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岩佐徹のOFF-MIKE

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「ミヤネ屋」を見て~スタジオと現場の事情~13/12/03

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11/28のツイート

「ミヤネ屋」…八丈島のリポーターとのやり取りは
まったく中身のないものだった。
取材がほとんどできていないことは事前に分かって
いたはずだが、つないだ以上やらないわけにも
行かないんだよね。
宮根も現地のアナも気の毒だった。ハハハ。

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ディレクターも大変だ。中継車を出し、リポーターを送り込んだ以上、少しでも
放送で使わなければ“上”に嫌味を言われるなあと思うんだろうなあ。ハハハ。
各局の事件・事故の中継を見ていると、明らかに話す材料がないのにスタジオと
現場を結ぶシーンがしばしばだ。リポーターも迷惑だが、キャスターだって困る。
相手がどんなネタを持っているか分からないのだもの。

1982年の2月9日を忘れることはない。
フジテレビでアナウンサーをやめて報道局へ異動し、1週間の休みを取ったあと、
新しい職場に出社を始めた。この日を忘れないのは“波乱の初日”になったからだ。

日本航空のDC-8型機が羽田沖に墜落した。
職場に着くと編集長がニヤニヤしながら、「オイ、岩佐、ちょうどいいところに来た。
特番の司会をやるか?」と声をかけて来た。意志を確認しているように聞こえるが、
これはつまり「やれ」ということだった。ハハハ。

覚悟はすぐ決まったが、その特番が始まるまで20分ほどしかなかった。
異動先への初出社とあって一応ネクタイはしているからいいとして、あまりにも
準備時間がなさ過ぎると思った。通信社から入ってくる原稿もまだわずかなもので
事故発生から1時間足らずであること、飛行機が羽田の滑走路を目の前にした海に
“浮かんで”いること、ゴムボートが群がって救出活動が行われていること…
ぐらいしか伝えていない。

「現場には誰が行ってるんですか」と尋ねると「向かってるんだけど中継車もまだ
着いてない」と言うではないか。しかも、「それで、素材(写真やビデオなど 放送で
使う材料)は何があるんですか」と聞くと、「上空にヘリが行ってて、カメラマンの
沢野君がリポートすることになってる」という話だった。

「そのうち、いろいろ入って来るから心配するな」と、ささやかな慰めを背中で
聞きながらスタジオに向かった。「そっちはキャスター決めただけで一仕事終わった
気分でしょうけど、こっちは不安材料がいっぱいですよ」と、内心毒づきながら。
ハハハ。

前日には死者33人を出す「ホテル・ニュージャパン火災」という大きな事件が
あったばかりだから、冒頭のコメントを、「昨日はホテルの火災、今日は飛行機の
墜落と首都・東京は2日続きの大きな事件に揺れています」とするのに時間は
かからなかった。問題はそのあとだ。
カメラマンの沢野にとっては間違いなく初めての経験だったから、そのリポートは
長くは続かない。私の手元にもたいした材料はなく、互いに短いやりとりで懸命に
つなぎながら時間をかせいで原稿が揃うのを待った記憶がよみがえる。
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1970年代初めにも今なお記憶が鮮明な経験をしている。
当時はまだアナウンサーだった。昼のニュース(12:45から)が最初の仕事だったので、
11時に出社するとアナウンス室がザワザワしていた。ハイジャックが起きていた。
デスクが「岩佐君、ヒルカン(=昼刊)が顔出しになるかもしれないよ」と言うので、
早めに報道部に下りていった。

このときは、知らない間に放送が始まるというドタバタがあるのだが、それはまた
別の機会に書く。

とにかく、報道センターにいる誰ひとり“自覚”しないまま、定時ニュースの前に
特番が始まっていた!ハハハ。
態勢が整うまで時間がかかったのは言うまでもない。事態を把握したデスクから
少しずつ原稿が来はじめ、同じ原稿を繰り返し読んだりしながら、時間を稼いで
しだいに形になって行った。やがて、「羽田に逸見(政孝)がスタンバイできたから
呼びかけてくれ」という指示があり、早速 呼びかけた。

ところが、このとき、彼は現場に着いたばかりで、リポートすべき材料をほとんど
持っていなかった。30秒ほどしゃべると、「以上です」とこちらに返してきた。
彼がリポートしている間に新しい原稿に眼を通そうと思っていた私は短くつないで、
また彼を呼ぶ。「馬鹿野郎、もう少し長めにしゃべらんかい!」と思いつつ。ハハハ。

テレビの歴史が浅いころの話だが、かっこよく見えても実情はそんなものだ。

ちなみに、上記、二つの“事件”のとき、私は少しも焦らなかった。
性格にもよるだろうが、自分のミスで起きた事態ではないから、番組でどんなに
“とっ散らかっても”責任を負わなくていいと腹をくくれたからだ。ハハハ。

いずれにしても、中継でリポーターが困っているのを見ると同情することが多い。
現場に着いて、先乗りの記者やディレクターたちからブリーフィングもないうちに
カメラの前に立たされる。打ち合わせもなくまだ取材していないことを聞かれる。
“顔出しは何十秒”と決めておいても、ビデオのスタートが遅れて、原稿に目を
落としたいのにできないまま、カメラと睨めっこになったりする。
みんな、“へぼ”ディレクターのせいだ。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2013-12-03 08:12 | 放送全般 | Comments(2)
Commented by shin555 at 2013-12-03 17:17 x
えっと、今日のエントリーはこちらでしたよね(^-^)
大事件や大事故のときキャスターが同じニュースを何度も繰り返すのを聞いては
おんなじことばっか言うな~ってツッコミを入れていたのですが(^_^;)
この記事を以前読んで以来、大変なんだな~って思うようになりました。
しかし逸見さんとの経緯は何度読んでも笑えます♪
Commented by toruiwa2010 at 2013-12-03 17:50
shin555さん、こんばんは。

はい、今日のエントリーはこちらです。
昨日の余波で今日もアクセスが無駄に多くて。
ハハハ。
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