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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

箱根駅伝を見る~年末年始のツイートから4~14/01/09

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01/02のツイート

箱根駅伝 が間もなくスタートする。
初めから終わりまで見るつもりはないが、
時間に余裕があれば ntvにチャンネルを
合わせることになる。
京都やパリ、ニューヨークと同じでどこを
切り取っても絵になるし、ドラマが見える。
早稲田は5区に予定していた山本が走れない
みたいだね。


大会の開催要項を見れば「1.主 催 関東学生陸上競技連盟  2. 共 催 読売新聞社」と
最上段にしっかり書かれている。つまり、本来、箱根駅伝は関東ローカルの大会だ。
ほかに 朝日新聞が主催者に名を連ねる全日本大学駅伝があるが、世間の目は1月2-3日の
東海道~箱根路にしか向かない。もちろん、本当に陸上が好きな人たちはそうじゃないが、
大きな話題になっているものにだけ関心を寄せる人が圧倒的多数を占めるのは事実だ。
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年を追って高まる人気に煽られて、強い選手が関東の大学を目指すようになって強豪校が
ますます強くなり、レースが面白さを増していく。日テレの完全中継が始まってますます、
大学も選手たちも力が入る。レースの中にドラマが生まれ、ファンの関心がさらに高まる。
これ以上の“好循環”はないだろう。

日テレの中継は 毎年 欠かさず見てきた。
1981年3月、メキシコのロドルフォ・ゴメスが優勝した東京マラソンを実況したから
レース序盤の八山橋までは懐かしさも手伝って、また、多くのドラマの“舞台”になった
小田原から芦ノ湖までの“山登り”は興味深く見る。

レースの経過とともに気になるのはテレビ中継だ。“元職”だから、どうしても実況に耳を
傾けることになる。結果として、アラさがしのようなことになってしまう。誓って言うが、
決してそんなつもりはない。見る者の気持ちとシンクロするものがあれば褒めるつもりで
いるのだが、その機会は少ない。辛口のせいもあるが、駅伝の実況はそれぐらい難しいと
いうことだろう。実際、“自分なら視聴者の納得する実況ができる”という自信はない。

そんな中で、いつも感心するのは放送センターで全体の進行を担当する村山アナだ。
もともと、実況のスタイルが好きだということもあるが、無理に盛り上げようとせず、
事実を淡々と伝え、各放送車の担当アナをつないでいく手腕は見事だ。間もなく50歳に
なるところだから、これからもっと良くなる可能性がある。とかく、視聴者は用意された
コメントを連発する派手目のアナに目が向くが、本当に力があるのはこういうタイプの
人だと知ってほしいものだ。
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何度か書いているが、対照的に、第一放送車のKアナは最も苦手なタイプだ。なんとか
素直に聞きたいと思うのだが、しばしばはさむ予定稿を受け付けない。
実況はあくまで目にした光景をそのとき自然に浮かんだ言葉で素直に伝えるのが仕事だと
考えているから受け付けないのは当然だ。好みの問題でもあるし、これ以上はやめておく。
ハハハ。

ここ数年、注目しているのは若手から中堅に差し掛かった新谷アナの成長だ。
初めて「おや、こんなアナウンサーがいるんだ」と思ったのは3年前だった。伝統的に
資料読みが多い日テレの中で“そのときに見えていることを自分の言葉で”伝えていた。
新鮮だったし、いいなと思った。
翌年も3号車担当だったと記憶するが、去年は鶴見の中継所に“配転”されていた。

出番が減るわけだし、将来性を感じるアナなのにこれでは“降格”じゃないかと思った。
しかし、実際に中継所の実況を聞いて気持ちが変わった。
1区から2区への中継点である鶴見はそれほど大きな差がついていないことが多い。
2校、3校がもつれるように入ってくることもしばしばだ。大学の名前を間違えず、順位を
的確に描写し、走ってきた選手と走り出した選手をきちんと言い、その間にトップからの
差まで伝えるのは容易なことではない。それを、彼はしっかりやっていた。
4分間の よどみなく、しかも適確な描写に感心した。その能力を買っての起用だとすれば
制作サイドにも拍手を送りたいと思ったものだ。
この人には早く1号車に乗ってほしいと思う。ああ、しかし、Kアナも40代の半ばを
過ぎたばかりのようだから、当分、実現しそうにないなあ。トホホ。

ところで、今年の平塚中継所のAアナは、開口一番「本日、天気晴朗なれども、波高し。
波乱の展開を予感させる湘南の海風」と“語り”始めた。
放送センターで村山アナも「やれやれ」と思ったことだろう。いくら、準備した言葉が
伝統とは言っても、“化石化”したフレーズじゃないか。“生きた”言葉を使おうよ。

往路の小涌園ホテル前のアナだったと思うけど、「箱根の山々以上の山を越えてきました」
っていうのもあった。…考えたよね。でも、スベったなあ。こういうイベントになると、
どうしても「なにか」を残したくなるんだろうなあ。その気持ち、分からんでもないが、
その表現、視聴者が求めているものとシンクロしてるかな、ということだよね。
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Aアナより2,3年先輩で、バイクから実況したもう一人のKアナにもクレームをつけたい。
2区に入ってすぐマイクを渡され、近くを走る2校の距離を“5メートル”と言ったが、
画面が切り替わると、間違いなく10メートル以上離れていた。
ゴルフのパッティングも同じだが、縦位置の距離を正確に把握するのは厄介だ。Kアナは
翌日も同じミスをしていた。バイクから実況するのは難しいだろうが、それなら具体的な
距離を言わないぐらいの知恵を働かせなければ。それが“経験”ってものじゃないか。
“縦位置の距離感”…スポーツ・アナ内部でも ゴルフや駅伝の実況経験が少ないアナには
先輩が大事なポイントとしてアドバイスしておくべきだ。選手たちのタスキはしっかり
つながれていても、日テレのスポーツ・アナの中ではそういう伝承はおろそかだったんだね。

制作で「どうなってんの?」と思ったことが2点あった。
5区で最も注目されたランナー・服部翔太(日体大)が小涌園ホテルの前を通過するときに、
何回か左足付け根を気にするしぐさを見せていた。普通じゃないと思ったが、実況アナは
予定稿に目を落としていたのかまったく触れなかった。そのあとで戻った放送センターも
1号車もスルーしていた。
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しばらくして、放送センターの解説者が服部について聞かれたとき、“異常”に触れた。
話し方から、小涌園前通過の時点で気づいていたようだ。画面を見ていれば誰でも気づく。
中継車の中で誰一人気づかなかったとすれば、それも異常だ。実況アナにすべてお任せで
サポートする気がないんだね。その結果、注目ランナーに発生した異常についての報告が
5分も遅れた。しかも、彼がゴールしたあとも放送終了まで触れられることはなかった。

箱根町のゴール周辺には日テレの関係者が大勢いたはずだ。部員に抱えられて歩くときも
足を引きずっているのが見えたから、何かがあったはずだ。私がディレクターだったら、
「誰か行って、聞いてこい!」と指示したと思う。「なんでもありません」と 答えたら
それはそれでいいのさ。映像が伝えた“異常”についてまったくフォローしないのでは
“放送が完結していない”と言われても仕方がない。

似たようなことが2日目も起きた。
8区で、シード権内の8番手を走っていた拓殖大学の1年生が前のランナーのシューズを
踏んで転倒した。視聴者には 再生されたビデオで何が起きたかがはっきりと分かった。
逆に、並走していたバイクのアナはおそらく足元を見ていなかっただろうから、いったい
なぜ転んだかが分からず、ビデオを見ることもできなかったと思う。
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「前の選手と足がからんだんでしょうか」と戸惑っていた。
センターの村山アナや制作スタッフにはちゃんと見えたはずだ。しかし、このときも、
誰もフォローしてやらなかった。
すぐに立ち上がって走り始めたものの、その後、順位は総合10位まで落ちた。シード権を
争っている拓大にとっては大きな意味を持つことになりかねないアクシデントだったが、
9区につないだあとも報告はなかった。不満に思ったのが私だけならいいが。

最後に2件のツイート。

5位で大喜びの青学…いいなあ。
学生スポーツのそれこそ「原点」じゃないか。
2位では喜べないという声もあったが、
そういう考え方が、アフリカから選手を連れて
きたりすることにつながるんだ。
ジャーナリストたちも何も言わないし。


5位になった青山学院は、アンカーも迎えるチームメイトもはじけるような笑顔だった。
思わずつぶやいたのだが、200件近くRTされた。共感する人が多かったのだ。
いっぽうで、2,3件前のツイートと合わせて反発する人もいた。
11時間を切る好タイムで2位になった駒沢のチームメイトが恐ろしく暗い顔でアンカーを
迎えているのを見てこうツイートしていた。

戦前の評価がどうだったのかは知らない。
しかし、2位でゴールする駒沢…迎える選手も
アンカーも表情が暗い。
どんなスポーツにも勝者がいて敗者がいる。
1年努力した結果としての2位でも喜べないのか。
厳しい。厳しすぎるね。

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「優勝を狙っていた学校が2位で喜べるわけはない」という意味のリプが何件かあった。
私も、そのときの気分がもう少し違ったものだったら、「2位で大喜びって、君たち、
何を考えてるんだ」「5位で喜んでるようじゃ甘いよ」と書き込んでいたかもしれない。
しかし、プロならまだ理解できるが、学生スポーツでこんなに暗い顔を見るのは珍しい。
誰だって勝てなければ悔しいし、本当に、「俺たちは力不足だった。努力が足りなかった。
情けない」と、心から思っているのならとやかく言わないが、喜んではいけない空気を
監督、先輩、チームメイトが作っているとしたら…と思うと、衝動が抑えられなかった。
蓮舫じゃないけど、“2位じゃダメなのかい”と。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-01-09 08:47 | 放送全般 | Comments(1)
Commented by 赤ぽん at 2014-01-09 22:33 x
岩佐さん、こんばんは。

日テレの実況について岩佐さんのご意見を知りたかったのですが、今日の記事を
読んで納得いたしました。(今までは納得すると読みn・・・すみません;)

村山アナの好評にAアナ、Kアナw、しかし日テレアナは資料読みに夢中すぎwで
肝心なところを"下を向いていて"映像にしっかり映っている現象の描写を
的確に伝えてくれないと言う、視聴者には一番「残念な」状況の多かったこと!

最後の数行、2位駒沢の「悲痛な」表情と青学の喜び溢れる表情との対比に
日本学生界の、特に指導者やOB連の係り・関係性を見る思いが(考えすぎ?!)
車内から大声を出しまくる2位駒大と、記録を作った東洋大の監督の若さや
コメントとの対比も面白かった大会でした。。。

>プロならまだ理解できるが、学生スポーツで・・・これだけ視聴率を稼ぐ番組
(誰が出雲や伊勢路の競争を見るでしょう?)だけに・・・でしょうか。
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