ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

「永遠の0」がNo1! 洋画は「キャプテン…」~ワーストは「地獄でなぜ悪い!」:2013映画ランキング~12/29

d0164636_942594.jpg
4月半ばに半月板の手術をしたあとリハビリで忙しかったせいもあって、
今年は82本しか見ていません。骨折した2011年の90本を下回りました。
恒例なので、あくまで“見た”作品の中でのランキングを発表しておきます。

採点は見た直後のものです。
その後に見た別の作品と比較して私の中で変化することもありますが、
修正したのは「ゼロ・ダーク・サーティ」 (85→90) だけで、それ以外は
そのときの評価のままにしてあります。
基準は以下の通りです。

95:どなたにもお勧め
90:大満足だった
85:見るに値した
80:料金分は楽しめた
75:見なくてよかったかも
70:金と時間を返せ


去年は5本もあった95点の作品が今年は12月半ばを過ぎても1本もなく、
「90点の中から選ぶことになるなあ」と思っていたとき、最高の一本に
出会いました。「永遠の0」です。「舟を編む」をわずかの差で抑えました。
細かい話ですが、2作の差は5点以下でした。それほど、「舟を編む」は
素晴らしい映画だったと、今も思っています。

洋画No1は「キャプテン・フィリップス」です。
こちらは「ゼロ・ダーク・サーティ」と大接戦でした。
ランキングを決めるとき、最近見たものの方が有利ですね。

95 永遠の0 戦争の残酷さを静かに訴えている 岡田准一、好演だった

90 アウトロー トム・クルーズの新シリーズ 50歳とは思えぬカッコよさ!
90 ゼロ・ダーク・サーティ 強烈なインパクトがある フィクションなら90点だが
90 偽りなき者 コミュニティからはじき出されたとき人は… 北欧から来た秀作
90 舟を編む 主役の二人を初め登場人物のキャラがいい まだならお勧めの一本
90 真夏の方程式 どこにも無理がなく、エンタテインメントとして十分楽しめた
90 25年目の弦楽四重奏 小品だが見事な出来栄えだ 4人の俳優に拍手を送る
90 終戦のエンペラー 戦争秘話のひとつだがいい出来だと思う 西田敏行が好演
90 42 世界を変えた男 MLB初の黒人選手を描いた作品 テンポの良さがいい
90 清須会議 三谷映画久々のヒット 娯楽時代劇として立派に成立 大泉洋に脱帽
90 キャプテン… ハンクスの演技に支えられてサスペンスが途切れない 見事だ

逆に、辟易した作品の上位(下位?)は以下の通りです。

30 地獄でなぜ悪い 園監督作品の中でも最低じゃないのかな 自己満足だけ
60 悪の法則 俳優の顔ぶれは豪華だが出来上がった映画は“最低”と言っていい
70 ライフ・オブ・パイ 途中で席を立ちたくなった なぜ作品賞候補?と思う
70 ヒンデンブルグ 飛行船のスケール感は出ているが設定や演出がかなりチャチ
70 ジャンゴ タランティーノらしいのだろうが、心から楽しめる映画ではない
70 トゥー・ザ・ワンダー 映像に頼りすぎ 複雑なストーリーではないけど
70 人類資金 仕掛けが大がかりなだけ 期待しすぎたこちらが悪いがつまらない
??? 遺体  採点やレビューの対象にはできない映画
??? 風立ちぬ も28分で退場した 監督の言動にも疑問がありダメだった

全体のNo1、洋画No1、最低だった作品…それぞれのレビューを再録しておく。
d0164636_945889.jpg
12/22のツイート

「永遠の0」を見た。素晴らしい。
私にとっては今年のベストだ。
「生きて帰りたい」と言い続けた男が最後に
“特攻”を志願する。そこに至る主人公の苦悩に
戦争のむごさが見える。
若い世代を含め多くの人に見てほしい作品だ。
岡田准一以下の俳優陣もよかった。

「永遠の0」95


戦争末期の太平洋。
翼に日の丸をつけた戦闘機が激しい弾幕の中、海上すれすれをアメリカ空母めがけて
突っ込んでいく。空母のブリッジでは緊迫した言葉が飛び交っている。
突然、悲鳴にも似た声が上がった。「ゼロ戦だ!」。

現代の日本。
火葬場のかまどの前で老人が一人激しく嗚咽していた。亡くなったのは彼の妻だった。
控室に戻った孫たちが「あんなに泣いているおじいちゃんを初めて見た」と話していた。
彼らは号泣していた老人が自分たちの祖父だと思っていたが、会話の中で母親が漏らした
何気ない一言から本当の祖父は“特攻で亡くなっていた”ことを初めて知る。

フリーライターの姉・けいこ(吹石一恵)は弟・健太郎(三浦春馬)とともに二人の本当の祖父・
宮部久蔵のことを調べ始めるが、行く先々で聞かされたのは悪い評判ばかりだった。
「宮部は海軍一の臆病者だった」「腕は一流だが乱戦になると逃げていた」「卑怯者」。
落ち込む二人だったが、死の床にあったかつての宮部の部下・井崎(橋爪功)から、初めて
違う話を聞いた…
d0164636_95148.jpg
宮部は常に「死にたくない」と周囲に漏らしていました。“臆病者”と呼ばれた所以です。
「生きて帰りたい」などと口にすることがタブーとされた時代に、しかも、部隊の中では
勇気の要ることでした。彼には強くそう願う理由があったのです。
しかし、戦争の末期、多くの部下たちを 彼に言わせれば“無為に”死なせていくうちに
彼の中で何かが変わっていきます。

真珠湾攻撃に参加したあと、妻(井上真央)と幼子が暮らす家に帰るシーンが印象的です。
翌朝早く部隊に戻る宮部の軍服の袖に妻がすがり付きます。「何があっても必ず帰ってくる。
たとえ死んでも、生まれ変わってでも帰ってくる」と彼は強い口調で約束します。
上映中に4,5回、涙が静かに流れましたが、このシーンもその一つです。
どれも、わざとらしい演出や演技で無理やり泣かそうと作った場面ではありません。
この映画を素晴らしいと思う理由はそこにもあります。

岡田准一がいい演技をしました。澄んだ目が、純粋に生きようとした若き日の宮部の役に
ぴったりでした。来年のNHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」に主演するようですが、もっと
ドラマや映画に出てほしいですね。
吹石、三浦、風吹、故・夏八木勲、染谷将太…も、それぞれによかったです。
しかし、この映画の成功は 前半の橋爪功、後半でカギを握る田中泯…二人の“語り部”に
いい俳優をキャスティングしたことが大きかったかもしれません。

真珠湾攻撃や南太平洋での空中戦などの映像にリアリティがありました。ハリウッド作品の
域には達していませんが、日本のVFX技術が飛躍的に進歩しているのを実感します。
その分、ややもすると戦闘シーンがカッコよく仕上がりすぎた“きらい”があります。
若者たちがそういう部分だけに目を奪われることなく、あの困難な時代、生きることに
執着した兵士の苦悩にも目を向けて見てほしいです。
d0164636_95354.jpg
11/28のツイート

映画「キャプテン・フィリップス」を見た。
サスペンスに満ちた1作だ。事実に基づいているから
結果は分かっているのに開始15分から終了5分前まで
見る者を惹きつけて放さない。見事な演出力だ。
しかし、この映画を成功に導いているのはやはり
主演のトム・ハンクスだ。


「キャプテン・フィリップス」90

2009年4月12日、バーモントの自宅でリッチ・フィリップス(トム・ハンクス)は
出発の準備に余念がなかった。中東・オマーンに飛び、そこから 救援物資を積んだ
貨物船、マースク・アラバマ号の船長としてモンバサまで航海する予定だった。
空港に向かう車の中で見送りの妻とかわす会話は、あまりにも早い世の中の動きに
ついていけないと嘆き、二人の子供の行く末を案じるいつも通りのものだった。

オマーンからモンバサまでのインド洋はソマリアの武装海賊船がしばしば出没する
危険な海域だった。出港して間もなく、フィリップスは副船長に命じて不意打ちの
対応訓練をすることにした。しかし、始めてすぐ、ブリッジのレーダーに高速で
接近して来る2隻の小型船が写る。訓練は“本番”に変わった…
d0164636_955544.jpg
ここまで、上映が始まってから15分ぐらいだったと思います。観客はそこから
物語が終わる直前まで息をつめてスクリーンを見続けることになります。
ツイートにも書いた通り、実際に起き、フィリップス以下、貨物船の乗組員は
全員無事だったことを知った上で見ているのに、一つのピンチを脱したと思えば、
すぐに次のピンチが襲い掛かってくる、そのスリルが半端じゃありません。

いつもは、監督の存在などほとんど意識しないのですが、この映画は見ている間、
「この監督はほかにどんな作品を撮っているんだろう?」と考えていました。
帰宅後の検索でポール・グリーングラスが9.11を描いた「ユナイテッド93」を
撮った監督だと知って納得しました。緊迫する管制塔内のテンポの速い会話から
始まってたちまち見る者を引き付けていました。演出の方法は違っても、観客を
物語の中に引き込んでいく能力がある人なんですね。
本作は舞台が“船”に限定されている中で最後まで飽きさせません。

もう一つ感心したのは、“いまさら”ですが、トム・ハンクスの演技力です。
“演技とは何か”を語るほどの材料・知識は持ち合わせていないので漠然とした
言い方になりますが、ひとつひとつの何気ないしぐさを演技と思わせない演技で
フィリップス船長その人をそこに再現していました。若いころに見た森繁久彌や
三国連太郎に感じた自然さです。残念ですが、今の日本にはこれほどの演技力を
持った俳優は見当たりません。

監督もこの映画の制作にあたって、ハンクスと海賊のリーダーを演じたソマリア人、
バーカッド・アブディという二人の最高の俳優に出会えたと語っているそうです。
そう、この映画の成功はこの二人抜きではありえなかったでしょう。
d0164636_961094.jpg
「地獄でなぜ悪い」30

プロットなど書く気もしません。それほどひどい代物です。ハハハ。
これまで見た園子温(その・しおん)監督の作品の中でも最も出来の悪いもので、
点数も“あえてつければ”…です。

始まってすぐに、「わー、こりゃ参った」と思いました。
しかし、「恋の罪」(65点)、「ヒミズ」(75点)、「希望の国」(60点)と、これまで
3作見たこの監督には興味があったので、どれだけひどいのかと思って最後まで
椅子に座り続けました。かなりの忍耐力を要しました。ハハハ。

どの作品も見ていてものすごく疲れたことが思い出されます。
「地獄で…」はかなり粗削りで完成度が低い作品です。叩きつけるように大声で
怒鳴るセリフには最後まで慣れなかったし、映像もかなり“露悪的”です。

北野武もそうですが、園子温も狂気や暴力に憧れている部分があるようです。
彼らの作品が好きな人たちにも同じ傾向があるのではないでしょうか。憧れるけど
実践はできない。北野や園の映画はその欲求を満たしてくれる。だから好き…

50人ほどの観客の中で最年長者は間違いなく私だったでしょう。若い人が多く、
ときどき、笑い声が起きていました。劇画チックなコメディだから笑える部分も
あるのですが、私の年齢では笑うのも面倒…という感じでした。ハハハ。
だいぶ前の園監督の作品・「恋の罪」の公式HPに載っている著名人の言葉の中で唯一、
写真家・荒木経惟の3行に共感しました。

監督は発狂してる。
女優たちも発狂寸前、
すでに神楽坂恵は発狂してるかも。


“正常な脳”では理解できないのも当然かもしれません。ハハハ。
ただし、これまでに、途中で席を立った監督たちの作品とはどこかが違います。
「恋の罪」のあと「もう、この監督の映画など見ないぞ」と決め、首を振りながら
劇場を出た3日後には、懲りもせず、「ヒミズ」を見ていたのですから、どこかに、
私を呼び寄せるものがあるのでしょう。
一種の“中毒症状”かもしれません。ヤバイなあ。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2013-12-29 09:09 | 映画が好き | Comments(9)
Commented by ちー at 2013-12-29 22:08 x
私も娘と、永遠の0をみました。二人とも原作を読んでいて、大好きな作品だったので、イメージが壊れてなければいいな、と思いながら観に行きましたが、凄く良かったです。ホントに素晴らしい作品でした。
Commented by toruiwa2010 at 2013-12-30 06:49
ちーサン、おはようございます。

原作については「右傾エンタメ」などという
意味不明のレッテルを貼るメディアもあるとか
聞きました。センスが分かりませんね。

誰が何と言おうと私の評価は変わりませんが。
Commented by ミケネコ at 2014-07-21 18:31 x
今晩は、ミケネコです。
映画「永遠の0」ついてですか、数ヶ月前に某テレビ番組で園子温監督は「映画「永遠の0」を見る奴、俺の作品を見るな」と言ってました。
その後、園監督は「若者は反抗しろ安倍内閣を支持するな」などと
言って訳が分からない事をおっしゃてましたが、私の目の前に園監督がいたら、「園監督、俺は映画「永遠の0」が嫌いだハッキリとそうおっしゃたらよろしいのではないですか、園監督の訳が分からない作品は頼まれても見ません」と言いいますね
(見苦しい表現があった事をお詫びします)
Commented by toruiwa2010 at 2014-07-21 18:55
ミケネコさん、こんばんは。

ハハハ。私は園監督クラスが何を言っても
聞く耳を持ちません。どこかネジが一本
抜けてますね、あいつは。
Commented by 匿名 at 2015-08-04 02:20 x
いきなりのコメント失礼いたします。
別に人の価値観にどうこう言うつもりはありませんが、一度、塚本晋也監督の「野火」をご覧になってください。現在ユーロスペースで公開中ですので。私は衝撃を受けました。観賞後、今一度「永遠の0」について考えてください。

とは言っても、私は「地獄でなぜ悪い」を劇場で観て席を立てなかったくらい泣いてしまった人間ですので、あなたとは価値観があまりにも違うかもですが。
Commented by toruiwa2010 at 2015-08-04 07:43
匿名サン、映画は「趣味」です。
オタがし、好きなように楽しみましょう。
Commented by toruiwa2010 at 2015-08-04 07:44
匿名サン、映画は「趣味」です。
お互い、好きなように楽しみましょう。
Commented by のほうず at 2016-05-31 15:58 x
この記事に掲載されている『地獄でなぜ悪い』のイラストは私が描いたもので、無断転載です。(ブログ「なぜ犬は尻尾を振るのか。」)しかも、サインの部分を意図的にカットしていて悪質です。即刻削除してください。
Commented by toruiwa2010 at 2016-05-31 16:25
のほうずサン、こんばんは。

100%私のミスです。
削除しました。お許しください。
申し訳ありませんでした。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。