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岩佐徹のOFF-MIKE

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イチロー&見せびらかし~最近のMLBから話題ふたつ~13/10/03

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どうする、イチロー?

09/23のツイート

イチローの2014年版カレンダーが発売される。
ピンストライプだ。了解なしに発売されるわけはない。
つまり、他球団に移る意志はないのだね。
来年はベンチ暮らしが増えそうなんだけどなあ。

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たかがカレンダーだが、これはイチロー・サイドの意思表示と見ることもできる。
ヤンキースの中で自分が置かれているポジションは十分に分かっていると思うが、
かなり厳しい。ロドリゲスが足の故障でDHに入るようになって、先発をはずれ、
ベンチからスタートすることが多くなったという事情はあるにせよ、イチローの
9月の“先発”できたのはチームの27試合に対してたった16試合だった。

結局、今シーズンの打数は520だった。けが人が多かったにもかかわらずだ。
マリナーズでの11年間の平均678にくらべると150打数以上減っている。
ヤンキースに残ったら来年は多くても450打数だろう。2割6分の打者は最大でも
120安打しか打てない。彼の最後のゴールはワールド・シリーズ優勝とMLBでの
3000安打だと思うが、あと260本近くを打とうと思ったら2年以上かかるわけだ。
イチローっていくつ?…という話になってくる。

イチローには200安打へのこだわりを捨て、早く強いチームに移籍した方がいいと
言い続けてきた。これほどの選手がワールド・シリーズを経験しないで選手生活を
終えるのはもったいないと思ったからだ。去年の夏、マリナーズでの“居場所”が
厳しいことになってようやくヤンキースに移った。いかんせん、遅すぎたよなあ。
それでも、一瞬、輝きを放った時期があった。英語で言うrejuvenate…
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今年はまた2011~12年前半、マリナーズ最後のころのイチローに戻ってしまった。
悪くなったのはバッティングだけではない。守備でも衰えを隠せなくなっている。
簡単に年齢のせいと言えるかどうかわからないが、打球の追い方がおかしい。
フェンスに達するのが遅れたことで捕れる当たりをホームランにしたり、落下点の
判断を間違えて“あらぬところ”に打球を落としたりするところを見た。
誰だってミスはするが、イチローに限っては考えられないミスをしていた。

今の彼が考えることはひとつだけだ。
ヤンキースにとどまってしだいに出番が減らす、いわゆる“ジリ貧”に甘んじるか、
最後のゴールを達成するために、少しでも出場機会の多そうな他球団に移ることを
決断するか…のどちらかを選択することだ。

もしイチローが来年もピンストライプを着ていたら、それは彼が通算3000安打を
あきらめたことを意味している。容易にギブアップできるゴールではないのだが。
とは言っても、イチローがマーリンズやアストロズのユニフォームを着ている姿は
想像しにくいけどね。


Unwritten Ruleの典型例

09/26のツイート

打った瞬間に分かるHRを放ち、「どうだ」と
言わんばかりに、ゆっくりとベースを一周。
戻ってきたとき、捕手が邪魔してホームベースを
踏めない。ベンチから全選手がとび出した。
unwritten rule だ。
見せびらかしてはいけないのさ。
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Benches clear after Carlos Gomez homers…


Yahoo!の見出しにそう書かれていた。
「ゴメスがホームランを打ったあと、ベンチは空っぽになった」と読める。
ははーん、サヨナラ・ホームランだったから、味方の選手がダグアウトを飛び出し、
ホームベースに向かって走り出したんだ…と思いがちだが、そうじゃないらしいよ。
試合は始まったばかりだし。ハハハ。

見出しをよく見直すとbenchが“複数”になっているところがミソなのさ。
つまり、“両軍ベンチ”が空(から)になったんだ。喧嘩ってことだね。
なぜ、そんなことになったかと言えば…

会心のバッティングで手ごたえ十分だったゴメスは3歩、4歩と歩き出したものの
ゆっくりと打球の行方を楽しんでいた。ドヤ顔で。ハハハ。
1塁ベースに向かいながら、投手に何事か叫んだらしい。「ざまあみやがれ」とか?
ゴメスの行動に腹を立てた1塁手にも悪態をつき、2塁、3塁とまわる間もずっと
誰かに(たぶん、ピッチャー)向かってわめき続けていた。

ホームベースの手前まで来たとき、そこには捕手のマッキャンが立ちふさがった。
「何だ、お前のその態度は?」とでも言ったのだろうか。言い返すゴメス。
そのころには二人の周りには両チームの選手が入り乱れていた。

結局、ゴメスは1塁手ら2人とともに退場処分になった。ゴメスはホームを踏んで
いなかったが、こんなときのMLBではありがちだが、審判が“大岡裁き”をした。
3塁までは間違いなくベースを踏んでいるので、マッキャンによる“走塁妨害”で
もう一つの塁を与えて得点を認めたのだ。

“発端”は3ヶ月前の両チームの対戦にあった。
その試合でゴメスはこの日と同じ投手から足にデドボールを受けていた。
1回表に4点を先制したその裏の投球だから、故意にぶつける状況ではないように
見えるが、ゴメスはそう思っていなかったようだ。つまり、“遺恨”があった。

だから、打球の行方を悠然と見届けたのだ。これ見よがしに。
英語ではこういう行為を“show up”と呼ぶ。つまり、見せびらかしたと。
ほかにも、大量点をリードした試合で3-0からの棒球をホームランしたり、盗塁を
試みたりすることなどもそう呼ばれる。
いずれも、野球規則には違反していないが、“MLBでプレーする男として、それは
どうなんだ?”とさげすまれるのだ。それが、unwritten rule。
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もちろん、守らなくたっていい。
しかし、その場合は相手からの厳しい反撃を覚悟しなければいけない。
マッキャンがホームを踏ませなかったのもその一例だ。

もっとも、ゴメスに言わせれば、彼の行動がそもそもunwritten ruleに基づいた
“お返し”だということになる。だから、初めはこう言っていた。

「謝る気はない。お返しをしただけだもの。
リプレーを見てよ。あいつらは理由もなく
俺にぶつけたんだ。
今日はそのお返しをしようと思っていたのさ」

Unwritten ruleにとらわれる古いタイプの監督や選手は減ってきていると聞くが、
私には、MLBの根底にしっかりと残っているように見える。そして、このことを
理解した上で見るとMLBはますます面白いのだ。

ちなみに、ゴメスはその日の遅くになって、ツイッターを通じてファンやMLB、
僚友、そして両球団に向けた謝罪のコメントを出している。
by toruiwa2010 | 2013-10-03 08:55 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
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