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岩佐徹のOFF-MIKE

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岩隈S・イチローB+・川崎B-~MLB通信簿 2013 その2~10/25

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B+ イチロー(New York Yankees:通算13年目)

150試合  .262 (520-136) 出塁率.297 7HR 35打点 26四球・63三振


今年のイチローはいろいろな意味で楽しみだった。
常に優勝争いをする名門で開幕を迎える。10年ぶりぐらいにいいメンタリティで
シーズンに臨んだはずだ。そのために去年の夏、ヤンキースに移籍したのだから、
そうでなきゃおかしい。

一方で不安もあった。キャンプの時点でポジションを約束されていなかった。
グランダーソンがケガをしていたから、チャンスは増えていたが、何番を打つかが
はっきりしなかった。イチローにとっては13年目で初めての経験だった。
オリックスでレギュラーになって以来、ほぼ20年ぶりの“不確かな”シーズン…
39歳という年齢も加わって、心中穏やかではなかったと思う。
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開幕戦は7番・ライトだったが、そこに固定されたわけではなく、相手の先発が
右か左かや、ほかの出場選手との兼ね合いで打順はくるくる変わった。彼自身の
出場25試合目(5/3 )で5番に入った時点で、3,4番を除くすべての打順を経験した。
試合前の準備段階を大事にするイチローにとって、ロッカーに入るまで、その日
試合に出るのか、出るとして打順は何番でポジションはどこかが分からないのは
さぞかし落ち着かない気分だったことだろう。

彼のキャリアで今シーズンほどスタートダッシュが大事だった年はなかったと思う。
どちらかと言えば、ゆっくりスタートして徐々にペースを上げていくタイプだから
そのこともプレッシャーになったかもしれない。

いいスタートは切れなかった。打率が2割に乗ったのは開幕から14試合目だった。
故障者が多く、出場は続いた。毎日、張りつめた気持ちでプレーすることがきっと
プラスに働くと思っていたのだが、結果にはつながらなかった。
4月下旬から、ようやく上向いて打率も上昇した。シーズンを通して2割8分台に
何度か乗せたが、維持はできなかった。

ヒットが出ないならせめてフォアボールで…という発想はないから始末が悪い。
環境が変わった今年、シーズン前に期待したのは、1、2番を打つとして
打率 .320、フォアボール50個を含めて出塁率.365だった。
思えば、今のイチローに打率3割2分を求めるのは無理があったかもしれない。
しかし、フォアボールを選ぶことさえせず(27個)、その結果、打率.262に対して
出塁率はリーグで68位の.297だった。
“GMが今季のイチローを評価”という見出しをネットで見かけたが、この出来で
評価されるなんて考えられない。当たり障りのないことを言っただけのことだ。

9月の数字が彼の今後を暗示している。
ワイルドカードを争ってチームは27試合を戦ったが、イチローが残したのは
出場23試合(先発16)、打率.212、出塁率も.254だった。この“使われ方”に
首脳陣が彼をどう見ているかが現れている。今後の補強次第だが、来年はもっと
厳しくなることを覚悟しないといけない。
以下は、先日書いたこととほとんどだぶる。

今の彼が考えることはひとつだけだ。
ヤンキースにとどまって、“ジリ貧”で終わるか、最後のゴール、つまり、MLBで
3000安打を達成するために、出場機会の多そうな他球団に移るか…どちらかを
選択することだ。

もし、イチローがこのオフにヤンキースを出なかったら、それは彼が3000安打を
あきらめたことを意味している。“シーズン200安打”にこだわった彼にとって、
簡単にギブアップできるゴールではないが、それ以外の理由は考えられない。
もっとも、マーリンズやアストロズのユニフォームを着てプレーするイチローは
想像できないけどね。日本だけでなく、アメリカの野球ファンも認めるスターだ。
“美しい花道”を飾ってほしいと思う。


S 岩隈久志(Seattle Mariners:2年目)

33試合 14勝6敗 防御率 2.66 219回2/3 179安打(25HR) 42四球・185三振


文句なしに日本人先発投手の中でNo1の内容だった。
この通信簿初のSをつけるのに何の躊躇もない。
奪三振を除くほぼすべての面で大黒柱・ヘルナンデスをしのぐ活躍をした。
投球回数と防御率が3位のほか、WHIP(1回当たりの安打と四球:1.01)は2位、
被安打率(.220)は3位、QS(6回まで3自責点以下)も23試合で4位タイという
堂々たる成績だ。これから先も、これだけの数字をそろえる日本人投手は出ない
かもしれない。
特筆すべきは登板数と投球回数だ。日本では見逃されがちだが、見事な数字だ。
ローテーションを守り、平均して7回途中まで投げたことを示している。
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8月16日以降の8試合が圧巻だった。
4連勝無敗、この間の防御率は1.62!!…勝ち負けがつかなかった4試合で失点は
たった6点、2試合はリードしていたし、1試合は7回まで無失点での交代だった。
チームにポスト・シーズンのチャンスはなく、プレッシャーがかからない状態での
登板だったにしても、絵に描いたような“ストロング・フィニッシュ”だ。

ストレートはせいぜい140キロ台後半だが、岩隈のピッチングを支えているのは
“ていねいさ”と低めへのコントロールだ。もともと制球のいいピッチャーだが、
去年にくらべ、フォアボールが減って三振が増えた。その結果として、首脳陣が
最も注目するデータK/BB(三振と四球の比率)が、2.35→4.40と大幅にアップした。

さらに、7回のマウンドに上がることが増えたのも大きな収穫だった。
去年は76球以後の被安打率が.273と悪く、80球を過ぎるとダグアウトを緊張が
覆ったものだが、今年は.174と大きく改善した。

ただし、分からないのは6月16日から7月20の間の7試合で出てきた数字だ。
47安打のうち半分以上の25本が長打、しかもホームランが10本!
来シーズンの唯一の課題はこの“ロングヒット病”に気をつけることだけだね。


B- 川崎宗則(Toronto Blue Jays:通算2年目)

61試合 .192(104-20) 出塁率.257
96試合 .229(240-55) 出塁率.326


トロントに移って出番は増えたが、残した数字は“寂しい”としか言いようがない。
試合前後やインタビューなどでの言動で人気は絶大だというが、評価の対象外だ。
また、ポストシーズンでNHKに招かれたときのゲスト解説の評判がいいようだが、
それもポイントにはつながらない。残念!ハハハ。
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川崎がMLBで何をしたいのかがよく分からないので困る。
2割そこそこしか打てないセカンド、ショートだったら、広い守備範囲と確実に
併殺を完成させる技術か、5回走ったら4回は成功させる脚を持っているか…
どちらかがないと、MLBのベンチに控え要員として入ることは難しいと思う。
川崎にそれがあるかと聞かれたら、誰もが「ない」と答えるだろう。

つまり 彼の力では西岡や中島や田中がそうだったように、MLBでプレーするのは
よほど“チーム事情”があと押ししない限り難しいのだ。川崎より力が上だった
松井稼頭央や井口や岩村でさえ、レギュラーとしてはほんの2,3年しかプレー
できなかった。多くの内野手が日本に戻って活躍の場を得ているのを見るにつけ、
まだ十分な力があるのに、ダグアウトでヤジ将軍をつとめたり、たまに先発したり
する以外に出番がないのはもったいないと思う。

ただし、川崎本人が「でも、楽しいからこれでいい」と言うなら話は別だ。
人の生き方をとやかく言う資格はないものね。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2013-10-25 08:45 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
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