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岩佐徹のOFF-MIKE

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字幕・簡潔・日本語~ツイート:あれやこれや~13/09/03

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画を汚さない

08/25のツイート

昔は、テレビの画面に表示はきわめて
少なかったです。打率などは更新せずに
試合前のものを平気でずっと出したり
してました。ハハハ。


MLBの中継を見ながらのツイートですが、少し分かりにくいかもしれません。
70年代、アメリカのテレビを見て まず驚いたのは“字幕”が少ないことでした。
ストライク・ボールも投球ごとに表示されることはなく、打率・本塁打・打点も
選手が打席に入る前に、前日までのものが表示され、その試合の間は、打席ごとに
更新しないままでした。球速の表示は1980年代に入ってからです。

助かったのはドジャースタジアムでした。スピードガンを持ったスカウトの1人が
ネット裏の最前列で1球ごとに計測し、記者席に向かって指で知らせてくれました。
グーなら90マイル、1本なら91マイル…です。
初めは何のことだかわからなかったのですが、その意味を教えられて、さっそく
換算表を作って利用したものです。当時は“90 mile per hour fastball”という
言葉がありました。145キロの速球…つまり、そのころの速球投手の“目安”は
90マイルだったのです。まごまごすると100マイルを出す現在のピッチャーを
見ていると“今昔の感あり”です。ハハハ。
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そんな時代のアメリカの野球中継は画面がきわめてすっきりしていました。四隅に
何も余計な文字が出ていないのですから当然です。横長サイズになった現在は、
いろいろな情報が表示されていてもそれほど邪魔にはなりませんが、そのころの
NTSCは横と縦の比率が4:3ですから、“画面の汚れ”が目立ちました。

スポーツ中継が本格化し始めたころ、WOWOWのスタッフは「画を汚すな」と
よく言っていました。プレーが始まったら、できるだけスーパーなどを入れない
ようにしようとしたのです。
いろいろな制約があって仕方がない面もありますが、地上波民放のサッカー中継で、
試合が始まってから審判団や気象条件、スタメンの紹介を画面にかぶせるのとは
一線を画そうと考えました。
フィギュアスケートで、滑走が始まってから 使用曲や振付師の名前などを言うのも
かなり邪魔になりますね。

MLBの画面に字幕が増えたのは、おそらく、1981年に50日に及ぶストがあった
あとだと思います。MLBの試合がないため日本の野球を購入してアメリカ向けに
放送していましたから、その画面から“学んだ”のでしょう。
1978年から80年代にかけてアメリカに出かけることが多かった私たちが現地の
テレビ関係者にいろいろ話したことも貢献していると自負してますけどね。ハハハ。


簡にして潔…

08/27のツイート

宇多田ヒカルが発表したコメントに心を打たれる。
世間に知られた人物が親の精神的な病を公に
認めることは珍しい。突き放しているわけではなく、
詞を書く人らしく、選び抜いた言葉を使い、整理された
文章で書かれていて、亡くなった人を悼む気持ちが
よく伝わる。


言葉というのはなかなか難しいですね。
効果的なのは、選び抜いた言葉を使った短い文章だと思います。当ブログのように
“ダダ”長いのは失格です。書き始めると、あれも書きたい、これも書きたいと
材料が出てくるからと言って、読むほうは迷惑です。ハハハ。

宇多田ヒカルの文章には無駄な言葉がほとんどありません。それでいて、母への愛、
その死を悼む気持ち、娘として何もできなかった悔しさ、周囲への感謝がきちんと
書かれています。本当はもっと書きたいことがあったはずですが、世間に向けては
これで十分です。
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芸能マスコミは二人の間に確執、隔たりがあったと報じ、ネット上にはさまざまな
憶測が飛び交いました。その中に、ヒカルがコメントで 藤圭子を“彼女”と書いて
いることに両者の距離感が現れているとするものが多数見られました。
家族間のことは外部の人間には分かりませんが、指摘の通りかもしれません。

しかし、私は違うと思いました。
アメリカで生まれ、人間形成に深く影響を与える年齢をそこで暮らしたヒカルは
ものごとを英語で考えるのではないでしょうか?
まず、英語で考え、それを日本語に置き換える…その作業の中で“母”について
my motherやmomではなく、sheとかherを用いて書くことにまったく違和感が
なかったのではないかと思うのです。ネイティブの人がこの長さの文章を書くとき、
my mother/momとshe/herの比率はこんなものではないのかと。
どなたか、ネイティブか“ほとんど”ネイティブの方、教えていただけませんか?


せめて分かりやすい文章を

08/27のツイート

スーパーニュース…全国学力テスト、
「高知県がワースト4位から15位に」という
見出しがついている。紛らわしいし真意が
伝わりにくい。
ワースト4位は分かるが、「から15位」だと、
「ワースト15位」なのか、「ベスト15位」なのかが
分からない。デスクは気をつけないとね。

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はいはい、普通はこれでもちゃんと意味が伝わることは分かっています。
母局ですから、少々、意地悪く…。ハハハ。

ほかにも、若い記者の原稿の中に「…2.5倍も増えました」というフレーズが
出てくることがあります。
言葉通りなら「2.5倍増えたんだから元の数字の3.5倍になった」わけですが、
「2.5倍“に”増えました」が正解というケースが多いのです。つまり、実際に
増えたのは“1.5倍分”なんです。現役アナ時代、こういう原稿が回ってくると、
書いた記者を呼んで「2.5倍増えて3.5倍になったの?それとも2.5倍“に”?」と
聞くことにしていました。下読みできない場合があるので、それが一番困ります。

どちらにしても、こういった紛らわしい文章は昔からあります。
報道に配属された新人たちは通信社から来る原稿のリライトからスタートしますが、
ニュースを送り出す仕組みなどに気を取られて文章の勉強はあと回しになるのだと
思います。教える側も、早く戦力にしたいですから促成栽培になります。さすがに
1H5Wは教えるでしょうけど。ハハハ。
やがて現場に出るようになると取材に追われて“書くこと”はおろそかになります。

悔しいですが、記者教育が行き届いているのか、デスクのチェックが厳しいのか、
NHKにはこういうミスは少ないです。これでは「大きな事件のときはNHK」と
言われてしまうのも仕方がないかもしれません。
民放のニュースを見ていると、ツイートに書いたようなケースも含めて「記者を
教育する前に、デスクの養成が必要だなあ」と思うことがしばしばです。
美文を書け、いい記事を書けとは言いません。“紛らわしくない”文章を書いて
ほしいと思います。
by toruiwa2010 | 2013-09-03 09:24 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
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