ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

田中将大、ヤンキースへ!~プレッシャーも楽しんで…~14/01/24

d0164636_8143540.jpg
テレビが誕生する以前の話ですが、戦後10年~15年ぐらい、映画館では予告編とともに
ニュースが上映されていました。アメリカの映画会社が作るものもあって、その中には
野球とフットボールが必ず含まれていました。アメリカ人向けに作られたものですから、
当然、MLBとNFLです。大男たちが俊敏にプレーする様子を見て大人たちは「これじゃ
戦争に負けるわけだなあ」と妙な感心の仕方をしていたものです。ハハハ。

私が生まれた年を挟むように、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリツグは引退していましたが、
ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、ヨギ・ベラ、ジャッキー・ロビンソン、
テッド・ウイリアムズ、ラルフ・カイナー、スタン・ミュージアル、ロイ・キャンパネラ…
のちに殿堂に入った選手たちは健在でした。彼らがプレーする映像を見たのは映画館の
スクリーンだったのです。扱う試合は圧倒的にヤンキースの試合が多く、小学生だった
私の頭には彼らが身にまとう縦じまのユニフォームがしっかり刷り込まれていました。
“ピンストライプ”と呼ぶことを知ったのはずっとあとのことです。
いまは、どんなチームの試合でも見られますから、好きになる球団もさまざまですが、
今70歳代の人に聞いたら、80%ぐらいはヤンキースが好きだと言うでしょう。

フジテレビが1978年からMLB(当時は“大リーグ”)の中継を始め、実況を任されたとき、
どういうカードを取り上げるかを決める会議にもオブザーバーとして参加しましたが、
ほとんどもめることもなく、“ヤンキースを中心に”という結論が出ていました。
30(当時)ある球団を均等に放送すると、視聴者に“馴染み”が生まれないからいくつかに
絞ることがまず決まり、“それならばヤンキースは絶対だ”という流れでした。ハハハ。
それほど、日本人にとっては長い間“MLBと言えばヤンキース”だったのです。
d0164636_8163579.jpg
そのヤンキースに田中将大が入団することになりました。
交渉が始まった段階でヤンキースが有利だとは思っていましたが、決まってよかったです。
伝統も歴史も半端ではありません。仙台とは比べものにならない大都会・ニューヨークの
威圧感と合わせて、田中にかかるプレッシャーも相当なものがあるはずです。気がかりは
その一点だけでしょう。アメリカ人選手の中にもニューヨークのプレッシャーは無理、
西海岸の方が投げやすいという選手がたまにいますが、覚悟の上での選択のはずですから
私は心配していません。

それにしても“7年総額1億5500万ドル(161億円)”…1年目からの契約とすれば破天荒な
数字ですね。かつて井川に手ひどく裏切られたトラウマを持つヤンキースにしてみれば、
“清水の舞台から飛び降りる”以上の思い切った経営判断をしたことになります。
ちなみに、2014-2019年の6年が2200万ドル、2020年が2300万ドルだそうですが、
金額よりも、並の選手なら4年が精いっぱいのところ7年という契約年数の方に驚きます。
これだけの大型契約は、投手に与えられる契約としては史上5番目だし、2017年オフには
田中の側から契約を打ち切ることもできる“オプトアウト”の権利もついています。
ヤンキースの必死さと期待の大きさをうかがわせますね。

その期待とは…
“1年間、中4日のローテーションを守って2けた勝利”が最低ラインでしょう。
日本人投手がMLB入りするとき、いつも心配するのは“中5日、中6日で投げることに
慣れてしまった肩は大丈夫か?“ということでした。
しかし、去年、最も気がかりだった岩隈が33試合に登板して219回2/3を投げました。
野村監督に“ガラスのエース”と嘆かせた男が、きちんと手入れをすれば“中4日”は
難しくないことを証明しています。頑丈な田中ですから問題ないでしょう。

ヤンキースは日本シリーズでの田中の“無理”(160球+15球)を懸念していました。
過去5シーズン、1試合平均でMLBのどんな投手よりも多い113.5球投げているという
データもあります。入団交渉に名乗りを上げたすべての球団がバーンアウト(燃え尽き)を
心配したのも理解できます。しかし、ときどき診ているドジャースのチーム・ドクターが
「問題なし」の結論を出し、全球団に伝えたことでヤンキースの懸念は消えました。

サバシア、黒田に続いて、ノバと先発の3番手を争うことになりそうです。
渡米したころの松坂の球威もダルビッシュの多彩な球種もありませんが、“それなり”の
ストレートを投げ、切れのいいスライダーとスプリッタ―を持っています。
しかも、ここというときにはギア・アップする独特の投球術があります。
奪三振も二人ほどではありませんが、与四球は少ないです。
楽観的だと言われそうですが、2けた勝利も難しいことだとは思いません。

“目標は世界一”だそうですが、ヤンキースの球団としてのゴールも同じでしょう。
このオフにはかなりの金をつぎ込んで、キャッチャーと外野を補強しましたが、Aロッドが
抜けるサードと6月には40歳になるジーターのポジションはどうなったのか?
リベラが引退したあとのクローザーも心配です。去年のレッドソックスが強かっただけに
ペナント奪還は容易ではありません。田中が加入した効果が出なければ困ります。
d0164636_8153339.jpg
その田中には技術以外の大きな武器があります。“人たらし”の笑顔です。
当初は言葉の壁に苦労するでしょうが、“スマイル”は世界共通の言語です。一度でも
あの笑顔に接したら“口うるさい”ニューヨーカーもたちまちトリコになるはずです。
もっとも、勝てなければ巨額の契約が跳ね返ってきて、ブーイングを浴びます。例外は
ありません。その辺も含めてメジャーを楽しんでほしいものです。

チームに大先輩、黒田とイチローがいるのは心強いですね。
開幕時にイチローがチームに残っているかどうかは分かりませんが、いずれにしても、
二人ともよほどのことがない限り、何も言わないでしょう。いくら若くても、お互いに
プロですから。しかし、いざというときには力になってくれるはずです。

おまけ1

田中のMLB初登板は4月3日、ヒューストンでのアストロズ戦か
4日、トロントでのブルージェイズ戦になりそうです。
上原・田沢がいるレッドソックスとの対戦は開幕直後の4月10日から、
ダルビッシュのレンジャーズ戦は7月21日まで待つことになります。

おまけ2

MLBの公式ツイッターにこんな写真が載っていました。
2006年、高校選抜で訪米して松井秀喜と対面したときのものです。
隣で腰を浮かしている斉藤祐樹は今どうしているのか?
甲子園での対決から7年で両者の立場は大きく変わりましたね。
d0164636_8155198.jpg

by toruiwa2010 | 2014-01-24 08:16 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
Commented by Yumi at 2014-01-25 13:12 x
ニューヨーク、沸いてます!不安もありますが、期待に応えて欲しいです。私が嬉しかったのは、速報がiPhoneに入ってきた同じくヤンキースファンの同僚(米国人男性)がすぐに私のところへ来てくれたこと!(笑)シーズンが楽しみ、岩佐さんとのコミュニケーションも楽しみです♪
Commented by toruiwa2010 at 2014-01-25 17:07
Yumiさん、こんにちは。

なんだかんだ言っても、22勝しても
「1勝が1億円」という事実は動きませんから
実際は、すごいプレッシャーと戦うことになります。

彼のおおらかな性格はそれを乗り越えると
信じていますが。

今年も、現地ならではの情報を教えてください。
Commented by reiko71 at 2014-01-27 13:38 x
マー君、きっとレッドソックスを離れた松坂と比べられるでしょうね。
今回、大きなトラウマを抱えるBOSは、マー君には手を出さなかった。

ワタクシとしては、NYYという宿敵の手に落ちたのは残念ですが、今年は是非、大いに観客を沸かせて頑張ってほしいものです。
Commented by toruiwa2010 at 2014-01-27 13:58
reiko71さん、こんにちは。

タイプが少しずつ違いますが、
松坂、ダルビッシュが通用して
田中がダメなわけはないと
信じています。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。