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岩佐徹のOFF-MIKE

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上原・田澤&ダルビッシュetc~MLB通信簿 2013 その3~11/01

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S 上原浩二(Boston Red Sox:通算5年目)

73試合 4勝1敗21SV 74回1/3 防御率1.09 33安打(5HR) 9四球・101三振

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昨日、ボストン・レッドソックスが地元でワールド・シリーズ優勝を飾った。
マウンドにいたのは上原だった。テンさはあったが、フェレル監督には「しっかり
うちの手順を踏んで勝とう」、「MVPはオルティーズだから、ウエハラには最後の
マウンドに立つ喜びを味わってもらおう」という思いがあったのではないか。
“うがちすぎ”と言われそうだが、まったくありえないことではないと思う。
それほど、今シーズンの上原の貢献度は大きい。
ワールド・シリーズが始まる前から私の評価は“勝っても負けてもS”だった。

故障者が出て6月下旬からクルーザーに指名され、見事な答えを出した。
SVの数では大魔神・佐々木に及ばないが、終盤で記録した 連続アウト37人、
連続無失点27試合、連続無失点30回1/3は圧倒的だ。
7月以後閉幕までの37試合はunhittableだった。40回1/3で失点・自責点1!!
防御率にすると0.22…驚異の数字だ。

彼を支えているのは何と言っても、低めへの制球力だ。
好きなときにストライクが投げられる。ピンチの場面では制球のいいフォークで
三振を奪う。しかも、フォアボールは出さない。まともに絞らせないから、打者は
あっという間に、0‐2,1‐2と不利なカウントに追い込まれてしまう。
ベンチで見ている首脳陣もバックを守る選手も「頼もしい」と思っていたはずだ。
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“守護神”として臨んだポスト・シーズンの活躍を日本の野球ファンは喜んだ。
リーグ選手権シリーズ(MVP)とワールド・シリーズでは10試合、10回2/3を投げ、
許したのはわずかに5安打、12三振を奪い無四球で失点ゼロだった。

強く印象に残るシーンがいくつもあった。
特に“しびれた”のはタイガースとのALCS第3戦、1-0とリードした8回裏だ。
2死1,3塁でマウンドに上がり、4番・フィルダーを3球三振に打ち取った。
MLBで最も恐れられる打者の一人だが、まったくひるむことなく、真っ向から
勝負した3球はまさに“圧巻”だった。今シーズンの上原を象徴していたと思う。


A+ 田澤純一(Boston Red Sox:5年目)

43試合 4勝3敗0SV 防御率3.02 41回2/3 5四球・47三振

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5月に、クローザーとして数試合に起用されたが、荷が重かったようだ。
安定感という意味ではまだまだ上原に遠く及ばない。
しかし、中継ぎ、セットアッパーとしてはかなりがんばって結果を出した。
今年は登板数で自己最多をマークするなど、順調に成長していると思うのだが、
ファンはもっと高いところを期待している。

ポスト・シーズンでは13試合に登板し1失点に抑えて、優勝に大きく貢献した。
ワールド・シリーズ第2戦で手痛い2ベースを打たれたが、相手がうますぎた。
次の対戦ではキッチリ打ち取っていたし、今年の経験は若い田澤にとって大きな
財産になるはずだ。

単純に数字だけをくらべると、ダルビッシュより下に評価するのが妥当だと思うが、
最後のがんばりを加味して“A+”とした。


A ダルビッシュ有(Texas Rangers:2年目)

2012 29試合 16勝9敗 投球回数191回1/3 防御率3.90 89四球・221三振
2013 32試合 13勝9敗 投球回数209回2/3 防御率2.83 90四球・277三振 

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MLBトップの277三振は高く評価されていい。本人の言葉通りなら、“奪三振に
こだわらない“中で記録した数字だと思うとなおさらだ。
2年目で早くもメジャーを代表するピッチャーになった。あっぱれだ。

今年は大きなことをしそうだと思ってはいたが、最初の登板でいきなり“ニア・
パーフェクト”のピッチングを見せたときは驚きつつ興奮した。“unhittable”…
とても打てない)という印象だった。ほかにも何度か素晴らしい投球を見せている。
特に、7イニングを1失点に抑えながら負け投手になった9月9日(vsPIT)と、
14日(vsOAK)の2試合は惜しまれる。

環境が整った。おそらく、すべての点で
去年を上回る成績を残すと予想しておく…


開幕前の“展望”にそう書いたが、勝利数以外のほぼすべての部門で去年を上回る
結果を出した。「それなのにA?」と思う人も多いだろう。“A+”をつけたいのは
“やまやま”だが、どうしても“13勝”が引っかかる。

この数字にとどまったのは打線との歯車が合わなかったことや故障を抱えながらの
投球だったから…などの理由があったが、チームにとって大事な8月中旬以降の
9試合で1勝しかできなかったのは大きい。
故障もあって、最後の3試合は合計16イニングスしか投げていない。好き好んで
ケガをする選手はいないのだから同情の余地はあるが、ケガや調子の悪さとうまく
付き合い、バックの援護が十分でない中でも、エースは15勝、16勝するからなあ。

野球選手にケガは付き物だが、ダルビッシュの場合はそのタイミングが気になる。
本人も球団も「大事を取っただけ」と説明したが、球宴前の最後の登板を回避した。
去年は8月から9月にかけての肝心なところで2度先発を飛ばしている。
今年の“中間報告”で、こう書いた。

…激しく首位争いをしているチームにとって
ダルビッシュの右腕は不可欠です。くれぐれも、
ケガをしないように気を付けてほしいです。


不孝なことに、“願い”はかなわず、故障が発生してしまった。来シーズンこそ、
1年を通してキッチリとエースらしい働きを見せてほしい。
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なお、9月4日の試合でキャッチャーのピアジンスキとマウンドで言い合っていた。
バッテリーの息が合わないのは珍しいことではないが、あそこまであからさまに
やりあうのはそんなにあることではない。
以後、二人がコンビを組むことはなかった。残り5試合の登板ではソトがマスクを
かぶっていた。9月5日以降、レンジャーズが外を先発で起用したのは7試合しか
ないのだが、「そのうち5試合がダルビッシュの登板日だった。
つまり、チームのエース捕手はピアジンスキなのだが、ダルビッシュと組ませて
いい結果が出るとは思えないから監督はソトを起用しているわけだ。

人間だから“相性”は大事だ。ウマが合わなければ呼吸が合わない。ワシントンも
頭を悩ませるところだが、解決策は簡単に見つからないだろう。そこで提案だが、
いっそのこと、日ハム時代にうまくやっていた鶴岡慎也を雇ったらどうだろう?
バッティングは目をつぶるしかないが、ダルビッシュが気分よく投げられるなら、
プラスの方が大きいと思うなあ。ハハハ。


C 和田毅(Baltimore Orioles:実質1年目)

マイナーで19試合に先発した。終盤でMLB昇格があるかもという情報があったが、
実現しなかった。ひじさえ完治すればある程度はやれると思って期待していたが、
どうやら…。


C 中島裕之(Oakland Athletics 1年目)

キャンプで足を痛めたことが響いたのだろうが、マイナー暮らしの挙句、40人の
枠からも外れた。評価のしようがない。


C 田中賢介(San Francisco Giants:minor 1年目)

15試合 .267(30-8)


チーム事情もあと押しして、シーズン途中に一度メジャーへの昇格を果たしたが、
“実績”と呼べるほどの数字を残すには至らず、自由契約になった。
評価することはできない。


C 藤川球児(Chicago Cubs:1年目)

12試合 1勝1敗1SV  12回 2四球・12三振


正直なところ、大魔神・佐々木主浩の大活躍を再現するのは難しいと思う。

“期待”のときにそう書きました。不幸なことに当たってしまいました。

4月中旬から1ヶ月休み、5月末以後、メジャーでの登板はありません。いすれも
右腕の故障によるものです。夢の舞台ということで張り切り過ぎたようです。
気持ちは分かるのですが、和田と言い藤川と言い、簡単に故障するケースが続くと、
あとにつづくピッチャーたちにメジャーが手を出しにくくなりますね。

彼のストレートとフォークがどこまで通用するかにも大いに関心があったのですが、
答えを知る前に“壊れて”しまいました。
まず、ケガを治すことを考えて焦らずにやってほしいです。
by toruiwa2010 | 2013-11-01 08:20 | メジャー&野球全般 | Comments(3)
Commented by ひろひろ at 2013-11-01 12:24 x
上原のピッチングはまさに神がかってたと思います。巨人ファンとしては嬉しい限りです。ただ、某民放の朝の番組では、某大物プロ野球OBが彼の活躍に渇を入れている…あんな球を空振りする大リーガーが大したことないとか言ってますが、岩佐さんはどう思いますか?
毎週ガッカリします。
Commented by toruiwa2010 at 2013-11-01 12:30
ひろひろサン、こんにちは。

某OBはあれが仕事ですから。ハハハ。
Commented at 2013-11-02 12:52 x
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