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岩佐徹のOFF-MIKE

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「4割打ったら大統領に」~‘80年のMLB十大ニュー ス~ 03/22

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~‘80年 MLB十大ニュー ス4~( Number )

④ アル中続出、その上250勝投手が薬物所持


ロイヤルズのキャンプ地から、キャッチャーで4番、チームの要であるポーターの
姿が消えたのは3月15日だった。「個人的な、医療にかかわる問題で…」としか
説明しない球団に報道陣は苛立ったが、1週間後に父親が「アルコール中毒の治療を
している」と告白してようやくナゾは解けた。
アル中で問題を起こす大リーガーは決して珍しくない。
ドジャースでは去年の12月に、かつて自らも中毒で野球声明を縮めてしまった
大投手ニューカムを担当者として、治療のためのプログラムをスタートさせた。
そして今年1月、アル中の恐ろしさについて説明を聞いた若いエース、ウエルチは
間もなく入院し、このプログラム最初の恩恵を受けた。
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スター選手がアル中であったことに世間はざわめいたが、6週間の入院生活を終えた
ポーターが最も恐れたのは周囲の反応だった。
しかし、4月25日、久しぶりに記者会見した彼が「実は薬物中毒の治療もしていた。
皆に迷惑をかけたし、なにより自分をダメにしてしまった。本日以後、生涯最大の
試練に直面することになるが、神の助けと皆さんの支持、理解があれば乗り越える
ことができるでしょう」と、ステートメントを読み上げると、チームメイトたちの
モミクチャの大歓迎が待っていた。
加えて、翌日の試合後はじめて打撃練習をしたときにも、残った1000人を越える
ファンが温かい声援で彼の不安を解消してくれたのである。

更に野球界が大きなショックを受ける事件が8月25日に起きた。
この日、トロント国際空港に着いたレンジャーズの一員のバッグからコカイン、
マリファナ、ハッシシが見つかったのだ。バッグの主は、サイ・ヤング賞受賞者で
250勝投手、ジェンキンスだった。野球界のクリーンなイメージを大切にする
キューン・コミッショナーは直ちに調査を命じた。
しかし、事情聴取に呼び出された彼は、弁護士の勧めで質問に答えようとしない。
業を煮やしたキューンは「協力するまでユニフォームを着てはならない」と通告した。
ジェンキンス側は「答えると、自分をきぅつけることになるか、他の選手の名前を
言うことになる。そんなことはできないし、12月の裁判で無罪になった場合、
300勝のチャンスを減らした償いはどうしてくれるのか」と調停委員会に持ち込み、
9月下旬、権利を回復することに成功した。
これらの事件は、アメリカ社会の“病める部分”が野球界にも顔を出したもので、
各球団が早く適切な手を打たないと、毎年世間をにぎわすことになりそうである。


③ 「4割打ったら大統領に!」という合言葉まで生まれた
  ブレット・フィーバーの徹底ぶり


8月に入ってから、ロイヤルズのボーゲラー広報担当は大忙しだった。
記者席に陣取る彼の横の電話は鳴りっぱなしである。彼は受話器を取り上げると、
「相手を確かめることもなく「はい、ジョージ・ブレットの住まいです。4打数
2安打で、現在4割4厘です」と、答える。
「今、ほかのことを聞かれたらかえってショックだよ」と言うほど、ブレットの
打率について問合わせが連日殺到していたのだ。

車に乗れば、DJは数分おきに「お聞きの放送は、ブレット・フィーバーのふるさと、
KMBZです」としゃべっているし、行きかう車のバンパーには、どれも
「Brett for President(ブレットを大統領に)」という、大統領選に引っ掛けて地元の
大学生が作ったアイディア商品のステッカーが貼ってある。
ブレットはオールスターゲーム後じりじり打率を上げ、8月17日、4打数4安打で
4割に乗せた。一度割ったあと、8月26日には、5の5と大当たりで、電光掲示板に
「.407」が浮かび上がった。354打数144安打だった。
…言い換えれば、以後、126打数ノーヒットでも3割が保てるという数字である。
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こうしてブレットのゆくところ、4割フィーバーがついて回ることになったのだが、
記者に彼が話すことは決まっていた。「ここまで来て狙わないと言ったらウソになる。
プレッシャーはない。むしろ今は試合中が一番リラックスできるぐらいさ」――。
少ない材料を膨らませるために記者が何を聞いてどんな答えを引き出したなどと、
同業者まで記事にする始末だった。
大リーグの4割打者は1941年のテッド・ウィリアムズを最後に出ていない。
’77年のカルーが開幕から飛ばして注目されたのだが、7月中旬には4割を割った。
ロイヤルズは8月末、実兄のリリーフ投手、ケン・ブレットを入団させて側面から
援助をしたのだが、9月に右手を負傷したブレットは結局3割9分にとどまった。
しかし、まだ27歳。大リーグの監督たちが、2ストライクを取ってから最も警戒を
要する打者だと口を揃えるブレットのことだから、近い将来もっと大きなチャンスを
つかむだろう。

…実際は、チャンスをつかむことはなかった。
ブレットは、その後6回3割をマークしたが、
1985年の.335が最高だった。

by toruiwa2010 | 2014-03-22 06:40 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
Commented by イレザー・シート at 2014-03-22 07:12 x
おはようございます 岩佐さん。
”野球””アルコール”で思い出す野球選手は二人、いや三人かな?。

一人目は阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)の「今井雄太郎投手」。蚤の心臓と言われ、一杯ひっかけてからマウンドに上がったとか?上らなかったとか?言われてましたね。

二人目は、やっぱり”あぶさん”、マンガの世界ですが(笑)。
南海ホークス時代から読んでいます。
大阪の難波に行くと、ピッチャプレートとホームベースだけ残った大阪球場を見にいきます。

三人目は”川藤幸三さん”、関西ローカル(日テレ系)でお顔を拝見することが多いです。前は若い選手と対談する時、お酒を飲みながらされていました。
初めて出られたオールスターゲームで二塁打性の当たり(普通なら二塁打)で体を揺らして猪突猛進。
しかし二塁でタッチアウト、でもその時の笑顔が忘れられない。
Commented by toruiwa2010 at 2014-03-22 07:37
イレザー・シートさん、おはようございます。

私が聞いた西鉄ライオンズの面々のご乱行は
今は想像もできませんが、おおらかで羨ましいもの
ばかりでした。時代が違うということですが。
大阪球場・・・傾斜が急だった内野スタンドが懐かしいなあ。
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