライクになる2シームを見て
思わずうなってしまった。すごい球だった。

今日もまた、3回を無失点で終えた。7試合連続だ。
42球中31球がストライクだったことで分かるように、早めに追い込んでいた。

ああ、しかし、味方のバットも湿ったままだった。
7/12、雨中のツインズ戦以後の黒田の援護点を見るとこうだ。
6回まで1点、7回まで1点、7回0点、7回まで1点…聞きたいもんだ。これで
どうやって勝てというのかと。ハハハ。
今日も3回に先制してくれたが、1点のみだ。アナウンサーとして現役だったころ、
どんなピッチャーに聞いても1-0が一番苦しいと言っていたものだが。 

7回、先頭のトラウトが内野安打で出塁したが、計算通りの併殺で切り抜けた。
まだ90球だったし、8回のエンジェルスは打線が下位に向かうことから、完投・
完封も視野に入った。リベラが万全でないことを考えたらそれがベストだった。
それには8回を少ない投球数で終えることが絶対条件だった。
ポンポンと、7球で2死になったが、そのあと2ベースを打たれたことで、さらに
10球を投げることになった。

107球…ジラルディは継投を選択した。
ただし、最後をリベラに託すのではなく、まず左が二人続くところに左のローガン、
そのあとロバートソンで締めくくる策だった。
計算通りにはいかず、2ベースと三振で1死2塁。ここでロバートソンにスイッチ。
フォアボールで同点のランナー(potential tying run)が1塁に出た。

2ベースで1点が入り、なお1死2,3塁。
5番・バイアーを敬遠して満塁。黒田の勝ち星は風前の灯火だった。
そして、このあたり、スタジアムには We want Mo! のコールがコダマしていた。
「リベラを出せ」…結果が出ていないのに。愛されてるんだね。
しかし、ジラルディは動かなかった。「今日はこれで行く」と決めていたんだろう。

2者連続三振…クローザー代行・ロバートソンが踏ん張って辛くも逃げきった。

今日の黒田は熱投だった。魂のこもった投球に胸が熱くなった。
8回途中、現地アナが“7回まで、47イニングで許したのはわずか5点”という
データを提示したあと、「黒田はサイ・ヤング賞の候補に挙がってもいい投球を
している」というジラルディの言葉を紹介していた。

聞いてるか、日本マスコミ!
by toruiwa2010 | 2013-08-13 18:22 | メジャー&野球全般 | Comments(10)
Commented by koshe at 2013-08-13 20:59 x
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
知識がなくて申し訳ないのですが、投手にとってセイバーメントリクスは
どれほど能力を正確に表しているとお考えでしょうか?
私の意見としては、黒田投手のように明らかにゴロを打たせることを想定してアウトを取った場合でも、平均的な期待値に当てはめて三振より価値の劣るような扱いを受けているのではないかという思いがあります。
FIPで安打は投手の責任ではないという考えは、ゴロのアウトは投手の能力と認められないということでしょうか?
BABIPが毎年低い投手は運ではなく能力だとおもうのですが、黒田投手のようなタイプは仮にアウトを取る能力が運ではなく実力であったとしてもセイバーでは評価されないのではないかと感じます。
私は日本人が出る試合を重点的に見るためダルビッシュ投手と黒田投手という極端な例で考えてしまうのですが、岩佐さんはどのようにお考えでしょうか?
ぜひお聞かせください。
Commented by toruiwa2010 at 2013-08-14 06:35
kosheさん、おはようございます。

セイバーメントリクスの中には評価できるものもあるのでしょうが、
私は全体として評価していません。
ブログやツイッターの中で、私もデータを使いますが、自分で
つけているスコアから電卓で計算できる程度のものです。
それ以上のものは野球を楽しむうえで無用のものです。
むしろ、野球を必要以上に複雑なものにしてます。

私は、あなたが書いたFIP、BABIPが具体的に何を指すのか
まったく知りません。悪いことは言いません。セイバー・・・を
頭の中から追い出した方がいいですよ。
世間には、そういう数字をもてあそんで、さも分かったようなことを
言う人がいますが、放っておけばよろしい。ハハハ。
Commented by koshe at 2013-08-14 07:11 x
ありがとうございます。
私も最近ダルビッシュ投手がサイヤング候補に挙がっていたり、
シャーザーが防御率ではるかに劣るキングよりサイヤング候補で
上位にいたりというものをみてセイバーが気になっていましたが、
そういっていただけると周囲の声に流されることなく野球を楽しめそうです。

英語のできない私にとって岩佐さんのブログは非常に貴重なものなので
これからも楽しみにしております(笑)

それでは失礼いたします。
Commented by Yumi at 2013-08-14 07:58 x
最後の一文に拍手!昨日はリベラが連投で30球ほど毎試合投げてしまったので、休ませるために出さない方針だったそうです。観客は今年引退という事も含めてリベラが見たかったと思います。残り試合が数少なくなり、あと何試合、リベラの投げる姿を見れるかどうか。POは残念ながら期待できそうにないので。。。明日の試合も観戦です。1週間に3試合は久しぶりです。リベラが見れるかな(笑)
Commented by toruiwa2010 at 2013-08-14 08:06
kosheさん、メジャーは過剰な情報を排除して
まず、見た目で楽しむことを勧めます。
あとは、彼らが野球とどう取り組んでいるかを
知ることです。大変ですが、このブログの
カテゴリ「MLB」にいろいろ書いてありますから
それを読むことから始めたらいいでしょう。
Commented by toruiwa2010 at 2013-08-14 08:10
Yumiさん、おはようございます。

日本のテレビも新聞もダルビッシュ優先です。
よほど、三振が好きみたいです。ハハハ。
明日はNOVA?最近調子がいいと見てますが。
Commented by ヤップンヤン at 2013-08-14 20:18 x
ボールゾーンからのストライク・・・私達の世代ではファミコンのゲームで常套手段として使っていました(笑)。マダックスもそれで三振をとっていましたが、そういう投球を見ると思い出します。投手としては最高の気分なのでしょうね、きっと。
Commented by toruiwa2010 at 2013-08-14 20:34
ヤップンヤンさん、こんばんは。

昔シュートと呼んでいたころ、左打者に投げるときは
外角のストライクからボールゾーンに切れて落ちるように
投げていました。今のような投球術は見られませんでした。
理屈が分かると目からウロコですね。

左打者の外角に、ソトから曲げていく
スライダーも同じですね。
Commented by ヤップンヤン at 2013-08-15 03:20 x
シュートですが、例えば、元巨人の西本聖が右打者に対して、内角に攻めるのではなく、外からシュートを回してきて外角いっぱいにストライクを決める投球術を持っていたら、どうなっていたんだろうと…。岩佐さんは西本の登板を実況していたと思いますが、頭の中でそんなことがよぎりました。
Commented by toruiwa2010 at 2013-08-15 07:51
ヤップンヤンさん、おはようございます。

西本のシュートもかなりえげつないものでしたね。
あのころ、それを左打者の内角へ…という発想があったら、
彼は江川に勝てたかもしれません。

シュートと聞いて直ぐ思い出すのは、平松、城之内・・・
知らないでしょうが西鉄ライオンズの池永のシュートも
相当なものでした。
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